言葉の森新聞2024年1月1週号 通算第1785号
文責 中根克明(森川林)
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■■平成六年(2024年)を迎えて――大事なことは、未来のための苗を植えること
●動画:https://youtu.be/I5HRaYPtK_o
大事なことは、未来のための苗を植えることです。
言葉の森の苗は、日本に創造教育を根づかせることです。
それをオンライン少人数クラスというプラットフォームで実現していきます。
ふりかえってみれば、日本の国は、有史以来、これまで多くの困難をくぐりぬけてきました。
それは、目先の損得を超えた、大きな真実を守る無数の人々がいたからです。
■■【重要】新年度の教材の注文について
■新年度からの改訂版が2月に出る教材は、次のものです。
ウィンパス国語(小1)
ウィンパス算数(小1)
ウィンパス英語(小4)
プログレス国語(高3)
上記の改訂版以外のものは、1月から注文できます。
■数学と英語は、発展新演習から標準新演習に
中学生の発展新演習数学(中123)は、新年度から標準新演習にします。
同じく、中学生の発展新演習英語(中123)も、標準新演習にします。
ただし、発展新演習を希望する人は購入できます。
国語は、引き続き発展新演習(中123)でやっていきます。
数学と英語の標準新演習は、1冊の問題集を100%できるようにしていきます。
▼教材注文のページ
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
■■ChatGPTを作文学習、創造発表学習に生かすための講習会(無料)――中学生対象1月14日(日)10:00~
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=7Cfcee7lgok
作文の本質は、考えることです。
書くことは、その結果にすぎません。
楽しいのは、考える過程です。
考えて、自分なりの題材や表現や主題を思いつくことが、作文の創造的な面白さです。
しかし、それを作文というかたちで文章として表すのには時間がかかります。
時間の余裕があるときは、作文を書くことに時間が取られてもいいのですが、すでに自分の中に結論が出ていることをわざわざ文章として書くのが二重の手間に思えることがあります。
ただし、事実中心の文章では、書きながら考えたり、書くことによって次の言葉が引き出されたりするので、それはそれで楽しいことです。
しかし、説明文や意見文では、考えたことと書くことは、ほぼ一致しているので、考えることが済んだら、書くことが同じことの繰り返しのように思えることが多いのです。
1200字の作文を書く場合、中学生や高校生では大体1時間半の時間がかかります。
学校の勉強に追われているときは、この時間をできるだけ短縮したいと思うはずです。
そこで、言葉の森では、昔、構想図をもとに音声入力をテキスト化するという方法を何人かの生徒に教えたことがあります。
これは、構想図を書くのに15分、音声入力をするのに15分、テキスト化した文章を直すのに15分、という感じでした。
構想図というのは、平面的なものです。
作文にするための音声入力は、時系列的なものです。
平面的なものを時系列的なものに変換するのは、考えなければできないので、音声入力にはある程度時間がかかりました。
また、昔使っていたGoogleドキュメントの音声入力は、句読点がつかず、精度もそれほどよくありませんでした。
そのために、修正の時間もある程度かかったのです。
しかし、ChatGPTを使えば、平面的な文の集合体を、時系列的な文章に編集することができるようになりました。
また、AIの進歩によって、音声入力に自動的に句読点がつくソフトも生まれるようになりました。
また、音声テキスト自体の変換の精度もかなり上がってきました。
だから、忙しいときは、作文の本質である考えることだけに時間を使い、それをテキスト化したり文章化したりすることはソフトを利用すればいいと思ったのです。
もちろん、説明文や意見文でも、書きながら考えるという要素はあるので、時間があるときは、直接書くかたちでもいいのです。
ChatGPTの利用は、作文の学習だけでなく、創造発表の学習にも生かすことができます。
それは、自分の興味関心のあるテーマを、どう研究しようかというときに使えます。
