
みなさん、こんにちは。キンモクセイのふんわりとしたやわらかな風を感じられる季節になりましたね。キンモクセイの香りはとっても甘〜いやさしい香りなんですが、みなさん、知っていますか。先週のお電話で、あるお友だちが先生にこんな話をしてくれました。
「先生、ぼくキンモクセイ知ってるよ。毎日匂いだってかいでるもん。でもね、実はぼく、その木がどこにあるのかずっとわからないんだ……。」
と。そうですよね。キンモクセイの木がどこにあるのか、これってけっこう手ごわいんですよね。先生は、そのお友だちのお話を聞いていて、思わず『うん、うん。』と大きくうなずいてしまいました。そこでみなさんに質問です。みなさんは、キンモクセイの木の場所を知っていますか。キンモクセイの木は、けっこう大きな木なんですが、なんだかかくれるのがとっても上手なんです。
キンモクセイの香りは、秋風にピョイっと乗っかっては、遠くの山から近くの公園から、その甘い匂いを伴ってやってきます。ですから、匂いを身近に感じられても、それがどこから来た匂いなのか、その正体を見破るのはとってもがむずかしいことなんです。『あ、そういえばどこから匂ってくるのかわかんないや。』『わたしもぼくも知らないや。』そう思った子は、ぜひ、今度は注意して鼻をヒクヒクさせてみてください。もしかしたら、うーんと近くにひっそりとキンモクセイの木があるかもしれません……。
ちなみに、先生は、キンモクセイの風が大好きです。その香りを感じたときが一番、『秋のおとずれ・秋の幸福感』を感じます。キンモクセイの匂いを浴びた日は、『はぁ〜幸せ。今日はきっと、すてきな一日になるわ。』と、まるで特別な一日がこれから始まるかのようなとてもすがすがしい気分にさえなるんです。妙に気持ちが入るといいましょうか、いつも吸っている空気までもがとてもきれいなものに感じられるんです……。先生って単純〜。
さて、今日は、キンモクセイの風についてお話しましたが、秋の季節を感じられることって他にもたくさんありますよね。運動会があったよ、という人もいるでしょうし、そのほかにも、空が澄みきっていたり、さつまいもがおいしかったり、妙に図書館が恋しくなったり、塩サバがおいしくてごはんを何杯もおかわりしたり……。
こんな風に『季節を感じること』ってとっても大切です。それに、ふだん何気なく過ごしていたのでは、なかなか見つけられません。また、季節を感じる力も使っていないとあっという間に小さくなってしまうものなんです。ですから、ぜひみなさんは、季節というものを意識しながら過ごしていってくださいね。きっとこれからたくさんの秋を見つけられるハズです。おいしい秋もぜひ見失わないようにしてくださいね!

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枝 6 / 節 11 / ID 7071 作者コード:tokiti
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