言葉の森新聞
2019年6月4週号 通算第1568号 https://www.mori7.com/mori |
森新聞 |
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■【重要】新学期の教材を発送します |
7月~9月分、新学期の教材を、6月18日(火)~20日(木)の期間に発送する予定です。 国内の生徒で、26日以降になっても届かない場合はご連絡ください。 |
■第4週は清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 |
●小学生新聞の投稿先 |
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 ■100-8051(住所はいりません 毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内) ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
■4週目の読解問題(小1以上) |
小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。 時間のある人は取り組んでください。 |
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言葉の森ホームページの「読解マラソン」のページには、全8問の問題とそれに対応した長文がありますが、課題フォルダには問題数をしぼり、問7と問8の2問だけ掲載しています。 これは、この2問をじっくり解いて満点にすることが目標だからです。 問1~6も含めた全問を解きたい方は、読解マラソンの「問題のページ」で他の長文と問題をごらんください。 ただしその場合も、当てずっぽうで解くのではなく、必ず全問正解になることを目標に解くようにしてください。 http://www.mori7.com/marason/ki.php |
■6月29日(土)は休み |
今月末の6月29日(土)は、第5週のためお休みです。 先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 |
■今の作文の勉強の仕方で本当に上達しますか――作文が苦手になる前に早めの対策を |
言葉の森の作文指導は、小学1年生から始めて高校3年生までのカリキュラムがあります。 高校3年生まで指導の教材があるのは、言葉の森が発足した時からです。 したがって、当然、大学入試の小論文対策までが最初からできるようになっていたのです。 もちろん、高校入試の作文試験の場合も、中学入試の作文試験の場合も、大学入試と同じような視点で指導することができます。 だから、言葉の森の教え方に沿って書いていけば、受験用の作文力も必ずついてきます。 小学3、4年生のころは、受験のための作文とはあまり関係なく、誰でも楽しく書けるような作文指導が可能です。 そこで今、学習塾などで、小学生対応の作文講座を開くところが増えているのです。 ところが、小学3、4年生でいくら楽しく書いていても、それが小学5、6年生の受験の作文に結びつくのでなければ、その作文の時間は無駄になります。 それどころか、作文指導に慣れない先生によって欠点を直されることを中心とした作文指導が行われると、上達しないばかりか作文の勉強が苦手になってしまうこともあるのです。 これは、学習塾に限らず、通信教育でも、学校でも、似たような事情があります。 上手に書ける子は、多少の欠点を指摘された方が勉強した気がするという面もあるかもしれません。 しかし、ほとんどの生徒にとっては、欠点を直されるよりも、どう書いたらよいかという事前のアドバイスを受けることが必要なのです。 現在の作文指導でなかなか上達しないとか、作文を書くことが苦手になってきていると感じる人は、言葉の森の作文の無料体験学習を検討してみてください。 一口に作文と言っても、かなりやり方が違うのだということを分かっていただけると思います。 ところで、作文が苦手という生徒にも2種類あり、本をよく読んでいるのに苦手だという生徒と、本をあまり読まないで苦手だという生徒では、苦手の性格が異なります。 本をよく読んでいて苦手な生徒は、教え方を変えるだけですぐに上達します。 本をあまり読まずに苦手な生徒は、上達はしますが、進み具合はやはり遅くなります。 そういう生徒は、まず問題集読書や長文の音読から始めていく必要があります。 言葉の森では、自主学習のノウハウもありますから、家庭で問題集読書や音読や暗唱を続けるのが難しい場合は、自主学習クラスに参加して勉強に取り組んでいくことができるのです。 |
