言葉の森新聞2013年9月3週号 通算第1289号
文責 中根克明(森川林)
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■■9月16日(月)・23日(月)は休み宿題(再掲)
9月16日(月)・23日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時ー午後7時50分。電話0120-22-3987)
電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
■■新学期の教材を発送します
新学期の教材を9月18日(水)―24日(火)に発送する予定です。
国内の生徒で28日になっても届かない場合はご連絡ください。
住所シールも同封します。
■■小5から難しくなる作文課題で創造的な学力を伸ばす
これからの時代に必要な学力は、自分で何かを創造する学力です。知識を理解したり吸収したりする学力は、その創造する学力の土台になりますが、理解や吸収だけではもう不十分です。
言葉の森では、小学校5年生のころから、課題の長文が急に難しくなります。難しい(が内容的には面白い)長文を読んでその感想文を書く練習をするのですが、生徒の年齢では、その長文を理解はできても発展させることができません。
そこで、お父さんやお母さんとの対話が必要になってきます。お父さんやお母さんは、子供よりも人生経験が多いので、すぐに似た例を見つけてこられるからです。
しかし、お父さんやお母さん自身が理解する勉強に慣れていると、似た例を見つけて話題を発展させるということがなかなかできません。
子:「こんなことが書いてあったんだよ」
親:「へえ」
子:「おもしろいね」
親:「うん、おもしろいね」
子:「何か似た例あるかなあ」
親:「ネットで調べたら」
子:「……」
という展開になってしまうことも多いのです。
覚えた知識を披露することは誰にでもできます。大事なのは、その知識を自分なりに発展させることです。
これまでの勉強のほとんどは、知識を覚えてそれを正しく再現する勉強でした。しかし、そういう学力は、人間がただ辞書の代わりになっているような学力です。これからの人間は、もっと人間でなければできない創造性を発揮する学力を育てていく必要があるのです。
■■【重要】オープン教育のページを開設
言葉の森オープン教育コミュニティーのページを開設しました。
これから、価値ある情報を満載にしていく予定です。
ご意見、ご質問など、ご自由にお寄せください。
http://www.mori7.com/ope/
▼開設中及び開設予定中の掲示板
●オープン長文 ●作文発表会 ●作文質問広場 ●受験作文小論文 ●森の予習室小1 ●森の予習室小2 ●森の予習室小3 ●森の予習室小4 ●森の予習室小5 ●森の予習室小6 ●森の予習室中1 ●森の予習室中2 ●森の予習室中3 ●森の予習室高1 ●森の予習室高2 ●森の予習室高3 ●読書感想文の川 ●ビジネス文章講座 ●オープン勉強 ●オープン読書 ●漢字暗唱検定 ●算数数学問題検定 ●公立中高一貫校問題 ●全教科自習オプション ●長文暗唱検定 ●読解問題満点対策 ●問題集読書の川 ●小1の算数 ●小2の算数 ●小3の算数 ●小4の算数 ●小5の算数 ●小6の算数 ●中1の算数 ●中2の算数 ●中3の算数 ●オープン読解問題 ●オープン遊び ●英語暗唱検定 ●日本の行事と文化 ●対話for辛党 ●対話for甘党 ●言葉ちゃんこ ●日本語と外国人 ●英語ジャックと豆の木 ●オープン生活習慣 ●森父母広場 ●オープン広場 ●森林プロジェクト ●森プロプロ ●葦スタントの沢 ●帰国子女の川 ●子牛の遊ぶ水辺 ●森のバックリンク ●中学生の勉強相談の川 ●小学生の家庭学習の川 ●アフィルの泳ぐ岸辺
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世界の変革に合わせて教育も大きく変わる 1
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■■「東洋経済オンライン」のインタビュー記事に
オンライン作文教室
「東洋経済オンライン」のインタビュー記事で、言葉の森が、オンライン作文教室として紹介されています。(4ページ目)
「英語より「問答力」!元外資系パパの教育哲学
http://toyokeizai.net/articles/-/18374
子供が、小学校高学年になったあたりから、親子の会話というのは難しくなります。
特に、お父さんは子供と共通の話題があまりないので、たまに話をしても、「勉強はどうだ」「まあまあ」というような話になりがちです。
そこで、生きてくるのが、言葉の森の作文・感想文です。
毎週、課題の長文を音読し頭に入れ、週に1回その内容を子供がお父さんやお母さんに説明します。そこから、家族の知的な対話が始まります。
親子で話をすると、難しい感想文も書きやすくなり、内容もぐんとレベルが上がります。子供は、お父さんやお母さんとの話の中で、考える力を身につけていきます。
小学校高学年でこういう家族の対話をするためには、小学校低学年から家庭の中で対話の文化を作っておくことです。
そのためには、小さいころから子供の言ったことを批評したり注意したりせず、いつも優しく聞いてあげ、そこにお父さんやお母さんの似た話をしてあげることです。
また、お父さんやお母さんも、週に1回、子供たちに、今週あった話をしてあげます。
こういう家族の対話の時間を持つことが、問題集を解いて勉強することよりもずっと豊かに子供たちの心と頭を育てていくのです。
