言葉の森新聞2019年2月4週号 通算第1552号
文責 中根克明(森川林)

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■■【重要】3月1週は次学期の進度の参考試験
 3.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
 キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。


■■【重要】3.1週の作文はファクスでも受付
 作文の実力試験に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も8日までです。
 ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。
1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム 変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。


■■第4週は清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。


清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。


清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。

 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入ている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。


小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません 毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


■■4週目の読解問題(小1以上)
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。

 読解マラソンのページには、全8問の問題とそれに対応した長文がありますが、問題数をしぼり問7と問8の2問だけにしているのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。
 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。
 ただし、その場合も、当てずっぽうで全部解くのではなく、必ず全問正解になることを目標に解くようにしてください。
 http://www.mori7.com/marason/ki.php


■■国語力がつく「読解検定」3月から
●理詰めに解く読解問題です
 言葉の森で、3月から読解検定を開始します。
 この読解検定の試験問題は、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」の問題の解き方にもとづいて作られています。
 物語文の問題も、説明文の問題も、理詰めに解くことによって国語力がつきます
 また、事前に問題文を読むことができるので、毎日の長文音読の教材としても使えます。

●家庭からオンラインで試験が受けられます
 検定試験は、家庭からZoomに参加する形で受けられます。
 進度は、小学1年生から高校3年生までのレベルで、社会人の方も受検できます。

・問題の形式は選択式で、長文を読み、内容の合っている選択肢を選ぶという形の試験です。
・試験時間は45分間で、スマホ又はタブレット又はパソコンで参加することができます。
・検定料は、言葉の森の生徒以外の方は2,160円言葉の森の生徒は540円です。

 3月の試験日時は、3月21日(木祝日)の9:00、13:00、19:00です

●お申し込みはホームページから

 読解検定の受検を希望される方は、言葉の森ホームページのフォームよりお申し込みください。

国語力がつく読解検定3月

https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks201903


 言葉の森の生徒以外の方は、検定料を3月10日までに下記の口座にお振込みください。
 三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615 株式会社言葉の森
 その際、お振込名に、お名前とともに、フォーム送信後に表示されるカタカナのコードを入れておいてください。

 言葉の森の生徒は、検定料を検定試験の翌月の受講料から引き落としさせていただきます。

●検定試験の流れ
▽読解検定のフォームからお申し込みください。

▽検定料をお振込みください。
 言葉の森の生徒は検定試験の翌月の受講料と一緒に引き落としさせていただきます。

▽試験の手順の説明と、試験問題のもとになる問題文の長文が送られてきます。
 問題文は、事前に読んでおいて結構です。

▽試験当日は、指定された時間までにZoomの会場にお入りください。
 事前にZoomの会場の下見をしていただいて結構です。
 試験中は会場から出ることはできません。

▽試験問題は、当日の開始時刻からホームページで表示します。

▽終了時間になったら、自分の解答を解答フォームのページから送信してください。(送信ができない場合はお電話でお伝えいただくこともできます。)

▽後日、試験結果と評価がウェブで個人別に見られます。

▽試験の結果を参考に、次の試験を受けられる方は、準備のために長文を読んでおいてください。
 この事前に長文を読むことも読解力をつける勉強になります。


■■読解力は、読む力と解く力でできている
 国語力の中心は、読解力です。
 将来は、作文力がもっと前面に出てきますが、今は作文力を評価する方法が限られていることから、読解力が国語力の中心となっています。
 その読解力は、読む力の縦軸と、解く力の横軸で構成されています。

●小学1、2年生の読解力
 子供が小学1、2年生のころは、読む力と解く力が同じような場所にあります。
 それは、まだ読む力も解く力も初歩的な水準にあるからです。

 このころの読解力は、読解のテストなどをしても正しくは把握できません。
 小1、小2のころの読解力は、初めて見る文章をどれぐらいすらすら読めるかで把握できます。

 つっかえながら読む状態のうちは、読書を楽しむということはまだできません。本を読んでいるように見えても、ほとんど眺めているのに近い状態です。

 すらすら読めない子に読む力をつけるためには、第一に読み聞かせをして耳からの読書の時間を取ることです。
 そして、第二に短い時間でいいので毎日音読の練習をすることです。
 音読の練習を続けさせるコツは、どんな拙い読み方をしても、いつも褒め続けることだけです。

●小学3、4年生の読解力
 小学3、4年生になると、読む力も解く力も少しずつ進歩してきます。
 読むものが、絵本や短い物語から、次第に長い物語や説明文の本に移行する時期です。
 また、問題の解き方も、解くコツを知っているかどうかがわずかに影響しますが、それはまだ大きなものではありません。

 この時期に大事なことは、読書の質を上げていくことと、読書の量を確保することです。
 読書の質を無理に上げようとすると、読書の量が低下します。
 小学3、4年生の読書で中心になるのは、まだ読書の量の方ですから、たくさん読むことを基本にしつつ、説明文の本を楽しく読めるような力をつけていくのです。

 そのときに、説明文の本を読む助けになるのが、その子の興味や関心です。
 その子の興味や関心に合う本を、月に数回、図書館などで探すのがお母さんやお父さんの仕事になります。

●小学5、6年生の読解力
 小学5、6年生になると、国語の問題が受験にも対応したものになってきます。
 読む力は進歩していきますが、それだけでは問題を解くことができない場面が出てきます。

 問題を解く力は、本を読んでいて自然に進歩わけではありません。解き方を身につけて、理詰めに解く力をつけなければなりません。
 それは、小学5、6年生の受験期は、読解力の重点が、読む力よりも解く力に移る時期だからなのです。

「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」が、読解の章で説明しているのが、この小学5、6年生が解く力をつけるための方法です。
 解く力をつけることで、急に成績が上がるようになります。
 逆に、この解く力をつけないと、国語の問題集だけをいくら解いても、成績はなかなか上がらなくなるのです。

●中学生の読解力
 中学生の読解力は、小学5、6年生の読解力の延長にあります。
 だから、勉強の基本は、理詰めに解く力をつけながら、その一方で読書の質を上げていくことにあります。

 中学生になると、読書ということは学校でも家庭でもあまり周囲からうるさく言われなくなります。
 学校の勉強が最優先で、読書はできたらすればいいというような感覚になりがちなのです。

 しかし、この時期に読書の質を上げていくことが、その後の読解力に影響してきます。
 読書の質を上げる方法のひとつが、問題集読書です。これは、問題集の問題文を読書がわりに読む勉強法です。
 読む力のある生徒は、問題集の問題文を内容を楽しみながら読むことができます。問題集には、良質な物語文と説明文が豊富に掲載されているからです。

 ただし、問題集の文章は、通常の読書と違ってあまりにも短いので、読むことに没頭することができません。
 だから、中学生の時期は、通常の読書で読む楽しさを味わいながら、その一方で問題集読書で読む質を高める手助けをしていくといいのです。


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