言葉の森新聞2009年9月4週号 通算第1096号
文責 中根克明(森川林)
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■■9月29日(火)・30日(水)は休み
9月29日(火)・30日(水)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
■■【重要】第4週の勉強は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります
第4週の勉強は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります
幼稚園年長、年中の生徒は、これまでと同じように第4週も作文を書く練習です。
小1以上の生徒は、第4週は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります。
これまで、第4週の清書は、先生に送ってもらっていました。送られた清書の中から、学年別に入選作品が選ばれていました。
しかし、生徒数のわりに選ばれる入選作品が少ないという問題がありました。
そこで、これから、手書きの清書は、先生には送らずに、直接コンクールや新聞などに投稿していただくようにします。
したがって、入選作品というものはなくなります。
一方、パソコン入力の清書の場合は、これまでと同じように「作文の丘」からインターネットで送信してください。
パソコンの清書から、自動採点ソフト森リンの点数をもとに、毎月の森リン大賞を選びます。この森リン大賞が、これまでの入選作品の代わりとなります。
■■第4週は読解問題と投稿と清書。幼稚園生は作文
第4週は、読解問題と投稿と清書です。
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。項目シールは、予備のものを使ってください。
小学1年生以上の生徒は、第4週に読解問題と投稿と清書を行います。
読解問題の時間がかかるため、投稿や清書の時間が取れない場合は、投稿や清書を省略してもかまいません。
■読解問題の仕方
「山のたより」についている読解問題は、課題フォルダにはさんである読解マラソン集から出しています。
読解問題の答えを作文の丘から送信する人は、作文の丘に答えを入れる欄がありますから、清書と一緒にそこから送信してください。
読解問題の答えを作文用紙に書く人は、作文用紙に問題と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。
低学年の生徒で、問題を全部解くと時間がかかりすぎると思われる場合は、最初の方の問題だけを解いて提出してくださっても結構です。
■投稿の仕方
手書きの清書は、言葉の森には送らずに、小学生新聞やコンクールなどに投稿してください。
投稿に使う清書は、言葉の森の作文用紙に書いても、市販の原稿用紙などに書いてもどちらでも結構です。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
ペンネームで書いている場合は、本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20090904#14092
■清書の仕方
言葉の森に送る清書は、パソコン入力のものだけになります。このパソコン入力の清書から、その月の森リン大賞が選ばれます。
パソコン入力は、生徒が自分でできない場合は、お父さんかお母さんが代わりに入力してあげてください。
インターネットから送信する仕方は、「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#129
(上記の#129は「学習の手引」の中の該当箇所で、2009年9月1日現在のものです)
送り方の簡単な手順は次のとおりです。
1、パソコンで作文を書きます。
2、書いた作文の文字画面をコピーします。
3、言葉の森のホームページの「作文の丘」に行き、生徒コードとパスワードを入れます。
4、本文のところにコピーしたテキストを貼り付けて送信します。
■■投稿のためのコンクール情報
▼第42回 音楽鑑賞教育振興 論文・作文募集
http://venture-plus.com/news/44531
テーマ:聴いてみつけた音楽の楽しみ
締切:2009年9月30日
対象:小・中・高校生
▼第23回 感動作文コンクール
http://www.rinri.or.jp/expressive_education02_23annai.html
テーマ:感動
締切:2009年10月2日
対象:小・中・高校生
▼日本語大賞
http://asiabiz.jp/newsasiabiz/2009/06/post_7253.html
テーマ:人と人とをつなぐ日本語
締切:2009年9月24日対象:小・中・高校生・一般
■■暗唱、暗写のすすめ
言葉の森では、音読や暗唱の自習をすすめています。
その根拠として、これまで、貝原益軒、塙保己一、シュリーマン、本多静六、湯川秀樹、野口悠紀雄などの例を挙げてきました。
ところで、インターネットで「暗唱、暗写」と検索していると、ちょうどいい記事を見つけました。英語の暗唱の例ですが、同じことは当然日本語にも当てはまります。
以下の記事は、下記のページからの引用です。
http://www2.netwave.or.jp/~rikuta/text.html
====引用ここから。====
私が小学生の頃、近所にとても評判のいい個人の英語塾がありました。
そこは、決して有名な塾ではありませんでしたが、
先生が、1学年5人までしか生徒を受け付けない、という方針をとられていて、
「あそこに通っている子は、みんな英語がよくできる。」と噂されているようなところでした。
私は、中学生になったら英語の授業が始まるから、と、
