言葉の森新聞2002年10月3週号
文責 中根克明(森川林)
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■■賞状の表示に疑問のある方はご連絡を
10月1週の「山の便り」で、9月1週の進級テストの結果を賞状として掲載しました。
その際、生徒本人が9月1週のつもりで書いた作文が、週が書いていなかったためにほかの週で評価されていたなどという事故の連絡がありました。
進級テストは、(1)9月1週の課題で、(2)字数が目標の字数以上、(3)構成・題材・表現・主題の各項目のキーワードが◎で、(4)9月2週の作品提出日までに出したもの、を合格(進級)としています。
賞状の表示で、もし不備な点がありましたら、事務局(0120−22−3987)までご連絡ください。
■■父母の広場より
●目に見えない努力が人間を成長させる(中3父母)
小学生の頃からずっと言葉の森を続けています。とにかく読書を楽しめる、自分の思っていることを書ける子になってほしいと願い続けています。目に見えない努力とか学力というものが人間を成長させていくものだと思っています。
▼続けることで力がつく(言葉の森より)
小学生のころから続けている生徒を見ていると、いろいろな山や谷を経てどの子も、ある時期に驚くほどじょうずになります。その時期もじょうずさも、生徒それぞれの個性に応じてさまざまです。しかし、それまでには、何ヶ月も上達しない時期があったり、途中でやる気がなくなったりと、それぞれの生徒に応じてやはりさまざまな寄り道があります。
共通しているのは、継続することで自然に力がついていくということです。意識的な努力ももちろん大切ですが、それ以上に続けることそのものに上達の鍵があるようです。
●親子で言葉の森新聞を楽しみにしている(小5父母)
親子共々言葉の森新聞を楽しみにしています。子供は評価を食い入るように見て、親は裏面のおたよりという具合です。いつも感心したり、反省したりという感じです。
最近はパソコンで書くようになり、以前のように修正のとき、原稿用紙のマス目を数えて修正するということがなくなり、作文の字数も長くなっているようです。これからもよろしくお願いします。
▼ランキングはコミュニケーションの道具として活用(言葉の森より)
子供にとっては、数字やグラフで表わされるランキングが最も関心を呼ぶようです。通学教室で書いている生徒は、よく友達どうしで「何字まで書いた? わあ、すごい」とか「よし、勝ったぞ」(笑)などとやりあっています。そういうコミュニケーションの雰囲気を通信の教室でも持てるようにランキングを表示しています。将来、子供自身が自宅で自由にインターネットを利用できるような状況になると、ランキングの近くの人にメールを出してやりとりをするというような場面も出てくると思います。
教育関係の記事は、これからも載せていきたいと思います。みなさまも、参考になる情報がありましたらお知らせください。
●言葉の森とともに育ってきた(小5父母)
習い事、塾などという感覚を越えて、言葉の森とともに育ってきたという感じです。(小1から始めたので。)
文章を書くことはもちろんですが、物事を深く考える力がついたような気がします。娘の書いた文章を読んで、親も学んでいます。
末永くお世話になりたいと思っていますので、これからもよろしくお願い申し上げます。
▼卒業後も交流のできる工夫を(言葉の森より)
最近、大学生や社会人になった元生徒がよく教室に遊びに来ます。いずれも、小学校1・2年生から始めて、中学受験の時に一時退会し、合格後に再開して高校や大学を卒業するまで続けていたという生徒たちです。
現在、プログラム研究会(開店休業中)を再開する予定ですが、卒業したあとも、こういう研究会などを利用して定期的に交流を保っていけるようにしたいと思っています。
-pb-
●先生との話で書く意欲が生まれる(小5父母)
こんなにすばらしいシステムがあるのをもっと早く知っていれば……。今、本当にそう思っています。
先生と直接お話することにより、本人にも書く意欲が生まれ、つたない文章ですが、とにかく言われたことはやってみようという気持ちでいます。音読も暗唱も先生からお話しいただいた効果がすぐ表れ、当初あんなにおっくうでしたのに今はなんとか日々の学習の中に取り入れられそうです。