人間の興味関心は、個性的なものが多いの、周りの人に相談できないことが多いものです。
お父さんや、お母さんや、先生や、友達に聞いても、「ふうん」という感じで受け止められてしまうことが多いのです。
しかし、検索サービスで、自分の興味関心を深めようとすると、かなり時間がかかります。
そのときに、ChatGPTは、身近な相談相手になります。
「こういうことに興味があるけど、それをどういうふうに研究したらいいか、また、そのための資料などはどういうところにあるか」と聞けば、何度しつこく聞いても、同じように優しく答えてくれます。
これからの勉強は、与えられたものを吸収し、その知識をテストで再現する勉強ではなく、自分の興味のあるものを探求し、自分なりの創造をする勉強になります。
たぶん、今の子供たちが成長して、お父さんやお母さんの年齢になったとき、その子供たちから、次のように言われると思います。
「お父さんやお母さんは、そんなつまらない、今なら機械でもできる勉強に時間を使っていたんだね」
もちろん、その時間は無駄だったのではありません。
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったため、知人から夜の間だけ辞書を借り、それを世を徹して何日も書き写しました。
やっと1冊を書き写したあと、生活費の足しにするために、また何日もかけ、もう一度書き写しをしました。
今なら、「コピーすればよかったのに」と言えることですが、そういう無駄に見える苦労が、勝海舟の人間性を形成したのだと考えることもできます。
ただ、現在、すでに先が読める人は、新しい道に一歩踏み出しておく必要があります。
そういう人は、アーリーアダプターに属しているので、世間一般の通念とは、キャズムという価値観の溝がまだあると思います。
しかし、若者は、何でも先取りする方向で勉強を進めていくといいのです。
そこで、中学生を対象にした「ChatGPT講習会」を行います。
・日時:2024年1月14日(日)10:00~11:00(時間は多少延長するかもしれません)
・会場:ZOOM会場_川
https://zoom.us/j/104606743?pwd=RjlRcGVyalVxT1ZId3gzNzNucGVJUT09
・定員:5名
・対象:中学1.2.3年生
・内容:テーマの構想図化、音声入力のテキスト化、ChatGPTの利用
・準備:ChatGPTを使うためにメールアドレスが必要です。自分用のメールアドレスを取得しておいてください。ChatGPTのアカウントを取得できる人は取得しておいてください。
・お申し込み:森の掲示板からお申込みください。
https://www.mori7.com/ope/index.php?e=15630
・費用:無料
■■「頭のいい人ほど語彙力が豊か」という記事――語彙力があれば高精細で物事が見られるが、語彙力がないとおおまかにしか見られない。語彙力をつけるには、難読と復読による語彙の身体化
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=fWrZXkbKlu4
面白いタイトルの記事があったので読んでみました。
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なぜ頭のいい人ほど語彙力が豊かなのか…言語哲学者が説く「語彙力のある人・ない人」の見えている世界の差
https://president.jp/articles/-/76535
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筆者は、山口周(やまぐちしゅう)さんですから、面白いことは面白いのですが、前半は、ソシュールがどうしたというような専門的なことばかりなので、読んでいて退屈すると思います。
ただ、結びの「多くの言葉を知っていればより精密な世界が見える」は、そのとおりだと思いました。
一方、次のブログ記事も参考になります。
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【気をつけて】よく喋るのに語彙力がない子の見つけ方
https://qr.paps.jp/2yvqo
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これは、よく喋る子は、考えがないからよく喋れる、という話です。
