言葉の森新聞2005年11月4週号 通算第912号
文責 中根克明(森川林)
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■■11月23日(水)は休み宿題
11月23日(勤労感謝の日)は、休み宿題です。先生からの電話はありません。その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後8時。電話0120-22-3987)
■■11月29日(火)・30日(水)は休み
11月29日(火)と30日(水)は第5週で休みです。宿題もありません。
■■11.4週は清書
毎月第4週は清書です。担当の先生の説明を参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、作文用紙に清書してください。(一度清書したものは、清書しないように注意してください。また、ほかの人の作文を写して清書にすることのないようにしてください)
清書は、次の月の4週の「山のたより」に掲載されます。
清書の意義は、次のとおりです。
(1)これまでに書いた作品をよりよいものに仕上げること(小学生の場合は字数を増やす、表現を更に工夫するなど、中学生以上の場合は字数を短くまとめるなど)
(2)他の生徒の清書を読む機会を持つこと(自分の清書を他の生徒に読んでもらう機会を持つこと)
(3)新聞社に投稿する機会を作ること
このほかに、(4)パソコンで入力する練習をする、(5)他の生徒の前月の清書に対して感想を書く、などに取り組むこともできます。
【注意事項】
◎清書は、黒いペンで書いてください。
(鉛筆だと薄すぎたり、濃すぎたりして、うまく読み取れない場合があります)
◎左上に、バーコードシールをはってください。
◎バーコードシールは、その月のものを、ページ順に、まっすぐにはってください。
◎絵や感想だけの用紙にも、バーコードシールをはってください。
◎1枚の用紙の裏表を同時に使わないでください。
◎独自の用紙を使う場合は、作文用紙と同じサイズにコピーを取り直してください。
(バーコードシールのないものや間違ってはられているものは、印刷日程の関係で翌々月のプリントになりますのでご了承ください)
新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するものがない場合もあります。そのときは、自由な題名で作文を書いて送ってください。
清書は、2〜5人のグループ(広場のグループ)ごとにプリントして、翌月の4週に、「山のたより」と一緒にお渡しします。この清書は、インターネットの山のたよりでも見ることができます。
用紙の空いているところには、絵などを書いて楽しい清書にしてください。色はプリントには出ません。
感想文を清書する場合は、最初の「三文抜き書き」や「要約」はカットするか、簡単な説明に変えておく方が作品としてまとまりがよくなります。
中学生以上の人が清書を新聞社に送る際の字数の目安は、500字程度です。長すぎる場合は、新聞社の方でカットされて掲載されることがあります。字数を縮めるときは、いろいろなところを少しずつ縮めるのではなく、段落単位でまとめて削るようにしていきましょう。第一段落の要約と第三段落の社会実例は削除し、名言や書き出しの結びなどの表現の工夫も削除し、第二段落の体験実例と第四段落の意見だけでまとめるようにするといいと思います。
清書は、ホームページから送ることもできます。作文をホームページから送るときと同じように送ってください。
よく書けた清書は、自分で新聞などに投稿してください。二重投稿になる可能性があるので、教室の方からの投稿はしません。(港南台の通学生徒の場合は、教室から投稿します)
手書きで清書を書いている人は、その清書をコピーして、原本を投稿用に、コピーを提出用にしてください。
パソコンで清書を送信している人は、その清書をワードなどにコピーして投稿用にしてください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(ペンネームで書いている場合は本名に訂正しておいてください)
(2)学年
(3)自宅の住所
(4)自宅の電話番号
(5)学校名とふりがな
(6)学校所在地(町村名までで可)
●朝日小学生新聞の住所
104−8433 東京都中央区築地3−5−4 朝日小学生新聞 「ぼくとわたしの作品」係 御中
●毎日小学生新聞の住所
100−8051 東京都千代田区一ツ橋1−1 毎日小学生新聞 さくひん係 御中
■■12月からの新しい指導
言葉の森では、作文の指導を充実させるために、12月から次のような新しい指導を取り入れていく予定です。
保護者の皆様のご協力が必要なところもありますので、よろしくお願い申し上げます。
■長文の問題を出します
