言葉の森新聞
2015年4月4週号 通算第1367号
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森新聞 |
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■4月29日(水)・30日(木)は休み |
4月29日(水)・30日(木)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 |
■第4週は清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 |
●小学生新聞の投稿先 |
■104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 ■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内) ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
●手書き清書の送り方 |
手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。 |
■5月4日(月)・5日(火)・6日(水)は休み宿題 |
5月4日(月)・5日(火)・6日(水)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日9時~19時50分) 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/ オープン教育の掲示板「森の予習室」にも、学年別の予習のヒントが載っています。 |
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■通信の生徒も参加できるプレゼン作文発表会6月7日 |
インターネットを利用したプレゼン作文作文発表会を6月7日(日)午後5時~6時にかけて行います。これは、ネット環境を利用してご自宅から参加できます。 参加される方全員に、豪華な参加賞を用意しています。 発表会に参加される方は、事前にyoutubeにご自分の作文のプレゼン発表をアップロードしていただきます。発表会当日は、その発表をインターネットで順に放映します。 googleハングアウトを利用できる方は、googleハングアウトで自宅から発表会場に参加し、質問や感想を述べることができます。 googleハングアウトを利用しない方は、視聴のみをする形で当日の発表会を見学できます。 初めての方がほとんどだと思いますので、発表の仕方やアップロードの仕方は個々に相談できるようにしています。また、5月31日(日)には、事前の練習のためにリハーサルを行います。 詳細は、今後ホームページに記載します。 プレゼン作文発表会への参加を希望される方は、言葉の森までご連絡ください。 通学教室で行ったプレゼン作文発表会のパネル |
■夏の寺子屋自然合宿7月29・30・31日 |
夏の寺子屋自然合宿を、7月29日(水)~31日(金)の2泊3日で行います。 昨年は、言葉の森の教室に宿泊し神奈川県の海に行きましたが、今年は関東地方の川に行き現地で宿泊する予定です。宿泊費や交通費がかかるので、料金は昨年よりも高くなる予定です。 対象学年は、言葉の森の生徒及び兄弟で、小1~中3を予定しています。 詳細が決まり次第、言葉の森のホームページに掲載し、言葉の森新聞でお知らせします。 昨年の自然寺子屋合宿の様子 |
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■小1から高3まで通信でも受検できる作文検定6月4週 |
6月4週に作文検定試験を予定しています。 これは、通信でも通学でも受検できる形の検定試験です。対象は、小1から高3までです。 検定試験に合格した人には、賞状と合格証明書を送ります。 通信で受検する場合は、googleハングアウトでネット上の試験会場に入り、そこで作文を書く形になります。 googleハングアウトの利用は、事前に練習ができます。 詳細は、ホームページに掲載し、言葉の森新聞でお知らせします。 |
■タブレット教育に対する疑問――真のICT教育とは |
ICT教育のひとつの象徴としてタブレットを使った教育が話題になっています。 しかし、現在のタブレットは、まだ入力機能が、パソコンのキーボドからの入力よりも劣っていると思います。将来は、手書き文字認識の機能が発達して、手書きの方がキーボードよりも優れているものになると思いますが、現状はまだそこまで行っていません。 すると、タブレットの使用は、何かを書くとか作るとかいうよりも、必要な情報を見るとか検索するとかいう受け身のものになると思います。 豊富な情報が手もとですぐに見られるようになったとしても、それは便利になったということであって、見る人が向上したということではありません。教育の目標は、人間が成長することですから、情報が手に入りやすくなったということだけでは教育でも何でもありません。 タブレットに人気があるのは、キーボード入力という日本人にとってはやや不自然な入力方法を介さなくてよいから使いやすい気がするためだと思います。 しかし、文章を書いたり、プログラムを作ったりするためには、キーボード入力は今のところ最良の方法です。 もちろん、将来的には手書き入力がキーボード入力を上回るようになるでしょう。手書きには、容易に二次元の図が書けるという利点があるからです。これは、キーボードの逐語入力では大きな遠回りをしなければできません。 と言っても、現状ではまだそこまでの手書き入力機能がないとすれば、小中学生が最初に身につけておく必要があるのは、キーボード入力になると思います。 タブレットで豊富な情報を見て満足するのではなく、ノーパソのキーボード入力で自分の考えを文章として表現するようなことがICT(Information and Communication Technology)教育の一つの柱(Information)です。 そして、もう一つの柱(Communication)は、ネットワークを使って学習することですが、その学習の主な手段は紙です。 ICT教育の表面の姿に惑わされず、真に必要な教育をICTを利用して行うという本道を忘れてはならないと思います。 |
■考える力をつける「楽しい説明文の本」 |
