言葉の森新聞2014年2月2週号 通算第1308号
文責 中根克明(森川林)

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■■2月11日(火)は休み宿題(再掲)
 2月11日(火)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日9時~19時50分、土曜9時~11時)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」にも、学年別の予習のヒントが載っています。


■■【重要】4月の学力テストの募集(国内生徒対象)

 言葉の森では、小中学生の生徒が自分の実力を把握できるようにするために、4月、8月、12月、1月の3~4回にわたって、家庭でできる全国学力テストを実施しています。(12月は小6・中3のみ)
 小1~3は国算、小4~6は国算理社、中1~3は国数英理社で、小4~6と中2~3は、非受験型と受験型のいずれかを選べます。
 受験料は、小1~3が2,000円、小4~6が2,600円、中1~3が3,000円で、希望される方は受講料と一緒に引き落とします。参加は自由で、受験する月も自由に選択できます。
 全国学力テストですので、お子様が現在学習塾に通われている場合、その塾と同じテストになる可能性もあります。特徴は、学力テストのあとに実力強化問題集としてPal、Paljr、BPalなどの小冊子(A4サイズ)が配られることです。同じ学力テストだった場合は、通われている塾の方の学力テストを優先してくださって結構です。
 詳細とお申込みは、ウェブからお願いします。(お電話でも受け付けています。)
http://www.mori7.com/gakute/
※「学力テスト」のページでは、お申込み期間が2月14日までとなっていますが、言葉の森新聞での連絡が遅れましたので、2月21日まで申込み受け付けを延期します。


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【重要】2月4週の自習検定を受付中

 自習検定のページで、漢字読み、算数数学問題、英語暗唱、長文暗唱など自習検定の申込みを受け付けています。(いずれも無料)
http://www.mori7.com/jks/ (受付はウェブからのみです。
 毎月1日から18日までの間に申しこめば、その月の4週(22日~28日)にウェブで検定試験を受けられます。
 しばらくは様子を見るために、選択できる出題の範囲を学年相当に絞っていますが、将来は学年を超えて複数の検定試験を自由に受けられるようにしていく予定です。


■■自習検定で自分の解いた問題が見られます

 自習検定のページで、「これまでの点数」をクリックすると、自分の解いた問題が見られるようにしました。 http://www.mori7.com/jks/


■■継続のおすすめ(再掲)

 言葉の森の勉強は継続することが大切です。
 これから何回かに分けて、小学校1、2年生から、小学校高学年、中学生、高校生へと進む勉強の流れを説明します。子供の成長を、長い展望で見ていきましょう。


■■継続のおすすめ「新中学生の勉強の仕方」(再掲)


どういう勉強をするか

・作文の字数は、600~1200字です。
・高校生になったときの小論文の基礎となる意見文の書き方を練習します。
・中学生の意見文と高校生の小論文の差は、主に長文の難しさの差です。中学の3年間で勉強する意見文の書き方がひととおりできれば、その書き方で大学入試の小論文に対応できます。
・パソコンで書ける生徒は、できるだけパソコンで書き、自動採点ソフト森リンの点数などを勉強の目標にしていきましょう。
・パソコンで書いている人で、高校入試に作文試験がある場合は、試験の3ヶ月前から手書きに戻しておきましょう。


新中学生の勉強の仕方
 中学生は、中高一貫校に進む子と、高校受験の必要な中学に進む子とがいます。
 中高一貫校に進んだ生徒は、そのまま学校に任せておけばいいと考えるわけにはいきません。中学受験までの勉強の反動で、1年生のときに遊んでしまうと、あとから取り戻すのが大変です。勉強は、学生の本分ですから、受験の前でも後でも、常に同じように生活の優先事項として取り組んでいく必要があります。
 高校受験の必要な中学に進んだ生徒は、中学1年生のころは、まだ受験が差し迫った課題になっていないためにのんびり過ごしてしまうことがあります。家庭で、勉強の方針を立てて計画的に取り組んでいく必要があります。
 中学生は、まだ自分で勉強の計画を立てることはできません。計画を立てて何かを成し遂げるという経験が少ないからです。特に、受験に向けての勉強計画のような大がかりなことは、本人の力だけではできません。しかし、勉強の計画の立て方は、学校では教えてくれません。塾も、スケジュールに沿った勉強を教えてはくれますが、本人が自分で計画を立てて勉強する方法は教えてくれません。中学生の勉強の計画は、家庭で試行錯誤しながら少しずつ作っていくものです。
 そのために、学年が変わる前の春休みの間に、勉強法の本をまとめて読んでおきます。新しい物事に取り組むときは、本の情報を参考にするのがいちばんです。できるだけ多くの勉強法の本を読み、その中で、自分がいちばん参考にできると思った本を1冊決めて、その1冊を勉強法の座右の書として勉強を進めていきます。自分のペースで勉強していると、いつの間にか自己流のやり方で無駄の多い勉強をしていることが多くなるので、ときどきその本を見て軌道修正するようにします。