まだ始めたばかりでなかなかまとまった文章を書くに至りませんが、がんばって続けます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
▼今後は生徒どうしの交流も(言葉の森より)
電話で説明を聞いて書くというところが、言葉の森の通信指導の特徴の一つです。
一般に通信教育というと、続けにくいというイメージがありますが、言葉の森の生徒の作品提出率は、かなり高く、ほとんどの生徒が毎週欠かさずに作文を書いて出しています。これは、生徒と先生の直接のコミュニケーションがあることが大きく寄与していると思います。
今後は、生徒どうしのコミュニケーションも取れるようにして、更に楽しく勉強できる教室にしていきたいと思っています。
●中学2年という難しい時期なのだが……(中2父母)
中学2年という難しい時期なのですが、とにかく書ける週だけでもがんばって書こうと励ましています。反抗期なのですが、書いたものをほめると嬉しそうにしています。作文が決して親子断絶のきっかけとはならないように、むしろ橋渡しとなるように努力しています(笑)。
▼中学2年生は脱皮の時期(言葉の森より)
小学校5年生ごろから、自分の書いたものを親や身近な人に読まれることを嫌がるようになり、中学2年生のころにそのピークに達するようです。中学2年生というのは、自分の考えが確立する一歩手前の時期なので、作文の最も書きにくい時期にあたります。この脱皮の時期を越えると、安定した文章が書けるようになってきます。
子供が中学生になり親子で交わす話題が少なくなってくると、親はつい注意をするかたちで話をするようになりがちです。これからも、できるだけいいところを見つけながら接してあげていってください。
●適切な指導に感動(中1父母)
とても上手にほめてくださり、また、適切なご指導に感動しています。
▼いいところをほめてあげる指導を(言葉の森より)
感動と言われると、ちょっと恥ずかしいですが。(と、私が恥ずかしがることはないのですが^^;)
作文指導というと、多くの子供は、注意されて直される指導を経験しています。熱心な先生ほど、細かいミスを直すことを指導の中心にしてしまうからです。そして、小学校低学年のころは、どの子も表記ミスだらけですから、直される材料には事欠きません。
ところが、子供は、「こんなに面白いことを書いたから、見て」と、親や先生に内容を見てもらうつもりで作文を持ってきます。子供がいちばん見てもらいたがっている内容を横に置いて、まず表記のミスを指摘するという指導をしていると、子供は次第に作文を書くという授業に裏切られた感覚を持つようになります。
ほめる指導を更にスムーズにできるようにこれからも工夫していきたいと思います。
●長文を読むのに飽きるが(小2父母)
(これは、メールでいただいた質問ですが、多くの人に共通する話題ですので、ここで紹介させていただきます)
……ところで、10月より新しい課題フォルダが始まりましたが、ひとつお伺いしたいことがあります。それは課題フォルダの音読や暗誦をはじめから終わりまで1ヶ月ほどの期間で3,4回繰り返すと、すっかり飽きてしまい、まったく目をとおさなくなってしまったときのことです。そのような場合、何かほかの教材を使って音読を毎日続けるべきなのか、数日おきにでも課題フォルダだけを繰り返すべきなのか、どうしたらよいのでしょうか。
▼反復する勉強と納得させて(言葉の森より)
長文を毎日読むと、一つの長文について三ヶ月で10回ほど読む計算になります。
今の社会では、勉強も読書も次々と新しいものに取り組むというスタイルの学習法が多く、子供もそういう学習法に慣れているために、反復の学習を嫌がる傾向があります。
しかし、勉強の基本は、同じものをすっかり定着するまで反復することにありますから、子供が「飽きた」と言っても気にせずに(笑)毎日の長文音読と短文暗唱を続けていってください。短文暗唱はすっかり覚えてしまったら長文の中の3行分ぐらいを順に暗唱するかたちでも結構です。
ほかの教材を使うとか数日おきにするとか、子供の要求に合わせて方針を修正してしまうと、そのあとかえって徹底できなります。反復する勉強とは飽きるものだと納得させて、頑固に続けていってくださるとよいと思います。
