言葉の森新聞2002年9月3週号
文責 中根克明(森川林)

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■■封筒用紙に作文2枚で切手90円
 先生あてに郵送する作文で、作文用紙が1枚だと郵送料は80円ですが、作文用紙が2〜4枚になると90円になります。
 封筒用紙をA4サイズ(現在の半分)にすると、作文用紙2枚で80円、3〜5枚で90円になります。
 来年1月から封筒用紙をA4サイズにする予定です。
 今学期、1回に2枚の作文用紙を送る場合は、封筒用紙をA4サイズ(半分)に切ってご利用ください。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20020903#620

■■教室からの郵送で料金不足の場合は
 教室から郵送する言葉の森新聞などで、重量が境界付近にあるために料金不足の扱いをされてしまう場合がたまにあります。その際は、不足分をお立て替えいただき、教室または担当の先生にその旨をご連絡ください。お詫びに粗品をお送りいたします。(前学期の粗品は、ウルトラマンの絵葉書でした(笑))

■■9月16日(月)は休み宿題
 9月16日(月)9.3週は休み宿題です。通信クラスは、担当の先生からの電話がありません。通学クラスは、教室が休みになります。
 月曜クラスの生徒のみなさんは、解説集やヒントの絵などを参考に、その週の課題で作文を書いておいてください。なお、16日は休んで、ほかの日にふりかえて受講することもできます。


■■9.3週のヒント(小3〜中1)

シオン(小3相当)アルフレッドのゆいごんじょうは(感)
 この話を読んで、ぼく(わたし)がいちばんおどろいたのは、アルフレッドがじぶんの財産(ざいさん)のほとんどを人類(じんるい)のためにやくだつ仕事(しごと)をした人にあげたことです。

 ぼく(わたし)にも、にた話があります。それは、この前、妹に、じぶんがいちばん大事にしていたカードをあげたことです。そのときは、まるで……

 もし、ぼく(わたし)がアルフレッドだったら、どうしたでしょう。つかいきれないほどの財産を持っていたら、たぶん……

 ぼく(わたし)は、この話を読んで、……と思いました。(自分だけが思ったこと)


チカラシバ(小4相当)「くッくッくッ。」(感)
 「くッくッくッ。」とかしらは、笑いが腹の中からこみあげてくるのが、とまりませんでした。ほんとうに、盗人(ぬすびと)のかしらは泣いていたのであります。かしらはいま、美しい心になっているのでありました。(三文抜き書き)
 この話を読んで、ぼく(わたし)がいちばんかわいそうだなあと思ったのは、池の鯉(こい)もかしらを見るとしずんでいったというところです。

 ぼく(わたし)にも、にた話があります。この前、お父さんにもお母さんにもおこられて、しょんぼりして下を向いて歩いていたら、たなに頭をぶつけました。なんだか、たなにもばかにされているような気がしました。くやしいので、このかしらのような悪い心になりそうでした。

 もし、ぼくがかしらだったら、やはり……

 この話を読んで、ぼく(わたし)は、……と思いました。(心の中で思ったこと)


ニシキギ(小5相当)人間および動物を通して(感)
 人間の場合、出会いのあいさつは、相手が仲間かどうかの身元確認にもつながっている。私たちが別れのあいさつをする理由は、再び会うときまで同じ親愛の気持ちを抱き続けることを確認しておきたいのである。私たちにとって互いに別れていることがどれほど不安なものかがよく理解できると思う。(要約又は三文抜き書き)

 ぼく(わたし)も学校に行くとき、よく近所の人や友達や先生にあいさつをする。この前、となりのおばさんに大きい声であいさつをしたらほめられた。学校でもよく……(体験実例)

 ぼく(わたし)は、母に、あいさつのことを聞いてみた。母は学生時代に山岳部に入っていて、よく山に登ったそうだ。母は、山道でのあいさつの仕方について話してくれた。……(前の話聞いた話)
 山登りをしていたころの母の写真を見ると、今と違ってすごくスマートだった。ぼく(わたし)は思った。やーまいったなあ。(ダジャレ表現)

 ぼく(わたし)は、あいさつというのは、お互いの親しみを深める役割があるのだということがわかった。(わかったこと)