 中学生の時期は、小学生のときよりも、高校生のときよりも時間の余裕がありません。部活があったり、定期テストがあったり、宿題があったりと、毎日時間に追われる生活をしています。しかし、勉強の基本はシンプルです。
 国語力については、読書に力を入れるとともに、難しい文章として高校入試の問題集の問題文を読む練習を続けていきます。時間が忙しくなると、読書は後回しになりがちですが、中学生のころに読書をしない生活にしてしまうと、その後の高校生、大学生でも読書のある生活になかなか戻りません。読書は、勉強と同じぐらいの重要度で毎日取り組んでいきましょう。中学生になると、国語の教科の中に、文法や古文が出てきます。これらは本当の国語力というよりも、単なる国語の知識です。文法や古文は、漢字の書き取りと同じように繰り返し覚えるという形で勉強していきましょう。
 英語の勉強の基本は、教科書を何度も音読して、丸ごと暗唱できるぐらいにしておくことです。教科書の1ページを20回ぐらい声を出して読むと、文章を見ないでも言えるようになります。そのようにして全ページを暗唱していきます。暗唱ができたら、もとの文章を見ないでも書けるところまで覚えていきましょう。これは、口で言うほど簡単なことではありません。気長な忍耐力の必要な勉強です。英語の成績は、真面目さに比例していると言われます。試験前に集中して勉強するのではなく、毎日の勉強の目標を決めてこつこつと取り組んでいくことが大切です。
 数学の勉強の基本は、自分にとっては少し難しいぐらいの問題が載っている問題集を繰り返し解くことです。できなかったところは、解法を見て自分で理解します。解法を見ても理解できないときは、両親や先生に聞きます。お父さんやお母さんは、突然中学生に数学の問題を聞かれても答えることはできませんが、解法を見て理解することなら子供よりもよくできるはずです。身近な両親に聞いて、それでもわからないときは先生に聞くというようにしていくと能率がよくなります。
 数学の勉強は、易しくできる問題を何題解いても力がつきません。問題集を繰り返し解くときも、一度できた問題は決して解かないようにします。そのかわり、できなかった問題は、日を置いて、2回でも、3回でも、4回でも、できるようになるまで繰り返し解きます。できない問題だけを繰り返し解くという勉強は、精神的にかなり苦しいものですが、こういう勉強の仕方でなければ力はつきません。
 このように、繰り返しできなかった問題を解くという勉強をするために、問題集はしっかりと1冊に製本してあるものを選びます。塾でもらうプリントや通信教材で次々と送られる小冊子の形のものは、ばらばらになりやすいので繰り返し解くという勉強には向きません。
 中学生の勉強で最も差がつく教科は数学です。だから、高校入試でも、数学の成績が合否を左右します。数学が苦手だと、高校に入ってからの進路の幅が狭まります。数学の成績は、頭のよさにも遺伝にも関係ありません。ただしい勉強の仕方を知っているかどうかです。しかし、覚えるる知識の量が多く、その知識が土台になって次の知識に結びつくという形になっているので、苦手な人はなかなか成績が上がらないように見えるのです。

 高校入試で、作文試験を行うところが増えています。点数の差をつけるために、課題はかなり難しいものが多いようです。しかし、言葉の森の通常の作文の勉強をしていれば、どのような課題でも書き方はすぐにわかります。
 合格圏内に入る作文を書くためには、思考力と語彙力をつけておくことが大切です。思考力と語彙力は、読書によって身につきますから、学校の勉強とは別に多読と難読を進めておく必要があります。 


■■2013年のコンクール等入選一覧 おめでとう!