よく、何度も読んで飽きてくると、ふざけて声色を変えて読んだり、文末だけわざと変えて読んだり、途中にギャグを入れて読んだりするようになります。そういうことは大目に見てもいいと思います。
-pb-
■■光る表現(幼長−小2) 2002年10月3週号
■まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(うさぎ先生/9.4週)
おばあちゃんがかえったあとでわたしはかなしかったです。たたみのへやには、だれもいません。それでわたしは、もっともっとかなしくなりました。またあいたいなーとおもいました。【評】気持ちの表現が、情景の描写と重なっています。センスのよさを感じる文章です。
■まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(うさぎ先生/10.1週)
リビングからわらいごえがわたしのおへやにきこえていきます。そのときわたしはちょっとかなしくなります。どうしてかというとわたしもいれてもらいたいからです。【評】すなおで、こころのこもった表現です。自分のこころをよく見つめています。
■ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/10.1週)
ママが5:00くらいにおきて、おべんとうをつくってくれました。山みたいに大きいおにぎりがいいなあとおもいました。【評】せんせいもたべたい!(^^ゞ
■あかりさん(いはぬ/小1)の作文より(メグ先生/10.2週)
プログラム4ばんは大だまおくりです。あかぐみがかちました。どうしてかというとしろぐみは、なんかいもおとしたからです。【評】「どうしてかというと」ということばをつかって、りゆうをせつめいすることができたね。
■ミーさん(いほめ/小1)の作文より(メグ先生/10.1週)
ひまわりのたねはくろいたねとしましまのたねがありました。【評】たねのようすをくわしくかくことができたね。
■耀子さん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/10.1週)
なんでおすしパーティーをやったかというとおねえちゃまのおたん生日だったからです。とてもおいしかったです。とくにたまごとウインナーの手まきがおいしかったです。まるでぞうさんみたいに大きく口をあけてたべました。【評】耀子ちゃんらしいかわいいたとえですね。
■千瑛さん(いりの/小1)の作文より(けいこ先生/10.1週)
わたしは、ときどきハッピーのさんぽについていきます。ハッピーは、まっしろくてふさふさのやぎみたいなしっぽをおもいきりふってよろこびます。「キャン、キャン。」まるではやくいこうよといっているようになきます。おばちゃんのもっているさんぽひもをぐいぐいひぱってしまいます。はやく大きくなって、一人でハッピーをさんぽにつれていってみたいです。 評:ハッピーがさんぽをたのしみにしているのが、よくわかるね。きららちゃん、ころばないようにね。
■コナンさん(いすみ/小2)の作文より(ふじのみや先生/10.1週)
スタートする前に、いとこの名前が、よばれました。そのとき、ぼくがよばれているみたいに思って、ドキドキしました。【評】なかよしのお兄ちゃんに、「がんばって!」と思う気持ちがこの文の中にあらわれています。
■るーたんさん(いてふ/小2)の作文より(ポプリ先生/10.1週)
さわってみるとまるでふうせんをさわたようなかんじでしいた。▲たとえがじょうず。この調子ですよ。
■なるなるさん(いとほ/小2)の作文より(みのり先生/10.1週)
『わたしは、むねがどきどきして、かたまりそうでした。いちについて、まず、上着をズボンの中に入れなおして、うでを前にして足を一歩出し、かまえました。』『真ん中ぐらいまでは、わたしが一番だったのに、と中でゆだんして、横をふりむいてしまいました。すると、何人かにあっという間にぬかれてしまって、わたしは、三位か四位になってしまいました。』(評)一生懸命(いっしょうけんめい)がんばっているようすをくわしくいろいろなことばであらわすことができたね。スゴイ!!
