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言葉の森新聞2005年5月3週号 通算第887号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.長文速読のページができました
  ■2.あお先生の絵葉書販売
  ■3.父母の広場より
  ■4.ネット作文コンクール(熱作)、作品募集中(再掲)
  ■5.雪と花(けいこ/なら先生)
  ■6.「ちりも積もれば山となる」(イルカ/かこ先生)
  ■7.宮大工の話から&漢字を使おう(しろくま/いのこ先生)
 
言葉の森新聞 2005年5月3週号 通算第887号
文責 中根克明(森川林)

枝 1 / 節 2 / ID
1.長文速読のページができました 枝 4 / 節 3 / ID 7853
 連休の後半を使って、長文速読のページを作りました。
 PHPからフラッシュを呼び出すために、オープンソースのmingとjamingを使っています。しかし、mingは開発が今止まっているようで、ming-0.2で使えるflash5の機能はまだそれほど高くありません。今後、高機能のming-0.3が使えるようになると、動きのある面白いページができると思います。
 速読のページは2種類あります。
(1)長文速読の磯
http://www.mori7.com/iso/
(言葉の森の表紙のヤギの絵の右の方です)
 急いで読むので「磯」という名前にしました。(笑)
 600字、1200字、2400字、5000字の4種類のスピードを選択できます。スタートボタンを押すと、選択したスピードで右から順に文字が消えていきます。
 読むスピードは、一般に学年の100倍ぐらいと言われているので、小学4年生が400字、5年生が500字、6年生が600字程度です。社会人も600字程度です。1冊の本の1ページが約600字ですから、1ページを1分で読むのが普通の読書スピードです。
 速読力と学力は比例しているという調査結果があるように、ある程度の速さで文章が読めるということは勉強の土台となります。しかし、普通に早く読む方法では、1200字から2400字あたりが限界です。それ以上のレベルになると、右脳の力を使って読むようになります。つまり、1文字ずつ逐次的に読むのではなく、ページ全体を絵のように一目で頭に入れるという読み方です。
 長文音読の自習は、退屈でなかなか続けられないという人もいると思います。この「速読の磯」のページで、毎日、何種類かのスピードで長文を読む練習をするという使い方をしていってください。

(2)長文の問題貝(もんだいがい)
http://www.mori7.com/kai/
(速読の磯のもう少し右のほうです)
 このページの長文の問題は、ランダムに作成しています。ときどき変な問題を作成してしまうので、問題貝(もんだいがい)という名前にしました。(笑)
 このページで「用意」ボタンを押すときに、Newを選択すると、新しい問題が作成されます。Oldを選択すると既に作成されている問題が表示されます。Newで問題を作成すると、作成の時間が30秒ほどかかるので、通常はOldのまま「用意」ボタンを押してください。
 「用意」のあと、「スタート」ボタンを押すと、長文の1ページ目が表示されます。読み終えた時点で「ストップ」ボタンを押すと、読んだスピードが分速で表示されます。次に「問題」ボタンを押すと、問題が表示されます。「答え」ボタンを押すと、その答えが表示されます。このように、その長文の終わりまで読んでいくと、最後に、記録の画面が出ます。この記録画面で、問題の正解数と学年と生徒コードを入力して「記録」ボタンを押してください。自分の記録がデータベースに保存され、速読の進歩の度合いがグラフとして表示されるようになっています。

 速読の波、問題貝のページは、ホームページの表紙からも行けますが、課題の岩や検索の坂からも行けます。
 言葉の森のホームページを利用して、毎日の勉強の予定の中に、長文速読を取り入れていってください。
枝 6 / 節 4 / ID 7854
作者コード:
2.あお先生の絵葉書販売 枝 4 / 節 5 / ID 7855
 あお先生の絵葉書を希望される方のために、絵葉書販売のページを作りました。
 10枚セットで1000円です。
 ホームページから、好きな絵葉書を10枚単位で選んで送信してください。
http://www.mori7.com/ehon/ehagaki.php (言葉の森の表紙のヤギの絵のところです)
枝 6 / 節 6 / ID 7856
作者コード:
 
