言葉の森新聞2019年6月1週号 通算第1565号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
    毎週担当の先生から電話の指導がある続けやすい通信講座
    自宅で無料体験学習を受けられます
    お申し込みはこちらからどうぞ
    https://www.mori7.com/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■■【重要】6月1週は次学期の進度の参考試験(再掲)
 6.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
 ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
 キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。


■■【重要】6.1週の作文はファクスでも受付(再掲)
 作文の実力試験に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も8日までです。
 ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。
1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム 変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。


■■サマーキャンプで、読書感想文指導も行います。感想文におすすめの本の紹介
 今年のサマーキャンプでは、読書感想文の指導も行います。

 昔、言葉の森で行った3日連続の読書感想文指導では、教えた子が上手になりすぎ、次々と学校やクラスの感想文の代表に選ばれるという事態になりました。

 それで、あまり上手に書かせるのも問題だと思い、その後、読書感想文の指導というのはしませんでした。
 アドバイスをするとしても、わかりにくいところをわかりやすくするようなところだけにとどめていました。

 しかし、今回はサマーキャンプは、せっかく長時間の勉強時間があるので、その子の実力に応じた読書感想文指導も再び行うことにしました。
 ただし、学年的に無理がないように、小3以上の生徒が対象で、日数も3泊以上いられる生徒が対象です。

 言葉の森のやり方は、1日400字を3日間かけて書くという無理のない(しかし日数のかかる)方法です。
 1日400字なら、どんなに苦手な子でも何とか実例を入れて書くことができます。
 1日400字以上をじっくり書いて、最終的に、3日間で1200字の感想文を仕上げる予定です。

 本当は、3年生で感想文を書くのは、ちょっと無理があります。
 しかし、学校で宿題として出されることも多いので、そういうことも言っていられません。
 小5の生徒は、先生の説明だけで大体書けますが、小3と小4はかなり手助けすることになると思います。

 読書感想文の宿題に取り組む予定の方は、読書感想文に使う本をサマーキャンプに持ってきてください。
 読んで、感想を書く本は何でもかまいませんが、似た例を書きやすいものがおすすめです。

 言葉の森でこれまでに子供たちが読んでいた本の中で、内容が面白く、しかも似た例が書きやすいものということで次のようなものがあります。

「宇宙人のいる教室」(フォア文庫)……小学3、4年生向け
「川は生きている」(講談社青い鳥文庫)……小学4、5年生向け
「モモ」(岩波少年文庫)……小学5、6年生以上向け


 学年はあくまでも目安ですから、小学6年生が「宇宙人のいる教室」の感想文を書いてももちろかまいません。
 むしろ、読み取りやすい内容の本の方が、実例なども具体的に入れやすいので、いい作品に仕上がる可能性があります。
 また、「川は生きている」は、ちょうど那須の川の様子を実際に見ながら似た例を見つけられるので、どの学年の生徒にとっても書きやすいと思います。
 那須は川が多いので、遊びながら感想文の材料探しをするという感じです。

 感想文は、ある程度本を絞った方が書きやすいと思うので、小学校中高学年向けの3冊の本にしました。
 すでに読んでいる人は多いと思いますが、感想文向けに新たに読み直してみると、新しい発見もあると思います。

 今回は、読書感想文の書き方を身につけるということと、併せて学校の宿題も片付けてしまうことという二つの目標でやっていきたいと思います。


■■サマーキャンプの小5以上の勉強に、公立中高一貫校対策問題も
 もう一つ、サマーキャンプの話です。

 サマーキャンプでの、小学5年生以上の生徒の午前中の勉強に、公立中高一貫校対策問題集も加えます。
 公立中高一貫校の問題は、複雑な文章を素早く読み取る力と、問題を見てそれがどのくらいの時間で解けるかという判断力が必要になります。
 特に、かかる時間の判断は、ある程度の慣れが必要なので、個々の問題ごとに時間を計測して判断力を高める練習をしていきます。

 公立中高一貫校の問題のうち、作文の問題はふだんの勉強の中でもやっているので、サマーキャンプでは、主に算数や理科の問題を中心に演習をしていく予定です。
 同じ学年の子が何人かいれば、勉強の成果を互いに発表する時間も持ちます。

 もちろん勉強内容の選択は自由ですが、小5以上で公立中高一貫校受験を考えている人は、受験対策の勉強に取り組んでいくといいと思います。

 教材は、市販の問題集で、比較的わかりやすい説明が書かれているものをこちらで選びます。
(書名をホームページに載せると、在庫がなくなってしまうことも考えられるので、小5以上の生徒には個々に連絡します。)

 小6の生徒は、一般的な問題集よりも、志望校の過去問の問題集がいいのですが、夏休みは集中して勉強できる期間ですので、レジャーのあるサマーキャンプに参加するよりも、自宅で長時間の集中学習をする方がいいと思います。
(いずれ、言葉の森でも、受験に集中するための勉強中心のサマーキャンプを企画する予定です。)

 小5と小6では、1学年しか違いませんが、勉強の密度がかなり違います。
 受験を目前にした生徒は、かなり長時間集中して勉強することができます。
 しかし、受験までまだ間がある生徒は、そこまではやりません。
 逆に、受験が差し迫っている時期でもないのに、長時間の勉強を強制してしまうと、肝心の受験期に爆発的な集中学習ができなくなるのです。

 先日のゴールデンウィークのキャンプで、子供たちは意外と勉強が好きなのだと思いました。
 特に、高学年の生徒は向上心が出てくるので、楽しい遊びと同じくらい難しい勉強も好きなようです。
 人から強制される勉強は嫌なのでしょうが、自分から取り組む勉強は、少し難しいぐらいの方がやりがいがあるようです。
 そこで、高学年の生徒には、受験用の勉強もたっぷりできるようにしました。