■ベッキーさん(いませ/小2)の作文より(けいこ先生/9.4週)
(あげはの)よう虫は、はっぱをいきおいよく食べます。まるで「わーいおやつだー。」とよろこんでいるように食べます。食べているすがたは、かわいいです。秋のおわりに、さなぎになると、えっとうさなぎと言ってふゆをこすさなぎになるそうです。さむくなったら虫かごごとはこの中に入れます。そしてまもってあげるのです。春になってかわいいあげはが出てくるといいと思います。 評:あげはのよう虫は、さんしょうのはっぱが大こうぶつだものね。ベッキーさんがかわいがって、まもってあげたさなぎは、春になったら一番にベッキーさんに春のおとずれをおしえてくれるだろうな。
■光さん(いむる/小2)の作文より(ポプリ先生/10.1週)
と中に、大きな毛がないようにみえる犬がいます。牛かと思いました。そしたら、お友だちも、「牛だよ。」と、言っていました。その犬も、台風がいっちゃってよかったなと、のんびりしてドアのまえにねっころがっていました。評:犬の気持ちがわかるみたい。ようすがよくつたわりました。
-pb-
■■光る表現(小3) 2002年10月3週号
■みのりさん(いこの/小3)の作文より(メグ先生/10.2週)
四十メートルぐらいのたかさのうち、十メートルぐらいのぼれたから、「うれしい。」と心の中で言っていました。のぼっているときにまるできりんになったような気がしました。【評】木の高さを数字でくわしく書くことができたね。たとえも上手です。
■裕子さん(いせて/小3)の作文より(メグ先生/10.1週)
お母さんも「あれはすごくびっくりしたよう。」とびっくりしたようすでちょっとわらっていました。【評】「言いました」のかわりに表情が書けたね。
■森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/9.1週)
ふじさんの色は、まるで、ふじさんがひやけしたように、赤や、茶色や、緑がありました。【評】「日やけした」なんて、すてきなたとえですね。こんな風に一つの山の中にも、たくさんの色を見つけることができます。しっかり観察すると、いろいろな発見がありますね(^o^)。
■森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/9.2週)
いきなりふでをもって、漢字の「一」を書くことになったので、私はとてもどきどきしました。【評】「〜なので…でした。」という説明がとても上手ですね(^o^)。
■森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/9.3週)
まずせんたくきから、びしょぬれの服やくつ下やシャツを出して、かごに入れると一歩ずつあがっていきました。四人分の服やくつ下やシャツは、とても重かったです。まるで自分がロボットになった気分でした。【評】おもしろいたとえです。家族みんなのせんたくもの重そうにかかえてのぼるすがたが、目にうかびました。ロボットみたいに「ギーッ、ガッチャン♪ ギーッ、ガッチャン♪」という歩き方しかできないくらい、大変だったのでしょうね(^o^)。おつかれさま!
■ゆきんこさん(いとせ/小3)の作文より(きりこ先生/10.1週)
「リーンリーン」すず虫の声がします。秋が近づいてきたしるしです。<すてきな書き出しだね。>
■ミニリュウさん(いにと/小3)の作文より(けいこ先生/9.3週)
ぼくは、去年の9月に起こったアメリカ同時多発テロでひがいを受けた人たちに、ちょ金の一部を送りました。毎週10円玉をひとつずつちょ金箱に入れているので、そのたまったお金を役立てたいと思ったからです。テレビで見て、たくさんの人が家族をさがしてないていたから、その人たちをちょっとでいいから助けたいと思ったからです。……小学生のぼくに出来ることを、これからもがんばってやっていこうと思います。 評:ノーベル賞も、10円玉ちょ金をぼ金することも、そこにある気持ちは同じなのだね。自分にできることは何か考えて実行するというしせいが大切だ。
■はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/10.1週)
ぼくは、道ばたでひろったどんぐりを食べたとき「ぐへっ、なんだこのバターみたいなあじは。へんなあじ。」と、はじめて生たまごをたべたときのように苦しそうなひょうじょうになりました。【評】どんぐりもにてたべたらおいしいのかなあ。
■るびハムさん(いらせ/小3)の作文より(クマのプーさん先生/10.1週)
わたしは、かきの木より小さいので、まるで、かきの木の家に入った感じです。〔評〕大きなかきの木の下で、かきをとっているすがたが写真のように思いうかびました。
■絢子さん(うえみ/小3)の作文より(まあこ先生/10.1週)