生徒の中には、毎日しっかり長文を読んでいる子も多いのですが、これまでは長文音読の成果を具体的に確認することができませんでした。
そこで、12月から、先生が毎週の授業の際に、その週の長文の問題を出すようにします。
問題のスタイルは、次のような感じです。(小4の課題11.1週の場合)
〜〜〜〜
1.たわわにみのったいね。重く□□□をたれたいなほ。
⇒答え「こうべ」
2.それ以前の人たちは、□□をつかい、木の実や魚をとって食べ、あるいは狩りをしてくらしていたのでした。
⇒答え「石器」
3.森林の動物たちをとりつくしたり、気候がかわって、木の実がみのらず、魚やけものもすくなくなってしまったとき、□□はへっていくしかなかったのです。
⇒答え「人口」
〜〜〜〜
毎日音読をしていると、自然に答えが口をついて出てくるような問題です。
ただし、この長文問題を一律に実施すると、長文音読の自習を全然やっていない生徒に対して、心理的な負担を与えることになります。そこで、問題を出す前に、先生の方で問題を出してほしいかどうかを生徒に確認するようにします。つまり、自習をよくやっている子に、自習の成果を確かめる場を作るための問題という位置づけです。
この問題の正解数が自習点となります。
ご家庭では、できるだけ毎日長文音読の自習をしてくださるようお願いいたします。
中学生以上の生徒は、家庭での音読がなかなかできないと思いますので、ホームページ上に、長文速聴のポッドキャスティングのページを作る予定です。パソコンやipodなどで、毎日長文速聴ができるようにしたいと思います。
■山のたよりに速読問題のグラフを表示します
山のたよりに、速読問題の得点推移グラフを表示します。
これは、長文を読む回数を増やすとともに、速度を記録することにより、読む力の進歩を確かめるためです。
一般に、読む速さ(分速)は、学年の数の100倍ぐらいだと言われています。(小1が100字、……小6以上が600字)読む量が増え、読む力がついてくると、読む速度も自然に上がります。
読む力は、現在では国語のテストのような形でしか測定されていませんが、読む速度と読む力との間にも高い相関があります。
速読グラフを山のたよりに表示することによって、読むことに対する意識づけを行っていきたいと思います。
ご家庭では、毎週の作文の勉強を始める前などに、速読問題のページを開き、できるだけその週の長文の速読問題をやってくださるようお願いいたします。
http://www.mori7.com/kai/
速読グラフが少しずつ右肩上がりになっていれば、読む力が進歩しているということです。しかし、読む力というのは、それほど毎週目に見えて上がるわけではありません。長文音読や読書を続ける中で、気長に進歩を目指すようにしていってください。
■山のたよりに森リンのグラフを表示します
山のたよりに、森リンの得点推移グラフを表示します。
作文の進歩は、なかなか目に見えませんが、森リンの得点を見ると、学年が上がるにつれて、語彙や表現の仕方がだんだん豊富になっていくことがわかります。
しかし、森リンは、作文をパソコンで入力できる生徒のものしか表示できません。そこで、自分でまだパソコン入力ができない子の場合は、清書の週の手書きの作文を、できるだけ親御さんがパソコンで入力してあげてくださるようお願いします。(したがって、低中学年の生徒の場合、手書きの清書とパソコン入力の清書を両方提出されるようなケースも出てくると思います。もちろん、手書きのみ、パソコン入力のみの提出でもかまいません)
パソコンによる作文入力の仕方は、学習の手引に書いてありますが、ご不明な点はお電話でお聞きください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php
森リングラフが少しずつ右肩上がりになっていれば、書く力が進歩しているということです。しかし、これも急速に上がるわけではありませんので、長文音読や読書を続ける中で、気長に進歩を目指すようにしていってください。
■■笑顔(ふじのみや/ふじ先生)
<<え2005/143jみ>> 10月に入っても、蒸し暑い日が続きましたね。みなさん、元気に笑っていますか?
ずいぶんちぐはぐな書き出し……ところで、わたしは週に何度かトレーニングに通っています。
そこでは、体操の先生に体をきたえる方法を教わっています。もう4年ぐらい通っているので、ずいぶん体力もつきました。
いろんな先生に教わるのですが、一番のお気に入りが「おもしろい先生」です。
筋肉がちぎれてしまいそうなほど、きつい動きをさせられるのですが、その先生は、「もうだめ」というときに、強烈(きょうれつ)なギャグを飛ばします。するとなぜか、苦しさが吹き飛んで大笑いに変わります。そして、笑いながらひとりでは到底がんばれないトレーニングができてしまう。こんな経験、みなさんにはありますか?
