言葉の森新聞
2014年4月4週号 通算第1319号
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森新聞 |
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■個性と創造の時代における学力 |
これからの子供の教育を考える際に、二つの大きな流れを見ておく必要があります。 ひとつは、経済の状況がこれから悪くなっていくことが予想されることです。すると、学習塾や予備校などお金を払って他人に任せるような学習から、家庭で学力をカバーするような学習が求められるようになってきます。そのためには、今の時期から、能率のよい家庭学習のスタイルを作っておく必要があります。 もうひとつは、世の中の教育環境が、これからよい方向に大きく変わっていくことです。例えば、MOOCのように、誰もが世界中の優れた授業を無料で受けられるような機会が増えてきます。すると、よい学校に入るための入学試験は、基本的に不要となります。 これからは、入学のための試験ではなく、卒業のための試験が重要になるのです。そのときに必要になるのが、中身のある勉強です。 中身のある勉強とは、真の実力をつけるための勉強です。実力の中には、基本的な学力のほかに、自分をコントロールする自律力、他人と調和できる人間関係力、全教科のバランス、そして、自分らしい個性の強化などがあります。 日本はこれから、輸出型の社会から内需型の社会へ変わっていきます。輸出型の社会の時代とは工業の時代で、工業の時代には大企業が有利でした。大企業の時代には、個性よりも、みんなと同じことがよりよくできるという能力が要求されていました。 しかし、内需の時代には、その人でなければできないという個性が重要になってきます。これまでは、馬力によって社会に貢献する時代でしたが、これからは、個性によって社会に貢献する時代になります。そのためには、子供のころから、その子供の興味や関心を大事に育てていく必要があります。 個性という言葉は、「勉強ができなくても個性があればよい」という文脈で語られることがありますが、そうではありません。これからの時代に必要になる個性は、学力と結びついた個性です。学力と結びついた個性を育てるためには、使える国語、数学、英語、理科、社会を学んでいく必要があります。 使える学力をつけるためには、第一に、知的な話題をもとにした親子の対話の機会を増やしていくことです。その前提として、幼少期からの親子の対話の習慣を作っておく必要があります。 第二には、子供が自分で何かを作りそれを発表するという創造的な発表の機会を作ることです。ロボット・プログラミングも、与えられた手順に従ってレゴブロックを組み立てるようなやり方ではなく(そういう基本を学ぶ時期はあるとしても)、自分で工夫して作るという要素が最も大事です。自分らしいもの、ほかの人とは違うものを作成し発表しようとすれば、必ずそこに知的な勉強が必要になってくるからです。 創造のための知的な勉強の中心になるのは、難しい文章をばりばりと読む力、自分らしい考えをばりばりと書く力です。 これまでの勉強は、与えられた課題に従順に従い、人間関係よりも勉強を優先し、受験する科目に特化した学力をつけ、個性などは不要という考え方で行われてきました。これからは、その正反対の、自律力、人間関係力、全教科のバランス、個性の強化という要素が必要になってきます。そして、その前提として使える国語力、作文力が必要になってくるのです。 |
■連休中の予定 |
教室の休みは、課題フォルダに書いてあるとおりです。 4月29日(火)30日(水)は5週目のため休みです。 5月1日(木)2日(金)は授業があります。 5月3日(土)5日(月)6日(火)は休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。電話0120-22-3987(平日9:00-19:50) 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/ 授業と予習の掲示板「ジュンベリーの丘」 http://www.mori7.com/okajg/ 5月1週の言葉の森新聞と山のたよりは、早めに発送する予定です。 |
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■第4週は清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は、読解マラソン集にある読解問題をしてください。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 ●朝日(あさひ)小学生新聞の投稿先 104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 (毎日(まいにち)小学生新聞は、作文よりも俳句を中心に掲載しているようです。) ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
●手書き清書の送り方 |
手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。 手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。 |
■読解問題の答えの書き方、送り方 |