====facebook記事より。
「家庭でできる最強の教育は会話だと思っています」という「東洋経済オンライン」のインタビュー記事を見て、そうだなあと思いながら読み進めていきました。
すると、途中で、
堀内さんはそもそも、子どもの日常を習い事で埋め尽くすことにも慎重だ。2人の子どもがやってきた学習系の習い事は、なんと小学校高学年からのオンライン作文教室のみ。「どこの国で暮らしていくにせよ、考える能力の基礎として言葉を扱う力があれば、将来、どう転んでも学んで損はないだろう」という判断からだ。
ちなみに、中高一貫校に通う長女は、その「作文力」で合格を勝ち取った。勉強漬けでなくても、本人の意思の力と考える力とで、道を切り開けているというのは興味深い。……
リンク先をクリックしてみると、やはり言葉の森でした(笑)。
へえ、そうだったんですか。それはうれしいなあ。
家庭での会話というのは、考える力のもとになっているのでしょうね。
■■オリンピック開催をきっかけに明るくなる日本
――勝敗を超えた世界を
オリンピック開催が決まってから、日本全体が明るくなった気がします。
もうほとんどデフレ脱却の気分。(気分だけですが)
人間の意識の力の大きさを改めて感じます。
もしかすると、アベノミクスの第5の矢は(そんなのあったか)、オリンピック開催をきっかけにして生まれたこのムードの変化だったのかもしれません。
そして、7年後の新しいオリンピックは、これまでのようにあまりにも勝ち負けにこだわったオリンピックではなく、文字どおりスポーツの祭典になると思います。
これまでの弱肉強食の競争社会が終わったあとの、世界中の人々が集まる大きなお祭りのようなものになるでしょう。
同じ変化は、教育にも生まれていきます。
今の教育は、受験という競争に勝つためのテクニックと詰め込みによって、科挙化した教育になっています。
これからの教育は、バランスの取れた学力と創造性と共感性と社会貢献を目指したものになっていくでしょう。
そんな7年後は、もう今日から始まっているのだと思います。
■■森リン大賞の点数と作品表示は高学年から
森リンは、言葉の森が開発した作文小論文自動採点ソフトです。(2005年国際特許取得。特許庁の検索ページ http://www2.ipdl.inpit.go.jp/BE0/ で、「言葉の森」と検索すると表示されます)
子供たちが、自分の作文を客観的に評価するためのツールとして開発しました。しかし、点数として表示されると、つい子供は点数だけに目が行ってしまうため、小学校1、2年生の生徒では、森リン大賞の点数を表示していません。
また、森リン大賞の代表作品を表示すると、その代表作品と自分の子供の作文を比較して子供を作文嫌いにしてしまう保護者が多かったので、小学校3、4年生までは代表作品を表示していません。
小学校5年生以上は、子供自身に向上心が生まれてくるので、小学校5年生からは代表作品を表示しています。
森リン点は、1200字以上の論説文を基準にして評価しているので、字数の少ない学年のうちは、点数も低くなります。中学生以上で意見文を書くようになった生徒は、1200字以上の作文で80点台後半の点数が取れるようになることを目安にして勉強をしていってください。
■■勉強と同じぐらい大事なよい習慣作り
子供が将来社会に出て仕事をするときにいちばん役に立つのが、子供時代のよい習慣作りです。
例えば、ごく身近なことですが、返事は「はい」と言う。人に会ったら挨拶をする、などです。
勉強はほどほどにできていれば、社会生活で困ることはありません。
勉強のしすぎで、肝心のよい習慣作りが後回しになる方が困るのです。
その勉強のしすぎのかなり大きな要因が、宿題のような半強制的な勉強です。
逆に、よい習慣作りの最も大事な環境が、子供が自分で行う学習です。
宿題ということで子供の意志と無関係に勉強をさせれば、確かに成績は上がります。
しかし、その便利さに流されてしまうと、宿題があればやる、宿題がなければやらないという勉強スタイルになってしまいま。
大切なことは、家庭で行う自学自習の骨格を決めておくことです。
そして、起床、勉強開始、就寝の三つの時間を子供が自分で守れるようにしておくことです。
■■低学年の長時間勉強は、学力低下のもと
低学年の長時間勉強のどこに問題があるかというと、親や先生に見せるための勉強になるからです。だから、自然に時間のかかるやり方で勉強する癖がつきます。
低学年の間に時間をかけてやっていたことも、学年が上がりやる気になったときにはその何分の一かの時間ですぐにできるようになります。ところが、その肝心のやる気の出た時期になってもまだ、時間のかかる勉強の癖を引きずっている子が多いのです。
そのひとつが、読む勉強ではなく、解く勉強をしたがることです。例えば、社会の勉強は、教科書を繰り返し読むのがいちばん楽で能率のいい勉強法です。しかし、社会の問題集を解いて○×をつけるような勉強を勉強だと思っている子がかなりいます。
だから、低学年のときほど、自学自習で無理のない勉強をしていくことが大切なのです。
■■7~9月の課題フォルダの絵のヒント
7月~9月の課題フォルダに絵のヒントが入っていませんでした。印刷の仕組みを変更したことによるプログラムミスです。申し訳ありませんでした。
絵のヒントは、なくても困ることはありませんが、絵があるとわかりやすいという人もいたと思います。
もう遅くなってしまいましたが、絵のヒントをごらんになる場合は、下記のページでお願いいたします。
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