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  11月23日(土)は休み宿題
  【重要】12.1週は作文検定試験を予定
  受験コースの生徒の作文アドバイス
  プレゼン作文発表会の動画をアップロード
  感想文の準備に、「森の予習室」のおすすめ。
  「遊び」「行事」などの実行課題を作成中
  オープン教育で「長文」「読解問題」を作成中
  家庭での自習と結びつけたミニ検定試験を作成中
  受験作文小論文の決め手自作名言(過去の記事の再掲)
  精読とは繰り返し読むこと、そのために傍線を引くこと
   ゆっくり読むよりも、速く読んでも読み取れる力をつけること
   3色ボールペンのような制約は少なめに
  子供は家庭の中で周囲の人を模倣して成長する
  新しい時代の勉強は、幸福、向上、創造、貢献のために
  作文感想文の力をつけるには、作文で直すのではなく、音読を続けて力がつくのを待つこと
 
言葉の森新聞 2013年11月3週号 通算第1297号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
11月23日(土)は休み宿題
 11月23日(土)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」に学年別の予習のヒントが載っています。New!
【重要】12.1週は作文検定試験を予定
 12.1週は作文進級テストです。今回から、進級テストの性格を検定試験にしていく予定です。詳細はおってお知らせします。
受験コースの生徒の作文アドバイス
 受験コースで作文の勉強をしている生徒及び保護者のみなさんにお知らせします。
 これまでに書いた作文の中から主なものを3作品以内で選び、言葉の森事務局にファクスでお送りください。担当の先生又は事務局から、今後の勉強の要点をアドバイスします。
 ファクス:0120-72-3987(電話は0120-22-3987です)
プレゼン作文発表会の動画をアップロード
 11月の初めに通学教室で行ったプレゼン作文発表会の動画ををアップロードしました。
 これは、youtubeの限定公開を利用しているため、リンク先のURLがわからないと見られないようになっています。
 動画の公開確認がとれたものから、通信生徒も見られるようにリンク先をお知らせします。
 また、通信の生徒の方で、youtubeにプレゼン作文をアップロードした方は、言葉の森あてにそのリンク先をお知らせください。併せて言葉の森新聞でお知らせしたいと思います。
言葉の森の連絡先は→ mori@mori7.com
感想文の準備に、「森の予習室」のおすすめ。
 11.3週は、小3以上の生徒の課題は感想文になっています。
 感想文の課題に取り組むときに大事なことは、予習をしておくことです。
 予習の仕方は、まず第一に、生徒が課題の長文を毎日音読しておきます。毎日音読をしていると、その長文の内容全体が頭に入ります。
 次に、生徒がその長文を、お父さんお母さんに説明します。その際、説明が下手でも注意などはしないようにしてください。
 そのあと、お父さんお母さんが、その長文の内容と似た話を、お父さんやお母さん自身の体験談を中心に話してあげます。そうすると、長文の理解が具体的になり、感想文が楽に書けるようになります。
 お父さん、お母さんがせっかくいい話をしてあげても、子供がそれを感想文の中に書かないこともよくあります。しかし、話した内容は子供の心の中に残っているので、別の機会にその話が生きてきます。
 
 親子の対話は、勉強のつもりでやらずに、楽しい雑談のような感じでやっていくことが大切です。そのためには、お父さん、お母さんが話をすることを楽しむことです。
 そういう話のヒントが、オープン教育の学年別「森の予習室」に載っています。家族の話の参考にしてください。また、いい話があれば、自由に投稿してください。
http://www.mori7.com/ope/
「遊び」「行事」などの実行課題を作成中
 オープン教育のページで、低学年の自由課題を補うための実行課題を作成中です。
 これは、家庭で遊びや行事の取り組みを行い、それを低学年の作文の題名として利用できるようにするものです。
 投稿も自由にできますので、いい遊びなどがあればご紹介ください。(ただし、投稿は、部外者のスパム投稿を防ぐため、事前に森友メールでアドレスを登録していただくようになっています。)
オープン教育で「長文」「読解問題」を作成中
 オープン教育の「オープン長文」のページでは、小4以上の生徒を対象にした長文作成を募集しています。
 作成する長文の条件は、笑いのある美しい立体的な1000字程度の説明文です。
 つまり、できるだけ理科・社会・人生などの説明文、理由や原因の立体的構造のある内容、難しい語彙もそのまま使ってよい、数字はあまり使わない(暗唱しにくいため)、美しいリズミカルな文章、途中にダジャレなどの笑いがある、字数は1000字程度、という条件です。
 現在、小1から小3の読解マラソン長文が、このような基準で作られていますので、参考にしてください。
http://www.mori7.com/marason/marason_sample.php
