言葉の森新聞2022年3月1週号 通算第1697号
文責 中根克明(森川林)
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■■【重要】3月1週は次学期の進度の参考試験
3.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
■■まだ作文が書けない子でも、作文の練習ができる。――親子作文という勉強の仕方
●動画:https://youtu.be/gwlHF9H4gCw
まず、親子でお喋りをします。親は、子供と話をしながらメモをとります。
メモの途中で、子供に表現項目を聞いてもいいです。
表現項目とは、学年ごとの「名前、数字、会話、たとえ、思ったこと、ダジャレ」などです。
ただし、勉強のようにやりすぎずに、あくまで楽しいお喋りとしてやってください。
そのあと、子供はそのときの絵をかき、親は、メモをもとにして作文を書きます。
子供になったつもりで書くので、字数はせいぜい200字までです。
ただし、普通の漢字仮名交じり文で、漢字にはルビをふります。
ルビがふってあれば、自然に漢字も覚えます。
子供の絵と親の作文のセットが完成したら、他の家族が、コメントを書くこともできます。
家族ぐるみの親子作文です。
4週目の作文発表会で、子供はその作文を読みます。
作文の発表には、子供の絵のほかに、関連する写真や動画などを入れることもできます。
写真や動画のためには、作文を書く前の準備として、親子で題材作りをしておくといいのです。
例えば、「今度の土曜日に、お母さんと一緒に玉子焼きを作ろうか」とか、
「日曜日に、お父さんと一緒にザリガニ釣りに行こうか」というような題材作りです。
題材が絞られると、作文は書きやすくなります。
これまでの低学年の作文指導は、ただ書かせて、間違いを直すことが中心になるので、子供がやる気をなくしました。
親子作文の場合は、子供が自然に作文の書き方を身につけます。漢字の読み方も覚えます。親子の知的な対話の時間があります。
だから、作文が楽しい勉強だと思うようになります。
そして、保護者自身も作文の書き方や教え方のコツを学ぶことができます。
親子作文なら、話ができて、ひらがなが読めれば、幼児から始められます。
■■作文に時間がかかる人のための、短時間で作文が書ける四行詩という勉強法
●動画:https://youtu.be/u4lSEAHMU28
作文力の本質は、思考力です。
その思考力の土台として、語彙力と題材力があります。(題材力とは、個性的な実例を書く力です。)
作文を書くためには、そこに、構成力と表現力が必要になります。
小学5年生以上になると、主題力も必要になってきます。(小学校低学年のうちは表記力もあります。)
文章を書くだけなら、将来は音声入力をそのまま漢字仮名交じり文にして、句読点も段落もある文章に自動的に変換するソフトができるでしょうから、わざわざ長い時間をかける必要はありません。(すでに、一部できています。)
大事なことは、書くことではなく、書く内容を考えることです。
しかし、何もせずにただ考えるだけでは、考えは進みません。
書くことによって、書きながら考えが進むのです。
短時間で書きながら考えるためには、作文の要素である、構成、題材、表現、主題を盛り込んだ四行詩を書くことです。
これなら、時間がかからず、密度が濃く、完成度の高い作品が書けます。
長い作文を書きたいときは、この四行詩を口頭で解説すれば、その音声入力が文章になります。(Googleドキュメントの音声入力機能を使います。)
この文章に、あとから句読点や段落を入れれば作文として完成です。
中高生で、時間が取れないために長い作文が書けないときは、四行詩を書いて提出しましょう。
ひとまとまりの1200字の作文を書くためには、早い人で60分、普通は90分ほどかかります。
四行詩であれば、同じ内容を15分で書くことができます。
字数は150字から200字です。
四行詩の条件は、
四行に収めること(構成)、
たとえや自作名言や笑いを入れること(表現)、
独自の創造的な考えを入れること(主題)、
できれば個性的な体験実例や社会実例を入れること(題材)、
です。
中学生の生徒向けに、この四行詩作文クラスを開設する予定です。
15分で書き終えたあとの時間は何をするかというと、共通のテーマについてディスカッションをするのです。
これで、更に考えが深まります。
