言葉の森新聞2002年9月1週号
文責 中根克明(森川林)

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■■ウェブ版と印刷版とでレイアウトが異なっています。
 今週の言葉の森新聞は、印刷郵送版をワード文書として印刷しましたので、ウェブに掲載されている言葉の森新聞とは、レイアウトが若干異なっています。(内容は同じです。)

■■9月1週は作文進級テストです
 9月1週に、今学期の作文進級テストを行います。
 進級の基準は、課題フォルダにある項目表の●印の項目が全部できることです。
 それぞれの項目の◎の基準は、キーワードが作文の中に入っていることです。
 課題フォルダをよく見ながら作文を書いていってください。
 なお、3年生以上の生徒は、9月1週の●印の課題で書いてください。自由な題名で書くのは、小学2年生までとします。


進級テストの注意点
 前学期、6月1週にも作文進級テストを行いました。このときは、初めてのテストでしたので、いくつか勘違いがあったようです。今回は、よく注意して書いていってください。
(1)9月1週の課題を提出しなかった場合は不合格です。
(2)9月1週に欠席した場合は、9月1週の課題を遅くとも9月2週までに提出してください。
(3)合否の基準は、キーワードの有無です。項目表のキーワードに書かれている文字が入るように書いていってください。
 前学期、小5の生徒で、「ということがわかりました。」と書いていたために、主題の「わかったこと」が◎にならなかった人が何人かいました。小5の主題のキーワードは、「わかった」「分かった」です。小5から表記の項目が「常体で書く」となっているからです。そのため、「わかりました」や「分かりました」では◎にはなりません。キーワードを入れるように書くということをよく注意しておいてください。
 インターネットから作文を送る生徒は、送信するとすぐに仮の評価が出て、「これでいいですか」と表示されますので、この段階で不十分なところがあれば戻って書き直してから送ってください。
(4)中学生以上の人は、かかった時間も書いておいてください。かかった時間には、読んだ時間や構成メモを考えた時間は含みません。


前学期の賞状とミス訂正
 前学期の進級テストの結果と賞状は、下記のページで見ることができます。
http://www.mori7.com/yama/yama_syoujou.php
 なお、この賞状の表示でミスがありました。
 前学期は、プログラムミスで★印のできていない人を不合格にして認定証を送ってしまったために、そのあとで正しい認定証をもう一度送りなおしました。しかし、その際、進級後の新しい級が既にデータに入っていたために、4−6月の級の認定とするところが、7−9月の級の認定となってしまいました。例えば、小学3年生で、C1級の認定とするところを、C2級の認定というようにしてしまいました。
 正しく直した認定証をもう一度送ると混乱しますので、新しい認定証は送りませんが、ウェブの表示では、正しい表示に直しております。ご確認ください。m(__)m


■■教室に無線LAN

8台のノートパソコンですっきり
 言葉の森の教室では、これまでデスクトップパソコンを9台、ノートパソコンを3台使って授業をしていましたが、パソコンも寄る年波には勝てず、次々と故障するようになってきました。
 そこで、8月下旬、新たに中古のノートパソコンを8台入れ、無線LANを構築することにしました。ノートパソコンはコンパックのARMADA1500C(WIN98)8台です。無線LANは、I・OデータのアクセスポイントWN-B11/XPとワイヤレスアダプタWN-B11/USBです。
 デスクトップからノートに変わったので、教室の配置はすっきりしました。↓
    ┏━━━━━━━━┓
    ┃ホワイトボード ┃
  ┏┓          ┏┓
 ○┃┃   ○  ○   ┃┃○
生徒┗┛   先生 先生  ┗┛生徒
   ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 ○ ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛
 犬  ○  ○  ○  ○
    生徒 生徒 生徒 生徒
 ちなみに「犬」というのは、ときどき教室で寝ているゼルダという名前の10歳のゴールデンレトリバーです。(笑)
 本当は、ここに更にオカメインコのコトとバノを放し飼いにし、その二羽から産まれたモリ1、モリ2、モリ3、以下同文……も順に放し飼いにしていく予定でした。しかし、コトとバノはキーボードのケーブルをかみちぎるのが趣味だということがわかったので、放し飼いはしないことになりました。しかも、コトとバノは二羽ともオスでした。


フリーのエディタTeraPad
 8台のノートパソコンには、フリーのエディタ「TeraPad」を入れています。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~t-susumu/toclip/
 このTeraPadは、フリーで、行番号表示もでき、アンドゥ機能もあり、文字カウント(オプション)もでき、しかもエディタだからワープロに比べて軽いという優れた機能を持っています。ワープロとの違いは、フォントを大きくしたり色を変えたりできないということだけですから、教室で作文を書くにはワードなどよりも便利です。
 教室の様子は、今はまだあちこちに段ボール箱が積んであるので写真でお見せできませんが、そのうちにきれいになったら写真入りで紹介したいと思います。


■■人生のバックボーンとなる読書を

アンバランスな読書環境
 書店に行くと、子供向けの本のコーナーがあります。幼児から小学4年生にかけての読書環境はとても恵まれています。しかし、そのあとの小学校高学年から中学生・高校生にかけての読書環境は全く貧困です。高校生は大人と同じ本を読めるのでまだいいとしても、小学校高学年と中学生が読めるような本、特に説明文の本は書店にはほとんどありません。
 図書館に行くと、ノンフィクションのコーナーに、子供が読める説明文の本が置いてありますが、書店ではそれらはほとんど置いてありません。書店にないので読まない、読む人がいないから置かないという悪循環が生まれているようです。
 私(森川林)が中学生か高校生のころは、旺文社文庫や三一新書など中高生向けの本のコーナーが近所の書店にありました。それらの読書を通して、人生いかに生くべきかという問題に目覚めていったように思います。当時読んだ三一新書のさまざまな人生論、亀井勝一郎の著書、中原中也の詩集などは、その後かなり長い間、自分自身のものの見方に、いい意味かつ悪い意味で影響を与えました。この中学生・高校生の読書の基盤の上に、20代に読んだ本が積み重なって、その後の自分の考え方の骨格を作ったと思います。
 ところが、現代の中学生や高校生は、その基盤となる中学・高校時代の読書経験がしにくくなっているように思えてなりません。


