言葉の森新聞2014年3月1週号 通算第1311号
文責 中根克明(森川林)
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■■【重要】3月1週は作文検定試験
3.1週は、作文検定試験の試行試験として行います。
【時間】 3.1週の試験は、時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。将来は時間制限も検定条件に入るようになります。
【進度】 検定試験の級と授業で行う課題の級は、大体一致しますが、ずれてくる場合もあります。授業で行う課題の級は、担当の講師が生徒の実力や希望などを勘案し決めます。
【締切】 3.1週の作文検定試験の提出締切は、3月8日ポスト投函までです。
【合否】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
■■【再掲】4月からの消費税変更に伴う受講料の改定
4月から受講料が下記のように変更になります。よろしくお願い申し上げます。
○入会金 10,800円(現行10,500円)
○受講料(小学生まで) 8,434円(現行8,200円)
○受講料(中学生以上) 8,948円(現行8,700円)
■■【重要】4月の学力テスト(希望者のみ)の受験料は4月5日引き落としに
4月の学力テスト(希望者のみ)の申込みは、2月21日に締め切りました。
http://www.mori7.com/gakute/
当初、2月時点の現学年で申し込むような形になっていたため、わかりにくかったと思います。そのため、受験料は3月引き落としに間に合いませんでしたので、4月の受講料と合わせて引き落としさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
■■【重要】3月の自習検定(無料)をウェブで受付中
3月の自習検定(漢字、算数・数学、英語、長文暗唱)をウェブで受け付けています。
自習検定試験の申し込みは、3月1日から18日までです。
自習検定試験の問題表示と答え入力は、3月22日から28日までです。
http://www.mori7.com/jks/
■■4月からの自習検定は、問題数を多くして、難問も選択できるようにします
1月から、漢字読み、算数・数学問題、英語暗唱、長文暗唱の自習の検定試験を試行的に行ってきました。
4月からは、勉強の先取りもできるように、問題数を多く選択できるようにしていきます。
また、算数・数学は、受験する人のために、難問も選択できるようにしていきます。
この自習検定を利用して、毎日の家庭での自習のペースを作っていただければと思います。
また、年に3回予定している有料の学力テスト(模擬試験のようなもの)を利用すれば、客観的な学力測定ができます。
自習検定と学力テストを組み合わせれば、家庭での自習で低学年から確実な学力をつけていけると思います。
■■【重要】4月からの自習検定の算数・数学問題集
4月からの自習検定の算数・数学問題集は、下記の2種類にしていきます。ただし、出題範囲は明示しますので、既にお持ちの別の問題集があれば出題範囲に対応した箇所を勉強していってくだされば結構です。(自習検定は無料。希望者のみ)
○小1~小6「これでわかる算数」(文英堂)、「ハイクラステスト」(受験研究社)
○中1~中3「これでわかる数学」(文英堂)、「ハイクラステスト」(受験研究社)
「これでわかる」シリーズは、図解の説明が多いので、学年を先取りする自習に向いています。学校の教科書との対応もわかり、比較的易しい基本的な問題が中心です。
「ハイクラステスト」シリーズは、図解説明はなく、受験対策用の難問も含まれています。
いずれの問題集も、解法が詳しいので、できなかった問題も、自分で解法を見て理解することができます。
家庭では、毎日取り組むページ数を決め、自分で採点し、できなかったところは解法を見て理解し、1冊を全部やりおえた時点でまた最初からできなかった問題だけを取り組むようにします。そのようにして、1冊をできなかった問題がひとつもなくなるまで解いていくことが算数・数学の力をつける方法です。
ただし、すべての問題を解けるようにするのではなく、基本の問題をまず完璧に仕上げ、そのあと難問にも取り組むようにしてください。まず「これでわかる」の問題を完璧に仕上げ、そのあと「ハイクラステスト」の標準問題仕上げ、それが完璧にできるようになってからハイクラス問題に進むようにしてください。
