言葉の森新聞2013年6月1週号 通算第1275号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
    毎週担当の先生から電話の指導がある続けやすい通信講座
    自宅で無料体験学習を受けられます
    お申し込みはこちらからどうぞ
    https://www.mori7.com/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■■【再掲】6.1週進級テスト。項目マーク忘れずに
 6.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(6月8日ポスト投函まで)
 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の★印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「いろいろな言った」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところに項目マークを書いておいてください。
構成(こうせい) 題材(だいざい) 表現(ひょうげん) 主題(しゅだい)
 マークが書きにくい場合は、「こうせい」「かいわ」「たとえ」などと、何を書いたつもりかがわかるような言葉で書いておいても結構です。
 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目マークをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。1月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。
 なお、進級テストは、4月と5月のいずれの月も最低1回は作文を出していることが条件になります。4月又は5月の作文で、どちらかの月で1回も書いていない場合は、6月8日までの間に作文を提出してください。


■■前川先生が復職します
 7月1週より、前川先生が復職します。以前の担当生徒で、7.1週より前川先生に担当交代を希望される方は、6月10日までにお申し出ください。

■■【再掲】夏休み中の授業について
 夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。ただし、(A)海外にホームステイで出かける場合、(B)病気治療のため入院する場合など、電話連絡のとれない状況での1ヶ月以上の休会は受講料の返金をしますのでご相談ください。
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。

 なお、8月12日(月)より8月17日(土)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
 夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。


■■父母講座「国語力、作文力をつける家庭学習法」の資料

 5月23日(木)港南台教室で子育て(父母)講座を行いました。今回は、当初の話の予定はごく簡単にして、その代わり最近の話題を中心にしました。
 箇条書き風ですので、読みにくいかもしれません。動画は編集したあとアップする予定です。

■変わる東大入試と、これからの学力 http://www.mori7.com/an/2.html
■これからの教育に求められるもの http://www.mori7.com/an/3.html
■学力の中心は、国語力 http://www.mori7.com/an/4.html
■国語力、作文力をどうつけるか http://www.mori7.com/an/5.html
■受験的国語力で解くセンター試験国語 http://www.mori7.com/an/6.html
■頭がよくなる「1日10分」家庭学習法の国語編を読む http://www.mori7.com/an/7.html
■父母講座(子育て講座5月) http://www.mori7.com/an/8.html

 これらの記事の中でも、特に役立つのは、「受験的国語力で解くセンター試験国語」だと思います。 理詰めに解くとはどういうことかということを解説しています。

 しかし、もうこういう不毛な試験はやめて、希望する人は誰でも希望する大学に入れるようにするといいと思います。
 東大のオンラインによる反転授業の試行にも見られるように、入口はもう全世界に開かれています。入るのは誰でも入れるのです。入ったあと、そこで得た知識を、分かち合いたい人どうしが対話を通して共有するというのが大学の未来の姿になると思います。



■■資料:変わる東大入試と、これからの学力
http://www.mori7.com/an/2.html
●学力のある生徒が入らなくなった東大
○推薦で、早めに早稲田、慶應に行ってしまう高校生が増えている。
○東大の過去問に合わせた受験指導で合格する生徒で均一化。
○個性のある子よりも、従順な子が多いので、大学に入ってからの伸びがない。
○やはり記憶力のいい生徒が有利。しかし、記憶力だけがよすぎる生徒も。
○後期で入る生徒も、前期の不合格者にすぎないので、後期試験が無意味に。
○ペーパーの成績よりも、多様性と学ぶ意欲のある生徒。(ただし、センター試験で一定の学力は担保)
●2016年度から、東大の推薦入試、京大の特色入試
○いずれも100人。(様子を見て拡大も)
○東大は、11月出願(どの高校からでも、校長の推薦で1~2名。特色のある学力の生徒)