枝 61 / 節 7 / ID 7862
3.父母の広場より 枝 4 / 節 8 / ID 7857
1.1年間で効果が出てきました(小4父母) 枝 51 / 節 9 / ID 7858
 今日、子供が学校から大喜びで帰ってきました。横浜市標準学力テストの国語の返却があり、76点だったそうです。優秀なお子さんから見れば、良いとはいえない点数ですが、実は、うちの子は昨年度54点でした。22点も上がって、むちゃむちゃ嬉しかったみたいです。

 一年前に入会したころは、読書からは逃げ回るし、課題長文は難しくて読めないと涙目になっていました。が、今では読書が大好きになり、近所の図書館でフォア文庫を借りてきて、「あまりに面白いから80ページも読んじゃったよ」なんて言っています。
たった一年で、よくここまで変わったものです。このまま成績も順調に伸びてくれることを祈っています。ありがとうございます。
枝 6 / 節 10 / ID 7859
作者コード:
2.毎日の積み重ねで気長に褒めて(教室より) 枝 52 / 節 11 / ID 7860
 国語の勉強は、理屈で理解する勉強ではなく、音楽やスポーツのように毎日の積み重ねで自然に力がついていくという種類の勉強です。もちろん、理屈によって理解する面もありますが、それは国語の勉強全体の上層の部分です。土台となる部分は、積み重ねによって気長に蓄積していく必要があります。そのためには、少し難しい文章を毎日繰り返し読むというやり方が効果的です。
 しかし、同じものを毎日繰り返しというやり方は、飽きやすいのが難点です。この飽きやすさを克服するものは、ただ一つ親の忍耐力です。決して子供の忍耐力ではありません。
 ですから、今回の成績上昇は、子供の努力に対する評価であるとともに、お母さんのこれまでの努力に対する評価でもあると思います。

 ところで、子供が小学5年生以上になると、親の影響力は次第に低下していきます。長文音読は、中学生になっても、高校生になっても効果的な方法ですが、子供本人が飽きてやりたがらなくなったときに親がさせられる限界は、大体小学6年生までです。
 このために、今回、長文速読と問題をホームページからできる仕組みにしました。
http://www.mori7.com/kai/
 家庭での長文音読をこれからも続ける一方で、ホームページでの長文速読も取り入れていくと、進歩の度合いが分かって継続しやすくなると思います。
枝 6 / 節 12 / ID 7861
作者コード:
4.ネット作文コンクール(熱作)、作品募集中(再掲) 枝 4 / 節 13 / ID 7851
 日本語作文小論文検定協会では、この4月15日〜5月31日、ホームページでネット作文コンクールを開催します。
 テーマは、父の日母の日にちなんで、「父」又は「母」、又は自由なテーマとします。
 ホームページ上で作文を送信していただき、森リンの点数と学年を勘案して、上位者10名に森リン大賞として図書券5000円をプレゼントします。
 1人何編でも応募できます。一度応募したものを再度修正して応募することもできます。
 朝小・毎小などの外部に発表したものでなければ、普段の作文を送っても結構です。
 言葉の森のみなさんは、ぜひ応募してください。
http://www.mori7.info/conc/
枝 6 / 節 14 / ID 7852
作者コード:
5.雪と花(けいこ/なら先生) 枝 4 / 節 15 / ID 7847
 私が住む東京の桜は、例年よりも少し遅めに咲きました。4月9・10日ころが一番の見ごろだったと思います。10日日曜日は風が強く、満開の桜の花びらが時にひらひらと、時にうずをまくように散っていく風景は、なかなか見応えがありました。
 数日前の天気予報で、「雪を花になぞらえて、花(桜)を雪になぞらえるのはどうしてか?」という話を、予報士が説明していました。「風花」「桜吹雪」などの言葉の由来です。それは、「雪と花びらが落ちてくる速度がほぼ同じだから」ということなのだそうです。(1秒に3メートル? 具体的な数字は聞きのがしてしまいました。)そう説明されるとなるほどと思います。
 ここで2つのことに思い浮かべました。1つは、言葉の豊かさということです。私たちの祖先は、ずいぶん昔から「たとえ」をうまく使っていたのですね。「なぞらえる」というのはむずかしい言葉ですが、国語辞典には