ヒイラギ(小6相当)世界じゅう、どこに行っても(感)
 日本人は海外を旅行するときでも日本の文化的カプセルを強く持っている。ハワイで、日本人の観光客のためにホノルル市民の家庭訪問を企画したが、参加した日本人はきわめて少なかった。もしこれがアメリカ人に日本の家庭訪問を企画したとすれば、結果は逆になっただろう。(要約)

 クラス替えをしたばかりのとき、知らない人が多かったので、みんなもじもじしていた。ぼく(私)も友達の斉藤君とずっと一緒にいた。先生が、「もっと積極的に手を挙げて発言しなさい。」と言ったけど、みんなカプセルにとじこもっているようだった。……(体験実例)

 ぼく(私)は、父に、日本人の文化的カプセルの話を聞いてみた。父も海外に出張することがあるが、日本人はやはり日本人どうしで集まる傾向があるらしい。……。(前の話聞いた話)
 せっかく海外旅行に行ったのに、日本人のガイドさんに誘導されて、日本人だけで観光コースを回り、食事は日本食レストランでとり、日本人専用のみやげもの店でおみやげを買い、日本に帰ってそのみやげ物を開けたら、メイド・イン・ジャパンだったという話がある。(笑)(ユーモア表現)

 人間には、だれでも自分を守る気持ちがある。しかし、日本人は特にそれが強いと思った。(一般化の主題)「郷に入っては郷に従え」ということわざがある。(ことわざの引用)せめて外国に出かけたときは、カプセルには入らずにその外国の文化に直接触れるようにするといいと思った。


ミズキ(中1相当)衰弱したアイディンティティの(感)
 自分というものに自信が持てないとき、私たちは、「自分は〜ではない」というかたちで自分自身をはっきりさせようとする。私たちは、自分がだれか他人にとって意味ある存在だと確認できて初めて自分というものに自信が持てるようになる。他者という鏡がないと、私たちは自分自身にすらなれない。(要約)
 私は、「自分は……ではない」というように、ほかの人や物を否定するかたちで自分のアイデンティティを持とうとするよりも、他者に認められることによってアイデンティティを持つことがよいと思う。(書き出しの意見)
 その理由は二つある。

 第一の理由は、他人に認められると前向きな気持ちになれるからである。(第一の理由)
 私も、バスケットボールの練習で、最初は自分がどういう役割を果たすべきかよくわからないので、プレーに自信が持てなかった。しかし、コーチから、「君の役割は、何しろリバウンドだ。みんながそれを期待しているんだ」と言われて、急に自信がつき、態度が大きくなった。(笑)(体験実例)

 また、第二の理由は、ほかの人や物を否定するかたちのアイデンティティは、みんなの支持を得られないからである。(第二の理由)
 土曜日など、うちの近くの道路を暴走族が通る。あれはたぶん、他人に迷惑をかけることによって、自分のアイデンティティを確認しようとしているのだろう。赤信号を無視するときなどに、「俺は今生きているんだ」と実感しているのだと思う。わかるなあ。(笑)(ユーモア表現)

 確かに、他者を批判したり否定したりすることが、がんばるエネルギーになることはある。しかし、私たちは、互いに認め合うことによって互いのアイデンティティを確立していくべきだと思う。(反対意見への理解・是非の主題)
 「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない」という言葉がある。(名言の引用27番)他人を批判することによって自分が偉いと思うような人間になってはならないと思う。


■■  光る表現(幼長−小4) 2002年9月3週号

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/9.1週)
 おばあちゃんのいえにはいぬがいます。いぬのなまえはしろです。おばあちゃんのうちにつくと、しろがぴょんぴょこぴょんぴょこはねて、むかえてくれました。まるでうさぎのようでした。しろのしっぽはくるりんとなっています。そのしっぽがまるでぞうのはなのようでした。【評】しろは、ななみちゃんにあえてうれしかったのね。二つもたとえをつかうことができたね。

くるみさん(いのね/小1)の作文より(メグ先生/9.1週)
 つぎはおまちかねのイルカショーです。まるでそらをとんでいるようです。【評】イルカはたかくジャンプするものね。じょうずなたとえがつかえたね。

りぼんちゃんさん(いらい/小1)の作文より(メグ先生/9.1週)
 そのハチのすは、てのひらにのるぐらいのおおきさでした。まるでおひさまがてっているようでした。【評】ハチのすのおおきさをわかりやすくせつめいすることができたね。たとえもじょうずです。