母の勧めもあって、中学入学前から、その英語塾に通うことになったのですが、
緊張しながら、1回目のレッスンに行ってみると、
そこで、先生に「これから、毎回、次に来るときまでに、英語の教科書の暗唱をしてもらいます。」と言われ、
初日は、アルファベットの大文字と小文字を習って帰りました。
私は 英語教室というと、新しく出てきた単語やフレーズをみんなでリピートしたりするのを
想像していたので、その、まるで寺子屋のような雰囲気にどぎまぎしながらも、
さっそく家に帰って、中学1年生の英語の教科書を開いてみました。
が、教科書の挿し絵から、どんな内容かなんとなく推測することはできても、
アルファベットを覚えたばかりで、とても文字が読める状態ではありません。
教科書にそった音声テープも購入しました。
が、テープを聞いてみても、 何を言ってるのか全然分からないうえ、
少し長いセンテンスになると、途中で舌がまわらなくなり、
リピートすることさえできません。
そこで私は、これでは翌週までに暗唱なんて到底できそうにない、と思い、
宿題として指示されたページの単語を、全部英和辞書でひいて、
その単語のカタカナ読みを、歌詞カードのように紙に書き写し、
毎日、その自分で書いたカタカナのルビの羅列を声に出して読んで、
なんとか最初の週は、丸覚えしました。
また、学校が終わって、塾に行くまでの間に忘れてはいけないと思い、
教科書の暗唱箇所の英文全部に、うっすらカタカナのルビもふっておきました。
が、2回目のレッスンのときに、自分ではなんとか暗唱ができたと思ったものの、
すぐに、先生に英文全部にルビをふって、ルビ文を暗唱していたことがバレてしまったため、
3回目からは、泣く泣くテープの音声を小分けに聞きながら、1文ずつ音読して暗唱する方法に
向き合うことにしました。
その後もしばらくは、テープを小刻みに聞いて、
かなり時間をかけて、しぶしぶ音読しながら暗唱していったのですが、
それでも 3ヶ月ぐらいたった頃、
英語の音声に慣れたのか、暗唱のコツが分かったのか、
いつのまにかその教室に一緒に通う同級生5人とも、
最初に比べるとずいぶん楽に、暗唱できるようになっていました。
また、英語の文章全体の抑揚や発音もずいぶんよくなっていました。
ちなみに教室では、毎回、みんなの前で順番に教科書を伏せて暗唱し、
途中でつまずくと次の人に順番がうつり、
課題の暗唱が終わった人から、意味があいまいな単語を個々に英和辞書で調べて、
自分の単語ノートに書いていき、
最後に、その日暗唱した英文を、教科書を見ながらノートに書き写していきました。
(中学1年生の最初の頃は、教科書を見ながら書き写すのが精一杯でしたが、
じきに、書くスピードも速くなり、テキストを見ないで書ける(暗写できる)ようになっていき、
中学2年生ぐらいからは暗唱と暗写がセットで、家庭での宿題になりました。)
私も含めて、その教室に通っていた同級生の5人とも、教科書の暗唱と暗写がとても効果を発揮し、
学校での英語の授業は、とても余裕を持って受けることが出来ました。
教科書全部を暗唱し、暗写もしているので、
まさに、毎回毎回、授業全てが、「復習」をやっているのと同じです。
ちなみに、宿題として指示された暗唱の量は、
最初は、英語量が短いので1単元ごとでしたが、
長くなってくると、1単元を2〜3回分に分けた分量(2〜3ページぐらい)でした。
また、必ず、その単元を全部暗唱し終えたときには、
復習として、その単元を最初から全部通して暗唱と暗写をすることが宿題になり、
さらに、夏休み、冬休みには、教科書の最初から、それまで暗唱した単元まですべてが
暗唱の課題にされ、1学年が終わった春休みには、教科書1冊丸々暗唱と暗写をやりました。
これは、はたから見ると、とても大変なことのように感じるかもしれませんが、
当時中学生だったということと、
塾で暗唱し、さらに学校の授業でも細かく習ったあとの暗唱になるので、
その単元のイラストを思い出せば、するする英文が思い出されてきて、
さほど苦労することなく、暗唱することができました。
また、学校の英語の中間テストや期末テストなどの成績も、
その塾に通う5人全員ほとんどずっと満点で、
みんな、いつのまにか、暗唱のおかげでこんなに英語で楽をできるんだ、という意識が芽生え、
はりきって、暗唱という方法をとるようになっていきました。
その後、高校に入ってその教室をやめたあとも、
私は、英語の学習方法は、中学のときと同じようにやっていこうと思いました。
暗唱になれていたので、高校の教科書を見たときにも、
そんなに長いものに感じなかったのです。
具体的には、授業で習うより先に教科書にそったテープを聞き込んだあと、
意味が分からない単語を予め英和辞書で調べ、
暗唱したあと、最後に暗写で仕上げていく、という方法ですが、
それを繰り返しているうちに、
高校1年生頃には早くも、学校の英語の試験以外に、
暗唱によって英語力がついていることを実感することがおこりました。
1年生の夏から、アメリカの同い年の女の子と文通するようになり、
2週間に1度のペースで手紙を出し合うようになったのですが、
最初、英文レターの本を参考に、時間をかけて手紙を書いていたのに、
いつのまにか 思ったことを自分なりに英語で自由に書けるようになっていたのです。
====引用ここまで====
日本人が英語の暗唱や暗写で勉強できるとすれば、逆に、外国人が日本語を勉強するときに、日本語の暗唱や暗写という方法が使えます。
これは、帰国子女などで日本語が苦手な人にも使えますし、日本語が既に自由に使える人がより上手な日本語を身につける際にも使うことができます。
暗唱というと、これまでは方法論がなく、ただ覚えるまで根性で反復するようなやり方が主でした。
しかし、言葉の森の暗唱用紙を使う方法でやれば、だれでも楽に暗唱できるようになります。
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