言葉の森新聞2012年10月3週号 通算第1244号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
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■■【重要】勉強のことで困ったことがあったらご相談を

 言葉の森の勉強法は、やり方が軌道に乗れば、短い時間で大きな効果が得られ、しかも楽しくできるものですが、うまくできない場合は、親子でくたびれてしまうことがあります。
 作文がうまく書けない、書きたがらない、自習がなかなかできない、あるいは親の負担が大きいという場合は、言葉の森事務局までご相談ください。
 これまでのご相談の中で、次のようなケースがよくありました。
△子供が書いたあと、直すところを注意してしまう。→◎注意は書き出す前だけにして、書いたあとは無条件に書き終えたことを認めて褒めてあげてください。
△電話を聞いたあとなかなか書き出せない。→◎書いたあとすぐに始めるのがコツです。書けずに考えている場合は事務局に電話をして追加の説明を聞くようにしてください。
△毎日の長文音読をしていない。→◎小3以上は、長文を音読していないと、先生の説明を聞くだけでは感想文が書けません。できるだけ朝ご飯前などに長文音読の時間をとってください。
△音読や暗唱の自習をなかなかしない。→◎上の話と反対になりますが、たびたび小言を言いながら自習をさせるぐらいならその自習はやらないようにしてください。そして、読書の時間だけを確実にとるようにしてください。作文の勉強は長く続ければ必ず上達しますから、負担のないように続けていってください。
△読書をする時間がない、又は、読書をしない。→◎小学生は、勉強の時間よりもまず先に読書の時間を確保するようにしてください。学校で行う朝の十分間読書とは別に家庭で読書の時間を作ることが大事です。
△やさしい本ばかり読んで難しい本を読まない。→◎難しい本のかわりに、毎週の長文の音読をしてください。難しい本を無理に読ませようとすると、読書量が減ってしまうことがあります。
△親が手伝ってやらないとひとりでは書けない。→◎作文を書きながら手伝う形ではなく、書き出す前に親子で構成図を書くという形で最初だけ手伝い、あとは子供に任せるようにしてください。


■■項目表の★印で項目マークが出ていないところ

 10月からの課題フォルダで、項目表の★印のとこに項目のマークが出ていないところがありました。申し訳ありませんが、マークを書き加えておいてくださるようお願いいたします。


◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20121003#18131

■■賞品一覧表のページ
 賞品一覧表のページを新しくしましたので、ご利用ください。
http://www.mori7.com/yama/syouhinn.php


■■学年別の予習室の活用を
 言葉の森では、毎週の作文や感想文の課題のヒントになるように、学年別の予習室をfacebookグループとして開設しています。
▽言葉の森予習室小1~小6
http://www.facebook.com/groups/yosyuus1/
http://www.facebook.com/groups/yosyuus2/
http://www.facebook.com/groups/yosyuus3/
http://www.facebook.com/groups/yosyuus4/
http://www.facebook.com/groups/yosyuus5/
http://www.facebook.com/groups/yosyuus6/
 また、facebookが利用できない方もいることを考慮して、ホームページの掲示板にも、この予習室の情報を転載しています。
http://www.mori7.com/okajg/
 毎週、予習シートなどが掲載されていますので、ぜひご利用ください。


■■人間らしい仕事をする社会(facebook記事より)

 駅前に延々と並ぶタクシー、需要のないところに集まる供給。
 これが今の日本の沈滞を表す現象です。
 だから、みんなが豊かになるためには、一人ひとりが需要を作ることです。
 しかし、それは、残業をして終電に間に合わない生活をすることではありません。
 喜びに基づいた需要を作ることです。
 その需要のひとつが起業です。
 というのも、多くの人の喜びは今、いいものを買いたいというところから、いいものを作りたい又は売りたいということになっているからです。
 もう、クーラーも、カラーテレビも、自動車も、心をときめかせるものではなく、真に心をときめかせるものは、自分が始める新しい仕事になっているのです。
 その仕事を、今の企業社会の中で、大量の宣伝費を使って無理矢理に力技で社会に割り込ませるのではなく、親しい知人のつながりの中で、互いに長所や弱点を補い合いながら静かに優しく広めていくのが、これからの資本主義を超えた社会の仕事の姿です。
 人間は、人間らしい仕事をするために生きています。
 そして、そういう社会が日本の中で育っていくことが、これからの世界の真の平和と発展につながるのです。
 言葉の森が今考えているのは、その新しい仕事を、作文を中心とした教育として進めていく森林プロジェクトという寺子屋運動です。
 その寺子屋は、初めは子供の勉強から始まって、やがて大人どうしの能力開発につながっていくでしょう。
 日本人が好きなのは、レジャーよりも、自分の向上のようなもの、つまり道の文化だからです。
 森林プロジェクトのfacebookグループ
http://www.facebook.com/groups/shinpro/
(作文や子供の教育や起業や面白い人生に関心のある方、どうぞ)


■■国語力と読書の関係(facebook記事より)

 国語力と読書とは関係がないという人がいます。
 そう言えるのは、第一に短期間のことについてです。
 第二に、読んでいる本が易しすぎる場合についてです。
 国語力を建物にたとえると、その建物は、小高い丘の上に建っています。
 国語の成績を上げるコツは、短時間で説明でき、ほとんどの子はすぐに成績が上がります。
 国語力の建物は、すぐに建つのです。
 しかし、問題は小高い丘の方です。
 その建物が建っている丘は、その子のこれまでの読書や経験が積み重なってできたものです。
 小学生の場合は、大きく言えばそれまでの読書の量です。
 読書量が丘の高さになり、それはその上に建つ建物の高さよりも決定的なものなのです。
 中学生や高校生になると、丘はだんだん大きくなります。
 それはやがて小さな山のようになり、そこに、裾野、中腹、山頂などの区別ができるようになります。
 易しい本ばかり読んでいると、裾野だけが広がり、中腹や山頂が形成されません。
 しかし、易しい本がよくないというのではありません。
 易しい読書の裾野があるからこそ、中腹や山頂につながる道ができるからです。
 山頂近くの読書とは、入試問題の国語の文章と同じぐらいのレベルの読書です。
 そこまで読んでいる子は、建物をわざわざ建てる必要がないぐらい、読書力だけで国語力をカバーできるのです。