舞さん(いらき/小1)の作文より(メグ先生/9.1週)
 (フラフープが)くるくるまわるところがまるでねずみはなびみたいでした。【評】ねずみはなびとはよくおもいついたね。

大地さん(いろは/小1)の作文より(うさぎ先生/9.1週)
 もしぼくがティラノだったらパキケファロサウルスとたいせんしてぜったいにまけないぞ!【評】恐竜の世界にひきこまれてしまったみたいです。自分の興味のある世界を調べてくわしく知って、想像力をはたらかせる。うらやましい世界ですね。

聖夜さん(いふか/小2)の作文より(うさぎ先生/9.1週)
 むこうからお日さまの下で花がさいたような女の子の声がきこえてきました。【評】どんな声かしら。思わずかんがえて、ひきこまれてしまいます。すてきなたとえの表現ですね。

ノレリーさん(いらた/小2)の作文より(みち先生/9.1週)
 わたしは、まるで土からはっくつされた、かがやきのない宝石のようです。なぜならば、夏休みが、おわったばかりなので、まだじゅぎょうに集中できません。(中略)こんどはかがやける子になりたいと思います。【評】自分しか書けない心の動きをくわしく書けました。みがけばかがやくねうちある宝石と自分の関係を考えられたのは、見つめる深さを感じます。美しいたとえがいいですね。

さくらさん(いるか/小2)の作文より(ひまわり先生/9.1週)
 だれかがそのへや(カメのいるへや)に来ると、まるで、「早くえさちょうだい。早く早く。」とさけんでいるように、水をばちゃばちゃさせて、大あばれします。毎年夏にはだっぴをして、さいしょはピンポンのたまぐらいのリリが、今ではジャムパンぐらいの大きさです。 【評】かわいがって育てたから、とても大きくなったのだね。大きさのせつめいがとても分かりやすいね。

亜由美さん(うあえ/小2)の作文より(うさぎ先生/9.1週)
 コロが目をぱっちりとあけているときは、うれしくて、なでているときで目をほそめているときは、きもちよくて、ゆかに頭をつけているときは、しょうもないなあとおもっているんだと思います。【評】よく見ています。愛情たっぷりに見ていることが素直に表現できたと思います。

王手!さん(うあち/小2)の作文より(スズラン先生/8.3週)
 (海へ行ったときのこと)そして、おきまで行って、これいじょういっちゃいけないところまできたら、パパが「パパのせの二ばいはある。」といいました。:評:お父さんの背の二倍の深さというのは相当深そうですね。お父さんと一緒でなければ行けない場所ですね。

王手!さん(うあち/小2)の作文より(スズラン先生/9.1週)
 SLの中でアイスクリームをたべました。アイスクリームの形は、まるでSLの形のように見えました。:評:初めて乗ったSLの中で食べたアイスクリームの形と味は忘れられませんね。

リッチさん(いしれ/小3)の作文より(けいこ先生/9.1週)
 (やき肉を食べにいったとき)お肉をたくさんたのんで、次から次に、やいて食べてやいて食べてで、お肉はなくなりました。帰るとき車の中で、お母さんは「お母さんは、今日は、お肉を2切れしか食べなかったのよ。でも、カルビうどんをたのんでいたから、おなかいっぱいになって、よかった。」と言ってわらっていました。うちの家族は本当にお肉をよく食べます。 評:きっと、お父さんやリッチちゃん・弟が、すごいいきおいで食べていたのだね。あまりにもおいしそうに食べていたから、お母さんはゆずってくれたのかもね。こんどは「お母さんも食べて!」と言ってあげよう。

いちごさん(いすも/小3)の作文より(けいこ先生/9.1週)
 キムチをたくさん食べると、私の口の中では、フクロウがホーホーヒーヒーとなくように、私もホーホーヒーヒー汗をかきながら食べます。……キムチが好きになったことで、かん国語もおぼえることができたり、かん国の人とも仲よくなれました。……かん国料理が好きになるということは、かん国人も好きになることができます。 評:食べ物を通して、その国のことをどんどん好きになっていったのね。こんなふうに、いろいろな国の人となかよくなれるといいね。

さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(めもま先生/9.1週)
 「弟はラーメンとお茶づけがすきです。『今日はお茶のごはんがいい!』といいます。」(評)かわいい小さな弟さんが本当にお茶漬けが大好きなのだということが、とっても良く伝わってきます。

大和さん(いぬむ/小3)の作文より(ゆうこ先生/8.3週)
 おどりは、ずーっとつづいて町をおどりまわったので、手がつかれました。なぜ手がつかれるのかというと、手を上に上げて手をこうごにふりつづけるからです。りくうくんは「よくあんなかっこうなのにはずかしくないよね。」と言っていました。【評】はじめての阿波おどり。はずかしかったけれど、みんなで町をおどりまわりました!

