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  9月29日(金)・30日(土)は休み
  第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
   清書の意義と方法
   清書の投稿
  作文クラスの新学期教材
  9月保護者懇談会資料
 
言葉の森新聞
2023年9月4週号 通算第1772号

https://www.mori7.com/mori

森新聞
9月29日(金)・30日(土)は休み
 9月29日(金)・30日(土)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
清書の投稿

 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。

 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。

●小学生新聞の投稿先

■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)

●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に

 新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。

※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
作文クラスの新学期教材
 9月21日、国内の生徒さんに新学期の教材を発送しました。
 26日になっても届かない場合はご連絡ください。

 ★受験コースの課題フォルダは、今月中に別便で発送いたします。
9月保護者懇談会資料
●教室の移転

 8月から教室を移転しましたが、40年間の蓄積のあるガラクタを処理するために、だいぶ時間がかかりました。
 特に、本が大量にあり、ほとんどに傍線が引いてあるのでブックオフに出すこともできず、まとめて廃棄業者に持っていきました。

 新しい教室は、かなりコンパクトになりました。
 生徒は、すべてオンラインで、今は、通学生はいないので、これまでのように駅近くの便利なところに教室を置くという必要はなくなりました。

 今度の教室は、近くのJRの駅からは徒歩30分のところです(笑)。
 そのかわり、自然に恵まれていて、近くの山と水田のある広い公園があります。
 教室の庭のサンショウの木には、毎日のように、アゲハチョウが卵を産みに来ています。

 移転の作業が一段落しつつあるので、これから、ホームページの更新と指導運営の充実に力を入れていきます。

●低中学年の子育て

 小学3年生までは、子供は親の言うことをよく聞きます。
 しかし、この時期に、子供をコントロールしすぎないことが大事です。

 子供は、小4のころから次第に自立を始めます。
 大事なことは、子供が自立するようになっても、親子の対話が続けられることです。
 そのためには、小3のころまでに、子供の自主性を尊重していくことです。

 親のペースでやらせた方が能率がいいと思っても、親が指示するのではなく、子供の意向を汲みながらやっていくことが大事です。

 勉強は、小3までは、難しいことは何もありません。
 勉強の内容よりも、毎日同じ時間に同じ家庭学習をするという習慣をつけることです。

 勉強よりも大事なのは読書です。
 勉強は、学校でやっていれば十分と考え、家庭では読書中心の生活をしていってください。
 読書をしている子は、学年が上がるにつれて学力が伸びていきます。

●高学年、中高生の子育て

 高学年や中学生になると、親が子供の勉強を見ることは難しくなるように思いがちです。
 塾などで勉強をしていると、親が見ても、すぐにはわからないことをやっているように見えます。

 しかし、その場合でも、保護者は時々、子供の勉強の中身を見てください。
 そして、子供ができなかった問題を、答えを見ながら一緒に解いてみるということもしてください。
 テストの結果の点数を見るだけではなく、テストの中身を見ることが大事です。

 小学5年生から、勉強に抽象的な要素が入ってきます。
 国語も算数も理科も社会も、知識の勉強だけでなく考える勉強になります。

 作文の課題も、小学5年生から急に難しくなります。
 しかし、作文は、保護者が最も関わりやすい勉強です。
 毎週の作文の課題をもとに、保護者が自分の体験をもとに似た話をしてあげてください。

 作文の予習を通して親子の対話を続けると、子供の語彙力と思考力が向上します。
 語彙力と思考力は、作文の勉強だけでなく、すべての勉強の分野に生きてきます。

 高学年や中学生になると、勉強の量が増えるので、読書は後回しになりがちです。
 小学生時代は、学校でも読書指導が行われますが、中学生以上になると、学校では読書指導はなくなります。

 しかし、中学生、高校生の読書は、子供の思考力と感受性を伸ばす最も大事な学習です。
 特に、中学生以上の生徒は、物語文だけでなく、説明文意見文の読書を進める必要があります。

 読書については、子供が使える毎月の予算を決めて、ブックオフやアマゾンで自由に本を買えるようにしておくといいです。
 今は、近所に書店がないところも多く、図書館を利用するのも不便なことが多いです。
 学校の図書室を利用するのが、最も便利ですが、子供の興味関心が個性化してくると、図書室だけでは物足りなくなります。

 子供時代の学習の基本は、学校での勉強とともに、家庭での読書と、さまざまな体験です。
 社会人になったとき、学校の勉強はほとんど残りませんが、読書と体験は子供の人間形成として残ります。

 子供に読書と体験を勧めるように、保護者も、日々新しい読書と新しい体験に挑戦するようにしてください。

●受験生の取り組み

 受験勉強で大事なのは、志望校の過去問に取り組み、過去問の傾向を知り、今後の勉強の対策を立てることです。
 しかし、子供のほとんどは、自分では過去問に取り組みません。

 過去問は、家庭で、保護者がある程度強制して子供にやらせる必要があります。
 過去問は、傾向を知ることが目的ですから、答えを見ながら解いてかまいません。
 また、保護者も、過去問を、答えを見ながら一緒に解いてみてください。
 そうすると、今後の勉強の方向がおのずからわかってきます。

 そして、全教科の平均点が65%から70%を超えるようになるためには、どの教科に力を入れていくかを考えるのです。
 受験勉強は、総合点が基準になるので、得意教科を伸ばす勉強ではなく、苦手教科を克服する勉強です。
 人生は、得意分野を伸ばすことが大事ですが、受験は苦手分野をなくすことが大事です。
 保護者が協力して、受験勉強の大きい方針を決めていくようにしてください。
 そして、模試は毎月1回は受けるようにして、おおまかな合否可能性を把握するようにしてください。
 重要度の順位は、第一に過去問、第二に模試です。
 
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