【問題集の表紙(一部)】
■■【重要】4月からの自習検定の英語の絵本
4月からの英語の絵本は、次のようにしていきます。(小4以上対象)
「Jack and the Beanstalk 」(Flip-Up Fairy Tales) (CD付き)
「Three Little Pigs (Flip-Up Fairy Tales)(CD付き)
【絵本の表紙と「Three Little Pigs」の1ページ目】
(中の英文の見本は http://www.mori7.com/kg/ei/jm.php に掲載しています。)
■■幼児作文コースのモニター募集の詳細
前号の言葉の森新聞でお知らせしました「幼児作文コースモニター募集」の詳細です。
(更に詳しい情報は、 http://www.mori7.com/as/2091.html で)
幼児作文コースは、まだ字の書けない幼児を対象にした作文予行練習コースです。目的は、書かせて直す作文ではなく、最初によい見本を見せてから書かせる作文の予行練習をすることです。
生徒のご兄弟の幼児でモニターをしてくださるお子様を募集しています。
モニターをしてくださる方の勉強の仕方は、次のとおりです。
1、まず、電話を受ける時間を決めてください。
2、担当の先生が自宅に電話をします。
3、先生がお子様と話をします。
そのあと、お母様に電話を代わってください。書き方を説明します。
4、お子様が、今日書くことを鉛筆で絵にかきます。(この時点では色を塗らない方が早くかけていいと思います)
5、絵をかき終えたら、お子様とお母様が話をします。
6、話をしながら、お子様の言ったことを作文風に書いていきます。
====(作文例)
私は、昨日、友達と公園で遊びました。すると、そこにお兄ちゃんが来て、
「何してるの。」
と聞きました。私は、……
====
漢字は自然に使い、あとでふりがなをつけておくとよいでしょう。
お子様の話したこと以外に、お母様などの似た体験を書いたり、たとえを使ったりと、表現を工夫しても結構です。ただし、あまり長時間にならないようにしてください。ものたりないぐらいの時間で打ち切るのが、長期間続けていくコツです。
7、作文を書いたあと、お子様が絵に色を塗って完成です。
8、その作文は、ご家族で回覧し、自由にコメントなどを入れておいてください。また、関連する写真などを貼り付けておいてもいいでしょう。
作文は、お母様が書くだけでなく、週によってお父様、おじい様、おばあ様が、持ち回りで書くようにするといいと思います。
■■寺子屋オンエアの詳細
自宅で友達と学べるネットの「寺子屋オンエア」の詳細です。
(更に詳しい情報は、 http://www.mori7.com/teraon/ で)
1、ご家庭でご用意いただくものは、次のとおりです。
(1)google+のアカウント
アカウントを取得できるのは13歳以上。既に持っているアカウントでオンエアを行うと、そのアカウントを使っているスマホなどに呼出音が鳴るので、あまりおすすめできません。保護者名義の新しいアカウントを作るとよいと思います。
(2)ウェブカメラ
最近のパソコンには、ウェブカメラが内蔵されているものも増えていますが、パソコンにウェブカメラがない場合は別途用意しておいてください。
言葉の森で個人用に使っているのは、ロジクールのウエブカメラです。(LOGICOOL HDプロ ウェブカム C920。 11,000円ぐらい)
1台で複数の人が共通して使いたい場合は、4面が同時に映るウェブカメラが便利です。(キングジム ミーティングレコーダー MR360。 24,000円ぐらい)
2、寺子屋オンエアでの勉強の仕方は次のとおりです。(上記のURLに図解)
(1)家庭での自習の時間になったら、それぞれの家庭でパソコンを立ち上げ、言葉の森のハングアウトオンエアにアクセスします。
(2)生徒から言葉の森に、「今から参加する」旨の電話を入れます。
(3)言葉の森から、生徒を言葉の森のハングアウトオンエアに参加させます。
(4)先生やほかの友達もそのオンエアにいるので、その様子を見ながら各自で自習をします。
(5)自習が終わったら、その結果を先生に見せてハングアウトから退出します。
(6)遅く帰宅した保護者は、その勉強の様子を見ることができます。
■■子供たちの前にそびえる三つの山
今、子供たちの前に、三つの山がそびえています。その山々をのりこえていくことが、これからの課題です。