■■両親や、おじいちゃんおばあちゃんと学ぶ、子供の創造力を育てる発表学習クラス
 発表学習というのは、言葉の森で行っている新しい考え方に基づく学習です。
 現在、Zoomで行っている発表学習クラスでは、小学2年生から6年生までの生徒が、毎週個性的で創造的な研究発表を行っています。

 大事なことは、みんなの前で発表するために、自分なりに工夫した学問的、創造的な発表を準備をすることです。
 実際に、多くの生徒が、ユニークでレベルの高い研究発表をしています。

 ところが、子供だけでは、少し複雑な理科実験などは敷居が高くてなかなか手が出せないことがあります。
 例えば、保護者が乾電池を買ってあげたり磁石を用意したりして、子供の実験や観察の手助けをすればすぐにできるようなことでも、子供だけではできないことがあります。
 特に、今は共働きなどで保護者に時間がないことが多いので、子供の学習も塾任せ子供任せになってしまうこともよくあるのです。

 発表内容は自由ですし、忙しい時などは、時々手を抜くようなことがあってもかまいません。
 しかし、全員が毎週、日記のように出来事の発表をするだけだったり、参考書の中身をそのまま写して紹介するだけだったりするのでは、発表学習としての充実度は低下します。

 発表学習クラスの取り組みのキャッチフレーズは、「経験から学問へ、学問から創造へ」です。
 単に経験しただけのことや、勉強しただけのことでは、周りで聞いている人たちも面白くはないのです。

 自分の経験を学問にまで高め、その学問を創造にまで高めていくことが発表学習クラスの目的です。
 しかし、毎週そこまでできる家庭は限られています。

 そこで登場をお願いしたいのが、おじいちゃんやおばあちゃんです。

 今のおじいちゃんやおばあちゃんは、比較的時間のゆとりがあります。
 そして、昔の教育では全教科をまんべんなく学習する文化があったので、どの教科でもそれなりの知識の基盤を持っています。

 そこで、言葉の森が発表学習クラスの授業の資料として毎週の理科実験や社会観察のヒントを提供すれば、それを利用してすぐにおじいちゃんおばあちゃんと子供の協力による発表学習の準備ができるようになります。

 これが言葉の森が描いている、これからの発表学習のひとつのイメージです。
 そして、やがておじいちゃんおばあちゃんがZoomを使った学習に慣れてくると、今度はそのおじいちゃんおばあちゃんが発表学習クラスの講師となって子供たちに勉強を教えることができるようになります。

 おじいちゃんおばあちゃんの世代は、近所で友達と遊ぶ文化がありましたから、発表学習クラスの中でもおじいちゃんおばあちゃんの先生と子供たちというのがひとつの社会的なルールを持った集団として成立していくと思います。

 お父さんお母さんの一部や、おじいちゃんおばあちゃんの多くはパソコンの操作に慣れていませんが、それはこちらで講習会も行うので心配はいりません。
 パソコンがない場合は、4万円程度で購入できるクロームブックが1台あれば、それでZoomもgoogleフォトの利用もすべてできます。
 必要になるパソコンの操作については、今後随時講習会としても行っていくようにしますので、これまで操作が分からずオンラインのクラスに参加されるのを遠慮されていた方も、今後はぜひ講習会を利用してオンラインクラスに参加していってくださるといいと思います。

 なお、発表学習クラスは、毎回きわめてレベルの高いユニークな発表を行っているところが多いので、ご関心をお持ちの方は、見学においでください。
 見学の際は、事前にお電話でご連絡くださるようお願いします。


■■言葉の森公式Youtubeチャンネルで、発表学習の動画を公開中
 あまり知られていないようなので(笑)、改めて告知です。

「言葉の森オンエア」というアカウントで、Youtube動画の投稿を行っています。
 https://www.youtube.com/channel/UCc3PT71qSVBM_J3pyDd4KCw

 このチャンネルでは、定期的に「発表学習」の動画を紹介しています。
(代表・森川林の個人アカウントもあります。そちらでも昔の発表会の様子や、付箋読書の説明などの動画を公開しています)

 Zoomでレコーディングした動画から、音声と静止画を切り取って編集したものなので、いわゆる紙芝居のような形式の動画ですが、発表学習クラスの雰囲気は伝わると思います。
 なお、発表・発言している生徒の顔や本名などの個人情報が明らかにならないよう、編集時にチェックをしているのでプライバシーの面でも安心です。

 何より、小学校1~6年生の参加者によるハイレベルな自由研究の様子が見られるため、同世代の子供たちには良い刺激になると思います。
 動画の時間は平均3~4分、長いものでも7分くらいですから、「暇な時間についYoutubeを見てしまう」という子にも最適です。タレントのおしゃべりやゲームの動画を見るより教育にとってずっと有益です。(笑)

 2019年5月現在、投稿本数はまだそれほど多くありませんが、発表学習は毎日やっているのでこれからどんどん増えていくと思います。
 ぜひチャンネル登録をして、ご覧ください。


----------------------------------------------------

■MagMagからのメールマガジンの登録と削除は下記のページで
(▼ダイジェスト版 マガジンID:0000000226)
https://tinyurl.com/ybkrlw5b
(▼完全版 マガジンID:0000132951)
https://tinyurl.com/yakxr3w3
■これまでの言葉の森新聞は下記のページで
https://www.mori7.com/mori/
■ホームページ
https://www.mori7.com/
■メール
mori@mori7.com