言葉の森新聞
2013年3月4週号 通算第1266号
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森新聞 |
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■3月29日(金)・30日(土)は第5週でお休み |
3月29日(金)・30日(土)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 |
■新年度は4月1日から始まります |
新年度は4月1日から始まります。 新しい気持ちでがんばってやっていきましょう。 |
■4週は読解問題と清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、読解問題と清書を行います。読解問題の時間がかかるため清書の時間が取れない場合は、読解問題は省略するか最初の2問だけをやる形でも結構です。 |
●読解問題の答えの書き方、送り方 |
読解問題の答えを作文用紙に書く場合は、問題の番号と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。 読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。 読解マラソンの問題のページから答えを送信すると、その場で採点結果が表示されます。 (この場合、作文用紙に答えを書く必要はありません) ※図解の説明は、「学習の手引」の「10.読解問題と清書の仕方」をごらんください。 http://www.mori7.com/mori/gate.php?ki=gate#27 |
●手書き清書の送り方 |
手書きの清書は、翌月の1週の作文と一緒に返却します。 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。 |
●投稿の仕方 |
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 |
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★二重投稿はしないようにしてください。 ★友達の固有名詞などが入っていないか保護者がチェックしてあげてください。 |
■パソコン入力清書の送り方 |
4週の清書は、手書きで清書をした場合も、そのあと、できるだけパソコンで再入力したものを「作文の丘」から送ってください。これは、作文の進歩を生徒が実感できるようにし勉強の意欲につなげていくためです。 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して書くようにしてください。 ワードなどのワープロソフトは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。 自宅でパソコン再入力ができない場合は、先生に(有料で)パソコン入力を依頼することもできます。その場合は、手書きの清書の住所シールの余白に「入力依頼」とご記入ください。 (入力依頼の料金は1文字1円で、翌月の受講料に加算して引き落としいたします) パソコンからの清書の送り方は、「学習の手引」の図解を参考にしてください。わかりにくいときは事務局に直接お電話をしてお聞きください。 http://www.mori7.com/mori/gate.php |
■4月からの新学期の教材の発送 |
4月からの新学期の教材を3月19日から発送しています。 変更点は、課題フォルダと読解マラソン集と暗唱長文集を3冊の別冊にしたことです。これは、毎週必ず行う勉強を課題フォルダだけにまとめ、読解マラソン集や暗唱長文集は、余裕のあるときに行う任意の勉強として区別できるようにしたためです。したがって、読解マラソン集、暗唱長文集は、「オプション教材」としてあります。 今後、このオプション教材の種類を増やしていきたいと思います。 しかし、勉強の中心は課題フォルダですから、課題フォルダの中に入っているものだけを必ずマスターするようにしてください。 |
■合格情報続き |
合格情報の続きです。おめでとうございます。 みなさん、新しい学校生活がんばってください。 |
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■不合格でも気にしない(facebook記事より) |
無理していい学校に入るよりも、その下の学校、又はもうひとつ下の学校に入った方が、本人の実力がぐんぐん伸びることがあります。 人間の能力差というものは、小中学校のころこそあるように見えますが、高校生以降はもともとの能力差をはるかに上回る意欲の差というものがあるのです。 そして、楽に勉強できる学校ほど、意欲は伸びやすくなります。 誰でも、建前はいい学校に入ることが目標ですが、身近な周囲を見てみると、そうでない方がよかったという例が数多くあります。 人間は、自覚してからが本当のスタートなのです。 |
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■子供が作文をなかなか書けないときの対処法 |
