言葉の森新聞2019年9月4週号 通算第1580号
文責 中根克明(森川林)
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■■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
■小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■4週目の読解問題(小1以上)
小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。
時間のある人は取り組んでください。
言葉の森ホームページの「読解マラソン」のページには、全8問の問題とそれに対応した長文がありますが、課題フォルダには問題数をしぼり、問7と問8の2問だけ掲載しています。
これは、この2問をじっくり解いて満点にすることが目標だからです。
問1~6も含めた全問を解きたい方は、読解マラソンの「問題のページ」で他の長文と問題をごらんください。
ただしその場合も、当てずっぽうで解くのではなく、必ず全問正解になることを目標に解くようにしてください。
http://www.mori7.com/marason/ki.php
■■9月30日(月)は休み
9月30日(月)は、第5週のためお休みです。
先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
■■受験作文コースの練習のポイントは、事前の準備と事後の推敲
受験作文コースの課題は、難しさのレベルは通常の感想文課題と変わりませんが、合格できる作文を書こうと思うと、子供も簡単には書けなくなります。
普段の作文と同じようにお父さんやお母さんに取材をして話し合うときも、お父さん、お母さんも話に熱が入るので。子供はそれを十分に気まとめることができなくなることがあります。
すると、そういう作文を提出して、果たして試験までに作文を書く力がつくのかと心配されるお母さんお父さんもいると思います。
ここで大事なことは、受験勉強は、6年生の今の時期から実力をつけて取り組むものではなく、現在すでにある実力をもとにして合格する作文を書いていく勉強だということです。
作文の力は他の教科の勉強の力と違い、半年や1年で目に見えて上達するということはありません。
もちろん、読書好きな子が先生のアドバイスによって見違えるほど上手になるということはありますが、それはもともとあった実力が開花していなかったということであって、多くの場合はもともとの実力もないし、本もあまり読んでいない子が、作文の勉強を始めるということが多いのです。
では、半年や1年で実力がつくわけではないとしたら、いったいどうして受験作文コースに取り組むのでしょうか。
それは、今ある実力を前提にして合格できる作文を書くためです。
合格できる作文は、いい実例、いい表現、いい主題のある文章が、しっかりした構成で書かれています。
そういう作文を書くために必要な勉強の仕方のひとつが推敲です。
受験作文の練習で作文を書いたあとに、その作文が返却されてきた時点で、お父さんとお母さんが協力してそれを、よりよい実例、表現、意見で推敲していくのです。
よい表現のコツなどは、また別途説明します。
■■小学5年生から本当の作文の勉強が始まる(プレ受験作文コース)――小4までは準備の時期
子供が小学4年生になると、ある程度文章力のある子は、いつでもどんなことでも自由にのびのびと書けるような感じになってきます。
あまり楽々と書くので、お母さんによっては、これではあまり勉強になっていないのではないかと感じる人も出てきます。
それぐらい楽に上手に書けるようになるのです。
それが小学4年生の作文の特徴です。
もちろんこの時期に、書くことが苦手で困っているという子もいます。
そういう子は、これから書く力をつけていく必要があります。
作文は、音楽やスポーツと同じように、長い期間続けて上手になるという性格の勉強ですから、苦手な子でも続けていれば必ず上手に書けるようになります。
ここが、理屈で理解すれば、比較的短期間で効果が出る算数数学や英語の勉強と違うところです。
今の受験では、作文試験はまだ公立中高一貫校の入試や公立高校のトップ校の入試ぐらいでしか出てきません。
学校の勉強でも、作文指導が盛んなのは小学校低学年のうちだけで、高学年になると作文の授業は行われなくなるようです。
しかし、将来、学力の高い学校に進もうとすると、必ず作文や論文の試験が出てくるようになるはずです。
それは、教科のペーパーテストでは本当の実力というものがわからないので、その子の書く力や話す力を見ることによって真の実力を見る必要が出てくるからです。
だから、作文の学習は、小学生の間だけで終わるものではなく、中学生、高校生と続いていくものと考えておくことが大切です。
その小学校高学年の考える力の必要な作文を書く練習をする際に大事なことは、本人が勉強に対して意欲的に取り組める環境があることです。
そのための方法として、言葉の森は、寺子屋オンラインという少人数のに限定した学習クラスを作っています。
小学1、2年生までは、お母さんが見て褒めてあげるだけでも作文力は伸びていきます。
このころに作文が苦手になるのは、親が間違いを直すことを中心に教えてしまうからです。
小学3、4年生では、作文を書く機会があれば、どの子も楽しくのびのびと書いていきます。
この時期に、作文を書くことが苦手になるのは、周囲の人が間違いを指摘したり欠点を直したりすることだけに目を向けてしまうことと、もう一つは作文の課題や感想文の課題があるにもかかわらず、それを予習シートなどで準備してこずに、その場で考えて書こうとするからです。
作文の準備というのは、決して難しいことではなく、感想文の場合はあらかじめ1500字程度の課題の文章を読んでおくことと、作文感想文の課題のいずれにも共通することとして、自分の似た体験を思い出し、お母さんやお父さんに似た例を取材してくることです。
この両親への取材によって、書く材料が増えるとともに、両親と話をすることによって子供の語彙力が育ってきます。