作文にも同じ問題が
 同じようなことは、作文にも言えるようです。小学校低学年のころは、どの学校でもかなり熱心な作文指導があります。しかし、小学校高学年から次第に作文指導が少なくなり、中学生になると宿題ぐらいでしか作文を書く機会がなくなります。高校生になると、受験のための小論文の時間などが入る学校もありますが、多くは文章を書く機会がないまま高校を卒業し、大学生・社会人になるというパターンになっているようです。

大切なのは深い教養
 社会人になり、企業社会の中堅になってからつくづく思うことは、人間に必要なのは深い教養ではないかということです。人づきあいがいいとか、体力があるとか、馬力があるとかいうことは、それなりに大事なことですが、ものごとの大きな方針を決めるときに頼りになるのは、最後は自分の考えです。その考えの中身も、学校で勉強した英数国理社などよりも、20代で読んだ本や考えたことが大きな支えになっているように思います。

高校生・大学生時代の読書が原点
 人生の支えになるような一流の本は、高校生・大学生時代にしか読めないような気がします。一流の本とは、書名と著者名だけはテストに出るので覚えているというような本です。
 書店で選ぶ際のわかりやすい基準の一つとして、私はよく高校生や大学生の人に、「岩波文庫の青帯と白帯の本」と言っています。青帯と白帯の本には、「方法序説(デカルト)」「社会契約論(ルソー)」「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(ウェーバー)」「ドイツ・イデオロギー(マルクス・エンゲルス)」など、名前だけ知っているような本がそろっています。読んでみると意外と簡単ですが、やはり20代でなければ読めないか、読んでも感動できない本です。こういう一流の本を読んで、それらの著者が考えた問題を一緒に考えることが、教養を形成していくのだと思います。


高校生・大学生時代推薦図書
(印刷は途中までです。続きはウェブでごらんください。<http://www.mori7.com/mori/>)
 参考までに、言葉の森の高校生大学生向けの推薦図書を紹介します。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20020901#350

■■光る表現(幼長−小2) 2002年9月1週号

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/8.2週)
 (おにいさんは)かおはかっこよくて、すこしきがよわそうで、かみがうしろになでつけられていました。とてもちからもちで、わたしのことをおんぶしてくれたり、さかさまにしてぶらんぶらんしてくれたりしました。まるでハリケンジャーのようでした。まだだっこしてくれる人がいてよかったなあとおもいました。【評】ななみちゃんのうれしいきもちがつたわってきます。よかったね!(^o^)丿

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/8.3週)
 ゆかたのおびがひらひらして、まるでちょうちょのようでした。ゆかたをきたら、もうぼんおどりのかいじょうにきているようなきもちになりました。【評】ななみちゃんのきもち、よくわかりますよ。(^。^) たとえもじょうず!

里紗さん(いなは/小1)の作文より(けいこ先生/8.3週)
 (キャンプ場に)いくとき、どうろがものすごいじゅうたいでした。パパは、なかなかつかなくて、「おそいなぁまだつかないのか。」と言っていました。弟は、「みんな、おそいなぁって言っているんだよ。そんなにいらいらしていたら、ほんとうになかなかつかないよ。」とおこったように言いました。かぞくみんな「わっはっはっはぁ。」と大声でわらっていました。 評:じゅうたいはイライラするし、くたびれるね。小さな弟がお父さんをちゅういしているみたいで、かわいいなぁ。気のもちようなのだね。

舞さん(いらき/小1)の作文より(メグ先生/8.2週)
 いちばんかわいかったテディベアは、ファッションショーのようなふくをきたくまでした。きいろやしろやきみどりのふくをきていました。まるでにじのようでした。【評】いろとりどりのふくをきたテディベアをにじにたとえたところがじょうずです。

舞さん(いらき/小1)の作文より(メグ先生/8.3週)
 そのくもは、わたあめににていました。そのくもにのって、くものわたあめをたべたかったです。まるでたべほうだいみたいだとおもいました。【評】わたあめのたべほうだいなんていいなあ。でも、ぜんぶたべてしまったらたいへんなことになりそう。

ちーちさん(いりつ/小1)の作文より(あかね先生/8.2週)
 たかいがけをあしでけってから、がけからはなれてしまったときは、まるでことりにでもなったようでした。<中略>わたしはとびこんだときは、こわくてなにもしゃべれませんでした。(評)たかいがけから川にとびこむときの、ドキドキしたきもちが、とてもよくつたわってくるね。

大地さん(いろは/小1)の作文より(うさぎ先生/8.4週)
 ぼくは、「おもいなー。」といいました。それはまるで、昔の地球みたいに、ゴツゴツしていました。【評】いん石を手に持ったときの驚きが観察力といっしょに表現されています。博物館でいっぱい知識を吸収している大地くんらしい「たとえの表現」ができました。

ルギアさん(いそは/小2)の作文より(メグ先生/8.2週)
 ぼくは、(どんなちずにしようか。)とおもうだけでもうあたまがくらくらです。【評】ルギア君がしんけんになやんでいるようすがよくわかるよ。

りょうさん(いつみ/小2)の作文より(みのり先生/8.2週)
 そこは、あたり一めんパッチワークもようみたいにジャガイモ畑などのみどり色や麦畑などの黄金色がたがいちがいにはり合わされているようでとてもきれいでした。(評)ステキ!!