12月面接(長い時間をかけて)
○後期試験は廃止(特色ないので)、AO入試はせず(高校と連携できないので)
1月センター試験(ここで7~8割を取れる学力を担保)
●低下する大学生の学力、その後の社会人生活
○受験に合わせた薄っぺらな学力。つまり、受験に役立つことしかしていない。受験勉強以外の読書などの厚みがない。
○2018年度から18歳人口の減少。既に大学全入時代に。
○しかし、高校中退7万人、大学中退7万人(8人に1人)、専門学校中退4万人。
○10人の大学生のうち、就職して3年以上続ける人3人、大学院などに進学する人2人、就職するが3年以内にやめる人1人、大学中退1人、留年1人、フリーター2人という
割合に。
○人生の目標として、大学合格ではなく、仕事を通しての社会貢献ということを子供のころから伝えていく必要。
●子供のころから厚みのある勉強を
○中心は勉強であって、音楽やスポーツではない。
○厚みのある勉強の中心は読書。しかし、物語文から説明文へ。説明文の実力をつける問題集読書。
○更に、家庭での楽しい知的対話。対話の文化は、小学校低中学年のうちから作る。
○厚みのない勉強とは、塾任せの勉強。
○家庭学習で中3まで基礎力をつける。しかし、学力テスト上位県が大学入試でふるわない例に見られるように、家庭学習の基礎力形成は中3まで。
○受験期には、受験に対応した学習方法が必要。それは、過去問分析と、1冊の4回以上反復、短期集中学習。


■■資料:受験的国語力で解くセンター試験国語
http://www.mori7.com/an/6.html
●センター試験の満点対策
○例年、高3で真面目に勉強していたはずの生徒が8月に試しにやるセンター試験で平均の60点そこそこ。
○しかし、その後の1~2時間の個別説明で、次の週から満点近い成績に。
○ただし、読書をしていない生徒は70点、80点……。
●読書で実力の土台を作っておく
○問題集読書が最もやりやすい。
○ただし、大学入試問題集は高いので、次のような本も。
・岩波ジュニア新書
・中公新書
・新潮選書
・岩波新書
○小中学生も基本は同じ。問題集読書は、説明文、物語文、詩などのバランスが取れている。
○詩や物語の中には微妙な感性を必要とするものがるので、親子の対話の中で感じる力を育てる。
○親は、知識の話だけでなく、自分の体験を通して似た話をするとよい。
○そのために、予習室の活用を今後進める予定。
●2012年度の問題から
●選択の仕方
○選択肢はすべて正しそうに見える。内容的には、どれも合っているが、問題文との関連で合っていない。
○(1)「子孫」「配偶者」という言葉が直前にあるが、これはひっかけ。この言葉は前の段落で終わっている。だから×。
○(2)「協調して生活する異種個体」というのは、ワニとワニドリのような関係だが、そのような内容はない。だから×。「異種」という言葉を、ちらっと見るだけでイメージ化できる力が必要。つまり読み慣れていること。漢字集の音読もそのため。
○(3)「空白」「疲労」という言葉が直後にある。しかし、「生活圏に生い茂るさまざまな植物」というのはない。だから×。
○(4)「気象のような自然現象」という言葉はない。しかし、内容的には、「固有の環境との接点」で外れてはいない。「食行動などの場面」という言葉はないが、内容的には、「同種他個体との協力」で外れてはいない。そこで?。
○(5)内容的にはかなり近いが、「空間」という言葉で限定しているところが×。
○このようにして、×や?のところを除いて、残ったものが◎という選択の仕方をする。
○問題を解く練習をするときは、先に答えを書き込んでしまい、そのあと、なぜほかの選択肢が×なのかを明記する。





----------------------------------------------------

■MagMagからのメールマガジンの登録と削除は下記のページで
(▼ダイジェスト版 マガジンID:0000000226)
https://tinyurl.com/ybkrlw5b
(▼完全版 マガジンID:0000132951)
https://tinyurl.com/yakxr3w3
■これまでの言葉の森新聞は下記のページで
https://www.mori7.com/mori/
■ホームページ
https://www.mori7.com/
■メール
mori@mori7.com