言葉の森新聞
2021年4月1週号 通算第1653号 https://www.mori7.com/mori |
森新聞 |
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■4月1日(水)から新学期 |
4月1日から新学期が始まります。 教材の説明は、課題フォルダの表紙の裏側に書いてあります。また、勉強の仕方の説明は、「学習の手引」に載っています。 http://www.mori7.com/mori/gate.php |
■国語読解クラスで、本当の国語力と成績を上げる国語力の両方を身につける |
▼動画 https://youtu.be/UWj9S4dycLs 1.本当の国語力とは、文章を読み取る力。 特に難しい文章をバリバリ読み取る力。 昔、高校生の読解の練習で「方法序説」の1章分を読ませていたところ、途中で全員が寝てしまった。 (「方法序説」はどちらかと言えばわかりやすい本なのに) 2.しかし、本当の国語力だけでは成績はある程度までしか上がらない。 ここで解き方のコツを身につけることが必要になる。 しかし、コツというのは、厳密に読むコツのことだから、それなりに難しい。 例えば、小6の読解検定の問題文で「ご託を並べ始めた」という語彙が出てくるが、これがわからないと厳密に読めない。 3.国語読解クラスでは、本当の国語力と成績を上げる国語力の療法をつけることを目標としている。 4.その方法は、 (1)先生が解説するのではなく、生徒が自分で考えて説明できるようにすること。 (2)読解問題を解くのではなく、問題文を繰り返し読むこと。 5.読む力はどのようにしてつくのか。それは、「読書百遍意自ずから通ず」によって。 問題集読書は1冊を5回繰り返し読む。そのために、小中学生の場合は音読が必要。 それだけ読んでもわからないところだけ先生に聞く。 6.解く力はどのようにしてつくのか。それは、問題文を厳密に読んで他人に説明することによって。 授業のサンプル(後半3分)を聞くと、みんな真剣に読み取っていることがわかる。 先生の解説を聞くだけでは、右の耳から左の耳へ行くのがオチ(笑)。 7.国語力を短期間でつけたい人は、国語読解クラスの体験学習を。(2週連続3,300円) |
■オンライン読書クラスのおすすめ |
▼動画 https://youtu.be/qXDa4tUvNGM 1.読書クラスの目標は、 1)読書の習慣をつける 2)読書の量を増やす 3)読書の質を高める 4)読書を通した友達作りを目指す 2.読書クラスの方法は、 1)読みたい本を数冊用意する 2)読書を開始する 3)自分の読んだところを発表する 4)質問や感想を述べ合う 3.読書こそが学力の源 「致知ブックレット 読書習慣が学力を決める」(川島隆太・土屋秀宇) https://www.amazon.co.jp/dp/4800912199/ref=cm_sw_r_tw_dp_BW7NCC9S7K7M41H5HJNR @amazonJP ・勉強は今の成績を上げるだけ、読書は子供の学力を伸ばす 4.読書は習慣 ・毎日読むことで読書の習慣がつく ・1日でも読まない日があると、読書の習慣は崩れる ・今は読書以外の誘惑が多いので、家庭で毎日の読書を確保する ・家庭で読書習慣を定着させるには、家族ぐるみで読書時間を設定する 5.付箋読書という方法 ・小さい付箋を用意する コクヨ タックメモ 付箋超ミニサイズ 25x7.2mm https://www.amazon.co.jp/dp/B000NNPYOG/ref=cm_sw_r_tw_dp_5S8YMRXZCE5X7437TRNB?_encoding=UTF8&psc=1 @amazonJP ・読みたい本を5冊から10冊用意する ・付箋をつけて読み、途中で飽きたら別の本に移って読む ・読みにくい本があるときも自然に読み進められるようになる ▽付箋読書の仕方 https://www.mori7.com/as/1367.html ・特に、小学校高学年、中高生、社会人の読書に有効 6.読書の方法はいろいろあるが、大事なのは読む時間を作ること ・読書以外のゲーム的な要素が多いと、子供には楽しいが、本来の読書とは違う方向へ 7.オンライン読書クラスの参加者募集中 ・春期講習で読書クラスの体験を |
■作文の実力はあるのにモチベーションが持ちにくくなっている中学生のための新ハイパー作文クラスの企画 |