マッキーさん(いなく/小2)の作文より(メグ先生/8.2週)
 わたしは、チーターのようにはしっていって、まるで大きな岩のようなとびばこをポーンと、まるでボールみたいにとびました。【評】たとえが三つも!かるがるととびばこをとびこすようすが目にうかびます。

カムイさん(いぬや/小2)の作文より(ポプリ先生/8.1週)
 八月の一日、ぼくたちはビフエキャンプ場にとまりました。ビフエには、みずうみがあって、木でつくられたいえや木がたくさんあるのでまるで森に小屋がたくさんあるようでした。でも木がたくさんあっておもしろそうなので、たんけんにつりをすることになりました。評:まるで、をつかう練習ができたね。がんばりました。

マリノスケさん(いのも/小2)の作文より(メグ先生/8.2週)
 プールのロッカーでゴーグルがきれてしまいました。「ピリッ。」ぼくがつけようとしたとき、きれてしまいました。「どうしよう。」と心の中で思いました。しかもしょぼくれたかおで。まるでおこられたかおでした。【評】かおのようすが上手に書けたね。

パンダくんさん(いひは/小2)の作文より(けいこ先生/8.3週)
 (三ツ池公園の)すべりだいはへびのように長くて、かいだんはティラノサウルスのしっぽぐらいの長さでした。 評:すごく大きなすべりだいだね。楽しそうだなぁ。

綾子さん(いみけ/小2)の作文より(メグ先生/8.2週)
 どうしてカリブの海ぞくがこわいかというとまっくらだからです。のっているときは「お母さんこわいよぉ!」とお母さんにだきつきながら言いました。【評】会話のあとに動作が書けたね。

結美さん(いむそ/小2)の作文より(はるな先生/8.2週)
 私はせがちいさいので、2メートルしか泳げません。大きい子は14メートルおよぎました。私はおもわず、「すごいなあ」といいました。・・・・(中略)・・・・わたしは2メートルなので、うしうきを5秒(びょう)やらされました。そして、先生が「うしうき5びょう、ごうかく!」と言ってくれてほっとしました。 《講評》学年水泳で、記録(きろく)を競い合って、(きそいあって)感動したり、ほっとしたりした心の動きがとてもよくかきあらわせました。<<え818み>>

結美さん(いむそ/小2)の作文より(はるな先生/8.3週)
 火のそばにいるとけむりがもわもわと、わたしのそばにきたとき、「ゴホンゴホン」とせきをしてしまいました。まるで、けむりが空に浮かんでいる雲(くも)のようだな、と心の中で思いました。《講評》火のそばにいて、けむりにむせんでいるあなたの様子がとてもじょうずにかきあらわせました。けむりを雲にたとえた表現も、なかなかすてきですね。

ノレリーさん(いらた/小2)の作文より(みち先生/8.3週)
 あいちゃんが、「たのしいね。やわらかいね」と、パンのきじをみてわらいながら言いました。わたしは、そのパンのきじをさわって、『ふとんのようにふわふわだ』と、思いました。みんな、楽しそうにやっていたので、わたしも、「どんなあじになるんだろう。ドキドキするね」と、おいしくなれと、おまじないをかけたま法の手でこねました。【評】お母さんに教えていただきながらのパン作りだからこそ、じっくり観察できましたね。心を込めおまじないをかけたパンはかくべつか味がしたでしょうね。いしきして会話の後のようす,たとえを使った表現が上手に出来ました。

ひまわりさん(いりに/小2)の作文より(ポプリ先生/8.1週)
 前をみてると茶色い糸が見えました。すると茶色い糸から赤・・・緑・・・とこうたいこうたいに赤と緑の玉が出てきて赤はオレンジのたき、ミドリは黄色のたきが流れました。これは全部花火だと思うと本当にすごいなあと思います。その花火は五分ぐらいは消えませんでした。これでキャンプファイヤーは終りでした。評:すてきなキャンプファイヤーだったね。とてもよくわかるよ。

アリスさん(いるに/小2)の作文より(ポプリ先生/8.3週)
 山車せり合いでは、おなかの中にたいこの音がひびいて、とてもびっくりしました。「すごい音だね。」としゃぎりにまけないような大きな声で言いました。かねの音は、耳もとで大きなかねをならしたようにきこえました。しゃぎりよりもっとすごかったのは、人のかずでした。まるで世界中の人が、おしくらまんじゅうをしたようでした。評:先生もみてみたいな。ほんとうに楽しいお祭りだったね。

博さん(いろみ/小2)の作文より(メグ先生/8.2週)
 ぼくは、東京えきで、上野ゆきのけいひんとうほくせんのかいそくにのりました。そのけいひんとうほくせんは、まるでアジサイ色に見えました。【評】電車の色を花の色にたとえたところがきれいですね。

大修さん(いろも/小2)の作文より(うさぎ先生/8.1週)
 先生がますいの注射で歯の下にさして、それでぼくが「血がでてきたよ。」といいました。そしてはさみみたいな物ではさんでぬいてもらいました。ぬけるまでおいといたらよかったと思いました。【評】歯をぬいてもらうまでが、よく観察してかかれています。さいごの感想はとてもすなおでいいと思います。

亜由美さん(うあえ/小2)の作文より(うさぎ先生/8.3週)
 くわがたは、いつでも、しめっているところとかわいているところにいけるようにくふうしてあります。くわがたにとっては、自由だとおもってわたしが作りました。【評】わかりやすい文です。主語の置き方もじょうずです。説明と表現のうまさがあります。

■■   光る表現(小3) 2002年9月1週号

かっぴーさん(いくす/小3)の作文より(けいこ先生/8.1週)
 (工作教室で作った人形の)ルルちゃんは私の三人目の妹になりました。もしルルちゃんも、人げんと同じように大きくなったらどんなにうれしいでしょう。これからは、ルルちゃんも私の妹のなかま入りです。 評:手作りの人形は、世界に一つだけ。この人形に、かっぴーさんがいのちをふきこんであげて、三人目の妹になったのだね!