ときどきは、45分で直接手書きで800字以上の作文を書くようにすれば、手書きの力も維持できます。
■■いちばん進んでいるオンライン教育
●動画:https://youtu.be/7NMBcUZVBQM
今、世の中にあるオンライン教育のほとんどすべては、リアルの授業を映像で配信しているだけのオンライン教育です。
双方向ということをうたってはいても、それは、リアルの双方向を映像化しただけの機能です。
だから、オンライン教育は、リアル教育の劣化コピーと見なされています。
言葉の森のオンライン教育は、リアルのコピーではなく、リアルではできないロングテールのコミュニティ教育です。
このことがわかるのは、たぶん先の見えるごく一部の人だと思います。
新しいオンライン教育の世界は、まだこれから始まるところなのです。
■■パソコンか、クロムブックか、iPadか
●動画:https://youtu.be/ba2ddx_Fe6c
保護者の方から相談があったので、私(森川林)のわかる範囲で、端末の選択について説明します。
ただ、これはあくまでも個人的な話なので、選択するときはほかの人にも聞いて確かめてください。
クロムブックは昔はよかったのですが、その後、ZOOMが英語しか表示されない状態が続くことがわかったため、いまは、おすすめできません。これは、GoogleのZOOMへの対抗策だと思います(笑)。
ただし、ブラウザ版ZOOMを使えば日本語表示もできるようですが。
また、クロムブックはエディタ機能が弱いので、文章入力は、かなりしにくいです。
iPadは、学校などで使っているところも多いようで、子供がiPadを使い慣れているならそれでいいと思います。
しかし、iPadは、ハードディスクの容量がないため、レコーディングなどができません。
また、マックは独自の仕様が多いので、私は個人的には使いにくいと思っています。
本当はウィンドウズのメモリ8GBぐらいのノーパソがいいと思います。値段は、メモリが4GBなら45000円ぐらい、メモリが8GBなら75000円ぐらいします。
中国製は当たり外れがあり、日本語にあまり対応していないものもあります。安いものが多いですが、今はまだおすすめできません。特に、レノボは、苦情を言っている人が身近な人で複数いました。
台湾のASUS製は、値段と品質からはまともだと思います。同じ台湾製のAcerよりも故障が少ないように思います。
日本製はいちばん安心できますが、高いものが多いです。ただし。メルカリなどで中古を安く仕入れる方法もあります。
日本製の新品だとmouseという会社のものがよいように思います。値段も比較的安く、日本製なので設定などで困ることがあまりありません。
外国製は、アメリカ製のものも含めて、日本語の設定をし直すようなことがときどきあります。また、サポートが不十分です。
家族で操作を共有できるといいので、家庭で両親が使っているものに合わせるのがいいですが、子供が使いなれているものがあればそれでもいいと思います。
それからパソコンの進歩は速いので、中古でもいいから、安いものを買って、数年で買い換えるというやり方がいいです。高機能の高額のものは買わないことです。
それから、これは、その後の話ですが、子供が最初に入力するときは、タッチタイピング(ブラインドタッチ)を覚えさせることが大事です。遅くてもいいから、必ず決まった指で決まった文字を打つことです。
練習方法は、子供が、自分の好きな歌を毎日一曲歌いながら、その歌詞をタッチタイピングで入力することです。すぐにできるようになります。
ただ、ばらばらの指で打つことを覚えてしまった子は、たぶん直せません。根性のある子だけが、ばらばら入力からタッチタイピングに直すことができます。しかし、ばらばらでもそれなりに早く打つことはできるようになります。
同じ意味で、ひらがな入力と英字入力も、両方使えるようになるのは、かなり困難です。私も昔、入力方式を変えたことがありましたが、しばらく仕事になりませんでした。
プログラミングの学習などを考えると、最初から英字入力を覚えておく方がいいです。
> パソコン購入についてご相談したくメールさせていただきます。
> 現在、オンラインクラス参加の時は、家族のパソコンを使わせていますが、そろそろ本人用に一台購入を考えています。
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