まもなく立春を迎え、暦の上では春となります。待ちわびた春が、一歩一歩近づいていますね。とはいえ、まだまだ寒い毎日ですが、冬のさいごを元気に乗り切りましょう。
最近読んだ雑誌のインタビュー記事に興味深い話がありました。
『「甘えさせること」と、「甘やかすこと」というのは、似ているけれど全く違います。私たちはよくそこを混同してしまいます。子どもが親の愛情をほしがったらその場で与える。「抱っこして」と言ったら抱きしめる。「話を聞いて」と言ったらその場で話を聞いてあげる。これは、「甘えさせる」ということ。一方、「ジュースがほしい」と言ったらいつでも与える。これは「甘やかす」こと。物を与えて手をかけることが愛情だと思い込んでいる親が多いのではないかなと思います。』
「日本家庭福祉会」の理事長である波多野ミキさんという女性のインタビュー記事の中の言葉です。
私も日々の子育ての中で、この「甘えさせること」の難しさを感じています。子どもが「今日ね・・・」と話しかけてきても「今忙しいからあとでね。」と、あと回しにすることもしばしば。そして、あとになって「さっきの話は、なんだったの?」と、聞いたところで時すでに遅し・・・。子どもの「話したい!」という気分はすっかりなえてしまっています。子どもにゆったりと向き合う心の余裕を持ちたいと思う反省ばかりの日々です。
また、子どもをしつける時には、昔から「七つほめて、三つしかれ」と言われているそうです。それくらい、しかるよりほめるほうが効果が大きいということです。言葉の森の作文指導もそうですが、たくさん直してほしいところがあっても、子どもに言うのはせいぜい一つか二つです。いろんなことを言われても、子どもは忘れてしまいます。人間は、いやなことは忘れるようにできているからです。そのかわり、よくできたところをたくさん見つけて、たくさんほめたあとで、「ここをこうしたらもっといいよ。」と一つか二つ話をすると、気分よく聞いてくれる子が多いのです。
大人はつい、感情にまかせて子どもをおこってしまいますが、なぜしかられているのか子どもがきちんと理解できるようなしかりかたを心がけたいものです。そして、しかることは最小限に、ほめることを中心にした生活を送りたいと思います。なかなか難しいことですが、大人が変われば子どもも変わると思います。まず、私たち大人が変わっていきましょう。
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枝 6 / 節 11 / ID 7616 作者コード:nanako
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