充さん(いさせ/小3)の作文より(けいこ先生/8.2週)
 (旅行のさいごの日)海に行くとびっくりしました。なぜかというとごみがういていたからです。アキカンや紙くずとかペットボトルなどです。それ(をすてたの)は町の人ではないと思います。遠くからきたかんこうきゃくや船にのっている人だと思います。ぼくはなんですてるのかなと思います。ぼくはそれを見ると、とてもかなしくなってきます。海のかんきょうがわるくなるのでやめたほうがいいと思います。海にすむ動物などがたべてしまうので、それで死んでいく魚が多いといわれています。だから、海にはごみをすててはいけないと思います。 評:遠くから見たときにはきれいだと思った海が、実はすごくよごれていた……そのときのショックをしっかりまとめられた。ごみをすてたのはだれなのか考えたのはいい。海でも山でも同じようなことが問題になっているね。

いちごさん(いすも/小3)の作文より(けいこ先生/8.1週)
 私は、「どうしてそんなに上手な三角になるの?」と言いました。私のお母さんは「まず手のひらにおにぎりをのせて角を作るんだよ。」と言いました。お母さんの作るおにぎりは、手のひらの中でうさぎがジャンプしているみたいでした。……(公園でおにぎりを食べたときに)私のお母さんと妹も、「こんなにおいしいおにぎりは食べたことないよ!!」と言ってくれたのでうれしくなりました。時々食べるファミリーマートのめんたいこおにぎりよりも、あったかくてほかほかしてこれが本当の手作りの味だなぁと思いました。 評:コンビニのおにぎりもおいしいけれど、あついごはんをがんばってにぎった手作りおにぎりにはかなわないね! 

昂生さん(いせぬ/小3)の作文より(メグ先生/8.2週)
 どうしてクラゲにさされたかというとふかくないところにもクラゲがいるからです。ぼくはまるでクラゲ王国かと思いました。【評】「クラゲ王国」とはおもしろい表現(ひょうげん)だね。

慧人さん(いそゆ/小3)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 その中で一番心にのこった花火はさいごの時にやった大きな花火です。まるでシャンデリアのようにきれいでした。ぼくはなんで、「花火」という名前なのかとふしぎに思いました。たぶん、花のように大きくて、きれいな「火」だからだと思います。【評】空にさいた大きな花が「花火」なんだね(^_^)

理沙さん(いたて/小3)の作文より(ゆえ先生/8.1週)
 本当に、私たちは、地雷をなくしていかなければならないと思いました。◆評◆地雷は悪いもの、人を不幸にするものだと知っているはずなのに、どうしてそんなものを作ったり、使ったりするんでしょうね。理沙さんのように、「なくさなければ」と考える人が、世界中にたくさん増えるといいですね!

理沙さん(いたて/小3)の作文より(ゆえ先生/8.2週)
 やきたてのパンは、ほかほかと中があつくて、あまくて、お店で売っているパンの味とはひと味ちがいました。◆評◆おいしそう!!やきたてのパンのにおいが、先生のところまで流れてきそうです!理沙さんの作ったパン、私も食べてみたかったなあ。

理沙さん(いたて/小3)の作文より(ゆえ先生/8.3週)
 私は、アルフレッドみたいに実けんしたり、先生に聞いたりしません。すぐ、 「それならいいや。」 と言ってあきらめてしまうからです。私とアルフレッドは、そこがちがうと思います。私は、アルフレッドがすごいと思いました。◆評◆理沙さんがすぐにあきらめてしまうなんて、先生には信じられないです。もし理沙さんがアルフレッドと同じたちばだったら、きっとアルフレッドと同じようにいっしょうけんめいじっけんしたり、自分でしらべたり、先生にしつもんしたりすると思いますよ!

森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/8.1週)
 (前略)おわんを開けてみると、まるで、きょだいごはんつぶみたいな形をしていました。【評】できあがったおにぎりの形の説明です。「きょだいごはんつぶ」というたとえが、とても楽しいですね(^o^)。

ピロコさん(いつち/小3)の作文より(メグ先生/8.3週)
 花火がつながって、まるで花火のトンネルみたいでした。【評】つぎからつぎへと打ち上げられる花火のようすをたとえをつかってあらわすことができたね。

ゆきんこさん(いとせ/小3)の作文より(きりこ先生/8.1週)
 ごはんがたけてにおいをかいでみたら、ほんわかしたにおいがしました。自分で作ったおにぎりを食べてみたら、まるでおすしをたべているようにおいしかったです。<においが上手に表現できたね。たとえも上手に使えたね。>

ミニリュウさん(いにと/小3)の作文より(けいこ先生/8.1週)
 明日は、びっくり新メニューの予定です。その名はダイナマイトおにぎり。ダイナマイトのような形にして、のりのどう火センもつけます。中身はうめぼしですが人によっていくつ入っているかわかりません。一番運が悪い人には、3〜4こも入っています。もし、このおにぎりを食べた人は、まるでアルフレッド・ノーベルが、はじめてばくはつ実けんを見た時のような顔をするでしょう。 評:ダイナマイトおにぎりと、ダイナマイトを発明したノーベルをうまく組み合わせたなぁ。うめぼし3こ入りを食べたのは、だれだろう。お父さんかな?

ビョークさん(いぬも/小3)の作文より(ポプリ先生/8.2週)
 目がつやつやした黒いビーズのようで、とってもかわいいんです。りすを見たときはそっと見ることです。そうしないとすぐににげちゃいます。りすの体の色はあきのおちばのようないろで、しっぽが思わずさわってみたくなるような気もちにさせます。わたしはとってもりすがすきです。評:たとえがじょうず。目にうかぶようだよ。

ウサリンさん(いねめ/小3)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 でも、しつけができると、一日中ごほうびをしてあげたいくらいうれしいです。【評】ウサリンさんとおさんぽするとたくさんごほうびがもらえそうだワン♪

メロディ・ブルさん(いふす/小3)の作文より(きりこ先生/8.1週)
 塩をぬるとなにかザラザラした物をはりつけて、それをこすっているみたいでした。<たとえが上手だね。>

くじらさんさん(いへせ/小3)の作文より(スピカ先生/8.1週)
 ぼくが一番すきな星ざはかにざです。なぜかというとぼくがかにざだからです。でもぼくにはかにに見えませんでした。まるでぼくにはたおれているいすのように見えました。 評:一番すきな星座とその理由、それにたとえをつかって、星のならび方がどう見えたかを自分らしく表現できました。とてもじょうず!