10.3週の長文、「<<え4103み>>う門には福が来る」。この長文は、笑いをきっかけに幸運はどのようにすればおとずれるか、書いてあります。6年生以上の人で覚えている人もいるかな。「そうそう。笑っていれば自動的に福が来るんだったな」……違います。そんなにうまくいかないよという話でしたので、ここで説明するのはやめて(笑)、今日は笑いについてのおもしろい話を、少しご紹介(しょうかい)しましょう。
<<え4103み>>顔には、よく観察するといろいろな形があるそうです。
楽しく笑っているときの顔は、左右対称(左と右が同じ)になっているんだって。人間は、気持ちと表情がひとつになっているときに、一番素直な姿勢になるそうです。いのるときは手を合わせます。万歳のときは両手をあげます。これらの動作が人間本来の左右対称になっているのは、わざとではなく、自然にそういう形になります。ですから笑顔も、心から楽しんでいる場合は左右対称になるわけです。
そうでない笑顔のとき、たとえば「にが笑い」「冷やかし笑い」のときは、左右のバランスがくずれてしまうそうです。ところで、有名な絵画「モナリザ」は、口元をかすかにひきつらせたようなほほえみをうかべていますが、これは、「なぞ・隠し(かくし)ごとを意味しているといいます。
写真を取るときなどは、「モナリザ」の笑顔を作ることもありそうですね。初めて会った人から、よい子だとほめてもらいたい場面ではどうかな。わたしも、自分をよりよく見せたいとき、口元をちょっとあげた笑顔をつくります。だれも見ていなくてもね〜〜
でも、相手を意識(いしき)せず、本当に自分の心から楽しくて笑う笑顔。これこそが、自分の心のはばをひろげ、できないことをできるようにする不思議な力を持っている「笑い」なのではないでしょうか。笑顔がおさまったとき、どんな気持ちが残っていますか? 心が大きく伸びたような感じがしたり、力がわいてきたように思えるといいですね。
さて、そんな「笑い」を手に入れるためには、どうすればいいのでしょう。
反対のようですが、「笑いを忘れる」ことが第一だと思います。「笑おう」と思わないで、今していることや目の前の人の話に夢中になることで、気持ちと表情が一つになった素直な笑顔が出てくるのだと思います。わたしの場合、苦しいトレーニングに体がヘトヘトになりながらでてくる「笑い」が、魔法の薬のように気持ちいいなと感じるのは、力を出しきって心と体がひとつになれたからかもしれないなあ。
左右対称になっているかどうかは、今度鏡でよーく見てみますね。<<えa/2907み>>
■■動物たちの天気予報(みち/みち先生)
学校全体で取り組んだ運動会も終わり、これからひと雨ごとに寒くなってきます。
登校前、きょうはどんな天気かなと気になりますね。
テレビや新聞などで人工衛星からの写真の天気予報を見て知ることができます。けれど、ぜんぜんはずれてしまうことがたまにありますね。
ところが、動物は昔から天気を前もって知ることができると伝えられています。
迷信のようにいわれますが、人間よりもはるかにすぐれた感覚をもっていて、ちゃんとキャッチする、ふしぎな超能力があります。
猫がしきりに前足で顔をあらうようなしぐさをしているときは、晴れることが多い。
クモが巣をはると、翌日は晴れる。このことは、今でもふしぎとよくあたる天気予報です。気まぐれに糸をはって巣を作るわけではありません。雨や風のこないのをみはからって巣をはるのです。
カエルがノコノコ水から出てくるときは雨になり、水の中にじっととどまっているときは晴れるといわれています。カエルの皮ふには、いつも水分がひつようです。
ツバメが低くとぶときは、天気は悪くなり、高く舞い上がって飛ぶときは晴れになる、と古くからいわれてきました。
スズメが活発にとびまわるとよく晴れる。
こんなお話もあります。
万有引力を発見したニュートンのおもしろいエピソードです。
ある日、散歩に出かけたとき、野原で一人のヒツジ飼いにであい、そのヒツジ飼いはニュートンにいいました。「もうすぐ雨がふりだすから帰ったほうがいいですよ」ニュートンは空は晴れているのに何いっているのか、と散歩をつづけていたところ、三十分ほどたつと、急に強い雨がふりだし、ずぶぬれになってしまいました。どうして雨になるのがわかったのか、あとでヒツジ飼いにたずねると、
「雨のふる前には、ヒツジの毛はふくらんで長くなり、晴れてくると、毛から水分がなくなって短くなるのです」と答えました。
親切にニュートンにおしえてあげたのに、信じなかったニュートンはずぶぬれになってしまったのです。
大学者の思わぬ失敗です。
みなさんも、登校前にまわりを観察してみたりペットを飼っている人はしぐさや行動を見てみるのもいいですね。
雨に会って風邪をひかないように気をつけてくださいね。
<<え655み>>
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