言葉の森新聞2022年10月1週号 通算第1725号
文責 中根克明(森川林)
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■■10月10日(月)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、10月10日(月)は祭日のため「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■これからの日本に生まれる教育文化産業と、新しい未来の発表個別教育
●動画:https://youtu.be/aaqn3eLrBn8
昔、身近な家電製品は、日本が圧倒的に優れていました。
今、身近な家電製品のほとんどは、日本では作られず、中国などから輸入されたものばかりです。
日本の主要な生産の分野が、身近な工業製品から、より高度な機械工業製品に変わったと考えることができるのかもしれません。
しかし、大きくは、工業生産自体が衰退したのです。
アメリカは、GAFAに見られるように、情報ネット産業で世界をリードしています。
しかし、そこで提供されているものは、単なるインフラです。
やがて、その成長自体が止まると思います。
インフラがこれ以上高度に発展することはないからです。
今、人間社会が、というよりも資本主義社会が行き詰まっている原因は、社会を牽引する需要がなくなったことです。
かつての、カー、クーラ―、カラーテレビのようなすべての人が求める高額な工業生産物がなくなってきたのです。
そして、需要がなくなったことに対応して、供給側が生み出していた雇用もなくなっています。AIやロボットは、その雇用の喪失を加速しています。
買いたいものがなく、働く仕事もないという状態が、これから広範に広がっていくのです。
このような時代に、日本はどの方向に進むべきでしょうか。
私たちは、物の生産や、情報の流通が価値を生み出した時代は終わったのだと考える必要があります。
農業時代も、工業時代も、情報時代も、いずれの時代にも共通しているのは、供給者が少数で、需要が多数だという構図でした。
未来は、この構図自体が変わります。
それは、多くの人が、需要の側だけでなく、供給の側にも回る社会です。
それはすでに、ブログやFacebookやyoutubeによって、半ば実現しています。
人によっては、すでに、需要のために使う時間よりも、供給のために使う時間の方が多くなっている人もいるはずです。
この個人が何かを供給する時代が、これからの時代なのです。
江戸時代に、職を失った武士階級が、供給の側に回ろうとして行った仕事は、傘張りの内職ような地味な仕事でした。そこで、武士の商法などという言葉も生まれました。
未来の社会で、個人が供給の側に回るときに、提供する仕事は傘張りのようなものではありません。
時代はすでにインターネットテクノロジーの活用によって、誰もが、資金負担なしに世界のグローバルマーケットを対象にする仕事ができる時代になっています。
しかも、副業が基本的に認められるようになることによって、土日だけの独立起業などということが誰でもできるようになってきます。
そのときに大事なのは、資本ではありません。
資本が必要だったのは、工業生産時代に、生産設備に多額の投資が必要だったからです。
未来の起業には、多額の設備投資が不要なものの方がむしろ主流になるでしょう。
だから、世の中のお金の向かう場所は、見返りの多い工業生産を生み出す生産設備への巨額の投資ではなく、個人が自分の仕事を作り出したいというときの個人起業の出発点となる少額の投資す。
それが、無数の大衆に求められるようになるということが大事なのです。
各人が、自分の個性を生かして仕事を始める分野として最もふさわしいのは、文化的な分野です。
そして、文化的分野には、必ずその文化を引き継ぐ教育が必要になるので、文化と教育が結びついた教育文化産業が、未来の産業の中心になっていきます。
教育文化産業は、日本のお家芸とも言えるものです。
長い江戸時代の停滞の中で、日本ではさまざまな教育文化産業が生まれました。
そして、その中のいくつかは、日本的な道の文化へと発展していきました。
茶道、華道、俳句、剣道、書道などは、これらの文化産業のひとつの到達点です。
これから来る未来の社会でも、このような新たな道の文化が次々と生まれます。
そのために大事なことは何かというと、第一は個性と創造力です。第二は学力と思考力です。第三はそれらは社会にとってよりよい方向に発展させるための人間性や共感力です。
だから、今大事なのは、未来の社会を担う子供たちに、創造力、思考力、共感力を育てる教育を行っていくことです。
言葉の森は、これを単なる標語として称えるのではなく、実践の中で実現するために、作文教育、創造発表教育、暗唱教育、そして、発表と対話のある発表個別教育を行っています。
そのための教育プラットフォームが、オンライン4人クラスです。
オンライン4人クラスというプラットフォームがなければ、個性と創造力のある発表や、友達との対話による思考力の成長は、言葉だけの目標になってしまうからです。
情報技術の発達によって、今は、言葉の違う外国の人どうしが、ZOOMを使って話ができるようになっています。
まだ、このサービスは有料で、一部でしか使われていませんが、技術の進歩は方向さえ決まればすぐに加速します。
やがて、世界中の人たちが、ZOOMなどのウェブ会議システムで、海外の人とも自由にやりとりできるインフラが登場します。
オンライン海外留学というと、今は、日本の子供がアメリカやイギリスなどの海外の大学に行くイメージがありますが、将来は、日本の教育機関にいろいろな国の子が海外留学に来るようになります。
この時代に大事なことは、日本だけに通用するガラパゴス的な学力ではなく、世界標準の学力を持つです。
そして、学力以上に重要なのが、創造力、思考力、共感力を育てることなのです。
■■英語クラスに英検5級から2級の教材を追加しました
英語クラスの教材に、英検5級、4級、3級、準2級、2級の教材を追加しました。
教材の注文はこちらからお願いします。
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5級の教材は、小5の学年に入れてあります。以下、4級は小6、3級は中1、準2級は中2、2級は中3に入れてあります。
なお、それぞれのCDがセットになっていますので、教材はテキストとCDの両方をセットでご注文ください。
サンプルは、オンラインクラス一覧表の英語クラスで見られます。
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