「台風は、風があって、雨があって、まるできょうりゅうみたいにおそろしいなあ。」と思った。 【評】きょうりゅうがガアオーッっておそうようにいろいろなものをこわしてしまった、大きな台風でしたね。
-pb-
■■光る表現(小4) 2002年10月3週号
■ミニパンダさん(あもろ/小4)の作文より(はるな先生/10.1週)
今まで葉が緑だったのが、赤くなったということです。まるで、葉がはずかしくて赤くなったようでした。(・・・・中略・・・)きのうの夜、ご飯をたべていると、「チンチロリン」という音が聞こえてきました。何だろうと思いながら、窓を開けました。こんどはいろいろな音がきこえました。・・・・・小さな音楽会でした。【講評】擬人法(ぎじんほう)であらわした秋の訪れのたとえかたが、とてもユーモラスですね<<え110み>>
■ナオさん(あわも/小4)の作文より(スズラン先生/10.1週)
「あ、赤トンボだ。」ぼくが周りを見回すと、赤トンボがいっぱいいます。ぼうしでつかまえようとすると、なかなかつかまえられません。・・中略・・空を見ると夕焼けが真っ赤にきれいにそまっていました。:評:秋になったなあという光景が見えるようですね。
■愛さん(いえい/小4)の作文より(メグ先生/10.2週)
多分、お母さんもほとんど百点でがんばっているなと思っていると思います。【評】「多分」というキーワードをつかって、お母さんの気持ちを想像して書くことができたね。
■崇さん(いえの/小4)の作文より(クマのプーさん先生/10.1週)
たくさん真っ赤なひがん花がまるで僕達を喜ばせるように、一列にならんで咲いていました。〔評〕風景が目に浮かぶようですね。僕達を喜ばせるように、というところから、あざやかな色や美しい姿が想像できました。
■泰児さん(いおと/小4)の作文より(けいこ先生/10.1週)
ぼくは足が(ガラスに)あたったとき、足の指を切られたくらい、いたかったです。勉強しているときは、ハムスターにかじられているみたいでした。評:傷がうずいていたのだね。たとえがおもしろい。
■アッキーさん(いそか/小4)の作文より(メグ先生/10.1週)
パパに聞いてみると、「広葉樹と針葉樹がある。広葉樹は、カエデ、ポプラ、イチョウなど。針葉樹は、マツ、スギなどです。そして、広葉樹は、寒くなると葉の根本から葉に向かって栄養がいかなくなって葉が落ちる。針葉樹は広葉樹のはんたい。」と言っていました。私は、まるで自然のはかせにちょっとだけなったような気がしました。なぜかというと、パパに葉のことについて教えてもらったからです。【評】お父さんに聞いた話がくわしく書けたね。たとえも上手です。
■うさぴょんさん(いたほ/小4)の作文より(けいこ先生/9.3週)
(Sパーラーで)私はオレンジジュースとりんごのクレープをたのみました。けれどもオレンジジュースが1200円ぐらいだったので、(ファミリーレストランだったら、4はい分ぐらい飲めるのにな。)と思いました。 評:リッチな感じのパーラーのオレンジジュース、値段は高かったけれど、おいしかったでしょ。ファミリーレストランと比べたのはわかりやすい説明だね。
■なっちゃんさん(いひく/小4)の作文より(ふじのみや先生/9.3週)
人間はたよりにされたり信用されていくにつれやさしくなるということがわかりました。【評】その通りですね。人を信用し、また信用されることは大切だね。
■ヨーリンさん(いみろ/小4)の作文より(きりこ先生/9.1週)
まだ暑いけど、夏も終わるんだなぁと思いました。<心のつぶやきが上手に書けたね。>
■イルカさん(いゆり/小4)の作文より(みち先生/10.1週)
おかあさんがまるで自分が運動会をするようなかんじでいいました。【評】お天気の良い運動会の朝を迎えて、おかあさんのお弁当づくりの楽しそうなようすをじょうに表現できました。
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■■光る表現(小5) 2002年10月3週号
■みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/9.2週)
ほとんどの日本人は、(犬の)安楽死をさせる方じゃない方をとると思う。それだけペットを家族のように思っているからだ。【評】「ほどんどの日本人は」という表現、いいですね。一般化の主題にも使える、便利な書き方です。この「ほとんどの〜」は、形を変えていろいろなところで使えますよ(^o^)。
■みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/9.3週)
私は前に、あいさつ標語を作ったことがある。それは、『おはようと 一声かければ お友達』『あいさつは いつでもどこでも だれとでも』という標語だ。【評】お見事!(^o^)
■かずさん(いしす/小5)の作文より(けいこ先生/10.1週)