清書が早く終わり時間に余裕のあるときは、読解マラソン集で読解問題をしてみましょう。 読解問題は、小学校高学年以上の生徒が、国語の選択式問題のコツをつかむために作られています。高校生の場合は、センター試験などの選択式問題と同程度の問題です。ですから、小学校4年生以下の生徒は、無理に読解問題に取り組む必要はありません。 問題を解く時間が取れない場合は、読解問題は省略するか最初の2問だけをやる形でも結構です。適当に全問やっても勉強にはなりません。じっくり取り組める範囲で取り組んでください。 読解問題の答えを作文用紙に書く場合は、問題の番号と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。 読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。 読解マラソンの問題のページから答えを送信すると、その場で採点結果が表示されます。 (この場合、作文用紙に答えを書く必要はありません) ※図解の説明は、「学習の手引」の「10.読解問題と清書の仕方」をごらんください。 http://www.mori7.com/mori/gate.php |
■パソコン入力清書の送り方 |
4週の清書は、手書きで清書をした場合も、そのあと、できるだけパソコンで再入力したものを「作文の丘」から送ってください。これは、作文の進歩を生徒が実感できるようにし勉強の意欲につなげていくためです。 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して書くようにしてください。 ワードなどのワープロソフトは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。 自宅でパソコン再入力ができない場合は、先生に(有料で)パソコン入力を依頼することもできます。その場合は、手書きの清書の住所シールの余白に「入力依頼」とご記入ください。 (入力依頼の料金は1文字1円で、翌月の受講料に加算して引き落としいたします) パソコンからの清書の送り方は、「学習の手引」の図解を参考にしてください。わかりにくいときは事務局に直接お電話をしてお聞きください。 http://www.mori7.com/mori/gate.php |
■公立中高一貫校講座4.2週 |
毎週土曜日午前10時30に、google+で公立中高一貫校講座オンエア(公中オンエア)を流しています。 これは、オープン教育の「公中講座」で見ることができます。 http://www.mori7.com/ope/index.php?b=2&k=14 ▽4月12日(土)のオンエア http://www.youtube.com/watch?v=dxdbaxqH5yI |
■5月の実行課題がウェブで見られます |
小学2年生までは、自由な題名の作文です。その自由な題名のヒントになるように、家庭でできる遊びや行事の実行課題を、小2までの課題の生徒にお送りしています。 この実行課題集は、ウェブでも見られます。小3以上の課題の生徒も、家庭での親子の対話の参考にしてくださるとよいと思います。 http://www.mori7.com/jk/ ▽5月の実行課題の記事 「5月5日GOGO!こどもの日」 「お母さんの休日」 「愛鳥週間」 「夏も近づく八十八夜チャッチャッ」 |
■4月の自習検定のページ |
自習検定のページで、4月22日から28日まで試験を受けられます。 http://www.mori7.com/jks/ |
■家庭で行う自習のポイント |
小中学生の学力は、家庭での学習の仕方で決まります。 家庭学習は、毎日同じことを同じようにやることが大事です。同じことを同じようにやっていれば、子供はいちいち親に聞かなくても、自分のペースで勉強していけます。 学校の宿題があると、ついその宿題の方を優先して考えがちですが、本当に大事にするのは毎日の家庭学習の方です。 また、家庭学習は、毎日の分量(ページ数など)をあらかじめ決めておき、その分量が終われば終わってよいことにします。分量を時間で決めると、だらだら勉強するようになるので、できるだけページ数などを基準にします。 算数の勉強は、子供が答えを書き、親が○×をつけるというやり方をしている家庭も多いと思いますが、それでは自分で勉強するという姿勢が育ちません。 また、親が○×をつけると、自然に親が子供に教えるという形になりがちです。すると、子供の意識は、自然に「やらされている勉強」ということになってきます。 子供が自分で答えを見て、自分で○×をつけ、どうして○だったり×だったりしたのかを、逆に親に説明するという形の勉強をすれば、自分から進んでやる勉強になってきます。 漢字の勉強や計算の勉強のように、知識や技能として定着させる必要があるものは、問題集でやるよりも、ただ反復して身につけるという勉強法が基本です。 漢字は何度も書いて覚えるものです。計算は何度も計算して速くなるものです。漢字や計算のような基本の勉強を問題集でやろうとすると、勉強の密度は薄くなります。 |
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■画像の泉が使いやすくなりました |
http://www.mori7.com/izumi/ |
画像の泉が使いやすくなりました。 (1)jpgファイルなどの画像ファイルを同時に10枚まで一緒に送れます。その際、画像のサイズは特に縮小しなくてもよくなりました。 (2)pdfファイルを送れるようにしました。 (3)画像の公開・非公開を選択できるようにしました。非公開としたものは、生徒本人と担当の先生だけに表示されます。 (4)jpg画像の大きいサイズのものを自動的に横幅1280ピクセルに縮小できます。このサイズであれば、400字詰めの作文用紙などの文字もパソコン画面で十分に読むことができます。 |
■ウェブ添削の画像送信のページで画像を縮小しなくてもよくなりました |