言葉の森新聞2002年12月3週号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
    毎週担当の先生から電話の指導がある続けやすい通信講座
    自宅で無料体験学習を受けられます
    お申し込みはこちらからどうぞ
    https://www.mori7.com/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■■漢字学習の仕方
 漢字の学習について、時どき相談を受けます。「漢字が苦手なのですが、どうしたらいいのでしょうか」というものです。
 漢字の「読み」の力は読書量に比例しています。「書き」の力は漢字書き取りの練習量に比例しています。ですから、身も蓋もない言い方ですが、漢字の書き取りが苦手なのは、書き取りの練習量が不足しているからです。^^;もちろん、部首の意味を理解するというようなコツで覚えやすくすることはできますが、書き取りの練習で大事なのは、やはり練習の量です。
 「作文をパソコンで打つと漢字を覚えないのでは」という質問もよく受けます。これも、パソコンを使うか使わないかは、漢字の書き取り力にほとんど何も関係もありません。漢字の書き取り力に関係があるのは、漢字の書き取りの勉強をしているかどうかだけです。ただし、パソコンで書いていると、誤字をチェックできないというマイナスはあります。そこで、言葉の森では、小論文の受験をする生徒の場合、1〜3ヶ月前から手書きで書く練習に切り替えています。
 漢字の書き取りで最も目立つ間違いは、小学4〜6年生で習う漢字を誤字のまま覚えているということです。本人が正しいと思って間違っている漢字ですから、実際に手書きで書いたものをほかの人に見てもらうまで気づかないということがよくあります。
 例としては、
「捨てる」と「拾う」を間違える・「展」の字の左をはらう・「迎える」と「柳」を混同する・「達」の中を(幸)と書く・「返す」を(返えす)と書く・「費やす」を(費す)と書く・「複」を(しめすへん)で書く・「福」を(ころもへん)で書く・「絶対に」と「絶体絶命」を混同する・「暖」を(目へん)で書く・「暖かい」と「温かい」を間違える・「瞬」を(日へん)で書く・「幼」と「幻」を間違える・「熟」と「塾」を間違える・「勝」「難」の横棒を三本書く・「勝」の中を「刀」と書く・「倹」「剣」「検」「険」を混同する・「講義」を(講議)と書く
などです。
 小学4〜6年生は、まだ勉強の自覚ができていない時期なので、書き方をしっかり覚えていないまま過ごしてしまうことも多いと思います。しかし、そのまま中学生・高校生になると、わざわざ小学生のときの漢字を勉強し直すという機会がないので、間違えた漢字を覚えたまま大学生・社会人になってしまうのです。
 「学力再生」の陰山先生は、漢字の覚え方に新しい工夫をしています。それは、小学生がその学年の1年間で学ぶ漢字を全部4月中に習ってしまうというやり方です。教科書に新出漢字として出てくるつど教えていたのでは、学年の後半に教える漢字になるほど練習量が少なくなるというのがその理由です。
 これをヒントに、家庭学習でも、その学年で習う漢字をすべて学年の最初に勉強してしまうということにすると、漢字学習の能率が上がると思います。


■■言葉の森の今後の目標
 現在、学校での勉強は知識を覚えるような形のものが主体ですが、やがて、考える力を育てるものに変わっていきます。また、勉強の中身がそのようなものに変わると、受験の性格も、単に覚えた知識を再現するだけのようなものから、思考力を問うようなものに変わっていきます。
 思考力を育てるのに最も適した勉強は作文小論文ですが、現在は、指導や評価のノウハウがあまりないために、作文小論文の指導に力を入れている学校や塾は多くありません。
 言葉の森では、これまでに蓄積したノウハウをオープンソースの形で提供し、日本の教育全体が思考力を重視した作文指導に取り組めるようにしていきたいと思っています。
 具体的には、ウェブ上でオープンソースの運動を開始し、言葉の森の講師や父母以外にも、いろいろな方からの意見を取り入れて作文教育をより充実したものにし、それをだれもが自由に利用できるものにしていこうと思っています。