慈奈さん(いほて/小3)の作文より(きりこ先生/8.1週)
 さいごの夜は、なんだか家に帰りたくないなーと思いながら外のけしきをゆっくりながめました。星はまるでとてもきれいなダイヤモンドをいっぱいぶちまけたようで大きな木がいっぱいの森は、今にもトトロがでてきそうでした。<情景の結びが上手にできたね。たとえもたくさん使えたね。>

俊貴さん(いほゆ/小3)の作文より(メグ先生/8.2週)
 この夏はじめて本牧プールへ行きました。(中略)車は気もちよく走っていますが、ぼくは気づきませんでした。そのときは……。【評】何に気づかなかったのかと先を読みたくなります。(じつは、水着をわすれていたのよね。^^;)

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/8.2週)
 ぼくがさいしょにやったあそびはウォータースライダーです。ぼくはすべるとき、まるで小人用のミニジェットコースターにのったような気もちになりました。【評】スリルがあっておもしろそう!

駿平さん(いよい/小3)の作文より(スズラン先生/8.2週)
 (プールで遊んだこと)ぼくたちは、外のウォータースライダーをすることにしました。まず、かいだんまでのぼって、あお向けにすべりました。まるで、海面でねていて波で流されたようにすすんで行きました。:評:スリル満点! 広い海の気分でしたね。

るびハムさん(いらせ/小3)の作文より(クマのプーさん先生/8.2週)
 「さんぽのあとの朝食は、やっぱりおいしい。」〔評〕山中湖の朝のきもちのいい空気が伝わってくるようです。じっかんがこもっているひと言ですね。

英慧さん(いれり/小3)の作文より(メグ先生/8.3週)
 近づいたらいきなり水が出てきたから転びそうになりながら、「うわぁ。」と言ってしまいました。【評】会話の前に動作(どうさ)が書けたね。びっくりして思わず声を出してしまったのね。

■■   光る表現(小4−小5) 2002年9月1週号

ミニパンダさん(あもろ/小4)の作文より(はるな先生/8.4週)
 しんぞうが「ドキドキ」となり、きんちょうしだしました。よーし行くぞとおもいきってけりました。すると、みんながはくしゅをして「ワー」と言いました。だからボールのほうを見ました。ボールはあいだをぬけていきます。・・・・ だから2点も入りました。そのとき心から「うれし〜うれしい!」と思いました。《講評》緊張しながら思い切ってけりあげたあなたのボールで2点も入れられて実によかったですね!(^^)! そのときの光景が、スポーツニュースの画面のように浮かんできました。

ハリー・ポッタさん(ありる/小4)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 あみと虫かごをもって、出発です。外に出てみると、ますますセミの声がうるさく聞こえます。(中略)「ジーー。」なぜかつかまえられた時にさけぶ、あの声が聞こえます。すると、おねえちゃんのあみの中にセミがすっぽり入っています。【評】「すっぽり」の表現(ひょうげん)にはセミとりの達成感(たっせいかん)がかんじられますね!

瑞幾さん(いおね/小4)の作文より(はるな先生/8.2週)
 ぼくは、「つまみ食いしたことないもん!」と言いたいところですが、実は5回ぐらいしているのです。例を挙げてみましょう。・・・・{講評}読み手に、おや?と思わせるとてもユーモラスなかきだしですね。この文章を読んだ人は、どんどんこの先が読みたくなってしまいます。

ラーメンさん(いおら/小4)の作文より(ふじのみや先生/8.2週)
 僕は、テーブルの上にえだ豆がちょこんとおいてあるのに気がつき、三つ食べてしまいました。えだ豆は、山の味がしました。 【評】この文も、山の味がするなぁ!

春まきくんさん(いせね/小4)の作文より(メグ先生/8.2週)
 そのあとごはんのときにウインナ−を食べたのだが、つまみ食いをしたときのほうがおいしかった。まるでまほうがかかっているみたいだった。【評】つまみ食いをしたことのある人でないとこの味の差はわからないよね。<<え2268み>>  <<え2495み>>  <<え2948み>>

くにさん(いのか/小4)の作文より(ぱんだ先生/8.1週)
 僕のヤゴは、あまえんぼうのように庭からはなれようとしませんでした。しかし、お母さんが手にもってはなしてあげるとさみしそうに、こちらをちらちら見ながら、飛んでいきました。僕はそのトンボをしばらくぼうっとながめていました。◆評:大事に育てたヤゴがトンボになって飛び立っていくときの様子をこんなふうに書いてくれました。トンボを見守るくに君の優しい気持ちが伝わってくるようです。

なっちゃんさん(いひく/小4)の作文より(ふじのみや先生/8.2週)
 「ちょっと味見。」といいながらたくさんとって食べます。そして「おいしいね、おいしいね。」と話を続けごまかします。まるで、たんていからはん人だと言われ、いっしょけんめいごまかしているはん人のようです。…つまみ食いは、悪いことなのかどうかわからないけどおいしいのでわたしは大好きです。これからもするかもしれません。お母さん台所では、わたしに気をつけてね。【評】つまみ食いの楽しさを、くふうして表現できましたね!

クラッシュさん(いふて/小4)の作文より(ひまわり先生/8.2週)
  花火を、こんなにたくさん見るのは初めてで、ものすごくきれいでした。ぼくの耳の中は、花火の、「ドーン、パーン、パチパチ」の音が、なかなか消えずに、いつまでも残っていました。【評】花火を間近で見た感動を、とても上手に表現できました。こんなにすばらしい打ち上げ花火を作る花火職人は、本当にスゴイね!

