言葉の森新聞
2024年1月4週号 通算第1788号 https://www.mori7.com/mori |
森新聞 |
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■ 1月29日(月)・30日(火)・31日(水)は休み |
1月29日(月)・30日(火)・31日(水)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。 |
■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス) |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 ●小学生新聞の投稿先 ■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 ●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に 新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。 ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
■自習室が利用しやすくなりました。ほぼ24時間いつでも使えます。自習グラフで勉強時間の目標を管理しやすくなりました。自習室を使って、毎日の勉強を進めましょう |
家庭学習を進めるときに、最も難しいのは、最初のきっかけをつかむことです。 そのため、受験生などはよく図書館を利用したり、塾の自習室を利用したりして、勉強する気持ちに切り替えます。 言葉の森の自習室も、家庭学習の最初のきっかけを作るのに利用できます。 これまでは、ただ記録をして入室して勉強するだけでしたが、今度からは、自習の記録が、それぞれの月ごとに集計できるようになりました。 毎回の自習の内容も蓄積できるので、自分がどんな勉強をしていたかがわかります。 勉強が難しくなる小学5年生以上の方は、できるだけ自習室を利用して勉強していってください。 自習室は、言葉の森も生徒であれば、どなたでも使えます。 生徒のご兄弟の方も使うことができます。 自習室を利用する場合は、 1.自習記録をつけてください。自習記録には、終了予定時間と自習の内容を記録します。 2.勉強中は、カメラをオンにしておいてください。カメラは、机上に向けられるといいと思います。 3.終了したら、そのまま退出してください。 4.指定の問題集に関して質問がある場合は、授業の際に担当の先生に聞くか、下記の掲示板に入れておいてください。 国語読解掲示板 算数数学掲示板 英語掲示板 自習記録のページは、ホームページの「自習記録」のリンクから行けます。 自習グラフのページは、自習記録の「自習グラフ」から、オンラインクラス一覧表の「J」のリンクから、検索の坂の「自グ」のリンクから行けます。 ▼自習グラフのサンプル https://www.mori7.com/izumi/gazou/2024/1160527150.jpg |
■確認ベストのページができました |
1月から、確認テストは、1回目で点数を確定するようにしました。 解答を送信して、1週間以内に答えが見られるようになりました。 1回目で点数が確定するので、確認ベストというページで、80点以上取れた人を表示するようにしました。 https://www.mori7.com/kt/kt_best.php 確認ベストには、確認テストのページから行くことができます。 https://www.mori7.com/kt/ また、オンラインクラス一覧表の自分の生徒コードの表示の右側にあるGJKの「K」のリンクから行くこともできます。 検索の坂の左下の「確ベ」というリンク先からも行くことができます。 確認テストは、問題集に対応しているので、問題集を繰り返しやっていれば、基本的に100点を取れるテストです。 問題集は、1冊の5回反復を目標に繰り返し取り組んでいきましょう。 https://www.mori7.com/teraon/gs_graph.php 家庭学習がなかなか進まない人は、自習室に参加して勉強していきましょう。 https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php |
■「R80メソッド」とは何か。作文の本質は、書くことではなく考えること。しかし、導入部分ではとりあえず書くことが必要になることがある。将来は、人間の仕事は考えること、ChatGPTの仕事は書くことになる |