■■ホームページの工事を少しずつ
 これまでのホームページ(mori7.com)は、htmlとCGIを使ったページでした。今年の7月ごろから、新しいサーバー(mori7.com)で、PHPとMySQLを使ったページに少しずつ作り直しています。バグを直しながらのページ作りなので、なかなか終わりませんが、それでもかなり工事が進みました。
 最近変えた主なところは、「峰の地図」。
http://www.mori7.com/mine/
 ここで、全員の課題フォルダが見られるようにしました。ウェブ上の課題フォルダですから、週のところをクリックすると、その週の課題の長文が出てきます。今後、項目のところをクリックすると、その項目の説明や使用例などが出てくるようにしたいと思っています。
 もう一つは、「担当一覧」。
http://www.mori7.com/sima/list.html
 PHPで出力するには重いページでしたので、htmlに変換して表示しています。ここで、担当の先生の空き時間などがわかります。
 もう一つは、「受験小論文」。
http://www.mori7.com/oka/juken.html
 通常の作文の課題以外に、受験に合わせた時事課題などを追加していく予定です。
 現在、作りかけなのが、「オープンソース作文」。
http://www.mori7.com/oss/
 言葉の森の指導や運営を、みなさんの意見を聞きながら改良していくページです。正月の休みの間に形を作りたいと思っています。


■■新聞入選増える
 みなさんから送られた清書は、言葉の森から新聞社などに投稿しています。今年の8月から、掲載された作文は次のとおりです。
 新聞社などへの投稿は、ご家庭からされた方が掲載される確率が高くなると思いますので、いい作文がありましたら、できるだけご家庭から投稿してください。
 その際、二重投稿にならないように、言葉の森に送る清書には、「投稿済み」と書いておいてください。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20021203#2254

■■光る表現(幼長−小2) 2002年12月3週号

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/12.1週)
 おばあちゃんは、わたしのかおをみて「こんにちは。」といいました。わたしも「こんにちは。」といいました。わたしはうれしかったです。どうしてかというと、おばあちゃんがわりとげんきそうだったからです。【評】ななみちゃんのほっとしたきもちがつたわってきます。

いここさん(いここ/小1)の作文より(メグ先生/12.1週)
 ともだちとかえるやくそくをしていたので、「きょう、いっしょにかえれない。」といいました。どうしてかというとやくそくをしていていきなりいなくなったらへんだとおもったからです。【評】なるほど。そのとおりだね。りゆうをくわしくせつめいすることができたね。

ミーさん(いほめ/小1)の作文より(メグ先生/12.1週)
 きゅうこんのいろは、ねずみいろみたいないろとちゃいろみたいないろでした。まるでかたちが玉ねぎみたいでした。【評】きゅうこんのいろやかたちをくわしくかくことができたね。

りぼんちゃんさん(いらい/小1)の作文より(メグ先生/12.1週)
 水ぎにきがえおわったときに、わたしはむねがドキドキしました。どうしてかというと、わたしはおよぎはじめるとまがってしまうので、まっすぐにおよげるかなあとしんぱいしてしまったからです。【評】りゆうをくわしくかくことができたね。

綾音さん(うかえ/小1)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 どちらかの手をふったらいるかも手のようなむなびれをふりました。ふってるようすはまるでちょうちょみたいでした。【評】いるかとおともだちになれたね。いるかのかわいい目があやねちゃんをみていたんだね。

ルギアさん(いそは/小2)の作文より(メグ先生/12.1週)
 ドラやきぐらいの水めんすれすれをおよいでいる魚も見ました。【評】魚のようすがくわしく書けたね。

千波さん(いはわ/小2)の作文より(みち先生/11.4週)
 まるで、イルカになった気分でした。お父さんが、「いっしょにすべろ」といってわたしは、リンクから手をはなしてかた方の手をつないでスイスイとまるで、フィギュアスケートのせん手のようでした。【評】氷の上をすべったときの感じは、イルカやフィギュアスケートのせん手にたとえられましたね。だんだんじょうずにすべられるようになって、たとえもを変えましたね。よりぴったりのたとえを考えたのがいいですね。

聖夜さん(いふか/小2)の作文より(うさぎ先生/11.2週)
 弟は、リスの早いうごきにあわせて目をおっていました。弟のさつきのことを私は少しけんがくしていました。【評】ペットショップで目をまんまるにしてリスに見入っている弟さんのようすが書けました。やさしいおねえちゃんの気持ちが伝わってきますね。

