言葉の森新聞2019年7月3週号 通算第1571号
文責 中根克明(森川林)

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■■日曜朝9時の作文クラス募集中――寺オン作文クラスの授業の様子
 言葉の森では、日曜日の作文クラスを、朝の9時から行っています。
 これまで、言葉の森の受講案内には、平日のクラスと、土曜の午前中のクラスしか記載していなかったために、日曜クラスのことを知らない方も多いと思います。

 現在、土曜の午前中のクラスは希望者が多く、空き時間帯がかなり限られています。
 日曜の作文クラスは、まだ空きがありますから、午前中の授業を希望される方は、日曜作文クラスの体験学習をお申し込みください。

 日曜クラスは、Zoomを使った少人数の全員参加型のクラスですので、授業のあとすぐに作文を書き出すことができます。

 平日の時間帯では、保護者の帰宅が遅く、子供と保護者の共通の時間が取れないという方などにおすすめです。

 また、朝の9時ですから、今アメリカなどで受講されている方も、現地での夕方の時間に授業を受けられるようになります。

▽【動画】寺オン作文クラスの授業から(土1000クラス、音声のみ、参加生徒は小学2、3年生))
https://youtu.be/lsA2it5q2DI


■■サマーキャンプの案内一部変更――マイカーのチェックイン・アウトは6:00~12:00に――参加申し込みはまだ受付中
 サマーキャンプでマイカーで来られる方のチェックイン、チェックアウトの時間を変更しました。

 新しい時間帯は、次のとおりです。
○チェックイン:6:00~12:00(朝食はありません。昼食はあります)
○チェックアウト:6:00~12:00(朝食はあります。昼食はありません)
 駐車スペースは6台分あります。

 なお、サマーキャンプキャンプの案内は、本日から参加者にお送りします。
 ウェブでごらんになる場合は、こちらからお願いします。
▽サマーキャンプの案内
https://www.mori7.com/stg/201907ns/
 なお、サマーキャンプの参加はまだ受け付けておりますので、ご希望の方は、申込みフォームから、又はお電話でお申し込みください。
▽サマーキャンプ申し込みフォーム
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=stg2019sc


■■サマーキャンプの読書感想文予習シート
 サマーキャンプで、感想文を書く課題に取り組む人は、次の3冊の本の中から、感想文に書く本を選び、全体を読んだあと、予習シートを参考に似た話や感想を考え、お父さんやお母さんにも似た話や感想を取材してきましょう。

 下記の3冊以外の本を選ぶこともできますが、その際は表現面のアドバイスだけで内容面でのアドバイスはありません。

▽宇宙人のいる教室 ▽川は生きている ▽モモ



■■国語の成績を上げるコツ
 国語の成績を上げるコツは簡単です。

 ひとことで言うと、問題集読書を毎日続けることと、読解検定試験でできなかった問題を見直すことです。
 この二つで国語の成績は必ず上がりますが、両方とも家庭で続けるのは難しい面があります。

 それは、問題集読書は張り合いがない勉強という気がすることと、読解検定の見直しは、終わった勉強の見直しですから意欲がわきにくい面があるからです。

 その両方を抵抗なくできるようにするのが、自主学習クラスです。

 ちなみに、学習塾や予備校の国語の授業で、国語の成績が上がることはほとんどないと思います。
 また、国語の通信教育で国語の成績が上がることもまずありません。

 それは、国語の問題集を解いたり、その問題の解説を聞いたり、文章を要約したり、穴埋め問題を解いたり、というような勉強がほとんどだからです。

 国語の得意な子は、まずそういう勉強をしていません。
 国語の苦手な子が、そういう勉強をしているだけです。

 国語の得意な子、又は将来得意になる子は、見ていてわかります。
 それは、読解検定などで国語の問題を解くとき、気合を入れて解いている雰囲気が伝わってくるからです。
 国語の問題を解くときは、それぐらい集中力が必要なのです。

 なお、自主学習クラスでどんな勉強をしているのかごらんになりたい方は、見学の日程を調整しますので、お電話でお問い合わせください。
(見学はもちろん無料です。その後、自主学習クラスを受講される場合、月額の受講料は、言葉の森の生徒は3,240円、言葉の森の生徒以外の方は8,434円です。)


■■アクティブラーニングを超える発表学習――個性の発見と創造、そして知的なコミュニケーション  
 アクティブラーニングの目的は。主体的な学習による学力の向上と、グループ討論による問題解決能力の育成と言われています。
 共通のテーマで、グループ討論をしながら意見を述べ、他の人に説明するというような学習は、確かに学力を向上させます。また、問題意識を育てる姿勢を養ってくれます。