 9月27日の「子育て講座」は、読解力のつけ方についてでした。
 そこで出された質問のひとつが、上の「国語力と読書は関係があるか」ということでした。
 約1時間、実際の国語問題をもとにして長々と話をしたので、聞いているお母さん方は眠かったと思います。
 でも、このわずか1時間ぐらいの説明を、子供の実際の国語のテストにあてはめて話してあげると、すぐに成績が上がるのです。
 その効果は、中学生や高校生という学年が高いほど顕著です。
 それは、既に小高い丘ができている年齢なので、建物の高さがすぐに国語の成績につながるからです。
 ただし、その場合でも、全体の高さを決めるのは、丘の高さと建物の高さの合計です。
 だから、第一に読書、第二に読解力をつけるコツという順番なのです。


■■10月25日(木)の「子育て講座」は家庭学習と懇談会
 10月25日(木)午後1:30~午後3:00、港南台教室で、無料子育て講座を行います。
 今回は、家庭学習の進め方と、普段の勉強に関する懇談会です。
 通信で受講されている方も、お近くの方はぜひご参加ください。
 なお、定員がありますので、参加を希望される方は事前にご連絡ください。
 参加できない方のために、後日、動画をアップロードする予定です。


■■帰国子女、又は、海外で暮らす子の日本語学習法

 海外で暮らす日本人のお母さん方のいちばんの不安は、子供の日本語学習が遅れることです。
 しかし、ここで国語のドリルなどをやっても力はつきません。
 解く勉強や書く勉強は、形が残るので勉強をしている気になりますが、その分絶対量が不足するのです。
 量をこなすためには、日常生活の中で読むこと話すことに力を入れることです。
 つまり、家庭で日本語の本を読み、日本語の対話を増やしていくことです。
 しかし、本を読むとか話をするとかいうだけでは、学年が上がるにつれて質が低下してきます。
 そこで、質を補うものとして使えるのが、やや難しい文章の音読と暗唱です。
 読書として読むには難しすぎる文章でも、ふりがながふってあれば音読することができます。
 そして、音読を繰り返すにつれて、難しい日本語の文章を読む力がついてくるのです。
 音読だけでは頼りない感じがするときは、暗唱まで徹底すれば張り合いが出てきます。
 そこで使えるのが、言葉の森のルビふりのページ
http://www.mori7.com/musi/ruby.php
 子供に音読させたい文章を、このフォームに貼りつけて送信すると、ふりがな付きのhtmlのソースができます。
 このソースをコピーして、自分のパソコンのデスクトップなどに新規作成したテキストに貼りつけ、拡張子を「新規テキストドキュメント.txt」から「新規テキストドキュメント.html」に変更します。
(拡張子が表示されない設定になっているパソコンが多いので、「設定」→「コントロールパネル」→「フォルダオプション」の「表示」のタブで、「登録されている拡張子は表示しない」についているチェックをはずしておきます)
 そして、その「新規テキストドキュメント.html」をダブルクリックすると、ルビ付きの文章が開くので、それを印刷すると子供の音読用の教材が作れます。
 これで、自分の好みの文章で無料の教材がいくらでも作れます。(^ー^)v
(やり方がちょっと複雑なので、そのうち、もっと簡単に印刷教材が作れるようにしておきますね。)
 海外に暮らす日本人の子供さんをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
facebookグループ「帰国子女の原」
http://www.facebook.com/groups/189776334405898/
 この勉強法は、海外に住む日本の子供たちだけでなく、日本で暮らす外国の子供たちの日本語学習にも使えます。
facebookグループ「日本語for外国人の島」
http://www.facebook.com/groups/101094806649890/
 暗唱の仕方は、このかわいい子がお手本です(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=ea0TKJSULIg&feature=channel_video_title
 ほら、楽しそうでしょ。


■■デフレの時代は、創造の時代(facebook記事より

 もらうより、あげる方が楽しい。
 買うより、売る方が楽しい。
 教わるより、教える方が楽しい。
 これがデフレの時代です。
 供給が常に需要を上回るので、消費はどんどん楽になりますが、しかしその分雇用はどんどん厳しくなります。
 そういう時代に生き残るには、まず自分が今の仕事を離れても、他人に提供できる何かを持つことです。
 つまり、他の人に、あげるもの、売るもの、教えるものがあれば、それがこれからの時代の生き残りの切り札になります。
 それは、子供の教育も同じです。
 今の社会の枠にあてはまる人間になるだけでなく、自分から何かを作り出すことのできる人間になることが子供たちのこれからの勉強の目標です。
 なぜなら、今の社会の枠組になっているものは、デフレの時代に対応するために、これからますます、国外化、自動化、機械化していくからです。
 楽になる物やサービスの恩恵を受けながら、自分が提供できる新しい文化を創造することが、これからの時代の生き残り戦略です。
 今日もさわやかな日本晴れ。
 収穫の秋、食欲の秋、読書の秋です。
 facebookグループ「読書の好きな子になる庭」では、子供向けの本のおすすめを募集しています。
http://www.facebook.com/groups/118437524908264/


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