本の検索はアマゾンのサイトがお気に入りです。有名なのでご存知の人も多いはず。これは本屋さんの立ち読みと変わらないだけの充実感がある。ここでは自分が過去に検索した本もすべて覚えていて、すかさず関連本を並べてみせたりします。
なかでも購入者の好き勝手な感想がざーっと出てくるのがおもしろい。買ったからにはほめてるのがほとんどだろうと思っていたらそうでもない。「期待はずれ」「図書館で借りた方がいい」「買うほどのもんではない」などなかなか貴重な意見が見られる。「先に別の○○という本を読んだ方がわかりやすい」という意見を参考にして知らなかったいい本と出会えたこともある。
書店だと、ベストセラー本や話題の本が山積みになって宣伝していて、気の弱いわたしはつい読まないといけないような気になってしまうけれど、アマゾンだと心配ない。自分の目ざす本を冷静に探すことができる。
「わたしの好きな村上春樹」「推理小説ベストテン」といった感じで同じ作家の本やテーマ別に読んだ本のリストを公開している人もいる。これもバラエティー豊かで楽しめます。たくさんの人から支持されている名作のどんなところが優れているのか、そういう理由もわかってきます。
同じ本を読んでも感じ方は実にいろいろなんだとあらためて感心します。感想のなかには、共感できなくて反感を持つものも出てきます。人の意見や感想に翻弄されておぼれそうになったりもします。それでもやっぱりおもしろい。自分勝手に書かれた感想は個性があっておもしろいだけでなく、わたし自身の好みや意見、感想までも呼び水のように引き出すパワーを持っている。いいにつけ、悪いにつけ、自由に表現できるというのはほんとうに幸せなことだと思う。
読書には時間がかかります。いくら本好きでも世の中の本を全部読むわけにはいきません。そこでいかに自分の知的好奇心を満たす本を無駄なく見つけるかは重要なポイントで、これも楽しみの一つです。
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枝 6 / 節 14 / ID 8773 作者コード:mako
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