昔の道具を使って稲刈りや脱穀の仕方を終えて、おじさんがコンバインで稲を刈ってくれた。コンバインは私たちが60人で3時間くらいかけてやったことを一台で10分ぐらいで済ませてしまった。友だちは、コンバインの速さを見て、「いじめだー。」とか、「今のは何だったんだろう。」と言っていた。私もそう思った。先生は、「それも体験だ。」 と言っていた。今は、機械化が進んで昔の人の何十倍の速さでやってしまう。昔の人はすごく苦労しているということがよくわかった。 評:農業の大変さがよく理解できたね。はじめに手作業をしたからこそ、機械の速さが実感で
■アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/9.1週)
私の足はジェットコースターよりふるえていたかもしれない。なぜなら、とってもこわそうだったからだ。「きん急事態発生!!」えっ、もう?と思ったしゅんかん、前方に光が見えて、いきなりおちたー!「キャーーーーーーキャーーーーー」私の悲鳴も、いっしょに下におちたーーー。ふと目をあけると、前と後ろに家族、真横には、友達がきちんとすわっていた。【評】急降下(きゅうこうか)する乗り物といっしょに、アミーゴさんの悲鳴も急直下(きゅうちょっか)!!!
■アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/9.3週)
私は、新聞である記事を見つけた。その内容とは、あやまりの言葉の言い方だ。「すみません」を「すいません」と言っている人が多い、という記事だ。私もよくそう言っているので、なおしたい。すいませんだと、タバコすいませんと同じ言葉で区別がつかない。まるで、おじさんのよう……。【評】新聞で読んだ記事のお話を感想文の中に取り入れてくれました!
■ミーミーさん(いちさ/小5)の作文より(けいこ先生/9.4週)
(虫たちは)「秋がもう少しで来るよ。」と鳴いたら少しで小さな命を閉じる。こうして考えると、いくら小さな虫やものでも1つずつこの世界で役目を持っている。「どんな小さな虫や花でも、それぞれ命を持っている。その命をむりやり殺すのはおやめ。少しそれを静かに心から見てみなさい。そうしたら本当のことが虫から自身に伝わるだろう。」こうしたことを私は思う。 評:私たち現代人は忙しく毎日を過ごしていて、虫や花からのメッセージを受け取る余裕をなくしているのかもしれないね。
■花織さん(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/9.2週)
南極で生かすなら殺した方がいい! 私は違います。殺したらそこで死んだとわかりますが、生かしておいたら、まだどこかで生きているかもしれない! という希望がもてませんか? まあ私は、いっしょにたすかるのが一番いいと思いますが。犬は人間と違うんじゃなくて、同じ動物です。殺すより生かした方がいいと思います。もしも私がその犬だったら、生かしてくれた人に感謝します。【評】自分の考えをしっかり述べることができましたね。(^o^)/
■美希さん(うえき/小5)の作文より(メグ先生/10.1週)
私はポコペンをするのが大好きだった。なぜなら、かくれんぼとだるまさんがころんだが合体しているようだからだ。【評】たとえを使って理由を説明することができたね。
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■■光る表現(小6) 2002年10月3週号
■友葵さん(あしも/小6)の作文より(うさぎ先生/10.1週)
私は、 「人に名前をつけるということは、まるで物に生命を与えるみたいだなぁ。」 と感じられた。名前とは人間にとって、親から最初のプレゼントであり、また、つけた人達の願いが込められたものなのだということがわかった。 【評】自分の言葉でいいまとめができました。「生命を与える」というところにセンスのよさを感じます。
■裕生さん(あてい/小6)の作文より(ふじのみや先生/9.1週)
人間にとってラーメンとは、夏にはラーメンを食べてあせをかき、とてもいい気分になり、冬はあたたかいので気分がよくなるぜっこうのたべものだ。【評】ラーメン好きだからこそ書ける、一般化の主題だね。
■みんこさん(いせあ/小6)の作文より(ふじのみや先生/9.4週)
『住めば都』ともいうが、どんな所に行っても、どの国となじもうとすればする分、そこがきっと気に入るはずだ。【評】ことわざと自分の意見を、なめらかに結びつけています。
■アーサーさん(いにち/小6)の作文より(ゆうこ先生/9.3週)
そこで日本人が文化カプセルをなくしてみようと考えてみた。たとえば、外国に日本人用バスや日本人用ホテルなどをなくせばいいのだ。しかし、それでは日本人が外国へいかなくなってしまうので失敗。【評】カプセルは心の中にあるんだね。がんばって脱出しないと!!