例えば、小さい子は、ひっきりなしにいろいろなことを喋ります。
考えていないから、いくらでも言葉が口から出てくるのです。
これは、実は語彙力の問題です。
浅い語彙は豊富にあるのですが、深い語彙はありません。
だから、浅い語彙でいくらでも言葉が出てきます。
しかし、ここが難しいところですが、深い語彙を使っているように見えても、表面的にしか考えていない人もいます。
それは、使われている語彙が、教科書とか問題集のレベルで習得されたもので、実感を伴った身体的な語彙として身についていないからです。
では、考える語彙を身につけるために、どうしたらいいかというと、第一は、1冊の難しい本を読み通すことです。
1冊の本には、その本なりの世界観があります。
その世界観の中で読んだ語彙は、実感を伴う語彙になります。
だから、中学生以上の生徒には、説明文の難読が必要なのです。
世の中には、手軽に語彙力をつけることをうたっている本もあります。
かなり昔、「述語集」という難しい語彙だけを集めた本がありました。
今でも、似たような本はあります。
「語彙力が身につく本」のようなハウツーものの本は、知識としての語彙は増えても、考える力のもとになる語彙は増えません。
大事なのは、語彙力をつける本を読むことではなく、語彙力が必要な本を読むことなのです。
語彙力をつけるための、難読以外のもうひとつの方法は、繰り返し読むことです。
繰り返し読むことによって、その語彙が実感を伴った生きた語彙になります。
例えば、おじいちゃんやおばあちゃんが繰り返し言うことわざを聞いて育った子にとっては、そのことわざが実感のある語彙になります。
これは、ことわざ辞典などで覚えたものとは違う、身体化されたことわざです。
日本の素読教育は、語彙を身体化するための勉強でした。
だから、貝原益軒は、「百字の文章を百回読む」と言いました。(「和俗童子訓」)
言葉の森の暗唱の勉強も、100回読むような勉強です。
この繰り返し読む言葉が、その子の考え方や感じ方のバックボーンになります。
言葉の森の問題集読書も、繰り返し読む勉強法です。
1冊の問題集を、少なくとも5回は読む必要があります。
多くの人は、いろいろな問題集を1回ずつ読むような勉強法を好みます。
しかし、それでは表面的な語彙の知識しか身につきません。
1冊を繰り返し読むことが大事なのです。
では、語彙が豊かになると、どうなるかというと、物事が高精細で見えるようになるのです。
高精細でも、低精細でも、同じものを見ているので、表面的には何も変わらないように見えます。
しかし、高精細で見る人は、物事の本質がより深く見えるようになります。
年をとった人は、若い人よりも、考えが深いというのはよく感じることです。
たとえ、若い人の方が学歴が高くても、本質を見る目は、年をとった人の方が鋭いことが多いのです。
それは、なぜかというと、言葉を見聞きした繰り返しの回数が、若い人よりもずっと多いからです。
だから、年をとった人の方が、世の中を高精細に見られるのです。
若い人は、難読と復読によって、物事を高精細に見る力を育てていく必要があります。
これは、成績を上げるための勉強とは少し違った、もうひとつの新しい大切な勉強です。
■■オンライン少人数クラスの教育が広がれば、現在の教育問題のすべては解決する――更に、教育の重点を、知識の詰め込み教育から、思考力、創造力、共感力の教育へ
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=uD-Mm6EJsZ4
オンライン少人数クラスは、言葉の森が行っている授業の形態です。
ただし、この場合の少人数とは5人以内の人数のことです。
このオンライン少人数クラスの教育が広がれば、今の教育問題のすべては解決します。
これで解決できない問題は、教育以外の問題です。
教育の問題とは、例えば、落ちこぼれ、吹きこぼれ、不登校、知識中心の詰め込み教育などの問題です。
オンライン少人数クラスの教育は、小規模の教育機関ではできません。
同学年同レベルの生徒を5人以内の単位で集めることができないからです。
しかし、オンライン少人数クラスの教育は、大規模の教育機関でもできません。
それは、講師の臨時の休講や、生徒の臨時の振替出席に対応することが難しいからです。
ここが、少人数クラスの教育が、集団一斉指導の教育とも、一対一の個別指導の教育とも違うところです。
教育でこれから重要になるのは、生徒が先生に一方的に教えてもらうことではありません。