元基さん(いへぬ/小2)の作文より(はるな先生/12.1週)
 きょねんは、まるでぼくは、金魚すくいで、一回で紙がやぶれたようでした。けど前の日曜日に決勝戦まで行ったときは、まるでぼくは、「金魚を、あと10ぴきはすくうぞ」という気持ちでした。【講評】サッカーの県大会(けんたいかい)で、きょねんは一回戦でまけちゃったけど、今回は決勝戦(けっしょうせん)まで進めて、実によかったですね! そのことを、金魚すくいにたとえてとてもうまく表現したので感心しました。

将司さん(いほな/小2)の作文より(メグ先生/12.1週)
 女子たちは、(しあいにまけて)心の中でくやしいと思っているだろうと思いました。だから、二年一組の女子のかたきをとってやると思っていました。【評】思ったことがくわしく書けたね。女子たちの気持ちを想像(そうぞう)して書いたところもいいですよ。

わか島津さん(いよね/小2)の作文より(メグ先生/12.1週)
 そのときのよろこびは、まるで日本一の上手なサッカーせん手にかったようでした。【評】わかしまずくんがどんなにうれしかったかがよくわかるよ。

■■光る表現(小3) 2002年12月3週号

かっぴーさん(いくす/小3)の作文より(けいこ先生/12.1週)
 (つまみぐいの)さい後の一かけらを口に入れたとき、お母さんが入ってきました。たぶんばれるかも! でもばれないかもしれないし……。……お母さんやお父さんに、ふつうにおやつをもらうのもいいけれど、つまみぐいの方が、おやつがおいしく感じて、気持ちがドキッとするから、大好きです。 評:「ばれるかな、どうかな?」と思いながら食べるつまみぐいは、どうしておいしいのだろうね。先生も、よくやってしまうよ。(おぎょうぎがわるいけれどね。)

昂生さん(いせぬ/小3)の作文より(メグ先生/12.1週)
 「じつは、お父さんがにんじゃだからぼくもにんじゃなんだよ。」と聞いてぼくは「うそ。」とびっくりしてしまいました。お友だちが「ひみつだよ。」とやくそくしました。【評】これはすごいひみつを知ってしまったね。

慧人さん(いそゆ/小3)の作文より(ゆうこ先生/11.3週)
 (アインシュタインが)学校の宿題を教えてくれて、とても親切なので、ぼくの学校のたんにんの先生になってくれたら、とてもうれしいです。【評】「もし、〜なら」の表現です。そうぞうの世界がどんどんひろがりますね♪

俊貴さん(いほゆ/小3)の作文より(メグ先生/12.1週)
 エビはつるんとすべるかんしょくがいい。すごくおいしい。【評】エビのおいしいところをうまく表現することができたね。

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/12.1週)
 多分カイコは生きるためには食べなきゃいけないけれど、(はぁ、もう食べたくないな。)と思っているでしょう。【評】カイコの気持ちを想像して書くことができたね。なるほど、カイコはクワの葉が好きなわけではなく、ただ生きるために食べているだけなのかもしれないね。

愛子さん(いれみ/小3)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
  一週間ぐらいでみんなめがでました。そのうち、えだ豆がたおれてきました。それで、えだ豆とひまわりにぼうをさしました。すると、えだ豆は朝顔みたいにくるくるまきつきました。 【評】観察が根気よく続けられたことがわかります。つるのまくようすも、じょうずに喩える事が出来ました。

たぬきさん(うあふ/小3)の作文より(スズラン先生/12.1週)
 私は、初めて蚕をかいました。その蚕は、朝早く、小さなたまごから生まれました。私は、「あっ、生まれてるぅ。」と、目をさらのようにして言いました。:評:生まれたばかりの小さな蚕を見た感激がわかりますね。

いしがみさん(ういむ/小3)の作文より(ともち先生/12.1週)
 前にカブト虫を買ったことがあって、それとちがって、アゲハは、いつもひらひらとんでて、にぎやかだったです。《評》アゲハのようすが上手に表現されています。

エミッチさん(うおな/小3)の作文より(ともち先生/12.1週)
 スカート回りというのは、前回りのじょうたいでおりないままスカートを鉄ぼうにまき、そのうえからてでおさえて、いきおいをつけてまわります。《評》スカート回りの説明が上手にできました。

大祐さん(うきお/小3)の作文より(とこのん先生/12.1週)
 ワカメスープが(給食に)出て食べてみたら、とてもおいしくていつものよりみその味がしみこんでいたのでもっとおかわりしたくなりました。評:「もっとおかわりしたく」なるぐらいおいしかったんだね。おいしさがこちらまで伝わってきそうです。