 言葉の森の発表学習は、このアクティブラーニングに似ていますが、異なる点もあります。

 そのひとつは、各人がテーマを自由に選んで発表するという点です。
 アクティブラーニングの場合は、ある程度以上の年齢の、ある程度優秀な生徒がグループを作って学習することが前提になっています。
 それは、共通のテーマをもとにした学習なので、学力の低い生徒が集まって自由討論をすると、単なる雑談会のようなものになってしまうからです。

 また、発表学習は、全員が発言に参加できるぐらいの少人数を維持してクラス運営が行われるので、参加するすべての生徒が対話をする機会があります。
 この全員対話の時間によって、友達と知的なテーマで親しく交流するという人間関係力も含むコミュニケーション力が育っています。

 個性の発見と創造、そして知的なコミュニケーション力の育成が、発表学習のアクティブラーニングとは異なる特徴です。

 これからの時代に必要なのは、それぞれの子にある独自の興味や関心を活かすことで、そのために子供の個性を発見しその個性を他の人との交流の中で発展させるということが重要になってきます。

  発表学習の教材は、主にその学年で習う理科のカリキュラムをもとにして作っています。
 しかし、多くの子は、そのカリキュラムに関係なく、自分の好きなテーマで自由に研究しその研究結果を発表しています。

 この発表学習は、発表するのはもちろんですが、人の発表を聞くのも面白いので、多くの子は事情によって欠席するときも、授業の動画を録画しています。

 今後、幼児、小学1、2年生向けの教材として参考にしたいと思っているのは、次のような本です。

「頭のいい子が育つ あそび図鑑」
「できるよ! せいかつ366 (頭のいい子を育てる)」


■■小学校高学年や中学生の生徒が作文の課題をためない方法
 小学校高学年や中学生の生徒で、真面目な子ほど作文の提出がたまってしまうことがあります。

 それはなぜかと言うと、たまたま定期試験などで休んでしまったものを、あとから取り戻そうと思って1日に2つか3つ書こうなどという無理なことを考えるからです。

 これまで、1日に作文の課題を2つ書きたいと言って、そのとおりに2つ仕上げた子はほとんどいませんでした。
 それぐらい、600字から1200字の文章を書くというのは、負担の大きい勉強なのです。

 ところが、真面目な子と、真面目なお母さんと、そして真面目な先生ほど、「たとえ遅れてもいいから、まだ書けていないものをあとから書くといい」などということを考えたり言ったりしてしまいます。
 そのために、書くことがだんだん重荷になってくるのです。

 私がいつもすすめている方法は、その日にできなかったものはもうやらないと割り切ることです。
 私のうちの子供2人も、何かの都合で休んだとき、別の日に書かせるようなことはしませんでした。

 受講料がもったいないと思うなら、電話を受けたその日にやり遂げることです。
 あとでやればいいと考えることが、いちばんよくない方法なのです。

 作文をためてしまいがちな生徒にとって、最もよい方法はその日のうちに書き上げることです。
 そのためのよい方法は、寺子屋オンラインの作文クラスに参加することです。

 寺子屋オンラインの作文クラスで、作文の準備を発表し、その場で作文を書き、書き終えたらその旨を連絡して退出する、ということをすれば、欠席しないかぎり作文の提出は100%になります。

 小学校高学年や中学生の生徒で、作文の課題がたまりがちな生徒は、一度寺子屋オンラインの作文クラスに見学に来るといいと思います。

▽寺子屋オンライン作文クラスの授業から(準備の発表)
https://youtu.be/EhO4RhLKrHo


■■個性の発見と創造が教育の第一目標となる時代
 これれまでの教育は、あるレベルの知識や技術をすべての人が等しく身につけることを目標として行われてきました。
 それはなぜかと言うと、これまでの工業時代には多くの働く人が必要で、その仕事をする人は、機械の部品のように正確に役割を果たさなければならなかったからです。

 しかし今、正確に役割を果たせるものは、人間から機械や人工知能に取って代わられています。
 与えられた仕事を正確にやり遂げることは、これからの人間には求められなくなっていくのです。

 では、何が人間に求められてくるかと言うと、それは世の中に何らかの新しいものを生み出すことです。
 つまり創造こそが人間のできる最も重要な役割となってくるのです。

 その創造のもとになるものは個性で、その人が自分の好きなものを追求していった先に、他の人のまだ発見していないものや作り上げていないものを、見つけ出したり作り出したりしたときに新しい創造が生まれます。

 その意味で創造のもとになる第一のものは個性で、その個性を生かす手段として学力や能力があるという関係になってきます。
 これまでの社会では、学力や能力第一で、そのあとの個性は本人の問題だから特に重視しないという考えで教育が行われてきました。
 これからの教育の目的は、個性の発見と個性の創造が第一で、そのあとに個性を生かす方法として学力や能力の育成があるという関係になってきます。 (つづく)


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