言葉の森新聞2007年12月4週号 通算第1012号
文責 中根克明(森川林)
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■■12月24日(月)は休み宿題(再掲)
12月24日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987)
電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
■■新学期の教材を発送しました
新学期の教材を12月18日(火)に発送しました。
国内の生徒で25日になっても届かない場合はご連絡ください。
★項目シールと住所シールは
来年1月1週の山のたよりと
一緒に送ります。
12月末に発送予定です。★
■■12月の清書の仕方
12月の清書のうち、上手に書けたものは、1月4週に優秀作品としてプリントされます。
清書は、手書きで書いてもパソコンで書いてもどちらでも結構ですが、手書きの清書は、ホームページには保存されなくなります(これまでは1ヶ月間だけ保存されていました)。
パソコンで書きインターネットから送信した清書は、ホームページに半永久的に保存されます(ただし、削除の依頼があればすぐに削除できます)。
清書はできればパソコンに自分で入力するかお母さんやお父さんに入力してもらい、インターネットから送信してください。パソコンで清書を書いて送信した場合、手書きの清書は提出する必要はありません。
インターネットからの送信の仕方は、「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#129
手書きの清書の提出する人は、清書がホームページに表示されなくなりますので、先生に送る前にコピーしておかれることをおすすめします。
よく書けた清書は、自分で小学生新聞などに投稿してください。二重投稿になる可能性があるので、教室の方からの投稿はしません。
手書きで清書を書いている人は、その清書をコピーして、原本を小学生新聞などの投稿用に、コピーを言葉の森の先生への提出用にしてください。
パソコンで清書を送信している人は、その清書をワードなどにコピーして小学生新聞などの投稿用にしてください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(ペンネームで書いている場合は本名に訂正しておいてください)
(2)学年
(3)自宅の住所
(4)自宅の電話番号
(5)学校名とふりがな
(6)学校所在地(町村名までで可)
●朝日小学生新聞の住所
104−8433
東京都中央区築地3−5−4
朝日小学生新聞
「ぼくとわたしの作品」係 御中
●毎日小学生新聞の住所
100−8051
東京都千代田区一ツ橋1−1
毎日小学生新聞
さくひん係 御中
■■12.4週の「山のたより」に読解の問題
12.4週の「山のたより」に読解の問題が載っています。この読解問題は、1月から毎月第4週に実施する予定です(ただし小1以上)。
12月はまだ見本なので答えが載っています。時間がある人は問題をやって自分で答え合わせをしてください。
■■11月の清書の優秀作品は、1月4週に掲載
11.4週の清書の優秀作品は、12.4週の清書の優秀作品とともに、1月4週に掲載します。
■■新学期からの変更点
新学期からの変更点は、次のとおりです。
・作文用紙のバーコード欄に自分の住所シールをはるようになりました。
・封筒用紙にはる先生の住所シールが1枚になりました。(これまで3枚)
・長文の問題が毎週出るようになりました。(これまでは12週のうち8週)
(ただし、今回の長文の一部は複数の学年で共通のものとなっています)
・毎月第4週に読解問題を行うようになりました(小1以上)。
■■夢はかなう(かな/やす先生)
ずっと昔、本で、こんな言葉に出会ったことがあります。
「心に思い浮かべることができ、信じることができることは必ず実現する」
ふーん、とその時は思いました。そんなに簡単にいくものかなとも思いました。でも今、先生はこの言葉を実感しています。心のスクリーンにうつしだした映像。それを信じて努力を続ければ、必ずその通りになるのです。
先生には、ずうっと昔から夢がありました。その夢とは、「いつか本を出して、たくさんの人に読んでもらいたい」というものです。先生の心のスクリーンには、自分の本が本屋さんの本棚に並んでいる光景が、くっきりとやきついていました。
