ふじ先生の学級新聞1月号を転載します。

子どものころ、元旦に何かするたびに「初○○」「初△△△」と言って笑い合ったり、
一月二日の夜には、どんな夢を見るかわくわくしながら眠りについたものです。
夢・ゆめ。 今年、こんなふうにしたいと思うことはありますか?
わたしが最近手に取った本に、こんな文章がありました。
「子どもがいつかは大人になり、何らかの方法で生活の糧を得なければならないとしたら、できれば嫌いなことをいやいやながらやるよりも、好きで好きでしようがないことをやるほうがいいに決まっています」 『13歳のハローワーク』/村上龍
わたしは、本を読むのが好きです。 小学生のころは、よく図書館に通って兄弟のぶんの貸し出しカードまで使って、ムシャムシャとキャベツを食べる青虫のように本を読みました。 中学生のころは、授業中に(笑)、高校生の時は通学の電車の中で、大学生の時は、授業を忘れて(あらら)。 社会人になって本が好きなだけでは物足りないと思って、他の勉強を始めたりしたのですが、いつしか引き寄せられるように文章の世界に戻ってきてしまうのです。
誰かにほめられたからとか、賞をもらったからとか、そういうきっかけがなくても、ひとりでにその方向を向いている、ただ好きである。 あなたにとっての「それ」は、もう見つかりましたか?
好きと出会い続ける。 そのためには、まず、夢中になれる時間をもちましょう。 そして、できればひとりでその時間を過ごしましょう。
好きなことで得た力は、いつかどこかで芽を出します。うまくいけば「生活の糧」としてその人をささえることもあるでしょう。
最初の一歩は、「あっ、いまが好き。」
この新しい一年の間に、何回、気がつくかな。
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枝 6 / 節 10 / ID 5512 作者コード:huzi
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