12.1週の学級新聞から、メグ先生(じゅん)の書いた記事を紹介します。
イメージという言葉を知っていますか? 幼稚園の人や小学校低学年の人にはちょっとむずかしい言葉かもしれませんね。でも、テーブルの上に大好きなおやつが乗っているところを思い浮かべてみてください。頭の中に大好きなおやつがう浮かんできましたか? それがイメージです。
マラソンの高橋尚子選手は、42.195キロをどんなふうに走るかをまずイメージし、そのイメージどおりに走るのだそうです。プロ野球の選手も、バッターボックスに立つときは、ボールがどんなふうに飛んでいくかを常にイメージしていると言います。
みなさんも、作文を書く前にどんな作文ができあがるかイメージしてみるといいと思います。そのときに、細かくあれこれと考える必要はありません。作文用紙のどのくらいまで書いて、どのへんに山があって……ということでよいのです。でも、いちばん大切なことは、絶対にいい作文ができあがると思うことです。
イメージするのが大事なのは、作文だけではありません。とび箱をとぶときも、たとえこれまで一度もとべたことがなくてもどんなふうにとぼうかとイメージしてみてください。サッカーの試合でも、自分がシュートを決めている瞬間をイメージしてみてください。最初のうちはうまくいかなくても、イメージし続けるうちに必ずいい結果が出てくるはずです。
「そんなの簡単。イメージだけしていればいいのね。」と思ってしまうかもしれませんが、実は本当の意味でイメージするためには自信が必要なのです。自分はこれだけがんばったから大丈夫だという自信です。何も努力しないでイメージするとどこかに「大丈夫かなあ。」「多分ダメだろうなあ。」という弱気な気持ちがかくれていて、嘘のイメージになってしまいます。
受験生のみなさんは、入試まで残りわずかとなりましたが、きっとこれまで努力を重ねてきたことでしょう。すらすらと問題を解いて、合格発表の日にVサインをしている自分をイメージしてみてください。まだ努力が足りないと思う人は、今からでもまだ間に合います。決してあきらめずに今できることに精一杯取り組んで、常にプラスのイメージを持ち続けてください。
さて、先生にとっては今年もあっという間の一年でした。通学で勉強しているみなさん、雨の日も風の日も毎週教室に来てくれてありがとう。通信で勉強しているみなさん、毎週10分間という短い時間だけのおつきあいなのに、いつも楽しく話をしてくれてありがとう。来年もさらに明るく楽しくがんばっていきましょう。あ、その前に、今年最後の1ヶ月もしっかりがんばりましょうね!
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枝 6 / 節 12 / ID 5477 作者コード:jun
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