言葉の森新聞2009年10月4週号 通算第1100号
文責 中根克明(森川林)

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■■10月29日(木)30日(金)31日(土)は休み
 10月29日(木)・30日(金)・31日(土)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。

■■11月3日(火)は休み宿題
 11月3日(火)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php

【課題フォルダーのカレンダー訂正のお願い】
 10月からの課題フォルダーで11月4日(水)が文化の日となっていました。これは11月3日(火)が文化の日の誤りです。
 課題フォルダーのカレンダーを訂正しておいてくださるようお願いいたします。
 11月4日(休み宿題)→11月3日(休み宿題)


■■【再掲】【重要】11.1週と11.3週に、「山のたより」をメール便で送付テスト
 11.1週と11.3週の「山のたより」を、郵便ではなくメール便で送付する予定です。
 今後、到着日数などの状況を見て、郵便とメール便を使い分けていくことを検討中です。
 このため、地域によっては11.1週と11.3週の「山のたより」の到着が遅れる可能性がありますのでご了解ください。
 なお、メール便は、封筒などの省資源のために、「山のたより」を評価講評などが表に出ないような形で二つ折りにしてホッチキスでとめる形にして送ります。


■■【再掲】第4週の勉強は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります
 9月4週号の言葉の森新聞でお知らせしましたように、第4週の勉強は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります
 幼稚園年長、年中の生徒は、これまでと同じように第4週も作文を書く練習です。
 小1以上の生徒は、第4週は、読解問題(必須)、投稿(任意)、清書(任意)となります。

 これまで、第4週の清書は、先生に送ってもらっていました。送られた清書の中から、学年別に入選作品が選ばれていました。しかし、生徒数のわりに選ばれる入選作品が少ないという問題がありました。
 そこで、これから、手書きの清書は、先生には送らずに、直接コンクールや新聞などに投稿していただくようにします。
 したがって、入選作品というものはなくなります。
 一方、パソコン入力の清書の場合は、これまでと同じように「作文の丘」からインターネットで送信してください。
 パソコンの清書から、自動採点ソフト森リンの点数をもとに、毎月の森リン大賞を選びます。この森リン大賞が、これまでの入選作品の代わりとなります。


■■第4週は読解問題と投稿と清書。幼稚園生は作文
 第4週は、読解問題と投稿と清書です。
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。項目シールは、予備のものを使ってください。
 小学1年生以上の生徒は、第4週に読解問題と投稿と清書を行います。
 読解問題の時間がかかるため、投稿や清書の時間が取れない場合は、投稿や清書を省略してもかまいません。


読解問題の仕方
 今学期より、読解問題は課題フォルダに入っています。この読解問題は、課題フォルダにはさんである読解マラソン集から出しています。
 読解問題の答えを作文の丘から送信する人は、作文の丘に答えを入れる欄がありますから、清書と一緒にそこから送信してください。
 読解問題の答えを作文用紙に書く人は、作文用紙に問題と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。
 低学年の生徒で、問題を全部解くと時間がかかりすぎると思われる場合は、最初の方の問題だけを解いて提出してくださっても結構です。

 読解問題をインターネットから送信することもできます。送り方は、下記の「清書の仕方」をごらんください。


投稿の仕方
 手書きの清書は、担当の先生には送らずに、小学生新聞やコンクールなどに投稿してください。中学生以上は、自宅でとっている一般紙などに投稿してください。投稿せずに先生に送ることもできますが、評価や講評はつきません。
 投稿に使う清書は、言葉の森の作文用紙に書いても、市販の原稿用紙などに書いてもどちらでも結構です。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20091004#14172

清書の仕方
 言葉の森に送る清書は、パソコン入力のものだけになります。このパソコン入力の清書から、その月の森リン大賞が選ばれます。
 パソコン入力は、生徒が自分でできない場合は、お父さんかお母さんが代わりに入力してあげてください。ただし、パソコン入力が難しい場合は、無理にされる必要はありません。
 インターネットから送信する仕方は、「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#129
(上記の#129は「学習の手引」の中の該当箇所で、2009年9月1日現在のものです)
 送り方の簡単な手順は次のとおりです。
1、パソコンで作文を書きます。
2、書いた作文の文字画面をコピーします。
3、言葉の森のホームページの「作文の丘」に行き、生徒コードとパスワードを入れます。
4、本文のところにコピーしたテキストを貼りつけます。
5、読解問題の答えを送る場合は、問題と書いてあるところで答えを選択してください。


■■暗唱のコツはただ単に繰り返すこと
 今日、体験学習に来た小2の男の子に、100字の暗唱をしてもらいました。
 ルビは振ってありますが難しい漢字も多く、最初は何度も間違えながらやっと1回読み終えました。この分だと、10分間読んでも数回しか読めないというペースです。
 しかし、今回は、暗唱用紙を使って30回読む練習にしているので、時間はいくらかかっても平気です。