彩花さん(いへゆ/小4)の作文より(ふじのみや先生/8.3週)
 妹が小さくて、あそびあいてにできなかったときは、一人で、ミッキーのお人形といっしょにあそんでいました。そのとき、ミッキーは、まるで、お母さんのように、あたたかかったです。 【評】ミッキーに対する気持ちを「お母さん」ということばで、みごとにあらわしていますね。

ヨーリンさん(いみろ/小4)の作文より(きりこ先生/8.1週)
 黄緑色をしていて、バッタのにているけど、はねがないのでちがうし、大きさは中指くらいです。<よく観察して書いたね。>

ロベルト・カルさん(いやあ/小4)の作文より(ふじのみや先生/8.2週)
 「1♪×2♪×3♪×てしかけたおどり、やめられない。あ5×6×7×やっぱりおどりはやめられぬ。」 「あやっとさー」「やっとやっと」×2、「おどーるあほーにみーるあほー同じあほーなーらおどらーなそんそん」というかけ声です。まるで、よっぱらいのおじさんのようでした。 【評】阿波踊りのかけ声と、たとえ表現。とてもおもしろいですね!

イルカさん(いゆり/小4)の作文より(みち先生/8.3週)
 私は、まるで、石の氷になったみたいにいっしゅんかたまりました。【評】驚き方のすごさをたとえで上手く伝えられましたね。

たけっちさん(いるた/小4)の作文より(はるな先生/8.1週)
 ・・・あと、ぼくは、残ったアゲハチョウをにがしてあげました。そうしたら、アゲハチョウは「ふう、たすかった」というかおをしながら、逃げていきました。{講評}残りの虫を、ぜんぶ、にがしてあげたことは、いきものの命を大切にしてあげよう!というやさしい思いやりにあふれていて、この行いを大変尊い(とうとい)ものに感じました。虫の気持ちになって考え、たとえの表現で文章にあらわしたところが実にすばらしいですね。

大豆さん(あのわ/小5)の作文より(メグ先生/8.3週)
 戦争は、人間がどれほど未熟かを表しているメーターなのではないのかとぼくは思う。【評】そのとおりだね。

秀雄さん(あろう/小5)の作文より(ゆうこ先生/8.2週)
 キャンプの楽しみはすぐ終わった。でも、すべての楽しみが終わったわけではない。明日の朝、電車に乗って行く。時刻は九時三十分だ。行ってくる。【評】印象的な作文のまとめの文章になりました。

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/8.1週)
 私は、先生がドスドスとやってきたら、(私のところにくるかも!!)と思って、かたくなっていて、先生が通り過ぎると、ほっとして、かたの力がぬけた。【評】このように、外側からは(他の人からは)わからない、自分の細かな心の動きや、身体の感覚を書いていくのは、いいですね(^o^)!

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/8.2週)
 今では、なっ豆は大好きで、おやつに食べるくらい、好きになっている。【評】どのくらい好きなのかが、よくわかるよい説明ですね(^o^)。

まいポンさん(いこに/小5)の作文より(ふじのみや先生/8.3週)
 日本は知力は高いが、考える力が少ない“井の中の蛙大海を知らず”で、アメリカの余分なことを多くして、人生を頭を使って過ごせるほうは、“急がば回れ”だということがわかった。 【評】ことわざへのあてはめが印象的な意見を作っています。

アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 「ゲッ!!」今のはあきれた声だ。えっ、なんでそんな声が出たかって?それは、海に、ありの死体がうじゃうじゃとぎょう列していたからだ。それから、台風のえいきょうで、波が嵐のように大きく、おぼれそうなくらいだったのだ。せっかくきたからね、と思い、私は足までつかった。【評】その情景が目にうかぶようですね!

ノンキィさん(いちえ/小5)の作文より(けいこ先生/8.2週)
 先入観というさいみん術(題名)……また「先入観」と「常識」がいっしょになったりもする。例えば、足の不自由な人が車いすに乗って、自分の前で、言ったり来たりする。ふつう(困っている人を助けるというのは)「常識」なので、助けたりするが、ただその人は行ったり来たりしているだけで、本当は助けてほしくないのかもしれない。 評:先入観にとらわれているという状態は、確かにさいみん術にかかっているのと似ているかもね。「常識」と思われていることも、先入観かもしれないというところまで、しっかり考えを深められた。

ミーミーさん(いちさ/小5)の作文より(けいこ先生/8.1週)
 本は、私にとっては心です。それは私にこれから成長していくのに大切な気持ちや心をくれたのです。……もう一つ本にはよさがあります。もしカナダの本を読むと、ドラえもんのドコデモドアのようにカナダに行けます。もし明治時代の本を読むと、明治時代に行く気がします。 評:本のすてきなところを、わかりやすく説明できた。本を読むことで心が豊かになったり、想像力が生まれたりするのだね。

良紀さん(いなて/小5)の作文より(きりこ先生/8.1週)
 ぼくは、せみのジリジリーという鳴き声で目がさめる。<書き出しの工夫が出来たね。>

PINPAさん(いなに/小5)の作文より(みのり先生/8.3週)
 『国際人』と言う言葉はあるが実際に『国際人』と言う人はいないのではないだろうか。もしかして、『国際人』という言葉は『国際人』と言う人が誕生するのを、いつかいつかと待っているのではないだろうか。(評)鋭い……(^^ゞ

キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 「メーーーメーーー!」 私の耳元で鳴き声がした。ぎょっとして振り向くと今度は私の周りにヤギがたくさんいる。だれかがオリの門を開けっ放しにしていたのだ。ヤギが何匹も何匹も逃げていた。このとき、飼育係が二人すぐに駆けつけた。そして飼育係りは手をたたきながら、オリに入ってみせた。すると、ヤギも一緒に踊りながらオリに入っていった。まるで「ハンメルンの笛ふき男」のライブをみているようだ。【評】情景を物語のように表現してくれました!

キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/8.2週)
  私も絵を描くのが好きだ。いつも花、動物、人などを描く時、自分の心も真っ白でいてほしいと思いながら画用紙に向かう。同じ魚や花の種類であっても同じ色にしたりはしない。もちろん他の色でぬったり、少しだけ違う顔、形にしたりもしている。  私は、花は少し枯れていたってきれいだと感じる。それに枯れているのが混ざっていたってその方が自然だと思うからだ。みんなキレイだったらかえってヘンだし、みんな主役じゃつまらない。 【評】金子みすゞ さんの代表作「みんなちがって、みんないい」に感銘を受け、心温まる作文に仕上げてくれました!

ロップイヤーさん(いほよ/小5)の作文より(メグ先生/8.2週)
 そのゆりはまるで土の中からはじめて出てきたみたいに元気いっぱいに咲いていた。【評】入院中の病室で見たゆりの花。その美しさは格別だったようですね。

惇さん(うあわ/小5)の作文より(うさぎ先生/8.4週)
 そのことを作文に書こうと思うまで忘れていた。せっかくいままでだまっていた(忘れていた)のに暴露してしまうのがもったいないがしかたがない。【評】作文の最初から最後までを面白くしているユーモアの部分です。淡々と書いているところが、かえって面白くなっています。

一休さんさん(わら/小5)の作文より(森川林先生/8.1週)
  夏のある日の夕方大人が一人、子供が一人ピカピカ光る太陽の日を浴びながら走っていた。ぼくは父といっしょに近くにある田んぼにきていた。ある生き物を取りにいくからだ。◆評:情景がわかるように書き出しを工夫したんだね。

■■   光る表現(小6−社) 2002年9月1週号

友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/8.3週)
 ユーモアとは、人間にとって、副作用のない、元気になる『漢方薬』なのだ!!【評:「副作用のない『漢方薬』」とはピッタリのたとえだね。】

えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/8.1週)
 ジェットコースターみたいに「ガタゴト」じゃなく、車みたいに「ビュンビュン」でもなく、ウォータースライダーの「ヒューヒュー」って感じです。音もなく風を切る。【評】他の乗り物と比べながら、「音なき音」を良く表現していますね。身体いっぱい風を感じているのが、わかります(^o^)。

りんごさん(いしも/小6)の作文より(ふじのみや先生/8.1週)
 人間にとって痛みとは心と体がつながっている証拠だと思う。痛みには、転んだとか、打ったとかの肉体的な痛みもあれば、友達とけんかをしたとか、自分の体の悩みがあるとかの、精神的な痛みもある。心の痛みが激しくなってくると、だるくなってぼぅっとしていたらけがをした、という肉体的な痛みになってくる。【評】心の痛みも、早期治療が大切。たしかに考え込みすぎは、体にも影響しますね。

桃花さん(いてら/小6)の作文より(スピカ先生/8.1週)
 私は、買い物はいやしだと思う。買い物をしていると、嫌なことはブッ飛んでいってしまう。そういう買い物の時間を与えてくれる日曜日に感謝だ。「日曜&ショッピング、ばんざーい!」 評:「買い物はいやし」という印象的なフレーズがいい。「日曜日とショッピング」賛歌が底抜けに明るくて楽しい表現でした。

パレットさん(いてり/小6)の作文より(すず先生/8.2週)
 「これは何て読むの。」と聞かれる。「分からない。」と答えると、そのままにしておく人がいる。それはいけないことだと思う。なぜかと言うとそのままだったら、自分に恥をかかせることになる。それは、その字が分からないままだから、大人になっても分からなくなって「あの時覚えていたら楽だったのに。」と思うからだ。評:まさに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ですね。

パレットさん(いてり/小6)の作文より(すず先生/8.3週)
 人間は一人では生きてはいけないから、こういうことから大切にしたほうがいいと思う。人と人との関係はとても大事なのである。人はユーモアあのある人のほうが俺は頭がいいんだぞと言っている人よりいい。評:スポーツを通してチームワークの大切さをいつも感じているパレット君だからこそ書ける表現ですね。

咲恵さん(いなふ/小6)の作文より(ゆり先生/8.1週)
 今は家族がいて当たり前だと思っているけど、もしも家族がいなくなったら私の生活が狂ってしまうだろう。例えばの話でいつも部屋にあったTVが突然なくなる少し寂しい・・・何かが物足りない。家族でもそんな感じだろう。【評:「当たり前」に感じている家族だけど、もしいなかったら・・・と考えると、とても寂しいよね。】

アーサーさん(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 やっぱりししまるも犬だから、人に位などをつけたりするんだなと感心してしまった。【評】家族みんなの個性を知っているししまる君は、立派な家族の一員なのですね♪

雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/8.2週)
 『パスはどこへいったの』【評】(注:長文『吉川のパスは』の感想文の題名)。文章中のことばを用いた「たとえ」を、題名にうまく使えたね。吉川の出した「パス(気持ち)」を受け止める人は、もう誰もいなくなってしまった。そんな長文の内容にぴったりの、よい工夫だ。

雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/8.3週)
 僕達の日常には、流行がいつもついてくる。【評】客観的に現在の自分の状況を考えた、書き出しの一文。おもしろい。

田鳥倉部さん(あゆと/中1)の作文より(メグ先生/8.3週)
 確かに、自分に自信を持ち過ぎると謙虚な気持ちを忘れたりすることがある。でも、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言があるように自信を持ってアピールすることも大切だ。【評】反対意見への理解を示し、名言を引用しながらうまく結ぶことができました。