しかし、その夢がとても難しいということもよく知っていました。本を出したい人は山のようにいて、でも実際に出せる人は少ししかいません。そんな夢を見たってどうせ無理だろう、とあきらめかけたこともあります。
でも、やっぱりあきらめられませんでした。お話を読むことも書くことも、ほんとうに好きだったのです。先生は、とにかく信じることにしました。「いつかは出せる。いつかは出せる」そう信じては書きました。書いても書いても、みとめてもらえません。月日だけがたっていきます。それでも、信じて書きました。
あんまり信じすぎて、本屋さんや図書館に行くと、「なんだか変だな」と思ったくらいです。こんなにたくさん本があるのに、どうして私の本は一冊もないんだろう。私の心のスクリーンには、こんなにくっきりその光景が映っているのに。これっておかしいよね。
おかしいのは、そんなこと本気で思っている自分だろう、とも思いました。私って、バカじゃないだろうかと、フフフと本棚の前でわらってしまったこともあります。でもいいや、バカでも。心の中で、ひっそり信じているだけで、だれにも迷惑かけてるわけじゃない。そう考えて自分をはげましました。
いくつか、コンクールで賞をもらいました。新聞連載をしたり、雑誌にお話を書かせてもらったりもしました。でも、本を出すところまではなかなか行きません。一緒に書いていた仲間は、次々夢をかなえて本を出していきます。
書き始めてからいつしか十年がたち、さすがに「私には、もう無理なのかも」と考え始めたころでした。思いがけないところから、思いがけない人の助けがあって、とうとう先生の書いたお話を本にしましょう、という話がもちあがったのです。
それが今回出版した、「とべ! わたしのチョウ」というお話です。ほんとうに、先生が心にえがいていた通りに、なったんです。
だから、先生はみなさんに、はっきりと言うことができます。みなさんが心にえがく夢も必ずいつか、実現するよと。歌手でも、宇宙飛行士でも、お医者さんでも、画家でも。あなたが、心の底から「そうなりたい」と願い、「なれるんだ」と信じてがんばりつづければ、必ずなれます。
ただし、それには条件があります。とちゅうであきらめずに信じ続けること。ずうっと努力を続けること。このふたつです。どうかみなさんも試してみてください。きっと、夢はかないますよ。
<<え2005/167jみ>>
■■あなたの長所教えます〜リフレーミングノススメ〜(ごだい/ひら先生)
<<え306み>>
「Aちゃんの長所って何?」
「う〜ん、う〜ん、う〜ん・・・・」(ひたすら続く沈黙の世界)
みなさんは、自分の長所はおわかりですか?
<<え306み>>
小六に「私の長所・短所」という課題があります。いつもこの課題の時は、上のように「長所って何?」と聞くのですが、「はい! 私の長所は行動力があることです。」なんて具合にスパーンと返されたことはありません。なので即答できなくても安心してください(笑)。六年生ぐらいになると、謙虚さが出てくるのでわかっていても言いにくいのかも知れません。まあ、それは大人になっても一緒で、「私の長所は優しいことなのよね」なんて言う人はちょっと変な感じがするくらいです(いないですね、普通笑)。
また、こんなデータがあります。世界の11歳を対象にした調査「あなたは、親切な子ですか?」では、北京(中国)41.0%、ソウル(韓国)26.4%、そして東京(日本) 12.3%という結果が出ています。先生は、在外生活で韓国や中国の子と接する機会がありましたが、取り立てて日本の子供だけ親切ではないということは感じませんでした。むしろ、「自分が自分が」というところがないので、より相手を思いやる印象がしたくらいです。しかし、この調査結果は日本人の子供の自己評価の低さを表しています。すぐ長所を言えないことと根は同じなのでしょう。
<<え306み>>
では、以下の質問はどうでしょう。答えられるかな。
「あなたの短所は何ですか?」
「えーっと、のんびりしているところ・・・」
これは不思議なことに、皆さんすっきり答えてくれます。
<<え1965み>>さあ、ここで、短所から長所を考える練習をしてみましょう。
「のんびりしている」と学校の宿題や作文の提出もゆっくりで、たぶん「早くしなさい」とお母さんに怒られていることでしょう(笑)。さあ、練習です。のんびりさんのいところを考えてみましょう。
☆練習問題)のんびりしていることのいいところ→
書けたかな?