第一の山は、学力の山です。
現在の学校は、さまざまな施策や個々の先生の努力にもかかわらず、教育力を失いつつあります。それは、子供たちの家庭環境における格差が広がる中で、従来の一斉授業といいうスタイルが時代に合わなくなってきているためです。
一方、学習塾や予備校は、その性格上、受験に対応する勉強に力を入れ、その結果、知識の詰め込みを常態化させ、子供たちの思考力、創造性、勉強に対する意欲、家族との交流の時間などを奪っています。
この学力の山をのりこえることが、当面の最も大きな課題です。
言葉の森は、これを次のような方法で取り組もうと考えています。
ひとつは、自習検定です。漢字、算数・数学、英語の家庭での自習を毎月の検定試験(無料、希望者のみ)でチェックしていきます。
もうひとつは、学力テストです。年に3回の全国規模の模擬テスト(有料、希望者のみ)を行うことによって、客観的な学力を測定し、早めに対策が立てられるようにしていきます。
そして、もうひとつは、家庭での自習を軌道に乗せるための寺子屋オンエア(無料)です。これは、ネットのオンエアサービスを利用して、孤独になりがちな家庭での自習を、家庭にいながらにして友達や先生と共有する仕組みです。
子供たちの前に立ちはだかる第二の山は、創造力を育てる教育の不在です。不在ですから、ただの山ではなく、麓が沼になっているような山と言ってもいいかもしれません。
未来の社会で必要になるのは、クイズ番組に出るために詰め込む知識のような学力ではなく、新しい価値あるものを創造できる学力です。
しかし、この創造力を育てる方法論が、今の教育にはありません。
言葉の森は、その方法の開発に取り組んでいます。例えば、項目作文、構成図、長文暗唱、森リン評価、親子の対話を生かした実行課題、プレゼン作文などは、子供たちの創造力を育てる新しい教育のツールです。これらのツールを使い、作文の学習を中核として、試験の点数に表れにくい真の学力を育てていきたいと思っています。
(「創造性を育てる作文」1~8 http://www.mori7.com/as/1542.html )
子供たちの前に立ちはだかる第三の山は、親にとっても山になってくるものです。
それは今後、アメリカの基軸通貨放棄、中国のバブル崩壊、日本の財政破綻などによって起こると考えられている経済の急激な収縮です。
預金が封鎖され、物価が高騰し、失業と倒産が相次ぐ社会では、大人がまず生き残る道を考えなければなりません。
しかし、この混乱のあとに登場する新しい社会は、もはや従来の社会の復活ではありません。人間の価値観が大きく変化する中で生まれる全く新しい社会です。
(「モノクロの旧社会からカラフルな新社会へ(その4)」 http://www.mori7.com/as/2094.html )
その新しい社会とは、利益の追求と、競争における勝利を目的とした経済的な社会ではなく、個性的な人格の向上と、価値ある創造と、社会への貢献を目的とした教育的、文化的な社会です。
言葉の森は、そういう未来の社会に対応するために、先に挙げた自習検定、実行課題、寺子屋オンエアなどに加えて、それらの教育の場を保護者が地域で提供する森林プロジェクトを企画しています。
今回の、経済的、政治的な混乱は、日本だけでなく、先進国だけでもなく、新興国、途上国も含めた世界規模の混乱になることが予想されます。
しかし、その混乱は、世界的な規模での平和で創造的な社会が生まれる出発点ともなるのです。
その先導役を果たすことになるのが日本です。なぜなら、
1、日本は、先進国の中で最も強い経済力を持つ国のひとつであり、
2、国民の知的格差がきわめて少なく、
3、エゴイズムに基づく競争よりも、共感に基づく調和の文化を持ち、
4、天皇という国民統合の象徴を持ち、
5、いざというときに信じられないほど大きく変化できるという歴史を持ち、
6、世界中のほとんどの国から好感を持たれ信頼されている国だからです。
今、目前にそびえたつ山々は、見方によっては越えがたいようにも見えますが、先の展望さえ持っていれば、必ず誰でも越えていけるものです。しかし、そのために必要なものは、確実な情報を提供してくれる人と人との信頼できるコミュニケーションです。
言葉の森は、ホームページやfacebook、あるいは電話や手紙などで、その情報のバックアップをしていきたいと思っています。
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