■■光る表現(小4) 2002年12月3週号

水の木さん(いおね/小4)の作文より(はるな先生/12.1週)
 僕の家では、おしゃぶりのことをチュッチュッと言いますぼくはチュッチュッを三歳まではなしませんでした。もし、あのできごとがなかったら、今までチュッチュッをすっていたかもしれません。すっていたかもしれません。その出来事とは、流れ星のようにすぎていった。・・・・中略・・・「ミー君も、三歳になったから、チュッチュッとお別れしなくてはいけないよ。チュッチュッはお星様になるのだよ」と言ってお父様は、チュッチュッを投げるふりをしました。それから空を見上げて「ほら、チュッチュッは、お空の星になったよ。」「チュッチュッバイバイ。ぼくに弟ができたら、かえってきてね。」・・・・・とわかれをつげた。と思えばそれはうそだった。ガーン。それからぼくはチュッチュッをしなくても夜ねむれるようになりました。{はなさなかったチュッチュッ}より【講評】作文の中身をイメージできる気の利いた題名を、よくくふうしてつけましたね。<<え163み>>そして、チュッチュッの説明で始まる書き出しが、たいへんユーモラスで印象に残りました。(^^)/~~~三歳まで、水の木君がはなさなかったおしゃぶりをあきらめさせるための、ご両親の粋な策略(いきなさくりゃく)ついての、理由や

ポッターさん(いねり/小4)の作文より(はるな先生/12.1週)
 ハーモニカはまるで『待っていましたよ』と言うようにじっと私を見つめているような気がしました。【講評】あなたがとても大切にして、今も大事にしまっているハーモニカについて、くわしいエピソードを入れて、分かりやすく説明できましたね。ハーモニカを見つけた瞬間の光景が、たとえを使っていきいきと表現したので感心しました。(^_^)/

スマイリーさん(いのめ/小4)の作文より(メグ先生/12.1週)
 私はどんな時でもこのカードを手放したくはありません。このカードのためにけがをしてしまっても手放したくはありません。骨折したって...。そんなになぜカードを大切するのか分かってきました。それはもう一生こない貴重な時間が示されているからだと思います。虹の郷に行ったあの年のあの日、あの時間は一生きません。そんな大切な、貴重な時間がこのカードに示されているからです。【評】一枚のカードに忘れられない思い出がたくさんつまっているのね。

奈さん(いふれ/小4)の作文より(はるな先生/12.1週)
 その中で、僕が好きなキャラクターは犬夜叉です。なぜかというと・・・・・・・・中略・・・。ぼくは、心の中で(すごいなあ。迫力まんてんだなあ。)とおもいました。【講評】物語の展開に、はらはらドキドキしながら、「犬やしゃ」に熱中しているあなたの姿が、浮かび上がってくるようです。<<え959み>>番組にでてくる「ばくりゅうは」や「てっさいが」という技(わざ)を持っているキャラクターについての解説が、たいへん分かりやすくて、納得できました。

イルカさん(いゆり/小4)の作文より(みち先生/12.1週)
 「ガンバレ、ガンバレ、ガンバレ、あっもう二十五メートルのかべにたっちしてしまう。あっ、五十センチくらいになった。よし」と心の中でつぶやきながら、「ようし、うつぶせになるぞ。よし、いったぁ。まわるぞ やった、大成功だ。力強くかべをけり、よし、いいぞ」タッチ。やっとゴールしました。【評】クイックターンの難しいテクニックが入った泳ぎを、わかりやすくそのときのようすがありありと目にうかぶように書けました。数字をはっきり書いた効果があります。

ヨッチーさん(いらし/小4)の作文より(スピカ先生/12.1週)
 ぼくは最近さむかったからプーさんといっしょにねました。そしたら、ぼくもあたたかくなりました。多分プーさんもあったかかったと思います。 評:小さいときから大事にしていたプーさんといっしょにねれば、本当に心まであたたかくなりそうです。「多分……」とぬいぐるみのプーさんの気持ちまで想像したところがよかったね。

■■光る表現(小5) 2002年12月3週号

ビーバーさん(あにい/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)
 世の中には、味のしつこい物はある、ということが分かった。まるで電池が長持ちする並列つなぎみたいだった。【評】このたとえはよく考えたね。