 また、この長文に合わせて、読解問題も作成していきます。
家庭での自習と結びつけたミニ検定試験を作成中
 現在、家庭での自習と結びつけたミニ検定試験を作成中です。
 検定試験の種類は、「漢字読み検定」「英語暗唱検定」「算数数学問題検定」「長文暗唱検定」「公立中高一貫校問題検定」です。
 自習の教材は、できるだけウェブから無料でダウンロードできるようにします。検定試験の詳細は、決まり次第お知らせします。
受験作文小論文の決め手自作名言(過去の記事の再掲)
 受験で作文小論文を書く人は、結びに自作名言を入れる練習をしていきましょう。
 これは、小学生の場合は子供の力ではなかなかできないので、お父さんやお母さんが手助けをしてあげてください。教室で先生が指導してしまうと、複数の生徒が同じ表現を使う可能性が出てくるので、教室では大きな方向だけを説明します。
 自作名言とは、「○○とはAでなく、Bである。」という形の文です。Aの部分は世間の常識、Bの部分は逆説の真理という位置づけになります。
 例えば、「私の家族」という題名の作文でしたら、主題となる家族という言葉について、「家族とは、子供たちを社会の荒波から守る場所ではなく、子供たちがその中で社会の荒波に備えて練習をする場である。」というような名言が作れます。
 「戦争」という題名でしたら、「戦争は、問題を解決する手段ではなく、問題の解決を遅らせる原因になっている。」というような自作名言が作れます。
 「自然」でしたら、「自然とは、保護するものではなく、人間がその中で暮らす家なのである。」というような自作名言が作れます。
 こういう自作名言を、これまでに書いた作文のそれぞれについて、結びの5行に入れられるようにしておきましょう。その名言を全部覚え、自信のある二つの体験実例をいつでも書けるようにして、試験に臨みましょう。
 これまでの経験では、作文の結びの5行に名言が一つ入ると、印象点が2割近くアップします。ボーダーラインに並んだ場合は、名言の有無が決定的な役割を果たします。
 作った自作名言が効果的なものかどうかわかりにくいという場合は、教室までお電話でご相談ください。(0120-22-3987平日午前9:00~午後7:50)
精読とは繰り返し読むこと、そのために傍線を引くこと
 速読とは、速く読むことです。しかし、精読とはゆっくり読むことではなく、繰り返し読むことです。そのためには、読むときに文章に傍線を引いておくことです。
 傍線を引く箇所は大事なところというのではなく、自分なりによくわかったところ、面白いと思ったところです。そして、その傍線を引いた箇所を何度か斜め読みしていると、文章の全体がつかめてきます。これが、「読書百遍意自ずから通ず」です。
 しかし、子供たちは、傍線を引くということをなかなかしません。学校や塾でやった国語の問題を見せてもらうと、ほとんどの子が問題用紙がきれいなままです。教科書には落書きをせずきれいに使うことと言われているからかもしれません。しかし、教科書でも、参考書でも、問題文でも、どんどん書き込みをして、自分の読んだあとを残しておく方がいいのです。
 読書の場合も、面白いと思ったところに傍線を引いておけば、あとで読み返すときに、その傍線の箇所だけ読むと全体を思い出せます。これまでは紙の本が中心だったので、傍線を引くと、他の人が読むときに邪魔になるということがありました。しかし、これからは、本もデジタル化していくので、ラインマーカーを引いたり書き込みをしたりして、自分なりの読み方をすることがもっと容易になってくると思います。
▽関連記事
「国語の成績を上げるために――読解問題の解き方、記述の仕方」
http://www.mori7.com/index.php?e=1795
ゆっくり読むよりも、速く読んでも読み取れる力をつけること
 ある教育サイトに、お母さんからの質問として、「飛ばし読みをしている様子で、肝心の質問の答えを読み取り損ねている」という相談がありました。それに対する回答として、「文章の読み方には、『速読』と『精読』の2つがあり、問いに関連した問題文の部分を読むときはゆっくり『精読』で」ということが書かれていました。
 それも、確かにいいと思います。しかし、根本的には読む力をつけて、速読でも文章を読み取れるようにすることが大事です。
3色ボールペンのような制約は少なめに
 3色ボールペンで色分けをして傍線を引くということをしている人もいるそうです。
 そんなことをしていると、「今日は緑がなかったから、傍線を引くことができなかった」となりかねません。勉強でも何でも、できるだけ制約がないようにやっていくのがいいのです。
子供は家庭の中で周囲の人を模倣して成長する
 子供は、周囲の人を見て、その人の動作や表情を真似ながら成長します。お母さんが楽しく本を読んでいる姿を見ていると、子供も本に興味を持つようになります。テレビがいつもつけっぱなしだと、音声の出てくるテレビを人間のように感じて成長します。学校での勉強よりも、この家庭での模倣が子供の学力の土台を形成します。
 もう子供が成長してしまった家庭でも、遅すぎることはありません。今からでも、家族でできるだけ話をするといいのです。