高校生にとって、これから小論文が重要になるということをわかりやすく解説した記事がありました。 ==== 400字の作文は「80字を5回書く」と考える…だれでもすぐに論理的な文章が書ける「R80メソッド」とは https://president.jp/articles/-/77706 ①学校推薦型選抜(旧・推薦入試) ②総合型選抜(旧・AO入試) ③一般選抜(旧・一般入試) 現在、①と②の選抜で、私立大学への入学者は5割を超えています。 国公立はまだ2割程度ですが、ゆくゆくはもっと増やすという目標が掲げられています。 では、大学はどうやってそれだけの学生を「選抜」していると思いますか? 選抜方法で圧倒的に重きを置かれているのが、小論文なんです。 大学によって違いはありますが、小論文に面接やプレゼンテーションがついてくるというのが基本です(東大の推薦だと共通テストも)。 つまり、書く力や話す力を測られて大学に入る時代へと変化してきているわけです。 付け加えると、③の一般選抜も、以前とは様変わりしています。 1つは、一般選抜にも記述問題が増えているということ。 やっぱり書く力が重視される時代になってきたという表れですね。 ==== 入試小論文では、どんなテーマが与えられても、1時間か1時間半で1000字から1200字の文章を書ける力が必要になっているのです。 しかし、この引用した記事ですすめられている「R80メソッド」というのは、とりあえず字数を埋めるための方法だと思います。 この方法で書くことに抵抗がなくなったあとは、全体の構成を考えてから書くという書き方に進んでいくといいと思います。 |
■言葉の森の作文教育は43年の実績。すべてオリジナルに、小1から高3の作文の指導法を開発してきた。言葉の森が作文教室を始める前までは、日本に作文教室はなかったから、言葉の森は、日本の作文教育の草分け。 |
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=2aQMZO-hHVQ 私は、過去を振り返らないことにしているので、言葉の森を何年も前からやっていたということはあまり言いません。 そんなことを自慢しても意味がないと思っているからです。 昔を懐かしんでも仕方ないので、何十周年記念なども企画したことはありません。 しかし、今回は、言葉の森に参加している人たちの参考までに、昔の話を書くことにしました。 私の学生時代、人気のあった就職先のひとつはマスコミ関係でした。 新聞、出版、テレビなどは、憧れの職業だったのです。 私は学生時代、自治会活動をずっとしていたために、就職活動に遅れ、気がついたときに残っている就職先はマスコミぐらいしかありませんでした。 マスコミの就職試験では、一般常識問題と作文試験問題があります。 一般常識をつけるために、図書館に行き、新聞の縮刷版を1年間分読みました。 これには、かなり時間がかかりましたが、そのおかげで時事問題はすべてできるようになりました。 作文試験対策については、毎日、すいている喫茶店に入り、自分の決めたテーマで1200字の作文を書くことにしました。 書き終えるまで店を出ないと決めていたので、勉強は能率よく進みました。 そのときに、自分の書いた文章に使われている漢字を、すべて辞書で調べ直したので、漢字の書き間違いはなくなりました。 実は、小学生時代は遊んでばかりいたので、小学456年生で習ったはずの漢字で、間違えて覚えているものがかなりありました。 誤字がほとんどなくなるまで、ほぼ1年かかりました。 K出版社、A新聞社などを受けましたが、受験したA新聞社は、筆記試験が10倍、面接が10倍でした。 K社もA社も、筆記試験は楽に受かりましたが、面接で落とされました。 今考えれば、常識があまりなかったので、面接で落とされたのは仕方ないと思っています(笑)。 それまで試験で落とされたことがなかったので、かなりショックでしたが、すぐに立ち直り、マスコミに変わるものとして、教育を志そうと思ったのです。 それは、就職の動機が、言葉の力で世の中をよりよくしたいということだったからです。 そして、最初に始めたのが、マスコミ受験を目指す大学4年生を対象にした作文教室でした。 そのときに出した広告で、「のびのび文章教室」という名前を使ったのが、広告に載った日本で最初の作文教室の名前です。 これは、私が25歳ごろの話です。 生徒の大学4年生の中には、浪人している人もいたので、私と2、3歳しか年が違いません。 その人たちに、受講料を取って作文指導をしていたのですから、自分でもかなり自信があったのだと思います。 幸い、大手の出版社に合格した人もいました。 そのあと、作文教育の可能性を感じたので、小学生からの作文教室を本格的に始めることにしました。 しかし、小学生や中学生に教える作文教育の方法論は、当時もほとんどありませんでしたから、指導法はすべてオリジナルに作っていきました。 その中に、作文の自動採点ソフト「森リン(もりりん)」の開発もあります。 これは、特許を取得し、今でも子供たちの作文評価のひとつとして使っています。 機械による評価と人間による評価は、かなり相関が高いです。 