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/9.1週)
 「きょうの夕はんカレーにして。」ぼくは週に一回お母さんにたのみます。そしてお母さんのへんじはこうです。「お父さんがきらいだからだめ。」ぼくはこの言葉を聞くとまるで泣きそうになるぐらいかなしくなります。こうして、ぼくの一番すきなカレーは闇の中に落ちていきます。【評】ざんねん! お父さんにカレーをすきになってもらうしかないね。

駿平さん(いよい/小3)の作文より(スズラン先生/9.1週)
 ぼくが一番好きな食べ物は、おすしのまぐろの大トロです。ぼくは、あのとろっとしたところが好きです。まるでゼリーのようでした。:評:口の中でとろけるようなまぐろの大トロ、たとえがぴったりですね。おいしそう!

さとしさん(いらあ/小3)の作文より(メグ先生/9.1週)
 (ハムスターを)細い道で遊ばせていたら、そこを通りぬけたのでまるでにん者のようでした。【評】ハムスターはどんなに細いところにも入りこんでしまうよね。にげ足もはやいし、本当ににん者みたいですね。

絹枝さん(うあふ/小3)の作文より(スズラン先生/9.1週)
 「ウィーン、ウィーン。」「みんなつくえの下にもぐりこみなさい。」と、サイレンの音とともに先生がいいました。きょうは防災くんれんなのです。:評:書き出しが上手ですね。訓練でも、緊張感がありますね。

大介さん(あよう/小4)の作文より(けいこ先生/9.1週)
 さて、回転すしに行けば、へんなすしが回っています。コーンまきや、焼肉、なす、サラダなどがあります。コーンや焼肉はなぜかすきです。だけど、コーンとマヨネーズを、ごはんにかけて食べません。やっぱり、すめしは、マヨネーズと合うのかなと思います。そこがすしのポイントだと思います。 評:確かに、普通の白いごはんにマヨネーズはかけないものね。(かける人もいる!?)マヨネーズの中のすが、すめしと合うのだね。

ナオさん(あわも/小4)の作文より(スズラン先生/9.1週)
 もう一つのぼくの好物は、みそしるです。ぼくは、なめこの入ったのが好きです。ぼくは、日本人でよかったなあと心の中で思いました。:評:お味噌汁は日本の食文化の代表だと思いますよ。おいしいなめこのお味噌汁が目の前に浮かんで、おもわず「おいしそう」と思ってしまいました。

愛さん(いえい/小4)の作文より(メグ先生/9.2週)
 二時間目はドッジボールのれんしゅうをしました。ボールがとてもはやくてこわかったです。まるで太陽がおちたようでした。【評】たとえを工夫することができたね。

綾さん(いえよ/小4)の作文より(ふじのみや先生/9.1週)
 カレーライスを食べている時は、熱いお茶を冷まさないで一回で湯のみいっぱい飲んだ時のようで、口がやけどしそうなぐらい熱い…【評】読んでいると、ホカホカとからい、カレーの味がしてきます。

フレディさん(いせそ/小4)の作文より(ふじのみや先生/8.3週)
 だれだって、人のことよりも、自分のことのほうが、考えやすいものです。でも、海蔵さんはちがいます。海蔵さんは、村の人のために井戸を掘ってもらいに行ったのです。私は、海蔵さんのそういう所がすごいなあと思いました。【評】さらに深く、海蔵さんの行いについて考えられたね。

スマイルさん(いにわ/小4)の作文より(けいこ先生/9.1週)
 (すし屋で)弟はまるで機械のように取る・食べるの動作を繰り返して、お父さんお母さんは競い合うようにして食べています。 評:弟の様子がとてもわかりやすい。きっと、食べたいものがどんどん目の前に出ていたのだろうな。

天才さん(いまゆ/小4)の作文より(メグ先生/9.1週)
 あわびは全部生きているまま火につけます。ですから、火の上でまるでフラダンスをしているようにクニュクニュおどります。【評】なんどもぜいたく!