小学校低学年で、「作文がなかなか書けない」「書くことをいやがる」「親が手伝わないと書けない」などの相談がときどきあります。 作文は、苦しい勉強にしようとと思えば、いくらでも苦しい勉強になります。 しかし、楽しい勉強にしようと主言えば、楽しくなります。すべて工夫次第です。 うまく書けないときは、親子だけで悩まずに事務局にご相談ください。 幼児や低学年、又は作文がまだあまり得意でない子に対する親の関わり方としては、次の「対話を生かした、幼児と小学校低学年の作文学習」の記事を参考にしてください。 |
■対話を生かした、幼児と小学校低学年の作文学習 |
言葉の森の作文の勉強は、対話を通して行うのが特徴ですが、特に、幼児や小学校低学年の作文では、家庭での対話を作文の学習に生かすことができます。 例えば、幼児と小学校1、2年生の作文の課題は、ほとんどが「自由な題名」となっています。それは、小学校低学年までの時期に、「ぼくのお母さん」とか「わたしのお父さん」などという題名を指定した課題を書かせることは無理があるからです。 この「自由な題名」を対話によって豊かにしていくことができます。 |
●作文の学習は、まず親子の対話から |
幼児や小学校低学年の生徒が作文の学習をするときは、まず親子の対話から始まります。 最初は、あまりよくない例です。 母「何を書くの?」 子「ゲームのこと」 母「あら、今日も……」 これでは、いい作文は書けません。 いいやり方は、作文の授業があるときまでに、子供と対話をしておくのです。 母「この1週間、どんなことがあった?」 子「えーと、あれもあったし、これもあったし、あ、こんなこともあった」 母「じゃあ、これか、これか、これがいいんじゃないかなあ」 こういうのが事前の対話です。 次の週に書く課題が感想文のときは、子供が課題の長文の音読をしておき、その音読した内容に基づいて対話を進めていきます。 子供が作文に何を書くか決めたら、そこからまた話が発展します。 子「じゃあ、これを書こう」 母「お父さんにも、聞いてみたら」 子「お父さん、ぼく、○○のことを書こうと思うんだけど」 父「ほう、お父さんにも、子供のころこんなことがあったよ」 子「じゃあ、田舎のおばあちゃんにも電話して聞いてみよう」 子「おばあちゃん、今度作文に○○ということ書くから、書いたら送りますね」 祖母「うん、ありがとう。そういえば、おばあちゃんにもこんなことがあったよ」 子「おばあちゃんにも、こんなことがあったんだって」 父母「ハハハ」 大事なのは、作文という結果ではありません。書く前に考えたり話したり聞いたりする中で、作文力、思考力が育つのです。 だから、たまたま何かの事情で作文が書けない日があっても、作文の勉強ができなかったということではありません。その前の対話の中で、作文の勉強はもう半分以上できているのです。 しかも、こういう対話は、親にとってはほとんど負担ではありません。 子供と話をする時間さえあれば、家族の対話は楽しい団らんのような形で進んでいきます。 |
●先生からの電話指導も楽しい対話で |
言葉の森の電話指導も、先生と生徒の対話から始まります。 先生「もしもし、○○ちゃん、今日は何を書くの」 子「あのね、今日はね、こんなことがあって、あんなことがあって……」 先生「へえ、おもしろそう。じゃあ、全部しゃべると作文のエネルギーがなくなっちゃうから、続きは作文に書いてね」 子「はあい」 そして、子供は、すぐに机に向かって作文を書き出します。 子「えーと……」 ところが、いい内容のときほど、なかなか書き出せないことがあります。 そのときは、教室に電話をして、追加の説明を聞くことができます。 子「うーん、どうやって書いていいかわからないなあ」 母「じゃあ、教室に電話して聞いてみたら」 しかし、この場合も、家庭の対話でうまく作文を書き出すことができます。 母「お母さんと一緒に考えてみようか」 子「うん」 ここで使えるのが構成図という方法です。 構成図の実際の書き方は、言葉の森のホームページで動画を見ていただくことができますが、やり方はいたって簡単です。 お母さん又はお父さんが、子供と話をしながら、散らし書き風のメモとして、短い文をどんどん書いてあげるのです。 ここで大事なのは、子供がきちんとした文を言うのではなく、お母さんやお父さんが自分の考えで文を書いてあげることです。 (つづく) |
■絵がかければ、言葉の森の作文が始められる |
●読んで聞かせるのが「読み聞かせ」、話させて書くのが「話し書き」 |
まだ字が書けないのに、どうして作文が書けるのでしょうか。 読み聞かせということをご存じだと思います。まだ、自分で本を読めない子が、お母さんやお父さんに本を読んで聞かせてもらいます。 この読み聞かせをたっぷりしていると、いつの間にか自分で本を読む力が育つのです。 逆に、子供に自分で本を読ませようとして、読み聞かせをあまりしないようにしていると、子供が自分から本を読むことがどんどん遅れていきます。 よく、小学校に上がったのを機に読み聞かせをやめたら、それから本を読まなくなったということがあるのはそのためです。 読んで聞かせてあげることは、自分で読むことの反対にあるものではなく、自分で読むことを助けているものなのです。 同じことが作文にも言えます。 子供が、その日の出来事を絵に描いて、お母さんやお父さんに話します。それを、お母さん、お父さんが作文に書いてあげるのです。 読書の前に行うのが読み聞かせだとしたら、作文の前に行うのは言わせ書きとでも呼ぶのでしょう。しかし、語呂をよくするために、ここではお話し作文という名前を使います。 読み聞かせと同じように、話をさせて書かせるお話し書きが、作文の新しい練習方法です。(つづく) |