▼動画 https://youtu.be/EjKb6ElRQB4 1.中学生は作文の勉強のモチベーションが持ちにくくなる時期 ・読む力と書く力が最も乖離する時期なので、作文を苦手に感じるようになる ・中学校で作文の授業がなくなるので勉強の意欲がわかなくなることが多い (作文は最も大切な教育のひとつだが、先生が時間的に教え切れなくなるから) ・中学生は親から離れる時期なので、親のアドバイスが効かなくなる ・しかし、中学生のころに課題の長文を読んで感想文を書いていると、考える力が育ちあとで大きく役立つ 2.そこで企画したのが新ハイパー作文クラス ・小学生のころは作文を書くのがむしろ得意だったのに、中学生になって作文を書く意欲が乏しくなったように見える生徒向け ・高校生以上は既に自覚して勉強している生徒が多いので、当面は中学生のみが対象 ・オンラインクラスで学習をする ・曜日時刻は、当面、参加希望者の要望をもとに決める(土曜日午後も含む) (昔、通学教室で中高生の多かったのが土曜日午後だったため。) ※参加を希望・検討されている方は、希望の曜日時刻をできるだけ幅広くとって、保護者掲示板でお知らせください。 ・課題は、現在の中学生の課題と同じ ・項目は、現在の中学生の項目に追加して、新しい項目も取り入れる (例えば、データの引用、難語の引用、ことわざの加工、昔話の引用など) ・パソコン入力が原則で、森リン点上位を目指す ・構想図と音声入力を活用して授業の時間内(45~60分)に書き上げるようにする (構想図15分、音声入力15分で600~1200字を書く) ・読書紹介、作文発表などで、生徒どうしの発表と交流の時間を設ける ・添削講評は文章では行わず、口頭で説明 3.授業の流れ ・先生の講義と講評 15分 ・構想図作成 15分 ・音声入力 15分 (音声入力したものはそのままアップロード。後で手直ししてもよい) ・予備 15分 (授業後もブレークアウトルームは自由に使ってよい) 4.用意するもの ・パソコン(子供専用のものを用意しておくとよい) ・音声入力用のICレコーダー、パソコン接続ケーブル (ICレコーダーはパナソニック ICレコーダーRR-XP009 約9000円がおすすめだが何でもよい。接続ケーブルは、auxケーブル 約800円。何でもよい) ・教材としての書籍2~3冊(後日、指定。データ集、キーワード集など) |
■新しいオンライン学習――今のオンライン学習のほとんどはリアルの劣化コピー |
▼動画 https://youtu.be/SddazrsXFOo 3月30日の朝日小学生新聞に、オンライン学習の記事が載っていました。 オンライン学習について、録画形式と双方向型があるという分類をしています。 録画形式は、スタディサプリに見られるような学習で、長所は好きな時間に見られる、繰り返し見られるということです。 短所は、集中が途切れやすいことです。 双方向型の例は、N予備校で、長所は質問がしやすいこと、短所は授業を受けたままになりやすいことと書かれていました。 言葉の森のオンライン学習は、このいずれとも違います。 最も大きな違いは、録画形式や双方向型の授業は無駄が多いということです。 つまり、分かっていることについても、見たり聞いたり時間がかかるということです。 これは、リアル形式の授業も同じです。 言葉の森の指導は、紙ベースの問題集を自主学習形式で行うやり方ですから、無駄なところは飛ばすことができます。 大事なところは、傍線を引くことができます。 分からないところは、繰り返し学習することができます。 これが最も大きな違いです。 好きな時間にできるかどうかということについては、言葉の森は振替授業で対応しています。 質問しやすいかということについては、個別指導の時間が確保されています。 集中して勉強できるかということについては、言葉の森は少人数クラスの対面授業ですから、自然に集中できます。小学1年生2年生でも、十分に取り組みます。 授業を受けたままになるということはありません。それは自主学習と自主学習のチェックが、学習の基本になっているからです。 オンライン学習は、オンラインという目新しさにとらわれているところがありますが、それではリアルな通学形式の学習の劣化コピーでしかありません。 オンライン学習の独自のよさは、例えばZOOMのブレークアウトルームの活用に見られるように、リアルではできないことをやるところにあります。 そして更にもっと根本的な問題は、今のオンライン学習のほとんどが、知識の詰め込みという既存の教育の枠組みの中で行われていることです。 与えられた知識をいかに効率よく詰め込むかということは、今でこそ価値があるように見えますが、いずれほとんど意味がなくなるものです。 例えば、もし今後オンライン形式で受験が行われるようになると、ネットの利用を取り締まることはできませんから、漢字を覚えるとか、歴史の年号を覚えるとかいうことは、ほぼ意味がなくなります。 そのかわり重要になるのは、それらの知識を活用する思考力や創造性になります。 その思考力と創造性、更には共感力を伸ばすことが、これからのオンライン学習の目標にならなければならないのです。 |