■■  光る表現(小5−社) 2002年9月3週号

大豆さん(あのわ/小5)の作文より(メグ先生/9.1週)
 なんと初めての一位になれた。前までは、どじょうもどうじょうしてくれていたが、初めて一位だ。【評】どじょうもどうじょうしていたとは……(笑)。

みゆさん(あはみ/小5)の作文より(はるな先生/9.1週)
 ぼくは、なにかにおいつめられているようにドキドキしていました。そして、ついたら、人がいっぱいいました。ぼくは、(すごいなあ)とおもいました。。みんな「ワイワイ」とさわいでいました。6年生がさきでした。すごく長い時間、暑い中にいました。(・・・・中略・・・)「ヨーイドン」といいました。できるだけがんばっていきました。そして、「ワー」という声が聞こえてきました。いい記録がでたので、よかったです。すごくつかれました。【講評】水泳記録会の緊迫した雰囲気(きんぱくしたふんいき)が、迫力で伝わってきます。いい記録が出せて本当によかったですね!むすびの短いひとことに、全力を出しきった後で感じる疲れが、たいへんじょうずに表現できました。

かずさん(いしす/小5)の作文より(けいこ先生/9.1週)
 (習字で)「少年大志」の少という字を先生に、「3画目と4画目をくっつけて、4画目を少しひねくれたれた感じで書いて」 と、言われたので書いてみた。そしたらあまり思うようにいかず何枚も書いた。いっぱい書いているうちに、だんだんコツをつかんできた。書いている時は一心不乱だ。 評:習字のおもしろさと難しさが伝わるなぁ。「ひねくれた感じ」というのは、活字では出せないものね。四字熟語もうまく入れられた。

悟さん(いつあ/小5)の作文より(メグ先生/9.2週)
 (犬に二度もかまれて)ぼくは、まるで死神にのろわれていたようだった。【評】同じところを二度もかまれるとは……。

キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/9.1週)
 この時ふと私は心の中で(えっ!?一番なの?!)と思って、えんりょしてしまうのだ。このまま走りつづければ一番だ!と思うと、かえって心臓がドキドキして急に体がコチコチになるのだ。キンチョーして、動きがにぶくなる。こう思った瞬間、あっという間に誰かが前を走っている。一歩前に出られたら、そのあといくらがんばってもなかなか巻き返せない。そのあとはだいたい同じスピードで走っているからだ。ダッシュの時がいかに大事かがわかる。いや、私の場合はダッシュは得意なのだ。そのあとの一瞬の迷いがいけない。【評】ほんとうに緊張の一瞬だね。そのときは無我夢中でも、あとになってゆっくりと自分を見つめると、こんなに冷静な感想を持てるんだね!スゴイ

にゃむさん(いひむ/小5)の作文より(ゆり先生/9.1週)
 それは、先生がすすめた、大手スポーツメーカーの高級なわとび。一ヶ月のおこずかいでもかえない。最初はかってくれなかったが、テレビで六重とび(すごすぎ)をやっている人のなわとびもこれで、やっとかってもらったみどりのなわとび。【評:なわとびが得意になるきっかけだった「高級なわとび」。どんなものか、くわしく、おもしろく説明できましたね。】

昌尭さん(いよあ/小5)の作文より(はるな先生/9.1週)
 ・・・・ザリガニを持ち上げたところ、おなかのところに、びっしりと黒いあわつぶのようなたまごがくっついているのを発見しました。ぼくは、うれしくて、こうふんしてしまいました。《講評》手塩にかけて、あなたが大切に飼っているザリガニのおなかに卵を見つけた驚きが直に伝わってきます。鋭い観察眼が生かされていますね。

サーフィンさん(いるる/小5)の作文より(スピカ先生/9.1週)
 まるでチーターがえ物を追って行くようにガンガンぬいていって一位でゴールした。 評:運動会のリレーで1位になったときのことを、とてもじょうずなたとえで書けたね。本当に速そう!

