言葉の森新聞2024年2月4週号 通算第1792号
文責 中根克明(森川林)
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■■2月23日(金)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、2月23日(金)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■2月29日(木)は休み
2月29日(木)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■教育論に欠けているものは、どういう仕事をする社会人になるかということ
教育については、いろいろな意見があります。
教育は、誰でも受けた経験があるので、自分の体験をもとにして、いろいろなことを言えるのです。
「もっとこういう教育をしたらいい」ということは、多くの人がそれぞれ思っています。
それらは、すべてそのとおりであることが多いです。
しかし、それらの意見の多くは、大学入試までがゴールになっています。
しっかり勉強して、目指す大学に入ったら、それが教育の目標達成なのです。
人生は、大学に入学したあとも続きます。
本当の目標は、どういう人生を歩むかということです。
人生の目標は、どういうベンチャーを立ち上げるかということです。
ベンチャーというのは、必ずしも会社でなくてもいいのです。
自分にしかできないことを活かして、創造的に生きることが人生の本当の目標です。
この分野は、ほとんどの保護者は経験がありません。
保護者の経験のある範囲は、大学入学までの教育です。
だから、子供の可能性を、大学入試を超えて考えておく必要があるのです。
■■言葉の森の作文は、42年の実績、提出率ほぼ100%、小1から高3までの一貫指導、毎週の読書紹介、毎月の発表会あり、単なる褒める事後添削ではなく充実した事前指導、オンラインクラスだから対話のある授業
作文の通信教育というものはいろいろありますが、最も古くから作文指導を行っているのは、言葉の森です。
42年以上の実績です。
オンライン作文クラスの作文提出率は、ほぼ100%です。
その場で、みんなで一斉に書くから、未提出というのが基本的にないのです。
作文通信教育の多くは、親が子供に、「早く書きなさい」と言って書かせています。
小学校低学年のころは、そういう親の指示でしぶしぶでも書き出しますが、小学4年生になるころには、親の言うことをそのまま聞く子は少なくなります。
やる気をもって取り組む子は、学年が上がるにつれて少なくなるのです。
しかし、作文教育が大事になるのは、学年が上がってからです。
低学年のころの作文教育は、書くことに慣れること、正しい表記を覚えることですから、誰でもできます。
作文教育が本当に必要になるのは、小学校高学年の考える作文になってからです。
その考える作文にスムーズに移行できるようにするために、小学校低学年から作文を書く習慣をつけておくといいのです。
小学校低学年で作文を上手に書くことが目的なのではなく、その先の高学年の作文につなげることが目的です。
更に、小学校高学年の作文は、中学生、高校生の意見文の感想文につながります。
高校生まで指導できる道筋があるかどうかということが、作文教室の選択の基準です。
言葉の森が、なぜ、こういう長期間の指導ができるかというと、単にほめる添削をしているだけではなく、学年に応じた事前指導をしているからです。
作文教育の基本は、事後添削ではなく事前指導です。
更に、言葉の森のオンラインクラスの作文には、毎週の読書紹介と毎月の作文発表があります。
この読書紹介と作文発表によって、子供たちの読書力が伸び、発表力が育ちます。
小学校高学年、中学生、高校生になると、学校での作文指導はほとんどなくなります。
それは、学校でも、作文指導の方法論がないからです。
だからこそ、言葉の森で、長期間の作文学習を続けていくことが大事なのです。
■■ChatGPTによる答えのある知識と、人間による答えのない創造
ChatGPTには、決断はできません。それは、創造ができないからです。
創造とは、身体に依拠したものです。
ChatGPTがこれまでの人類の全ての知識を総動員して、妥当なアドバイスをしたとしても、人間はそれに反する行動をとることができます。
ここが人間の創造性です。
御木本幸吉が真珠の養殖を始めようとしたとき、もしChatGPTに、よい方法があるかどうかを相談したら、そんな無駄なことはやめろと言われたと思います。
シュリーマンが、ギリシャ神話に描かれた歴史を発掘する方法をChatGPTに相談したら、やはり同じように、ChatGPTは、そんなことはやめろと止めたと思います。
釈迦が、悟りを開こうとして菩提樹の下に座っていたとき、もしChatGPTに聞く機会があったら、ChatGPTは、それは無理だと言ったと思います。