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作文は国語力全体の集大成のようなものですから、教えてすぐに上手に書けるようになるわけではありません。 それを知っている先生や親は、作文そのものを直すよりも、音読や読書や両親への似た話の取材などに力を入れていきます。 しかし、作文指導を始めたばかりの先生は、子供の作文を一生懸命直したり、上手な子の模範作文を見せたりして、すぐに上達させようとするのです。 受験直前に上手に書かせるようにするテクニックはありますが、普段の作文の勉強は事前指導中心にゆっくりとやっていく必要があります。 最近ときどき聞くのは、塾で作文を教えられて、直されてばかりで、書くことが嫌いになってきたという話です。 それでは、せっかく時間を割いて作文を教わっても、逆効果ということになります。 それで、この記事を書きました。 昔、鈴木メソードの鈴木鎮一氏が、「子供を音痴にするのは簡単だ」ということを言っていました。 変な音を聞かせ続ければいいだけだからだそうです。 同じように、子供を作文嫌いにすることは簡単です。 それは、欠点を直し続ければいいだけだからです。 そして、欠点が何もなくなった作文が、上手な作文になっているかというと、全然そんなことはありません。 欠点を直すという方法は、あくまでも補助的な方法であって、主要な方法ではありません。 大事はことは、書いたあとに直すことではなく、書く前にどう書いたらいいかを教えることであり、作文はもっと褒めることを中心に教えていく必要があるのです。 |
■友達と一緒に「自宅」で、勉強、読書、交流ができる、対話のあるオンライスクール |
言葉の森が、オンライスクールを始めます。 教えるのは、作文も含めた全教科で、単なる知識の詰め込みの勉強ではなく、自主性と創造性を生かした勉強です。 しかし、受験期には、受験の目標も達成できる集中学習を行います。 新しく始めるといっても、すでにこれまでに行っている、寺オンクラスと、発表学習クラスと、自主学習クラスをもとにしているので、オンラインクラスに参加している人は、雰囲気がわかると思います。 オンラインで行うので、自宅から参加できます。 オンラインとは言っても、よくあるビデオ授業のような一方通行の勉強ではありません。 また、これもよくあるスカイプをつかった個別指導のような勉強でもありません。 参加する生徒どうしの交流と、自主学習と、グループ授業と、個別指導を組み合わせた学習です。 こういうスタイルのオンライン教育を本格的に行っているところは、まだどこにもないと思います。 このオンラインスクールの広告の一部を紹介します。 今はまだクラス数が限られていますが、これから参加希望者が増えれば、午前中からの授業も行うようになります。 すると、海外の生徒も参加できるし、日本で学校に行っていない子も参加できるし、学校から早く帰っても家に保護者がいないという家の子も参加できるようになります。 週1回1時間から参加できる自由なオンラインの学校 インターネットを使った新しいオンラインの学校、「寺子屋オンライン」は、週1回1時間から参加できる自由な学校、オンラインスクールです。 |
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寺子屋オンラインは、勉強を教えるという性格上ある程度の枠がありますが、できるだけ子どもたちの自由な精神と両立できる運営を目指しています。 自宅からオンラインで参加でき、見学だけの参加もできる 寺子屋オンラインは、Zoomというウェブ会議システムを使い、生徒が自宅からクラスに直接参加できます。 オンラインの勉強といっても、ビデオ授業のような受け身で視聴するものではなく、少人数の生徒どうしのやりとりがある生きたクラスで、自分から主体的に参加する勉強を行っています。 参加の形態は、子供たちの自由な選択で、積極的な参加も見学だけもできるような緩やかな運営をしています。 勉強は毎日1、2時間やれば十分――あとは本人がやる気になったとき 小中学生のころの勉強は、基本的に難しいものはないので、1日に1、2時間もやれば十分です。(一般に学年の10~20倍の分が目安とされているので、小1は10~20分、小6以上は60~120分です。) 学校に長い時間いて勉強するのは、密度の薄い勉強をしているからです。 そのかわり、教材を絞り、一冊の教材を完璧に仕上げるようなやり方で勉強を進めていきます。 読書によって読む力をつけておき、基礎の学力さえつけておけば、受験のための学力は、必要になったときに短期間で集中して身につけることができます。 大事なことは、短い時間でよいので、毎日の定期的な勉強の習慣をつけることだけです。 ある日の自主学習クラスの授業風景です。 みんな、黙々と自分のペースで勉強していますが、途中で先生との個別の話し合いがあります。 勉強の中身は自由に選んで組み合わせられる 勉強は、少人数のクラス単位で行われます。 自主学習クラスは、国語・算数数学・英語・理科・社会などの全教科の自主学習を行うクラスです。 作文クラスは、学年相当の作文・感想文の練習をするクラスです。 発表学習クラスは、理科・社会などの自由研究の発表をするクラスです。 そのほか、全クラスに共通するものとして、読解検定、読書紹介、暗唱練習、暗唱検定、合宿教室などがあります。 また、受験する生徒には、受験対応の自主学習指導や作文学習指導を行います。 これらの勉強の中から、勉強するクラスと担当の講師を自由に選んで受講することができます。 オンラインは、今はまだ誕生期なので、リアルなものよりもいろいろな面で遅れているところがありますが、今後は急速にリアルと同等かそれ以上のものを持つようになります。 そのときのオンラインは、もうオンラインと呼ぶようなものではなくなります。 オンラインでやりとりするのが普通の環境になれば、わざわざオンとオフを分けて呼ぶ必要がないからです。 だから、やがてオンラインという言葉は死語になり、ただコンテンツとしての名称になると思います。 |