 ◎似た他のものに引き比べて考える(岩波国語辞典)

などと説明してあります。冬と春、別の季節のものをこのようになぞらえる相手として選ぶのは、なかなかのセンスだとは思いませんか。四季の変化がある日本ならではの言葉づかい・センスなのでしょうね。雨・風・雪を表す言葉が日本にはとても多いというのは、みなさんもよく知っていることでしょう。気象の言葉が豊富だということは、それだけ季節の変化に対して、敏感でなければならなかったということでもありますね。残念ながら、今の日本は季節感に欠けるようになったと、よくいわれます。だから、言葉を知ることは感覚を磨くことにつながるのでしょうね。
 もう1つは、人間の感覚のすばらしさです。風花や桜吹雪などの言葉が生まれたのはいつのころでしょう。厳密なことは残念ながらわかりませんが、少なくとも今よりも科学技術は進んでいなかっただろうことは確かです。しかし、「落下速度が同じ」ということ計測したわけではなくても感覚でわかっていて、それを言葉の表現に用いたのです。
 同様のことはたくさん探し出せそうです。おばあちゃんの知恵などといわれるものにも、科学的にも正しいものが多いとのこと。例えば、「料理で調味料を加える順番はサシスセソ」といいます。サはさとう、シは塩……ということです。さとうを塩やしょうゆの後に入れても、甘い味がなかなかしみこまないから、まず最初にさとうを入れよ、という教えです。塩を先に入れると、塩の働きで材料の水分が外に出て固くなり、さとうの甘い味がしみにくくなるからです。しかし、そういうことを知識として理解するのではなく、重ねた経験と舌で「サシスセソの順」と教えたというわけです。
 現代に生きる人間は、どうも、科学的な証拠や数値で示されたことにだけ信頼を寄せて、そうでないものは軽んじてしまうようなところがあります。感覚が鈍っていて自らの実感が乏しいことを、別のもので埋めようとしているのかもしれません。やはり大切なのは、体験からくる実感を蓄積することではないかと思うのです。その実感があるからこそ、知識が加わったときに、「なるほど、そうなのか!」と深く理解できるのだと思います。
 今日は、我が家の近くでも、桜吹雪の中ではしゃぐ子をたくさん見かけました。お母さんらしき声で「すごい桜吹雪だね。」と言っているのが聞こえます。何気ない春の一場面ですが、こういう光景は心安らぐものですね。
 
枝 6 / 節 16 / ID 7848
作者コード:nara
6.「ちりも積もれば山となる」(イルカ/かこ先生) 枝 4 / 節 17 / ID 7849
 いよいよ新しい学期が始まりました。皆さん、夢や希望を胸いっぱいに膨らませていることと思います。
 先日、バレエを習っている娘の発表会がありました。いつも思うことなのですが、発表会間際まで振り付けを変えられたりしているにもかかわらず、子供達はよくついていくなあ、と感心してしまいます。娘はもう十年習っていますし、十年以上習っている人達は体がすぐに覚えられるようになっているのかもしれません。ただ、そこまで続けるということは大変なことだと思います。「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、好きであるからこそ続いているのかもしれません。でも、いくら好きであってもスランプに陥ったり、先生に怒られたり、足が痛くなることも多々あるでしょう。時にはやめようと思うことさえあるのではないかと思います。どんなことでも同じなのではないかな。野球でもサッカーでもピアノでも……。