人間が、2つの作文を見比べて、漠然と「こっちの作文の方が上手に思えるなあ。その理由はわからないけど」と思ったとき、森リンではそれが数値の差として出てきます。 もちろん、誤差はあるので、最終的な判断には人間が必要ですが。 しかし、将来、作文評価は、AI評価になります。 その方法は、かなり簡単です。 小1から高3までの子供たちの作文を大量にデータベースに読み込ませておけば、ある作文を評価するときに、その作文が何年生ぐらいのレベルに相当するかAIが判断できるようになるからです。 現在、OCR機能が発達しているので、将来は、手書きの作文をAIが評価する作文試験というものが行われるようになると思います。 受験生が、試験会場でパソコンのような端末を使えれば、機械による自動採点の作文試験は今でもできます。 作文教育の重要性が言われながらも、作文試験が普及していなかったのは、人間による評価に時間がかかっていたためです。 機械による自動採点ができれば、作文試験はもっと広がります。 将来、試験の中心は、作文と面接の2つになると思います。 ところで、話は変わりますが、今日の朝日小学生新聞に、小学生向け作文通信教育講座のブンブンどりむが広告を載せていました。 毎週2回のペースで、広告を出しているようです。 そのブンブンどりむは、31年の実績ということです。 ブンブンどりむの監修をしている齋藤孝さんが3年前に出版された「こども文章力」を見ると、小学校低学年向けの穴埋め作文の方法が載っています。 言葉の森の作文指導法とは、かなり違うと思います。 |
■「ほめて伸ばす作文添削」で、伸びるのは小学校低学年まで。学年が上がれば、事前指導をもとにした褒め方が必要になる。「何でもいいから褒める」のではなく、「○○ができたから褒める」という指導の方向性が大事 |
作文指導で大事なことは、「ほめて伸ばす」ことです。 文章を書くのが得意な先生や保護者が、子供の作文指導をすると、最初はほとんどの人が、「ここは、もっとこうしたらいい」とアドバイスをしてしまいます。 子供は、自分なりにがんばって時間をかけて書いた作文に、そういうアドバイスをされると、「自分の書いた作文はダメだったんだ」と思います。 ここが、教える人と教わる人との感覚の違いです。 そうして、アドバイスをされ続けて、やがて子供は作文が苦手になるのです。 文章を書くのが得意なお母さんや、作文指導が得意な先生に教わると、多くの子が作文嫌いになるのはそのためです。 では、どうしたら作文が上手になるかというと、その方法は三つあります。 第一は、書き続けることです。 長い間、作文を書き続けていれば、時間はかかっても、誰でも少しずつ上達します。 早く上手にさせようと指導して、子供が作文を書くのをやめてしまっては元も子もありません。 だから、褒める指導が大切なのです。 第二は、読書に力を入れることです。 書く力のもとになっているものは、読む力です。 例えば、会話の改行のある本をまだあまり読んでない小学1年生に「会話の改行」のルールを教えるとしたら、それだけで1年近くかかることもあります。 常体と敬体の区別がなかなかできない生徒は、常体で書かれている本をあまり読んでいません。 小学校の教科書は、小4までは敬体中心で書かれていますが、小5からは常体で書かれている文章の方が多くなります。 考える文章は、一般に常体で書かれています。 そういう文章を読む経験の少ない子は、常体と敬体の区別がつきにくいのです。 作文の体験学習のとき、小学校低中学年でも最初から常体で作文を書く子がいる一方、中学生や高校生でも、最初は敬体で書く子がいます。 これは、その子の作文以前の読書のレベルを反映しています。 作文を書く力のもとになっているものは、本を読む力なのです。 第三は、作文の事前指導です。 実は、これが、最も大事です。 例えば、「たとえを使って書こう」とか、「身近な人に取材して、話を立体的にしよう」とか、「結びの思ったことは、自分らしく長く書こう」とか言えば、子供はその方向で努力します。 それは、指導の内容が具体的だからです。 子供が、褒められて嬉しいのは、自分の努力が認められたときです。 ただ単に褒められたから嬉しいのではありません。 褒めることの基本は、事前指導とセットになっていることです。 作文の通信添削の弱点は、ほとんどの場合、指導する人と添削する人が別の人であることです。 すると、添削する人は、事前指導なしに褒めることしかできません。 子供は、自分の努力に基づかない褒め方をされると、最初はうれしく思うものの、やがて褒められることに飽きてきます。 だから、事前指導なしの褒めることが通用するのは、小学校低学年までなのです。 |
■【合格速報】広島AICJ中学校 |
●広島AICJ中学校 T.R.さん <担当講師より> 作文試験もあり受験コースでがんばっていました。合格という結果を出せて、ご本人もうれしそうでした。 |