言葉の森新聞
2015年5月2週号 通算第1369号
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森新聞 |
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■課題フォルダのカレンダー訂正:6月1日は授業あり |
課題フォルダのカレンダーにミスプリントがありました。 6月1日(月)は休みではなく、通常どおりの授業があります。5月29日(金)は、第5週目のため休みです。 誠に申し訳ありませんが、修正しておいてくださるようお願い致します。 |
■プレゼン作文発表会の参加者募集中! |
プレゼン作文発表会の参加者を募集しています。 今回は、参加された方全員に参加賞と豪華な賞品が用意されています。 詳細は、連休明けにホームページに掲載し、言葉の森新聞でもお知らせします。 プレゼン作文発表会は次のように行います。 (1)まず、自分の作文を絵や写真や実物を音楽などと組み合わせて発表し、それを自宅でビデオ撮影し、youtubeに限定公開でアップロードします。 (2)発表会の当日(6月7日(日)17:00~18:00)は、自宅からgoogleハングアウトに参加し、みんなのyoutubeのプレゼン作文発表を見ます。 (3)発表会のあと、簡単なゲームなどを行う予定です。 youtubeのアップロードの仕方やgoogleハングアウトの接続の仕方については、パンフレットに詳しい説明を掲載します。また、事前に個人別に接続の仕方練習も行います。 参加を希望される方は、担当の講師又は事務局までご連絡ください。 |
■■寺子屋オンエア特集 |
■寺子屋オンエアの1か月の無料体験学習募集中 |
寺子屋オンエアとは、生徒の自宅での家庭学習をインターネットを通して先生がモニターしアドバイスするという新しい勉強のシステムです。 必要なものは、インターネットに接続できるパソコンと、google+、skypeのアカウント(いずれも無料)だけです。 ウェブカメラ、ヘッドセット、国語問題集読書用の教材は言葉の森から無償貸与します。 月曜日から金曜日の16時半から21時までの間に1時間程度の家庭学習を指導します。 対象学年は、小学1年生から中学3年生までです。 1か月の無料体験学習のあと、寺子屋オンエアの学習を続けられる場合は、週1時間月4回の受講料が1080円。月曜から金曜まで毎日やっても週5日間(月20日間)で5400円です。 指定の学習は国語問題集読書(小1~中3)です。このほかに、希望者には、指定問題集で、算数数学、英語の学習のアドバイスもあります。 寺子屋オンエアの接続の仕方は、事前に練習できるので、パソコン操作に不慣れな方でもすぐにできるようになります。 詳しい案内をご希望の方は、言葉の森事務局又は講師までご連絡ください。 |
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■なぜ寺子屋オンエアか――受け身の勉強から、自ら進んで行う勉強へ |
勉強の基本は家庭学習です。そして、1冊の教材を百パーセント自分のものにする学習が最も効果の高い学習方法です。 ところが、現代では、通信教材や学習塾に子供の勉強を任せてしまう家庭が増えています。通信教材や学習塾のマイナス面は、次のようなものです。 (1)子供が飽きないように、次々と新しい教材が提供されるので、できる問題を何度も繰り返す一方、できなかった問題を徹底して身につけることができない。 (2)そのため、長時間の勉強になりがちで、読書や経験の時間が少なくなる。 (3)親が子供の勉強の内容を把握できなくなる。 しかし、家庭学習にも別の問題があります。それは、次のようなものです。 (1)家庭学習の指針がないため、漠然と問題集を解かせるような勉強になりがち。 (2)小学校中学年になると、子供に自立心が出てくるので、親子での勉強が難しくなる。 (3)しかし、子供に任せると、開始時間がルーズになり、勉強の内容も作業的なものになることが多い。 高学年になり家庭学習を続けることが難しくなると、親も子供も、家庭では勉強できないからと理由で、塾に行くようになります。 しかし、塾の勉強も、学校の勉強も、先生に教わる勉強という点では同じです。この教わる勉強のあとに、家庭でそれを定着させる勉強をしなければ本当の力はつかないのですが、多くの生徒は教わることがそのまま勉強したことのように考えてしまうのです。 寺子屋オンエアは、教わる勉強を、自ら学ぶ勉強に変えます。 家庭にいながらにして、パソコンとネットで先生と1時間、勉強の場を共有します。 