知識の吸収は、先生に教えてもらわなくても自分でできるようになっているからです。
大事なのは、生徒自身が創造的に発表することと、生徒どうしが相互に対話をし交流することです。
これを私はコミュニティ教育と呼んでいます。
このコミュニティの中で、知識的な学力だけでなく、思考力、創造力、共感力を育てていくことが、これからの教育の重点になります。
ところで、言葉の森がオンライン少人数クラスの教育を本格的に始めたのは、2020年のコロナ禍のときからです。
言葉の森は、作文の個別指導の教育に関しては、40年以上の実績があります。
だから、小学1年生から高校3年生まで、苦手な子から得意な子まで、どんな生徒にも対応できます。
しかし、オンライン少人数クラスによる教育に関しては、本格的に始めてから3年なので、運営の仕方にいろいろな改良が必要でした。
ここに来て、ようやく運営の仕方が定着してきたところです。
オンライン少人数クラスの教育は、国語、算数数学、英語などの学校で必要な教科を教えるだけではありません。
創造的な学習である、作文、創造発表、プログラミングにも力を入れています。
教科の学習は、よい参考書や問題集をもとにすれば、家庭でひとり勉強を進めることもできます。
しかし、ひとりではできないこともあります。
小4から中2にかけては、友達と一緒に勉強する方が、意欲的に取り組むことができ勉強の能率が上がります。
また、日本人の弱点になりがちな、人前で発表する力も、このオンライン少人数クラスで身につけることができます。
発表力は、学校の成績とは直接結びつかないので、この価値を気づいていない保護者も多いのですが、これからの総合選抜型の入試では、この発表力が合否を左右する力があります。
教科の学習と異なり、作文、創造発表、プログラミングなどは、学年に関係なく、ほかの生徒との交流の中で学ぶ方が意欲的に取り組めます。
ただし、そのためには、同学年同レベルの生徒のクラスが必要になるので、ここが運営の難しいところです。
しかし、ここに来て、その見通しがついてきました。
さて、オンライン少人数クラスがなぜ現在の教育問題を解決するかというと、落ちこぼれにしても、吹きこぼれにしても、同学年同レベルの少人数の生徒で少人数クラスを作ることで対応できるからです。
子供たちの個性によるロングテールは、通学教室ではカバーできません。
オンラインの教室であれば、ロングテールに対応できます。
しかし、そのためには、少人数のクラスを維持することが必要です。
このオンライン少人数クラスの教育を全国的に広げていくことが、今後の日本の教育の課題です。
言葉の森は、その最先端のリーダーとしてこれからの教育に取り組んでいきたいと思います。
■■志望理由書の書き方――お父さん、お母さんなどの第三者が見てあげることが大事。字数をぴったりに収めるために、下書きはパソコンで調整、清書は手書きで最後の行まで
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=S6ZmVFWoy7U
志望理由書の書き方は、これまでに何度も書いているので、多くの人が知っていると思いましたが、そうでもないようです。
小学生でも、中学生でも、生徒本人に任せると、内容が薄くなります。
お父さんやお母さんなどの人生経験のある人が見てあげて、その子の個性が出るように書くことが大事です。
読書感想文は、感想ではなく実例を書くということを言っていますが、それと同じように、志望理由書は、理由を書くのではなく実績を書くことが大事です。
理由は、誰が書いても同じになります。
その理由の裏付けとして自分の実績を書くのです。
実績は、できるだけ数字や固有名詞などのデータがあるものにします。
志望理由書は、手書きで書きますが、手書きで直接書くと字数の調整ができません。
下書きは、パソコンで、生徒が普通に書く文字の大きさで1行何文字になるかを数え、最後の行までぴったりに埋まるように調整します。
1行少ないのも、行をはみ出るのもよくありません。
最後の行の最後のマスあたりに、句点の「。」が来るように書くのが理想です。
実は、高校生の場合でも、志望理由書を本人に任せてしまうのはよくありません。
親が客観的な立場で見てあげることが必要です。
学校によっては、志望理由書を何枚も書かせるところがあります。
その場合は、志望理由書の内容でほぼ合否が決まっていると思います。