 一つのことを続ける、ということはとても大きな意味があるのではないかと思います。毎日少しずつ。その少しずつが大きな結果をもたらす。「ちりも積もれば山となる」というわけです。毎週作文を書くことも、毎日音読することも、続けなければその効果は得られません。毎週作文を書いたり音読することが何になるんだろう、と疑問に思うこともあると思います。音読をすることで表現方法を覚えたり、漢字も読めるようになったりします。作文を書く時に覚えたものが頭に浮かんできて、自然に使えるようになってきます。自由に書くことができるようになれば、社会に出た時それが自分の強い味方になってくれます。そうなるためには時間が必要なのです。
 「表現だって言葉だって思い浮かばないから書けないも〜ん。」いいえ、書けないのではありません。「できない」と思ってあきらめてしまったら、何もできませんね。天才は努力の上にある、とある人が言っていましたが、どんなことにも努力が必要です。スポーツ選手にしろ音楽家にしろ、どんな人でもできないことを可能にしているのは、決してあきらめない気持ちを持つことと継続的な努力を重ねているからです。イチローや松井だって、努力の積み重ねで今があるのです。
 何かを途中でやめてしまうことは簡単です。でも、そこで断ち切ったら、それはそこで終わりです。どんな形にしろ「続ける」ことでその人の道が開かれてきます。「できない」のではなく「できる」と信じることも大切だと思います。
 最後に余談を一つ。娘が通っているバレエ学校には「選科」という、いわゆる社会人やお母さん達のためのクラスがあります。発表会では選科の人達も踊りますが、その中に七十五歳のおばあさんがいました。たぶん初めての発表会だと思います。踊りはともかくとして、それを覚えて人前で踊るということに驚かされたと同時に、その気があれば何でもできると勇気づけられました。七十五歳の人から見れば、私など子供みたいなものです。「そんなところで、あなた、何してるのよ。」と叱咤激励されているようにも感じたのです。私はまだまだ甘いなあ……身にしみて感じた今年の発表会でした。

枝 6 / 節 18 / ID 7850
作者コード:kako
7.宮大工の話から&漢字を使おう(しろくま/いのこ先生) 枝 4 / 節 19 / ID 7863


☆ 宮大工の話から
 みなさんは、「宮大工」と言う言葉をきいたことがありますか? お寺や神社などを建てる大工さんのことです。お寺や神社ですから、私たちが住むような普通の家を建てるのとは、だいぶわけがちがいそうですね。その宮大工のお話をラジオで聞くチャンスがありました。みなさんにもお伝えしたくなったので、ご紹介しましょう。
 お寺や神社というと、「古くて立派」というイメージがありますね。ところどころ修理をすることはありますが、だいたい百年以上も、古いものでは二百年ぐらいももつ建物なのだそうです。「もうだめだ。」というときは、その建物を解体し、新しく建て直します。新しいお寺や神社をつくるときは、裏山の木がその材料となります。そして、できあがったときには、裏山の木はすっかりなくなってしまうのです。でも、さびしくなった裏山はそのままにされるのではありません。次の二百年後のために、新しい苗木を植えるのだそうです。
 二百年も使える建物をつくりあげる技術はすばらしいと思いましたが、それよりもすごいと思ったことは、まだ見ぬ次の時代の人のために、裏山に苗木を植えるということです。今の世の中は、スピードがとても速いですね。ですから、百年、二百年先を考えるという長期的な物の見方をすることはなかなかありません。私たちは、二百年も生きることはできませんが、あまりあせらないで、じっくり歩んでいくことが必要だなとあらためて思いました。



☆ 漢字を使おう!
 またまた、漢字の話です。新しい学年になって、国語の教科書を見てみると、この一年で習う漢字がずらっと並んでいます。「うわっ、こんなにたくさん。」と思わないで、作文の中でどんどん使って、しっかりマスターしましょう。読んだ本に出てきたので知っている漢字も、作文の中で使ってみましょう。まちがっていたら直しますので、そこでしっかり覚えることができますね。いつも言っていますが、まず使ってみること。漢字をたくさん知っていて、自由自在に書けるって、とてもかっこいいことですよ。
枝 6 / 節 20 / ID 7864
作者コード:inoko
枝 9 / 節 21 / ID 7864
 
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