1時間の勉強内容は自由ですから(国語の問題集読書は必修の勉強として入っていますが)、低学年の生徒でも、国語と算数の勉強が早く終わった子は時間が来るまで静かに本を読んで待っています。読書が自然にできるようになるというのも、この寺子屋オンエアの特徴のひとつです。 寺子屋オンエアでは、先生と生徒が1対1で話をする時間が確保されているので、このときに勉強の内容以外のいろいろな話ができます。 今行っているのは、日常生活に関する雑談が中心ですが、今後考えているのは、低学年の生徒の場合、その日にあったことをプレゼン発表してもらうことです。例えば、「今日読んだ本の内容」「今日の学校であった面白かったこと」「今日お母さんかお父さんに聞いた話」などです。これらを実際の「物」を提示しながら発表説明してもらう予定です。 また、中学年以上の生徒には、土曜や日曜などに単発で「国語読解満点講座」のようなものを開く予定です。国語の読解力の勉強は、一般的な説明をするよりも、その生徒が間違えたところを個別に取り上げて、その箇所だけを説明した方が理解が早まるからです。 先生と生徒が1時間画面を共有でき、個別に話ができるという寺子屋オンエアの特徴を生かして、より楽しくできる勉強を追求していきたいと思っています。 寺子屋オンエアは、1か月の無料体験学習ができます。また、必要な機材と教材は、当分の間無償貸与しています。 体験学習のあと、継続する場合、一つの曜日での1時間月4回の料金は1080円です。先生と生徒がマンツーマンで話をする時間が毎回保証されているので、1時間の勉強は中身が充実しています。 海外にお住まいの方には、この寺子屋オンエアが、勉強以外の日本語の学習という点でも効果があるものになると思います。将来は、言葉の森の生徒以外も、ネットを使って寺子屋オンエアの学習ができるようにしてく予定です。 |
■寺子屋オンエアで勉強するとこんなことができる |
●毎日の勉強の習慣がつく |
子供は、ひとりではなかなか勉強を始められません。 毎日決まった時刻に決まった勉強をすることが習慣になっている子はいいのですが、親に言われなければなかなかやろうとしないという子も多いと思います。 そういう子でも、寺子屋オンエアの時間があると、自然に抵抗なく勉強を始められるようになります。 |
●読書の習慣がつき、よりよい本を読むようになる |
寺子屋オンエアでは、生徒にその日に読んでいる本を見せてもらいます。また、勉強が終わったあとの時間は読書をして待っていてもらいます。そのため、自然に毎日本を読む習慣がつきます。 また、既に毎日の読書の習慣のある子も、先生に見てもらうことによって、よりよい本を読むようになります。 |
●国語の問題集読書の勉強ができる |
国語の勉強法は、入試問題集などに載っている難しい文章を読むこと、それを繰り返すこと、そして自分なりの感想を書くことです。 しかし、問題を解くような勉強に比べると、この読むことを中心にした勉強は形に残るものがないために、家庭ではなかなか続けられません。 寺子屋オンエアでは、読んだ文章に対しての感想を聞き、先生がいくつかの質問をするので、自然に読む勉強と書く勉強の両方ができるようになります。 |
●勉強の仕方についてのアドバイスを受けられる |
子供たちの勉強を見ていると、能率の悪いやり方をしていることに気づくことがあります。例えば、算数数学などで、問題集に直接答えを書いてしまうとか(繰り返しの勉強ができません)、○つけを自分でせずにお母さんにやってもらうとか(自分で理解しようとする姿勢ができません)、ノートにびっしり問題と答えを書いているとか(間違えたときの正しい解法を余白に書き込むことができません)いうことです。 寺子屋オンエアでは、勉強している机の上の様子がモニターできるので、勉強の仕方もアドバイスをすることができます。 |
■いろいろな質問 |
●低学年では1時間も勉強を続けられないのでは |
勉強時間は、45分、1時間、1時間半などが選択できます。いずれも料金は変わりません。勉強が早めに終わった場合は読書をすることにしているので、低学年の生徒でも無理なく続けられます。 |
●パソコンに詳しくないとできないのでは |
パソコンの操作法については、詳しい説明があります。 接続の仕方などでわかりにくいときは、個別に対応しますので、初めての方でも安心して参加できます。 |
●質問があったら教えてもらえるか |
小中学生の勉強は、基本的に、教えてもらわなければできないようなものはありません。解説や解法を読めば誰でもわかるようになっています。 すぐには理解できないものも、理解の仕方に慣れていないだけですから、繰り返せばできるようになります。 しかし、それでも、わからない場合は、先生がその場で対応するのではなく、掲示版などを使って質問に対応します。 |