友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/9.1週)
 「ぴぃ―――!!終ー了!!」 笛の高い音と、先生の低い声が体育館に響きわたった。私は思わず、 「よっしゃー!!」 

博美さん(あちは/小6)の作文より(メグ先生/9.1週)
 人間にとって、一番とはがんばった人たちの中から神様が選び出した人に与えられるプレゼントではないかと私は思った。【評】いい結びになったね。

將さん(いうや/小6)の作文より(ふじのみや先生/9.1週)
 「努力するものは報われる」ということわざがあるように、最初はだめでも努力して毎日きちんとやると、最後にはいい結果が出る。一番になるということは、人間にとって努力の成果だと思う。 【評】努力できるのも、一つの才能。がんばろうね。

十円さん(いそあ/小6)の作文より(あかね先生/9.1週)
 「リーリーリーリーリーリーリー。」  ぼくの家ではスズムシを飼っている。 朝でも昼でも夜でもいつでも鳴くうるさいスズムシだ。  朝。起きたら鳴いている。  昼。学校から帰ってきたら鳴いている。 

稜さん(いめて/小6)の作文より(メグ先生/9.1週)
 人間にとって1位になるということは大事である。なぜなら1位になると自信がつくからだ。【評】結果を自信につなげていくことが大事なんだね。

シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/9.1週)
 規則もそれ自体が悪いものではない。規則に対する意識や使い方や考え方、場合によって良くも悪くもなる。しかし、ただ受け入れたりただ無視したりするのでなく自分で考えて見極めることが大切だ。【評】そのとおりだね。

ナズナさん(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/9.2週)
 私は正直に言う範囲があると思うしウソの範囲もあると思う。【評】相手に対する思いやりから出たウソは決して悪いとは言えないものね。

正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/8.4週)
 今回この課題文を読んでよかったことは、今自分が何をやらなければいけないのかという目的を見つけ出せた事だ。これからは、自分で決めた目標に向かって大きく前進したい。◆評◆勘吉くんらしい、とてもいい結びの文章です!この本から、自分はこういうことを学ぶことができた、という実感がこもっていますね。いろんなことにチャレンジして、前進しつづけてほしいと思います。

ウルフさん(すふ/中1)の作文より(メグ先生/9.1週)
 気楽にするといざというとき自分の本当の力が出る。僕は、先生に仕切られて野球をやるより友達とやる方が自分の力を出している。【評】肩方の力を抜いて、気楽にやった方が良い結果が出ることって多いよね。

美絵さん(いさほ/中2)の作文より(クマのプーさん先生/8.2週)
 私は、本当の道には、あまり迷わないけど心の道には、迷わされる。自分が次になにをするかを。〔評〕今回の課題から「心の迷い」に切り口を見つけたところが光っていると思います

しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/9.1週)
 人間は他人と比べると、必ず、人よりも劣るところが出てくるし、優るところも出てくる。そこで嫌になったり、得意になっても井の中の蛙だ。人間は、自分に誇りを持つことが大切だ。【評】他人との比較でしか自分を見られない人は不幸だね。

はるるさん(くあ/中3)の作文より(ひまわり先生/9.1週)
 人間は、身勝手な生き物だ。自分の都合で、すぐ他者を虐げてしまう。そういうところが今日の自然破壊の原因だ。この地球に生きている者は人間だけではない。逆に、人間は自然に生かされているのだ。そのことをけっして忘れてはいけない。私利私欲に走ることは己の破滅を意味する。 【評】個人の利益や自国の利益だけを追求するのではなく、手遅れにならないうちに、人間は生き方を考え直すべきですね。力強く主張できました。

クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/9.2週)
 その昔、私にも野山を駈けた時があった。元々生まれたのは、信州の高原だったから、それこそ一日中、友達と一緒に、笑いながら野山を駈けまわり、虫を捕まえては、どちらの方が大きいか、珍しいかなどを競ったものだった。その一日一日を生きる中で、自然はいい、とつくづくかみ締める。自然は、最高の遊び場をタダで提供してくれるだけでなく、大切なことも一つ一つ教えてくれるのだ。【評】自らの体験であるだけに実感がこもっている。

YESさん(せし/高2)の作文より(メグ先生/9.1週)
 憧れるということはただまねをするだけでなくそれをさらに発達させようというところまで考えることだ。【評】確かにそのとおり。上辺だけを真似しても自分の身につくものは何もないはず。

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