 2013年に、作文のコンクール等に入選した作品の一覧です。(題名と氏名は省略)
 毎週の作文で傑作を書いている子は多いと思います。機会があれば、ご家庭でいろいろなコンクールに応募してください。
 ただし、子供の書いた作文は、たとえ不十分なところがあってもそれがその子の今の実力なのだと考えて、大人が手を加えないようにお願いします。
小1 静岡県 朝日小学生新聞 2013年12月17日
高2 兵庫県 楽天×朝日新聞『読書推せん文コンクール2013』優秀賞 2013年12月25日
小4 栃木県 朝日小学生新聞 2013年12月17日
小6 岐阜県 岐阜新聞 2013年10月19日
小3 沖縄県 児童・生徒の平和メッセージ平成24年度作文部門最優秀賞 2013年11月25日
小3 愛知県 朝日小学生新聞佳作 2013年11月19日
小2 千葉県 市川市小中学校読書感想文コンクール優良 2013年11月14日
小5 大阪府 池田市少年の主張優秀賞 2013年11月12日
小6 神奈川県 朝日小学生新聞特選 2013年11月5日
小4 千葉県 サピア読書感想文コンクールサピア賞 2013年10月28日
小3 青森県 第63回全国小・中学校作文コンクール優秀賞 2013年10月28日
小5 神奈川県 ボーイスカウト少年少女文化作品展理事長賞 2013年10月28日
小5 神奈川県 第一生命夏休み子供ミニ作文コンクール金賞 2013年10月28日
小6 神奈川県 朝日小学生新聞 2013年10月22日
小3 青森県 第63回全国小・中学校作文コンクール最優秀賞 2013年10月23日
小6 大阪府 毎日新聞社主催作文コンクール優秀作品 2013年4月20日
中2 兵庫県 読売新聞の「KODOMO気流」 2013年6月20日
小4 栃木県 朝日小学生新聞 2013年9月17日
小3 兵庫県 神戸児童文集『はぐるま』入選 2013年9月11日
小3 愛知県 朝日小学生新聞特選 2013年9月3日
小4 宮崎県 「明治大学で宮崎の歴史を学ぼう」作文コンテスト佳作 2013年9月4日
小5 神奈川県 朝日小学生新聞特選 2013年9月3日
小3 愛知県 朝日小学生新聞 2013年8月20日
小5 神奈川県 朝日小学生新聞入選 2013年8月6日
小1 千葉県 朝日小学生新聞特選 2013年8月6日
小4 栃木県 朝日小学生新聞特選 2013年8月6日
小1 千葉県 朝日小学生新聞入選 2013年7月23日
小2 兵庫県 朝日小学生新聞入選 2013年7月23日
小4 神奈川県 母の日に贈る第2回手紙コンクール優秀賞 2013年7月12日
小4 栃木県 朝日小学生新聞 2013年7月9日
小3 愛知県 朝日小学生新聞特選 2013年6月11日
小3 愛知県 朝日小学生新聞入選 2013年5月28日
小5 愛知県 朝日小学生新聞 2013年5月14日
小5 神奈川県 朝日小学生新聞 2013年5月14日
小4 東京都 夢見る子ども基金主催第19回「わたしのかなえたい夢」作文の部 2013年5月1日
小4 東京都 文集「せたがやの子」佳作 2013年5月1日
中3 神奈川県 第六十二回横浜市作品コンクール生活・随筆の部優秀賞 2013年4月18日
小6 静岡県 第61回熱海市民文芸コンクール小学生の部俳句佳作 2013年4月17日
小3 東京都 朝日小学生新聞特選 2013年4月9日
小2 東京都 朝日小学生新聞入選 2013年3月27日
中3 東京都 「税についての作文」東京納税貯蓄組合総連合会会長賞 2013年3月28日
小4 愛知県 朝日小学生新聞特選 2013年3月13日
小6 山梨県 朝日小学生新聞賞 2013年3月7日
小6 山梨県 第3回マックス心のホッチキス・ストーリーマックス賞 2013年3月5日
小4 愛知県 朝日小学生新聞 2013年2月27日
小5 神奈川県 文集「かわさき」 2013年2月14日
小6 神奈川県 朝日小学生新聞佳作 2013年1月30日


■■教育のネット化が、人間の動物性を助長するものにならないように

 教育のネット化が進んでいます。しかし、面白い授業を配信するというのは、テレビ番組に似てくるようです。
 カラフルな教材というのは、中身よりも余計なところに飾りがついている感じです。
 ゲームで興味を引きつけるというのは、競争心を育てるだけのような気がします。
 いろいろな賞品がおまけにつくというのは、かえって射幸心を煽る結果になりそうです。

 と考えると、人間の動物性を助長するような形で、教育にネットが利用されていくような感じがするのです。
 能率よく知識をつけるというのはいいのです。しかし、それよりももっと大事なのは、人間性を育てていくことです。いちばんいいのは、知力も育て、人間性も育てることです。
 そこで今考えているのは、江戸時代の寺子屋をネット化するという方向です。新しいネット教育は、これからいろいろな試行錯誤の中で進んでいくと思います。


■■すべての人がそれぞれの才能を発揮する社会

 すぐに、そういう時代が来る。
 地球上のすべての人が、皆それぞれに自分の得意技を伸ばして生きる社会が。
 そのとき、人は昔を思い出して言うだろう。
 なぜ、あのころは、儲けることばかり考えていたのだろう。
 なぜ、あのころは、競争で勝つことばかり考えていたのだろう。
 なぜ、あのころは、いい点数を取ることがそんなに大事だと考えていたのだろう。
 最初から、自分の好きなことをしていれば、それでよかったんだ、と。
 そして、続けて思う。
 あのころは、才能を発揮する人間は、世の中には一握りしかいなくて、ほとんどの人は、退屈な仕事に耐えることで生活の糧を得ていると考えていた。
 しかし、今になってみると、それは全くの逆で、みんなが自分の才能を伸ばして生きていくのが本来の社会のあり方だったのだ、と。
 スーパーの人混みの中で、買い物をしながら、ふとそんなことを思いました。
 人間は、誰も皆、天才です。
 ただ、今はそれぞれに仕事や生活が忙しいので、その才能を発揮するのを後回しにしているだけなのです。


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