●自分で○つけをすると答えを見てしまうのでは |
子供が小さいうちから、「勉強は人に見せるためにやるものではなく、自分の力をつけるためにやる」ということを教えておきます。すると、学年が上がるほど、勉強に対する姿勢が前向きになっていきます。 |
●顔が写ることに抵抗があるが |
顔が写るのは、互いに限定された数人の範囲です。勉強の様子は、あとで保護者の方も見られるようにyoutubeに一時的にアップロードしますが、それも限定公開ページです。また、生徒はそれぞれ自分の勉強に専念しているので、他人の目を気にすることはありません。どうしても気になる場合はカメラをオフにしておくこともできます。 |
■寺子屋オンエアの未来 |
小中学生の勉強は、本来自学自習でできるものです。義務教育のレベルの勉強は、誰かに教わらなければできないようなものはありません。 入試問題は、受験する生徒に差をつけるために行われるものですから、その勉強に合わせた勉強をする必要があります。しかし、それでも、時間配分や問題の難易度の判断のような練習さえすれば、自学自習でやった方がずっと能率がよいのです。 ところが、今は多くの子が、学習塾に通い、他人に教わる勉強を当然のように受け入れています。その結果、自分のペースではなく、教える側のペースに合わせて勉強をさせられていくようになっています。 教わる勉強は、短期的には能率のよいやり方のように見えます。しかし、他人のペースに合わせる勉強をしてきた子は、大学生や社会人になり、自分で何かを学ぶことが必要になったときにも、他人に頼ることを求めるようになります。これが今問題になっている「答えのあることはよくできるが、答えのないことはできない」という「成績」の優秀さなのです。 また、現代社会では、所得の差による教育格差が問題になっています。金銭的な余裕がなければ、高額な塾に通ったり、高額な家庭教師を頼んだりすることはできないというのです。 しかし、二宮尊徳や野口英世や本多静六の例に見られるように、日本には、貧困な家庭から出発して立派な業績を上げた人が数多くいます。 なぜ、昔は所得の格差が部分的にしか問題ではなく、現代で所得の格差が全面的な問題になっているかというと、それもやはり現代人が教わる教育に慣れているからです。 日本では、教科書自体が一つの優れた教材になっています。高校の教科書を全教科ひととおりマスターすれば、世界のどこでも通用する知識人になれると言われています。それぐらい、教科書には必要な知識が密度濃く詰め込まれているのです。 しかし、その優れた教科書を自ら学ぶのではなく、他人に教えてもらおうとするから、勉強の能率が悪くなり、費用がかかるようになり、受け身の勉強に慣れていくようになるのです。 この解決策は、自学自習の学習姿勢を作り上げていくことです。 しかし、小中学生の子供たちは、まだ勉強に対する自覚も意欲もないのが普通です。この時期に大事なのは、まず勉強の習慣をつけることです。それも、数多くのプリントをこなすような外見だけの勉強ではなく、1冊の参考書又は問題集を何度も繰り返し読むという内容を重視した勉強の習慣です。 |
■読解力、記述力のもとになる思考力を鍛える、国語問題集読書のあとの質問と対話 |
子供の思考力を育てる最もよい方法は、考える読書と考える対話をすることです。 寺子屋オンエアでは、国語問題集読書のあとに、生徒が50文字の感想を書きそれを発表します。そのあと、先生から生徒に簡単な質問があります。 この質問にどう答えるかというのが、その生徒の読解力と思考力の指標になります。 低中学年の読む文章は、内容を理解できているかということがわかりやすいのですが、高学年になると、どこまで深く読み取っているかという読みの深さの差が出てきます。 従来の勉強の仕方は、先生が説明することを生徒が聞いて理解するという受け身のものでした。しかし、これでは表面的にわかったつもりになるだけの生徒も多かったのです。 これからの勉強は、先生が説明するのではなく、生徒が説明するのを先生が聞くという形のものになります。これは、国語に限らず、算数数学の勉強でも同じです。自分ができなかった問題を解法を見て理解し、その理解したことを先生に説明するという勉強をすると、理解が確実に自分のものになります。 読解力、記述力を鍛える勉強法は、これまではあまりありませんでした。これからは、問題集読書による難しい文章の復読、感想、質問と対話などが新しい勉強の方法になっていくと思います。 |
■寺子屋オンエアの資料送付 |
寺子屋オンエアに関心のある方に詳しい資料をお送りします。 言葉の森事務局、又は、担当の講師にご連絡ください。電話0120-22-3987 |