学力の中で最も大事なものは、実は成績には表れにくいものです。それは、思考力や創造力といったもので、成績にはすぐには表れませんが、受験期の伸びや社会に出てからの成長に結びつくものです。 その考える力をつけるための方法は、一つは難しい本を読むことです。もう一つは難しい対話をすることです。しかし、ただ難しいだけでは子供は飽きてしまいます。大事なことは、難しいが楽しいという読書や対話の工夫をすることです。 ところが、難しいが楽しい本、つまり「楽しい説明文」の本というものは、あまりありません。そういう本は、書店に並べてもあまり売れないからだと思います。 そして、説明的な内容だが、絵や図の多い学習漫画のような本や、同じく説明的な内容だが、因果関係のわかる構造的な話よりも、知識の列挙が中心になる時事ニュースのような本が多くなってしまうのです。 そこで、言葉の森では、オープン長文という企画で、主に言葉の森の講師が中心になって、低中学年向けの楽しい説明文の文章を作っています。これは、今後、一般の方の参加もお願いして広げていきたいと思っています。 http://www.mori7.com/marason/marason_sample.php また、言葉の森のfacebookグループ「読書の好きになる子の庭」では、説明文の本に限りませんが、参加者がそれぞれ読んでよかった本を紹介しています。 https://www.facebook.com/groups/dokusho/ 一般に、最も豊富に「楽しい説明文」の本が手に入るのは、図書館の子供向けのノンフィクションコーナーです。ここには、科学の本、社会の本、伝記、人生論など、読みやすい説明文の本が豊富にそろっています。 説明文の本は、ジャンルによって子供の好き嫌いがあります。恐竜の好きな子は、かなり難しい本でも、ルビが振ってあれば恐竜の本を読みます。電車の好きな子、料理の好きな子、昆虫の好きな子など、子供の好みはさまざまです。親が一緒に図書館に行って、子供の好みを考えながら、気に入った本を選べるようにしてあげるとよいと思います。 私(森川林)が昔読んで、低中学年向けの説明文の良書だと思ったのは、「世界ふしぎめぐり」の小学1年生から3年生までのシリーズです。しかし、これは内容が古くなったこともあり、もう絶版になってしまいました。 その後、同じような傾向の本として、「なぜだろう、なぜかしら」、「科学なぜどうして」などが出ましたが、文章が易しすぎたり、正しい知識を伝えるということに重点が置かれすぎて知識中心の本になってしまった感がありました。 今はもっと多くの説明文の本が出ていますが、書名を紹介しても絶版になってしまうことなどがあるので、図書館のノンフィクションコーナーで探すというようにするとよいと思います。 |
■国語力は、森リン点に表れる |
国語力の中心は、読む力です。言葉の森の勉強でどうして読む力がつくかというと、長文を読みその内容をもとにして感想文を書く練習をするからです。 しかし、中には、長文をあまり読まず、ヒントを参考にして作文を書いてしまう子もいます。そうすると、書く力はつきますが、読む力はつきません。 読む力をつけるもう一つの方法は、問題集読書のような難しい文章を読む機会を作ることです。ページ数は少なくてもよいので、毎日難しい文章を読む練習をしていると、自然に語彙が増え読む力がついてきます。 その読む力は、そのまますぐに成績に表れるわけではありません。国語の成績は、読む力を土台としていますが、学年が上がると、解き方のテクニックの方が成績を左右するようになるからです。 しかし、読む力のついている生徒は、短期間のアドバイスですぐに成績があがりますから、大事なのは、成績よりもまず読む力をつけておくことです。 では、読む力はどこに表れるかというと、それは、書いた作文の森リン点に表れます。森リン点は、作文の評価というよりも、作文力の評価という面を持っています。 読む力があれば、語彙が豊富になり、語彙が豊富になれば、自然に森リン点が上がるという関係になっているのです。 |
■「寺子屋オンエア」は、5月から、45分、1時間、1時間半、2時間などのコースも |
「寺子屋オンエア」は、子供たちが家庭で行う学習を、先生がネットでモニターしながら問題を出したり勉強の仕方のアドバイスをしたりする仕組みです。教科は、国語の問題集読書、算数数学の問題集解き、英語の問題集読書などで、1冊の問題集を何度も繰り返し百パーセント自分のものにするという勉強の仕方をしています。 これまで、時間の幅が1時間しかありませんでしたが、5月から、45分、1時間、1時間半、2時間のいずれもが選択できるようになります。 この寺子屋オンエアは、有料ですが、料金は、一つの曜日について1か月4週間で1,080円ですから、通常の学習塾よりもずっと利用しやすいと思います。(時間の幅による料金の違いはありません) 塾に通ったり、通信教材を利用したりしていると、どうしても1回しかやらないプリントを次々とこなすという勉強になりがちです。できる問題を何度もやり、できない問題も数回しか繰り返さないというやり方では、時間をかけるわりに実力はつきません。 「でき太くんの算数クラブ」のように、できなかった問題を繰り返せる仕組みを作っているところは通信教育でも力がつきますが、ほとんどの通信教材や塾の教材はそういう仕組みになっていません。そのため、低学年のうちの問題が易しい時期は、勉強に応じて成績が上がりますが、高学年の難しい問題になると、自分で繰り返し学習する勉強の仕方が身についていない子は伸び悩むようになります。 勉強は、毎日同じようにやるのが原則で、1週間に何回か塾に通っている場合は、それ以外の日を家庭学習でカバーしていかなければなりませんが、塾に行くだけで家庭学習の伴わない生徒は意外に多いのです。 寺子屋オンエアは、自宅でいながらにして、1時間程度(45分から2時間の間で選)勉強をする仕組みですから、無理なく毎日同じような勉強をする習慣がつきます。1時間の内訳、国語・算数数学・英語・読書が中心ですが、自分で自由に決められます。 寺子屋オンエアは、1ヶ月の無料体験学習ができます。寺子屋オンエアの受講に必要な機材と教材は、言葉の森から無償貸与します。ご家庭で用意していただくものは、google+のアカウントと、skypeのアカウントと、インターネットにつなげられるノートパソコン又はタブレットだけです。 詳しい資料をご希望の方は、言葉の森事務局までお問い合わせください。 |