ナッチさん(あめか/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)
 いろんなものと一緒に飲んでもやっぱりまずい。そのうち粉薬がなくなってくれれば、私の心は、まるでふうせんのように軽くなるだろう。【評】確かに粉薬はおいしくないよね。

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/12.1週)
 レバーを初めて食べたのは、学校の給食の時だった。いいにおいがしていたので、とてもおいしいんだろうなぁと思って、大きいのを一口食べてみた。すると、最初はとてもおいしいと思ったのだが、一回かむと、モサモサした感じが広がって、口にはりつくようだった。私はその時、(こんな物は、この世の食べ物とは思えない!)と思った。【評】「舌触り」「におい」「味」が、とても詳しく書けましたね。きっと、作文を書いていたみかんさんの口の中にも、もう一度レバーの味がよみがえってきたことと思います(ひえ〜!)。

ロップイヤーさん(いほよ/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)
 おなべから湯気がふわふわと出てきていたので私は火の強さをいちばん小さい弱火にした。おなべのふたを取ると、はじめにぼわっと白い湯気が出てきた。少したつと、白い湯気が一気に消えた。【評】沸騰したお湯の様子を見事に表現することができました。

直樹さん(いろな/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)
 その何だかわからない物は白の物体でまるで宇宙からきた食べ物のような味で僕の舌にはあわなかった。【評】たとえがうまく使えたね。

祥己さん(いわう/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)
 ぼくはまぐろを食べるたびに、まるで天国にのぼったおいしさにつつまれる。【評】祥己君がどんなにまぐろが好きかがよくわかるよ。

如奈さん(うおさ/小5)の作文より(ともち先生/12.1週)
 私は、いつも、もらったペンをもち歩いて、色いろな絵や手紙を書いていたそうです。けれど、私自身はあまり覚えていません。《評》ゆきなちゃんだけでなくお父さんやお母さんにとっても思い出のペンなのかもしれないね。

アーチさん(うかく/小5)の作文より(コスモス先生/12.1週)
 家のまわりは木の高さまでつもった雪でまぶしい銀世界■評 スウェーデンの深い雪の様子がよくわかります。

隆太さん(うかす/小5)の作文より(コスモス先生/12.1週)
 どこにも売っていなくて僕だけのものだから、大好きです■評 僕だけのもの、その一言に隆太君の大事に思っている気持ちがよく表れてます。

■■光る表現(小6−中1) 2002年12月3週号

將さん(いうや/小6)の作文より(ふじのみや先生/12.1週)
 苦しくても最後まで諦めないということは、人間にとって一度は通る道で この道を越えたら、達成感や嬉しさの泉にたどり着くのかもしれない。  【評】そういう経験をしながら、人間は成長していくのでしょうね。

ブラピさん(いまや/小6)の作文より(メグ先生/12.1週)
 まるで日本の牛乳を水でうすめたような思い出したくない味の一品だった。【評】確かにこれは思い出したくないでしょう(笑)。

真樹さん(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/11.4週)
 大事件を通報したネコには国民栄誉賞をあげるべきだと思う。そうなると,日本各地でネコの正装服や靴なども発売されるだろう。◆評◆ネコ専門の洋服屋さんや、デザイナーもあらわれるかもしれませんね!警察犬とならんで、警察猫もデビューするかも。人間と動物が助け合っていく社会がきたら、楽しいですね!

真樹さん(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/12.1週)
 「悪銭身につかず」というこのことわざを僕は身にしみて感じた。◆評◆人間はよくばりにできているから、みんないつも「楽してお金をもうけたい」と思っているものですね。でも、このことわざはそういう人間に大きな注意をよびかけていますね。来年のお正月の書初めに、この言葉を書いてみようかな、と思いました。 

キリリさん(いよゆ/小6)の作文より(スピカ先生/12.1週)
 早く起きると決まって頭がすっきりして、空気がおいしく感じ、まるで森林の中にいるような気持ちになってくる。 評:早起きした朝の気持ちよさを、たとえを使ってじょうずに表現しました。すがすがしい朝の空気が伝わってくるようです。

雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/12.1週)
 計画を立て一分一秒を一生懸命生きるのがいいと思う。【評】その時その時を大切に、充実した毎日を過ごしたいという気持ちが、よく伝わってきます。そんな気持ちを心にちょっぴりもつだけで、毎日が変わってくるかもしれませんね(^o^)。

