みなさん、こんにちは。先日、上京しました折に、文科省の教育課程課長の話を聞かされる機会がありました。
話の内容を、ひとことで言いますと、学力低下が、相当にこたえている、という風情でした。それならば、「ゆとり教育」をさっさと、返上したらどうかと、あとで言いましたところ、役人というのは自らの失敗を簡単には認めないという性質がありますね。「ゆとり教育」は間違っていなかったと言います。
そのいっぽうで学力向上の策を、いろいろ打ち出すという意味のことをしきりに言っていました。その中身が最近、中央教育審議会の報告案となって新聞に報じられていましたね。
そのことを、わたくしの敬愛する先輩Nさんが新聞のコラムに、次のように書いていました。
そっくり引用します
<読み・書き・ソロバン>は昔から子供の教育の基本であった。近くは<一に国語、二に国語、三、四がなくて、五に算数>と数学者の藤原正彦さんが言うのも同じ趣旨だろう◆中央教育審議会の教育課程部会が小・中学校で、国語を「すべての教科の基本」、理数を「科学技術の土台」と位置付け、それぞれ授業時間増を求める報告書案をまとめた。文科省は学習指導要領に反映させる方針という◆つまり<読み・書き……>の重視だ。「ゆとり教育」だ「学力低下」だなど、揺れつつ回り道をして、失礼ながら、やっと本道に戻るの感がある◆やっとでもいい、教育の土台をしっかり固めたい。とりわけ小学校で国語をすべての教科の基本とする軸がぶれないように◆藤原さんの著<祖国とは国語>を思う。氏は「国語こそすべての知的活動の基礎だ」「文化も伝統も、日本という国はすべて言葉の中にある」と<国語教育絶対論>を展開した。特に<読み>が大切◆国語の読む・書く・話す・聞くにあえて重みをつけると順に20・5・1・1と藤原さんは書いている。
以上です。
「言葉の森」をしっかりやることの大切なことが、ここでもよくわかります。
きょうは、保護者の皆さんに向けて学級新聞を書きました。
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枝 6 / 節 8 / ID 8997 作者コード:kamono
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