作文の勉強の中で最も重要なものは、この事前に文章を読んでおくことと、自分の似た体験を考えておき、両親などの似た例を取材してくることです。
このようにして小学3、4年生で書く力をつけたあと、小学5、6年生の抽象的な課題で、構成を考え表現を工夫し主題を深めて書く練習をしていくのです。
しかし、小学5、6年生の課題は、特に感想文の場合は急に難しくなるので、それまで楽に書けていた子が、急に書けなくなることも出てきます。
この場合は、保護者が似た例を話してあげるという協力ももちろん必要ですが、それ以上に本人にやる気を出させるのが、同じぐらいの学年の子が一緒に勉強している姿を見ることです。
それが、寺子屋オンラインの作文クラスです。
寺オンの作文クラスでは、その日に書く作文の予習を中心に、全員が準備してきたことを話しますから、必然的に作文の予習ができるようになります。
この予習が、作文の出来具合を左右します。
今回、これまで小学5、6年生向けに開いていた受験作文用のハイパー作文クラスを、小6生が受験作文コースに切り替える時期になったことから、小学5年生を対象にしたプレ受験作文コースとすることにしました。
このプレ受験作文コースは、今の作文の授業と並行して受講する場合は3,300円で受講できます。
今の作文から、プレ受験作文コースに切り替える場合は、追加料金はありません。
学習する内容は、通常の小5の課題とは別の、実際の受験作文に近い課題で、受験合格に向けた指導をします。
曜日時間は、月~金の17:00~17:45、土曜9:00~9:45です。
授業の中で、作文の実習の時間をとるので、その日のうちに書き出すことができます。
■■塾の作文より言葉の森の作文の方がいい
以前、言葉の森に次のような生徒が来ました。
「他の作文通信教育で、有名な先生が監修しているらしいので、よいい教材だと思ってやってみたが、最初は面白かったもののその後なかなか続けることができない。そこで、言葉の森に体験学習を申し込んでみたら、担当の先生が毎週電話をくれるので子供もやる気が出て、作文の電話の日が待ち遠しく思うくらいになってきた」
という話でした。
最近、学習塾でも、作文指導を行うところが増えてきました。
それは、塾教材の出版社が、作文指導のできるような教材を開発して学習塾におろすようになったためです。
しかし、作文指導というのは、実際に教えてみると、書ける子いつも書けるが書けない子はいつも書けないということになりがちです。
学習塾の場合は、書ける子を更に上手に書かせるとか、書けないことをうまく書けるようにさせるとかいう指導はできないので、毎回同じように、よく書ける子と書けない子がそれぞれの作文を書くということになってくるのです。
すると、書ける子は飽きてきますが、書けない子はそれ以上にやる気がなくなってきます。
子供たちを飽きさせないように、厳しい注意をする先生もいますが、その注意が的を外れていることも多いのです。
(実は、指導力のある先生ほど、子供の作文の欠点を注意しません。)
そこで、やはり学習塾で作文の勉強するよりも、小さいころやっていた言葉の森で担当の先生に教えてもらう形の勉強がいいと言って、高学年や中学生高校生になってから戻ってくる子もよくいるのです。
作文指導は、勉強の中でも最も難しいものにあたります。
教科の勉強は、教え方のマニュアルさえあれば誰でも教えられますが、作文はマニュアル以外の作文指導の経験がないとできないことが多いからです。
言葉の森では、小学生から始めて高校生まで作文の勉強している子もよくいます。
そういう子供たちは、たとえ最初は苦手だったとしても、長年続けているうちに必ず上手になります。
作文は上達するのに時間のかかる勉強なので、何しろやめずに長く続けることが大事なのです。
ところが、他の通信教育や塾の作文指導で、作文を書くことがいったん嫌いになった子は、新たに作文の勉強を始めようという気にはなかなかなれません。
だから、最初から、長い伝統のある、たぶん日本でいちばん作文指導の実績のある言葉の森で勉強していくのがいいのです。
<<え2013/112み>>
■■作文が苦手な子をどう上達させるか
作文の苦手な子を上達させる最も大事なコツは、作文の勉強を長く続けることです。
当たり前のように思うかもしれませんが、作文の勉強というものはあらゆる教科の中で最も成績が上がりにくいものです。
上手に書ける子と上手に書けない子の差は、かなりはっきりしていて、2、3年でそれが逆転するようなことはまずありません。
もちろん、苦手だった子が、作文の書き方を教わり、短期間で見違えるほど上達することがあります。
しかし、それはもともとよく本を読んでいるなど、書く力が潜在的にあった子が、言葉の森の項目指導と褒める指導で書く力を開花させたということで、読む力のない子の場合は、作文の勉強をして長い期間が経つのに一向に上手になったように見えないということは当然あるのです。
しかし、人間はどんなことでも続けていれば上達します。
小学校の間、苦手であっても、中学生、高校生と作文の練習を続けていれば必ず上達していきます。
しかし、その上達をもっと早める方法はあるのです。
ここで、勘違いしてはいけないのは、欠点を直せば短期間で上達するはずだという考えです。
欠点を直して改善されるのは、その欠点の部分だけで、作文全体のレベルが上がるわけではありません。
作文全体を最も早く上達させる方法は、長文の音読と読書なのです。
読書だけでは不十分なのは、子供が普通に読む本は軽い物語文の本が多いので、子供の書く説明文意見文の語彙を身につけることができないからです。
問題集読書や課題集の長文を中心とした音読を毎日欠かさず行っていくという方法が、最も作文を上達させる近道です。
この長文の音読を毎日欠かさず続けて半年ほど経つと、子供の書く文章の語彙や表現の仕方が少し変わってきます。
そのためには、音読をいつも褒め、書いた作文をいつも褒めていくことが大切です。
この方法でどの子も必ず上達します。
上達の早い遅いの違いはあっても、長文の音読を毎日続け、課題の作文を毎週書き続ける以外に作文を上達させる方法はないと言ってもいいのです。
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