 その話も、結論の出ている意見や知識ではなく、それぞれの体験をもとにした話です。そうすると、やがて子供が家庭を持つようになったときにも、同じようにその対話を続けるようになるでしょう。
 小さい子供にとっては、話を聞くことが読書以上に思考力を育てていきます。勉強の基礎は、学校でも塾でも通信教材でもなく、日常の家庭生活の中にあるのです。
▽参考記事
「決まったことをきちんとさせ、そして褒めること」
http://www.mori7.com/index.php?e=1794
▽参考記事
 船井幸雄さんのページに、ちょうど同じテーマの記事がありました。
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=201311002
新しい時代の勉強は、幸福、向上、創造、貢献のために
 昔、パソコンが一家に1台の時代になる、と言ったら、話半分にしか聞いてもらえませんでした。まして、1人に1台の時代になるというのは、口では言っても、自分自身がそれはかなり先のことだろうと思っていました。しかし、今では、1人でパソコンを複数台持っている人もいます。
 少し前までは、人間はみんな家族のようなものというと、笑い話のようにしか聞いてもらえませんでした。しかし、今では、多くの人が多かれ少なかれそういう意識を持っています。
 家族だったら、競争したり、相手よりも優位に立ったり、他人を支配したりする必要はありません。自分と他人の区別はあっても、その区別が優劣の差になる度合いはほとんどなくなります。そういう時代意識が、今加速しているように思います。
 新しい時代の勉強は、他人に勝つために行うのではありません。今はまだ、受験やら何やらで勝ち負けのゲームが残っているので、そのゲームに参加せざるを得ませんが、やがてそういうゲーム自体がなくなります。そのときに残る勉強は、純粋に自分自身の向上のために行う勉強で、その向上と並行して、幸福や貢献や創造があるという関係になっていきます。
 今はまだ雲をつかむような話ですが、予想よりもずっと早くそういう時代が来ると思います。
作文感想文の力をつけるには、作文で直すのではなく、音読を続けて力がつくのを待つこと
 あるサイトに、「文を書くのが苦手な小3男子 中学受験の専門家がすすめる勉強法は?」という記事がありました。
 質問の内容は、「普段読書をしないせいか、記述問題や作文、感想文などがとても苦手です。作文や感想文を書く際に「どう思ったか」「自分ならどうするか」を入れてみてはとアドバイスすると、本当にそれだけを書いて2行で終わる始末です。」ということでした。
 この質問に対するアドバイスは、「文を書くことが苦手な子どもは、たいてい、お手本となる文章をあまり目にしていないことに原因があると思います。普段から読書をしていないと、表現や文章の構成をどのように書いてよいかわからないでしょう。対策としては、小学生新聞や通信教育などもよいと思いますが、他の子どもの作文を読ませて、書き方を“マネさせる”ことも1つの方法です。」として、、「インターネットで検索すれば、優秀な作文や感想文を見つけられると思います。そして、お手本の作文に沿って同じような構成で、子ども自身の体験の作文を書かせてみるとよいでしょう。」ということでした。
 上手な文章を手本にして真似るということ自体は、いい方法です。しかし、問題は、子供がそういう勉強を続けられるかどうかということです。同学年の子の上手な作文を書き写す勉強というのは、自分の文章がだめだからほかの子の真似をしなさいということですから、楽しいはずがありません。
 これがもし、子供がもっと小さくて作文というものを書いたことがほとんどないような時期でしたら、手本を真似るというのはいいやり方です。しかし、その場合も、手本を真似るという意識ではなく、手本に馴染むというような感覚でやっていくことが大切です。
 手本を真似るというのは、自覚した年齡の子が自主的にやるにはいい方法ですが、小学校3、4年生の子がそういう自覚を持つことはまずありません。
 ところが、小学4年生までの子は、お母さんの言うことをよく聞きますから、そういうやりたくない勉強も続けさせられてしまいます。その結果、やがて親子の仲が悪くなり、子供は作文を書くことがますます嫌いになってしまうことも多いのです。
 小学校3、4年生までに、自分の意思に反することを親に強制されていると、小学5年生ごろになり自己主張ができるようになると、今度は逆に親の言うことを聞かなくなります。
 この強制が、躾に関するようなことであれば、子供が反発しても、親には信念がありますから、子供はそれを強制とは考えずに自分の生き方のルールとして受け入れます。しかし、勉強の仕方に関することは、親も試行錯誤でやっているので、続けることが難しい場合はうやむやのうちにやらなくなってしまうこともよくあります。すると、子供は、親に言われたことでも自分の嫌なことはやらなくてもよいのだということを学習するようになります。その結果、学年が上がると親の言うことを聞かなくなることが多いのです。
 では、文を書くのが苦手な子に、文章を書く力をつけるためにはどうしたらよいのでしょうか。実は、もっと楽しく簡単にできる勉強法があるのです。(つづく)

 
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