泰佑さん(あるい/中1)の作文より(スズラン先生/8.2週)
 中学生という時期は、心も体も知力も大人になるための基礎をつくる時期で、高校、大学では中学生で学んだことを土台にして発展していく。つまり、中学生という時期はとても大事な時期なのだ。・・略・・中学生にとって、勉強も体力作りも両方が大切なのであって、どちらかが欠けてもいけないのだ。:評:中学生として、いまが大事なときなのだということをしっかり考えていますね。部活と勉強を両立させ、実り多い中学時代を過ごしてほしいものです。

ALO-HAさん(あるわ/中1)の作文より(ひまわり先生/8.2週)
  犠牲があるからこそハラハラドキドキ、楽しむことができるのだ。  でも、無理に何かを犠牲にして何かを果たそうとするのではなく、何かを犠牲にしてまでも果たしたいという事をしていくべきだと私は思う。 

スヌーピーさん(いうわ/中1)の作文より(ゆり先生/8.2週)
 個人競技なら、1人で出るのでとても緊張するが、団体競技なら周りに仲間がいるので全然緊張しない。負けてもみんなで励ましあって次の試合への活気がでてくる。私は、団体競技のそこが一番好きだ。もう一つの良いところは、みんなで協力し合って点を入れることだ。人の失敗を補い合うということは、とても難しいことではあるが、達成できればすごく嬉しいことだ。【評:団体競技の良い点を、うまくまとめて書けていますね。】

宏一郎さん(いてほ/中1)の作文より(メグ先生/8.2週)
 日本人は手を挙げるとき頼りなく挙げることがある。しかしアメリカ人はちゃんと自信を持って挙げる。そこが日本人とアメリカ人の違いだと思った。【評】実際にアメリカで暮らしている宏一郎君は、日本人とアメリカ人との違いを実感する機会が多々あるようですね。

はせぽくんさん(いなあ/中1)の作文より(ふじのみや先生/8.1週)
 自然がこわされ、目に見えないものがいなくなっている。便利なものもいいが、目に見えないものがいなくなれば、人それぞれの夢がなくなり、みんなが同じ夢を見るようになってしまうかもしれない。 【評】現代の問題を、鋭く指摘していますね。

正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/8.2週)
 宗介が浅野に「自分の生き方を自分で決めただけです。」という文には深い意味があるはずだとわたしは思った。この文は、人間にとって非常に大切だ。◆評◆ほんとうにその通りです。目的をもたないで、ダラダラと毎日を過ごすのはもったいない。人間が他の動物と違うのは、未来を自分で切り開くことができるという点ですね。そのためにも、大きな目的をつねに掲げていなくては!

ITIさん(いやは/中1)の作文より(まあこ先生/8.4週)
 部活などで、学校にいくために20分ほど歩く。とても暑くて歩ききった時には汗だらだらでズボン(長)はぬれているという状態になっている。【評】今年の夏は暑かったね!汗びっしょりの様子が目に浮かんできました。その後にクーラーのきいた部室では寒くなってしまうよね。

SIGNALさん(あつえ/中2)の作文より(ゆうこ先生/7.3週)
 笑ったり、ときには泣いたり、人間だからこそできること。立ちふさがったかべがあまりにも大きくて逃げ出したくなるけれど、それをのりこえたときのなんともいえない達成感。【評】心の奥深くに訴える真っ直ぐな思いを感じました。

SIGNALさん(あつえ/中2)の作文より(ゆうこ先生/8.2週)
 考えてみれば、本当にわたしたちのまわりには、情報の結晶があふれているのだ。思えば、わたしたちの生活は情報の結晶たちによって成り立っているのだ。そして、今度はわたしたちが新しい『情報の結晶』をつくっていくのだ。【評】美しい表現に、書き手のセンスを感じます。

あつしさん(あむら/中2)の作文より(ゆうこ先生/8.2週)
 本を読めば読むだけ新しい未知の世界に出会える。そう思うと本を読むことがより一層楽しくなるのだと思う。【評】本から得られる可能性と広がりを感じますね。

こめさん(いせか/中2)の作文より(ゆうこ先生/8.3週)
 最近は、中国からの輸入品が問題になっている。まず問題化したものは、冷凍ホウレンソウである。これには、人間には有毒で発ガン性がある物質が入っている農薬が含まれていたそうだ。しかも、収穫前のホウレンソウに農薬をたっぷりとまいていたという。これでは、僕達日本人は、今まで農薬がたくさんついていたかなり危ない野菜を食べていたということになる(笑)。【評】最近のニュースからを話題をとりあげ、問題意識の高さを感じる展開となりました。

ボミーさん(いてる/中2)の作文より(ゆうこ先生/8.1週)
 確かに新しい言葉が出るのは必要だと思う。新しいもの、新しいことが出てくるのだからそれは当たり前だ。10代、20代、30代などで流行語があったと思う。20代の人や30代の人も昔は10代だったのだから、若者語みたいなものもあったりすると思う。やっぱり若い人は、新しいものの発祥地みたいだと思う。【評】そうですね。新しいもの(言葉)を生み出すのは我々であり、守るのも廃れさせるのも、やはり私たち次第であるでしょう。

SAPPHIREさん(ああす/中3)の作文より(ゆうこ先生/8.2週)
 どちらも大切であるが、この中心となるのは「工夫」だと思う。勉強でも料理でも資源のことにしても、工夫は必要である。いくらプロでも、試行錯誤しながらの毎日を送っているはずだ。私も日常面で、その工夫を生かしていきたいと思っている。【評】

クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/8.3週)
 設計図を作りそれから物事を組み立てていくという方法も大切だとは思うが、そればかりしていては、予想外の事柄に対処することが出来ない。私たちは、もっとアドリブを重視して訓練する必要があるのではなかろうか? 【評】人生、何があるかわからないものね。

惣さん(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/8.2週)
 方法としては、学校で英語を面白くないと思わず、興味を持ってとりくんでいきたいと思う。〔評〕実感がこもっていて本音も出ているところがいいですね。

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