言葉の森新聞
2022年2月4週号 通算第1696号 https://www.mori7.com/mori |
森新聞 |
|
■第4週は清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 ●小学生新聞の投稿先 ■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 ■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内) ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に |
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。 |
■2月23日(水)は「休み宿題」 |
カレンダーに記載してあるとおり、2月23日(水)は祭日のため「休み宿題」となります。 作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。 「授業の渚」http://www.mori7.com/nagisa/index.php 「ヒントの池」http://www.mori7.com/mine/ike.php 作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。 |
■言葉の森の算数数学の勉強法――1冊の問題集を完璧に仕上げる |
私の子供が中3のときの夏休み、高校入試の数学を見てやろうと思い、 近所の進学校だった私立高校の入試問題を解いてみたら、ほぼ0点(笑)。 私は、高校時代、進学校で理系選抜クラスに入れられ、数学もいつも上位だったから驚いた。 こんなに、難しいんだ……^^;。 そこで、夏休みに、子供の数学の勉強を見てやりながら、 問題集の解説を見てもよくわからないという問題だけ、1日に何度か一緒に考えた。 すると、夏休みの終わりには、私自身が、難関校の数学の問題をほとんどすべて解けるようになっていた。(゚○゚)! 子供も、3冊の問題集を繰り返して、全部解けるようになった。それで、数学の勉強法に開眼した。 もし、当時、私が暇だったら、子供に数学を教えてやろうとしたかもしれない。 そうしたら、子供の勉強も、あまり進まなかったに違いない。 学習塾の講義形式の授業なども同じ。人に教わる勉強は、きわめて能率が悪い。 自分で問題を解き、わからないところは解説を見て、それをできるようになるまで繰り返す。 同じやり方を、その後、言葉の森の中3の生徒のお母さんにも教えたら、 やはり同じように、成績が上がり、学区のトップ高に合格した。 そのお母さん曰く。「最初は塾に行かせようと思ったが、家で私がやってよかった」 子供に問題集をやらせ、わからない問題だけ、一緒に解法を見て考える。 答えのある問題だから、普通の人が解法を見て考えればわかるようになっている。 あとは、本人が、その問題をできるようになるまで、繰り返す。 1冊を5回繰り返すころには、すべてできるようになっている。 問題は、できなかった問題だけ繰り返す勉強は苦しいので、普通はやりたがらないことだ。 和田秀樹さんは、灘高生だったころ、数学が苦手だったが、 あるとき、解法を全部そのまま覚えることにしたら、 めきめき数学の成績が伸び、東大医学部に合格し、 今も元気に活躍している。 本多静六氏は、苦学して(現在の)東大に入ったが、1年目の数学で赤点を取り、 支援してくれた人や両親におわびをしようと、井戸に身を投げたが、偶然助かり、 一転、考えを切り替え、やりなれていた暗唱法で数学の例題をすべて暗唱すると、すぐに数学が得意になり、 やがて、先生から数学の天才とまで言われるようになり、卒業時には恩賜の銀時計をいただくまでになった。 (恩賜の銀時計は、首席の卒業生に贈られる。) このような例は、ほかにも多い。 例えば、「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏など。 渡部さんの「小学校からの東大入試戦略」は、おすすめの本の1冊だ。 タイトルは、何だが、中身は密度濃く、誠実に書かれている。 ひるがえって、私の高校時代の勉強法を考えてみると、 わからない問題があると、夜の街を1時間以上も歩いて考えることがよくあった。 受験数学は、森毅さんの言う学問の数学と違って、答えのある世界だから、 考えるのではなく、すぐに解法を見て理解するのが正しい勉強法だった。 だから、数学の勉強法は簡単だ。 1冊の問題集を、できない問題が1問もなくなるまで繰り返し解く。解けない問題は、すぐに解法を見て理解する。 簡単に解ける作業的な問題は、やらない。もちろん、作業的な宿題もやらない。 1冊の問題集が完璧にできるようになると、なぜか新しい問題でも、自然に解き方がわかるようになる。 この数学の勉強法の基礎にあるのは、 第一に、文章力というか、思考力で、解法を理解するためにはこれがいちばん大事。 第二に、記憶力。子供時代に暗唱力を鍛えておくとよい。 第三に、反復学習法で、同じ1冊の問題集を繰り返し徹底して解くこと。 第四に、かけた時間。しかし、できなかった問題だけを繰り返し解く方法なら、時間はかなり短くて済む。 いずれも、普通の人なら誰でもできる。 そこで、今、力を入れているのが、基礎学力コースの暗唱と、今後、広げる予定の算数数学クラスだ。 今まで、こういうのをあまりやらなかったのは、作文教育とオンライン教育の方法を考えるのに忙しかったからだ。 何しろ、すべてオリジナルにやっているから時間がかかる。 そこに、プログラミングが関わるからなおさらだ。 ところで、算数は、小4までは簡単で、小5から急に難しくなる。これは算数に限らず全教科共通だ。 そして、子供は、小3までは親の言うとおりに勉強するが、小4からは自分の力でやりたがるようになる。 だから、小4からは、友達と一緒に勉強する方が勉強が進む。 しかし、高校生になったら、ひとりで勉強するのがいちばん。 |
■合格速報 |
●東京都市大学等々力中学校 N.N.さん <担当講師より> 受験コースから作文対策を始めた生徒さんです。毎回の課題に熱心に取り組まれて、書く力を伸ばしました。反対の立場も思いやりながら、自分の意見をはっきり言える力はすばらしいと思います。おめでとうございます。 ●京華中学校 K.A.さん <担当講師より> 毎週の作文を欠かさず続けてきました。受験コースに切り替えてからは授業前の準備もしっかりと、自主的にのぞんでくれました。おめでとうございます。 |