ただ、志望理由書は表現の工夫でうまく書けるわけではありません。
最も大事なのは、アピールするだけの具体的な実績があることです。
その実績は、学校の勉強以外のもので、知的なものであることです。
読書感想文とか自由研究などで、賞を取ったようなものあるといいと思います。
また、長い間続けたというのも実績になります。
リーダーの役割を担ったというのも、価値ある実績です。
お父さんやお母さんが、子供のそういう実績を探してそれを志望理由書に盛り込むようにするといいと思います。
■■作文を上達させるコツは、保護者への取材――対話によって実例が増え、語彙力がつき、感想が充実する。作文の勉強を通して豊かな教養を身につける
●動画:https://www.youtube.com/watch?v=7ADLUJJQgec
言葉の森では、作文の構成を立体的にするために、自分の今の話だけでなく、次の段落で自分の昔の話や、自分とは違う別の人の話や、調べたデータの話などを入れるような指導をしています。
作文の構成を立体的にするために、最もいいのは、保護者への取材です。
場合によっては、おじいちゃん、おばあちゃんへの取材もあります。
例えば、「がんばったこと」という題名で書くとしたら、お母さんやお父さんに、「子供のころ、がんばった思い出はある」と聞くのです。
ここで、お母さんやお父さんが、子供時代の面白い失敗談などを話します(笑)。
すると、子供は喜んでその話を聞きます。
子供は、日常的に大人と話をする機会があまりありません。
友達と話すときと比べて、お母さんやお父さんと話をすると、語彙が自然に増えます。
大人と話すことによって語彙が増えると、感想を書く部分が充実してくるのです。
子供の作文でよくある結び方は、「とても楽しかったです。またやってみたいと思います。」というようなパターン化された書き方です。
なぜ、こういうありきたりな感想を書くかというと、感想を書くための語彙がないからです。
親子の会話が増えると、この感想の部分が長く書けるようになります。
中学入試の作文でも、差がつくのは感想の部分です。
体験実例は、誰でもそれなりに書けます。
しかし、感想の部分は、抽象的な語彙を使う力がなければ、「とても楽しかったです」のような書き方になってしまいます。
ところで、お母さんやお父さんがすごくいい話をしてあげたのに、子供はそれを聞いただけで、作文の中に書かないことがあります。
それは、その話を子供が消化し切れていないからです。
しかし、それは子供の心の中に確実に残っています。
だから、話を聞いただけで十分なのです。
この親子の対話が、作文教育の最も重要なところです。
小学5、6年生は、感想文の課題が、中学入試の説明文のレベルの文章になります。
「読書とは」「勉強とは」「遊びとは」「多様性とは」「日本の文化とは」というような抽象的なテーマになるのです。
こういうテーマで親子が対話できることは、子供にとって貴重な経験になります。
本当は、中学生、高校生になっても、親子の対話が続けばいいのですが、中学生は自立する時期なので、親との対話を避ける子も出てきます。
だから、中学生、高校生は、データ実例として、ネットなどを検索して探した似た話を組み合わせて構成を立体てきにしていくといいのですが、検索は時間がかかります。
そこで、今考えているのは、ChatGPTと対話をして、構成を立体的にすることです。
Gmailは、13歳からは自分のアドレスが作れます。
すると、そのアドレスで、ChatGPTのアカウントが作れます。
自分の体験実例だけで物足りないときは、お母さんやお父さんに似た話を聞くか、ChatGPTに似た話を聞くようにするといいのです。
たぶん、近い将来、勉強に関する質問は、AGI(汎用人工知能)でカバーできるようになります。
先生に相談したり質問したりするよりも、AGIに相談したり質問したりするようになります。
すると、大事なことは、結局、本人の個性と創造性になります。
知識のベースは、だれも同じになります。
個性と創造性のもとになるものは、身体的なところに根ざした知識と経験です。
身体的な知識の代表的なものは、読書と作文と数学と歴史(特に日本史)です。
身体的な経験は、個性と挑戦と感動と共感です。
作文の勉強を通して、どの子も豊かな教養を身につけていくといいと思います。
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