人間の歴史の価値ある行動は、すべて妥当な理屈を超えた決断の中にあったのです。
その決断は、もちろん多くの失敗を生み出しました。
南極点到達を目指したイギリスのスコット隊は、馬そりを使うことによって失敗しました。
ノルウェーのアムンゼン隊は、犬ぞりを使うことによって成功しました。
しかし、2人ともChatGPTには相談せずに、自分自身の決断で行動をしたところに価値があったのです。
勉強の得意な人ほど、答えがどこかにあると考えがちです。
しかし、答えというものは、すべて過去の答えです。
ChatGPTは答えを見つけてくれる道具です。
しかし、答えのない問題を作り出すことができるのが、人間の創造力です。
その創造力の根底にあるのは、自分の好きなことをしたいという身体的な欲望です。
だから、子供の教育で最も大事なことは、子供の何かをしたいという気持ちを育てていくことなのです。
■■子供時代に大切なことは、熱中できる経験を積み重ねること。枠組みを与えられた熱中ではなく、本人の興味関心をもとにした熱中の機会を作る。その一つの場が創造発表クラスになる
人間は、チャレンジすることが好きです。
しかし、今は世の中の産業社会全体が停滞に向かっているので、チャレンジできる場は限られてきています。
そこで、多くの人は、世間で認められている人為的なチャレンジの場に向かおうとします。
資格を取るとか、コンテストに勝つとか、競争の場で人よりも上に行くことは、わかりやすいチャレンジです。
それは、悪いことではありません。
しかし、これからの社会で、本当のチャレンジとは、世の中にまだないものを創造することです。
そこに、答えはありません。
答えのない世界で方向を見つけるのは、知識ではなく身体です。
身体を育てるには、子供時代に好きなことに熱中する時間を作ることです。
特に、自然との関わりの中で、好きなことを見つけることが大事です。
昆虫、魚、鳥、犬、小動物、植物、化石、鉱物など、身近な自然は探せば豊富にあります。
自然の世界とは別に人工的な世界で熱中できるものもあります。
ひとつは、読書です。
勉強も、熱中できるものになります。
スポーツも、遊びも、音楽や、歌も、熱中できます。
昔の子は、テレビや漫画に熱中しました。
今の子は、ゲームやYouTubeに熱中します。
どれがよい熱中で、どれが悪い熱中かということはありません。
しかし、人工的な熱中になればなるほど、外からの枠組みが出てきます。
勝つとか負けるとかいう他人に評価される方向に向かいます。
又は、他人に評価されないまでも、与えられた結末の中で楽しむ熱中になります。
だから、子育てで大事なことは、広がる可能性をもった熱中を育てることです。
そのときに大事なことは、自分の熱中を発表する場があり、同じような熱中を共有できる仲間がいることです。
私は、創造発表クラスをそのような機会作りの場と考えています。
創造発表クラスの勉強は、答えのある勉強ではありません。
だから、評価も優劣もありません。
ただ、それぞれの人が個性的な発表をするのが面白いのです。
発表の方向は、「自分の興味関心を学問に、学問を創造に」です。
わかりやすく言えば、面白い発表をということです。
最初は、参考書を写したような発表になるかもしれません。
しかし、だんだん自分らしさを出した創造発表をしていくようにすればいいのです。
■■【合格速報】
●市川中学校 S.K.さん
<担当講師より>
第一志望に合格とのこと。おめでとうございます! 入学が楽しみですね。
●東京工業大学環境社会理工学院 I.H.さん
<担当講師より>
総合選抜入試で合格。
H君は、小学5、6年生のころ、思考発表クラブ(現在の創造発表クラス)で勉強をしていました。
電車が好きで、ペンネームも、電車の名前からとった四季島君でした(笑)。
思考発表クラブに参加する生徒は優秀な子が多く、毎週の発表が力作ぞろいでした。
風邪などで学校を休んだときも、思考発表クラブにだけは参加するという生徒が多かったです。
H君は、自分で取り組む勉強が好きなので、大学でもたぶん独自に研究を発展させていくと思います。
今後の活躍に期待しています。
●渋谷教育学園幕張中学校ほか4校 I.R.さん
<担当講師より>
受験校全校の合格、おめでとうございます! スバラシイですね!
中学は渋幕に通うとのことです。
低学年から言葉の森を続けている生徒さんです。中学生になっても言葉の森で頑張ってくれるようです。
●慶應義塾高校 T,K.さん
<担当講師より>
第一志望合格、おめでとうございます!
小学3年生より継続されている生徒さんです。
高校・大学でテニスを頑張りたいとのことで、猛勉強されていました。
高校生になっても頑張ってくれると思います。
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