 低学年の子は、最初のうちは横にだれかがついていないとできないようです。そこで、私(森川林)は、横で色鉛筆を削りながら暗唱を聞くことにしました。

 片道の15回まで読んでも、最初と同じペースです。しかも、あちこち間違えたり飛ばしたりします。それでも、読み終えたつど、「お、上手になったね」「うまくなったぞ。その調子」などと励ましながら暗唱を続けます。

 残り10回ぐらいになると、自分でもだんだん終わりに近づいてきたことがわかるので、だんだん元気が出てきたようです。残りの5回で、つっかえながらも大体全文を言えるようになりました。

 30回読み終えたあと、「わあ、すごい。よく読めたね。じゃあ、見ないで言ってみよう(笑)」と長文を裏返しにすると、「えー!」と言ったあと、間違いなくすらすらと言えました。
 これには、子供も自分で驚いたようです。こういう難しい文章を自分の力で暗唱するという経験は、これまでなかったはずです。
 この子のような間違えたりつっかえたりの読み方だと、多くのお母さんは、気長に褒めることができずに、途中であきらめてやめさせてしまうと思います。

 勉強のコツは、ただ反復することです。それも、目先を変えて反復するのではなく、同じことを同じように反復するのが大事です。これは、小学生の勉強にとどまらず、中学生や高校生の勉強にもつながる重要なコツです。

 貝原益軒は、100字の文章を100回暗唱するという勉強法を提唱しました。しかし、現代では、単に100回暗唱するというのはやはり子供にとって抵抗が大きすぎるでしょう。100回の暗唱には、30分以上かかるからです。
 その点で、暗唱用紙を使った30回の暗唱は、だれにとっても無理なくできる方法になっているようです。

 同じ日に、高校生と中学生の英文の暗唱もしました。こちらは、日本語換算で100字程度の短い文章ですが、中学生や高校生の子は、反復するよりも頭で覚えようとするので、逆にかえって暗唱するところまで行きません。だいぶ長い時間がかかって、やっと100字の暗唱ができました。
 慣れてくれば10分以内で楽にできるものですが、反復というコツがまだわからないので、遠回りの勉強になっているのです。しかし、これも、やっているうちに自然にコツがつかめてくると思います。


■■学校で国語、英語、社会などの暗唱の宿題が出たら
 中学生の生徒から、学校で暗唱の宿題が出ているという話を何件か聞きました。英語の教科書を1ページを暗唱するとか、古文の一節を暗唱するとか、憲法の前文を暗唱するとかいう宿題だそうです。
 宿題というよりも、その暗唱ができたら成績をよくするという形で行われているようです。できない子も当然いるという前提で出されている宿題だと思います。

 これらの暗唱をするのに、言葉の森の暗唱の方法がそのまま使えます。

 まず時間を計ってひととおり全文を読みます。
 次に、10−20秒で読める範囲をいちばん小さいまとまりとして、句点などの切りのいいところで区切っておきます。この長さは、日本語でだいたい100字です。つまり400字の原稿を1分間で読むぐらいのスピードで読んで、100字約15秒がひとまとまりになるということです。英語の場合も同様に15秒ぐらいの長さを目安として区切っておきます。その区切りがわかるように、線などを引いておきます。

 この最小単位の100字の文章を暗唱用紙などを利用して30回読みます。これで大体10分です。翌日は次の100字をやはり30回読みます。3日目に次の100字を読みます。4日目5日目6日目は、300字を通して10回ずつ読みます。いずれも時間は10分程度です。
暗唱用紙を使った自習の仕方(http://www.mori7.com/mori/mori/annsyou.php)
暗唱用紙のサンプル(http://www.mori7.com/mori/mori/annsyou/annsyou_yousi.gif)

 300字の暗唱ができるようになったら、文の出だしをイメージを使って場所や身体に結びつけます。
イメージ記憶の仕方(http://www.mori7.com/mori/mori/kioku.php)
イメージ記憶の例/日本語(http://www.mori7.com/mori/mori/kiokuc.php)
イメージ記憶の例/英語(http://www.mori7.com/mori/mori/kiokud.php)
 次の300字も同じような要領で1週間で暗唱します。次の300字も同じように1週間で暗唱します。

 300字の文章を3つ覚えたら、次は900字を通して、イメージを思い浮かべながら1日4回暗唱します。こでも時間は10分程度です。900字4回の暗唱を続けていると、ほぼ1週間で900字全文が暗唱できるようになります。
 毎日10分間、週6日で1ヶ月暗唱すると、合計の時間はだいたい4時間です。もっと早く覚えられる人もいるはずですが、このぐらいの回数をやったほうが暗唱は長持ちします。
 貝原益軒は、100字の文章を100回読むという練習法を提唱しました。900字を100回読むと、やはり4時間弱です。単純に900字を100回暗唱するだけでも、文章は覚えることができますが、この方法だと暗唱ができるようになっているという感じがつかみにくいのです。暗唱は、途中まではなかなかできているような実感がわきませんが、後半になるにつれて、急速にできる感じがつかめるようになります。
 この回数を利用した暗唱で、英語でも古文でも憲法前文でも、何でも簡単に暗唱できるようになると思います。


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