■にわとりさん(やえ/小6)の作文より(メグ先生/10.1週)
公園の壁にボールをぶつけて、真っ直ぐ出来るまで練習した。ただがむしゃらに蹴っていた。まるで誰かに操られているように。 【評】我を忘れて練習している様子がよくわかります。
■友葵さん(あしも/小6)の作文より(うさぎ先生/10.2週)
十年後の小学生は、柿の季節も苺の季節もわからない、と言っているかもしれない。四季がはっきりしている日本に住んでいるのに・・・。そうなったら、日本は本当にだめだ。季節のものを、自然の風景で食べる。柿をもみじの下で食べる。それこそが日本の秋というものではないだろうか。季節とは人間にとって、日本の風流なものを一層際立たせてくれる、背景のようなものなのだ【評】季節感に着目
■えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/9.2週)
私は、役立つものばかりがあると、生活しにくいと思います。噴水という役立たないものでも、気持ちには役立つと思います。【評】「役立つ」かどうかの基準は、人によってもちろん違うし、その時々の状況によっても変わってくるものです。効率を優先し、実用主義に走ってしまうと、なんだかつまらない(反対に損をしたような)気持ちになりますね。えりさんの意見に、先生も大賛成(^o^)/。
■えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/9.3週)
私は自転車に。とても愛着があります。だから、これからもこの自転車を、大切(いっぱい使って)にしてあげたいと思います。【評】先生も、自転車を大切にするということは、(汚れないように飾っておくことではなく)いっぱい乗ってあげることだと思います。使ってみて初めて価値を発揮するものは、どんどん使うことが大切なのですね(^o^)。
■ミュウさん(あにた/小6)の作文より(けいこ先生/10.1週)
けれども、きちんと、この名前の意味(=希望をもって)に自分がなっているのかな、と思うと、とても不安になる。もちろん、この自分の名前は気に入っているのだが、今の自分には、この意味には合っているのか分からない。それは、希望はもっているが、時々落としてしまうからだ。嫌な気分になってしまったりすると、落としてしまうことが時々あるのだ。まるで、落としては拾い、落としては拾い、ということの繰り返しをしているようなのだ。評:落としてしまった希望を拾い続けることで、名前の意味を自分のものにしていくのだろうね。
■りんごさん(いしも/小6)の作文より(ふじのみや先生/10.1週)
人間にとって名前は、存在していることの証拠なのだと思う。ペットにも名前はつけるし、あんなにたくさんある植物や動物にもひとつひとつ名前がついているからだ。でも、ただそれだけのものではない。やはり、その物に対する願いもこめられていると思う。【評】段階的に意見が深まっています。じっくり考えた成果ですね。
パレットさん(いてり/小6)の作文より(ゆうこ先生/9.1週)
心をもっている人は人間で、みんなと同じ人。自分たちの心をもってしっていれば悪いことをふせぐことができるかもしれない。心というのは自分自身そのものでもぜんぜんりかいができないものだと思う。【評】心をもっているだけでなく、その心を知っておかなくてはならない。むずかしそうだけれど、とても大事なことなんだね♪
-pb-
■■光る表現(中1−社) 2002年10月3週号
■のんのんさん(いちの/中1)の作文より(ウッチャン先生/9.3週)
自分に自信のある人なら、他人をいじめたりしない。【評】そのとおりですね
■はせぽくんさん(いなあ/中1)の作文より(ふじのみや先生/9.1週)
人間というのは、好きなことをやりたいのだと思うのだ。仕事が好きなことならば、それは、自己人間化といえるだろう。 【評】その通り!
■シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/10.1週)
データによると大学短大志願率は54パーセントだそうだが、試験にいきつくまでに一回もテストを受けなかったら多分(あくまでも多分)おちると思う。それは自分の力を誤解している場合があるかもしれないからだ。受験勉強をしているときにもテストを受けて自分の力、弱点などを知るべきである。 【評】データ実例を引用しながら意見を書くことができたね。
■雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/10.1週)
自分の名前を好きになることは、自分自身を好きになることだと思う。【評】本当にそうですね(^o^)。端的に自分の考えを述べています。
■ナズナさん(あもせ/中1)の作文より(メグ先生/10.1週)
ケンカがよいものだと思う理由の二つ目は、相手の気持ちも伝わるからである。相手が自分に言った悪口を見本に、これからの自分をよいものにできるチャンスなのだ。【評】ケンカはより良い自分に生まれ変わるチャンスかもしれないね。
■田鳥倉部さん(あゆと/中1)の作文より(メグ先生/10.1週)
相手のことを知ることが出来れば今後の関係にも役立つと思うからけんかは相手を知るひとつの手段である。【評】けんかを今後の関係のために生かしていくことができればいいよね。
■正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/9.4週)
今度は、我々人間が自然のために何かをしなければいけない。それは、一人一人自覚を持って自然をこれ以上破壊させないということだ。◆評◆勘吉くんでなければ出てこない、書くことができない文章ですね!深い内容の言葉だと思います。
■ジョニーさん(いねも/中1)の作文より(うさぎ先生/10.1週)
けんかをした経験がない人達は、どこかでがまんをしているか、自分の意見が言えない人達なのである。【評】意見の理由を考えるときに「そうでないことの悪い例」を出す言い方があります。うまく、しかも名言のように納得させられる文章です。
■尚志さん(いても/中2)の作文より(クマのプーさん先生/9.2週)
将来、商品開発をするようなことがあった時、指示がないと出来ませんということでは話にならない。〔評〕指示待ちがよくないという主張を受けて示した理由の中の一文です。具体的で的確なですね。
■仁朗さん(うあろ/中2)の作文より(うさぎ先生/9.4週)
文化的カプセルが固いと、触らぬ神にたたりなし、という諺に当て嵌まり、柔らかいと、虎穴にいらずんば虎児を得ず、に当て嵌まる。どちらが良いというわけではないと思う。【評】最後の結論を導くために、ことわざをうまく引用して説明できました。おもしろい表現です。
■晃章さん(あらか/中2)の作文より(ウッチャン先生/10.1週)
自分の勝利のためだからといっても、あまり気持ちのよいものではないだろう。【評】大人の小説やエッセイを読んでいるようでした。
■ちえぞーさん(いうね/中2)の作文より(ゆうこ先生/9.3週)
自立をするということは、「人に依存することからはなれる」ということではないだろうか。(中略)「個人の自立と相互の助け合い」を推進できるようにするべきだろう。「短所をなくすよい方法は、今ある長所をのばすことである」にあるよう、私達は「助け合い」という良さを伸ばしていかなくてはならない。【評】名言に合わせて、説得力を持たせながら良い提案ができていますね。
■ボミーさん(いてる/中2)の作文より(ゆうこ先生/9.1週)
もし人間の目に絶対座標があったら、体重を量る前に、お腹の肉が2センチでてきて、慎重が2.5センチ伸びたから、67キロとか、目で見て計算して体重などが分かってしまうから、地球は、何かを計るということがまったく進歩しないだろう。もし剣道をやるなら、この角度でこのままくれば面だとわかれば試合にならない。【評】剣道の話題は、実にボミーさんらしい発想。身近なところで楽しく、適切な題材を発見できましたね。
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