言葉の森新聞2013年6月2週号 通算第1276号
文責 中根克明(森川林)
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■■【再掲】夏休み中の授業について
夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。ただし、(A)海外にホームステイで出かける場合、(B)病気治療のため入院する場合など、電話連絡のとれない状況での1ヶ月以上の休会は受講料の返金をしますのでご相談ください。
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
なお、8月12日(月)より8月17日(土)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
■■8月の学力テストの募集(国内生徒対象)
勉強の進め方で最も大事なのは、自分の今の実力を知ることと、受験の場合は志望校の過去問の傾向を知ることです。
言葉の森では、小中学生の生徒が自分の実力を把握できるようにするために、4月、8月、12月(小6・中3のみ)、1月の3~4回にわたって、家庭でできる全国学力テストを実施しています。
小1~3は国算、小4~6は国算理社、中1~3は国数英理社で、小4~6と中2~3は、非受験型と受験型のいずれかを選べます。
受験料は、小1~3が2,000円、小4~6が2,600円、中1~3が3,000円で、希望される方は受講料と一緒に引き落とします。
参加は自由で、受験する月も自由に選択できます。
全国学力テストですので、お子様が現在学習塾に通われている場合、その塾と同じテストになる可能性もあります。特徴は、学力テストのあとに実力強化問題集としてPal、Paljr、BPalなどの小冊子(A4サイズ)が配られることです。同じ学力テストだった場合は、通われている塾の方の学力テストを優先してくださって結構です。
■お申込み
詳細とお申込みは、ウェブからお願いします。
http://www.mori7.com/gakute/
(お申込みは、お電話でも受け付けています)
■受験科目
◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20130602#19313
◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20130602#19338
■日程
◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20130602#19346
■受験料(1回分)
○小1~3(2教科)…2,000円
○小4~6(4教科)…2,600円
○中1~3(5教科)…3,000円
(非受験型も受験型も同じ料金です)
(受験科目を減らすことはできますが受験料は変わりません)
■■英語の音読暗唱のページを見やすくしました
言葉の森は、作文、読解、国語という専門的な分野を指導している教室です。
言葉の森では、これまでは、ほかの分野の勉強は教えていませんでした。それは、ほとんどの教科の勉強は、家庭で自分ひとりでできると考えていたからです。
しかし、近年、小学校低中学年からの塾通いの子が増え、本来遊ぶ時間を大切にしなければならない時期に勉強漬けの生活を送る子が増えていることに気がつくようになりました。
低学年から成績を上げることを目的とした勉強をしている子は、そのときは確かに成績は上がりますが、その分勉強に対するマイナスの感情を持つようになることがあります。また最も大事な創造性を伸ばす自由な時間が圧迫されることもあります。その結果、低学年のときに成績のよすぎた子は、高学年、中学生、高校生と学年が上がるにつれて勉強に対する意欲が低下するようになりがちです。
そこで、言葉の森では、家庭で楽にできて実力のつく勉強ということで、他の教科の勉強の仕方もアドバイスすることにしました。
英語は、この5月末に、政府の教育再生実行会議が提言を行ったように、これから小学校の授業の中で一層指導が強化されるようになります。
英語学習の強化自体は問題ありませんが、その英語教育重視の流れに対応するために、英語の早期教育に取り組もうとする人が増えているところに問題があります。
小学校3年生までは日本語を充実させる時期であるのに、幼児や低学年から英語に力を入れることで、日本語も英語も不十分な子供たちが増えているのです。
英語は、中学生から始めても間に合いますが、英語の感覚をつかむのに最適な時期は小学校4年生からです。しかし、その時期の英語の取り組みは、英語の単語や文法を覚えるような知識的なものでなく、英語を感覚的に身につけるようなものです。
そこで、言葉の森(通学教室)では、家庭でできる英語の勉強として、英語の本をもとに英語の文章を丸ごと暗唱するという自習を行えるような仕組みを作りました。
この自習を小学校4年生から行えば、毎朝10分ほどの学習で、英語の感覚が身につき、中学に上がってからの英語も得意になります。
http://www.mori7.com/kg/ei/jm.php
なお、このページで紹介しているソフトやウェブサイトは、ほとんどフリーのものですので、同じような英語の勉強法は、家庭でも独自に作れます。
■■国語の成績をよくするよりも国語の実力をつけること
====5月31日のfacebook記事より
先日、小学生の子のお母さんから電話の相談がありました。
「塾の国語のテストの点数がすごく悪くて……」というのです。
点数が悪くて相談をされる方に共通しているのは、ほとんどの場合そのテストの中身を見ていないことです。
大事なのは、点数ではなく、その中身です。
点数が悪くても笑って済ませられる場合もあるし、点数がよくても危機感を持たなければならない場合もあります。
実は、学力とテストの成績は、最近ますます一致しなくなりました。
先日もセンター試験対策のことを書きましたが、最初に60点の平均点ぐらいしか取れない生徒が、数時間の説明で次の週からは満点近い成績を取るようになります。
【参考記事】「受験的国語力で解くセンター試験国語」
http://www.mori7.com/an/6.html
だから、国語の本当の学力を知るのに、いちばんあてになるのは、その子の読書と対話と作文です。
本を読んでいて、普通に対話ができて、文章がしっかり書ければ、テストの成績はあとからどうにでもなります。
同じことは、英語にも数学にも言えます。
大事なことは、成績をよくすることよりも、学力の土台を作っておくことです。
成績は、受験の前になってからよくすることを考えればいいのです。
普段の勉強は実力をつけるための勉強、受験の前の勉強は勝負に勝つための勉強という区別をしておけば、余裕のある能率のよい生活が送れると思います。
====
それでは、国語の実力をつけるためには、どうすればいいかというと、
1、朝ご飯前の毎日の長文音読(できれば暗唱も)
2、毎日の夕方の読書10ページ以上(できれば50ページ以上)
3、課題の長文をもとにした親子の対話(できれば家族全員で)
4、毎週の作文
そして、更に余力があれば、
5、問題集読書
です。
■■父母講座「国語力、作文力をつける家庭学習法」の資料(2)
■資料:これからの教育に求められるもの
http://www.mori7.com/an/3.html
●受験のための教育から、実力のための教育へ
○小学生時代は、勉強よりも読書。
○算数・数学はあとからでも追いつくが、それなりに時間がかかる。苦手な子は、勉強の仕方を知らないので、自力で追いつくのは無理。勉強の仕方を知っている人に方法を教えてもらえばできるようになる。だから、苦手にしない程度に毎日一定の時間取り組むようにする。
●塾や学校に任せる教育から、家庭中心の教育へ
○塾の勉強が主になっては実力はつかない。
○家庭での宿題をきちんとやっている生徒が伸びる。
○塾や学校からの宿題の有無に関係なく、家庭で毎日の学習をする習慣をつける。
●点数を目標にした教育から、文化の教育へ
○社会生活で大事なのは学力よりも人間性。
○成績の悪い子をけなさないという思いやり、自分の成績を自慢しないという謙虚さが大事。成績で人を見る生徒は、学年が上がるにつれて成績が伸びなくなる。親の姿勢が最も大事。
○日常生活での挨拶、手伝い、言葉づかいなどを勉強よりも優先させる。
●競争の教育から、独立の教育へ
○今人気のあるところに殺到するよりも、自分の好きな分野を追究することが大事。(しかし、スポーツや音楽は余技で)
資料の説明は、動画でアップロードする予定です。
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