のんびりのいいところは、「細かいところにこだわらない」「マイペースな」なんて考えられますね。のんびりしている人は、おそらく「も〜う、早くしてよ!」なんて友達に対してカッカとすることはないでしょうし、つきあっていてほっとできる人であることが多いでしょう。
<<え1965み>>一見マイナスである短所も、良い面にスポットを当て見方を変えればいいのだと思うと元気が出てきますよね。この考え方を「リフレーミング」と言います。
<<え1961み>>リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思うし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思うであろう。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
<<え306み>>
せっかくなので、頻度の高そうな短所と、リフレーミングした内容とを併記しておきます。自分も身近な人の短所もリフレーミングで置き換えてみるといいですね。
・飽きぽっい→好奇心旺盛な、興味が広い
・あわてんぼ→行動的な
・意見が言えない→争いを好まない、協調性がある
・おこりっぽい→感受性豊かな、情熱的な
・がんこな→意志が強い、信念がある、一貫性がある
・厳しい→責任感がある
・ことわれない→相手の立場を尊重する、人のために尽くす、寛大な
・負けず嫌い→向上心がある
・無理をしている→期待に応えようとする、協調性がある
・目立ちたがる→自己表現が活発な
<<え1965み>>自分をリフレーミング出来たでしょうか? もちろん短所は気をつけて改善していく必要はあります。ですが、短所もリフレーミングすれば立派な長所。改善も必要だけれど、長所として活用しようと思うと、自分らしい活躍がもっとできるはずですよ!
■■デジカメ禁止もいいもんだ(たんたん/はらこ先生)
<<え2004/646み>>
先生の息子は来年4月から幼稚園に行きます。「また子どもの話かぁ」と思っている、そこのあなた!まぁ、そんなにおこらないで、読んでくださいな。
先月、息子が入園する予定の幼稚園で運動会があり、ちらりと見学してきました。すると、応えんに来ているお父さんお母さんの手には、ビデオもデジカメもありません。むむっ?最近は、ビーチパラソルをたてて、ビデオ片手に場所とりをすると聞いていたけど・・・。ぐるっと360度回転して、あたりを見回しましたが、だれもビデオを持っていないのです。
<<え2057み>>
あっ、デジカメ発見!「やっぱりカメラは必要だよね。」と思ったそのとき、幼稚園の先生のやさしい声が聞こえました。
「ビデオやカメラさつえいをされますと、かわいいお子さまの姿を直接ご自分の目で見られません。がんばっているお子さまの姿を目と心に焼き付けてください。」
なんと、カメラ禁止の運動会!ちょっとびっくりしました。でもよく考えてみると、私たち現代人はカメラやビデオにたよりすぎている面があるかもしれません。
<<え2057み>>
先生は「あじいちもんめ」というマンガが好きです。一人前の料理人をめざして修業する主人公の話なのですが、その中にこんな場面がありました。料理店の常連で、よっぱらいのマネがピカイチに上手な落語家がいます。その落語家は言いました。「おれは、よっぱらいだけじゃなく、世の中の人をつぶさに観察するんだ。いまの若い人は、ビデオなんてものにたよりきって、物をよく見て覚えるということができないんじゃないかな」。それを聞いた主人公は、先ぱい料理人の包丁さばきをビデオにとろうとしていた自分がはずかしくなり、じっくり観察して目に焼き付けることにした・・・という話です。
<<え2057み>>
運動会で走る子どもの姿を、ビデオにとれば何度でも見られます。でも、ビデオをとることに集中してしまうと、子どものがんばる様子をじかに目で見ず、えきしょう画面とにらめっこをするだけで終わってしまいます。
「目に焼き付ける」ことの大切さを実感し、便利さにかまけた現代人の生活を反省した日でした。でもちょっとショックだったので、その日の夜には、夏に家族で海に行ったときのビデオを見て楽しみました。意味ないなぁ(笑)。
<<え2007/276み>>
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