正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/11.3週)
 もし、今自分が何もやっていないひまな時間が急に魔法によって、勉強や仕事の時間になったらどうなるだろう。◆評◆おもしろい考え方ですね!たしかに、そうしたら一日で疲れてしまいそうです。

ジョニーさん(いねも/中1)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 「私たちの人生は、私たちの費やしただけの価値がある」という名言があるように、大切なのは有意義な人生を送っていくことではないだろうか。【評】名言の引用で意見に深さと強さが加わっています。

ウルフさん(すふ/中1)の作文より(メグ先生/12.1週)
 期間が決まっているからこそ、その少ない日にちのなかで頑張ろうという気持ちになれる。やる気が出て集中できる。【評】そのとおりだね。締め切りがないとなかなか本気になれないよね。

ネッシーさん(ねさ/中1)の作文より(ともち先生/12.1週)
 まるで死に追いやられて一生懸命にえものをとらえようとするライオンのように負けるものかとがんばった結果その試合では勝つことができました。《評》この感想文にぴったりの「たとえ」を思い出すことができたね。

■■光る表現(中2−社) 2002年12月3週号

ミュウさん(あおゆ/中2)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 失敗をつみかさね、成功をもとめていくというのも良いが、成功するということを覚え、その物事をより深くきわめていくということも大切だと思う。私は自分に自信をもって進んでいくことによって、良い結果をだして行くようにしたいと思う。また、自分の中で経験をつみかさねていくということも、成功につながっていくものだ。ということがわかった。【評】二つの意見に理解を示しつつ、さらに上の「経験」ということに気づきました。総合化のまとめのかたちですね。

 IGNALさん(あつえ/中2)の作文より(ゆうこ先生/11.3週)
 「新しさ」にある良いところは「古典」にはないかもしれない。しかし、「新しさ」にないものを「古典」はもっている。二つは、あるものないものを補い合っていてどちらも必要不可欠だ。【評】短い文章の中で総合化の主題を簡潔に述べられていますね。

ルフィさん(あわせ/中2)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 人生には、いろいろな生き方があるはずだ。マニュアルを探してそれどおりに動くのもそうだし、経験を頼りに生きていくのもそうだ。ただ、言葉と経験は常に一緒であることを忘れないで欲しい。スポーツだって、勉強だって経験があるからこそ独特の言い回しがありそれを自信を持って言えるのだ。【評】「言葉」と「経験」について考えをひろげ、生き方のテーマに持っていくことができました。

茶翅ゴキブリさん(うあろ/中2)の作文より(うさぎ先生/12.1週)
 確かに自己暗示は良い働きも悪い働きもします。しかし、もっと大切なのは、自己暗示をうまく使えるようにすることなのではないだろうか。【評】「自己暗示」という言葉に「言葉が人間の行動に与える影響」という意味を与え、主体となる人間の意識という観点で総合化しました。

潤之介さん(かな/中3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 人間は、だれでも歳をとり、やがては老人になる。だから、今日の高齢化社会も、老人だけの問題ではなく、いずれは老人になる私たちの問題としてとらえていくことが本当の意味で高齢者に対して理想の社会をつくっていくことになるだろう。【評】そのとおり。私たち自身の問題でもあることを認識すべきだね。

クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/12.2週)
 他人と自分を比較する。あるいは他人と他人を比較するといった生き方が今でも根強く広がっている。それは一種の《ないものねだり》だと私は考える。【評】隣りの芝生は青く見えるものなのですね。

エガさん(てせ/中3)の作文より(メグ先生/12.1週)
 私たちに大切なことは、愛を込める言葉ではないか。機械のような会話をかわすより、温かい会話をしあえる世の中にしていくことが、今は大切なのではないだろうか。いつかは世界中の人々が、本当に愛を込めて話せるような日がくることを私は望んでいる。【評】そんな日が来たらいいね。

E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/12.1週)
 大切なことは、物事を根本から否定することではなく、物事のあり方を根本から見直すことである。【評】この自作名言はいろいろなことにあてはまりそうだね。

----------------------------------------------------

■MagMagからのメールマガジンの登録と削除は下記のページで
(▼ダイジェスト版 マガジンID:0000000226)
https://tinyurl.com/ybkrlw5b
(▼完全版 マガジンID:0000132951)
https://tinyurl.com/yakxr3w3
■これまでの言葉の森新聞は下記のページで
https://www.mori7.com/mori/
■ホームページ
https://www.mori7.com/
■メール
mori@mori7.com