小学校六年生ヒイラギ八月三週「ユーモアについて、話が」の課題では、日本人とユーモアについて考えました。米国から帰国したくんまんくんによると、アメリカの笑いのつぼは共感できないことがあるということ。映画などで笑うシーンには確かに独特の空気がありますよね。『 国民性のちがいと言ってしまえばそれまでですが、日本では、ユーモア感覚は、それほどまでには高く評価されていないように感じます。「お互いにもっとユーモアの感覚をみがこう」というより「人間マジメに、一生懸命に働くのが一番だ」という言葉のほうが、説得力を持つのではないでしょうか。』日本の作文文化に光を照らす(ちょっとオーバー)言葉の森では、高学年からダジャレやユーモア表現についての項目も学習していきます。センスをみがくために、面白い言葉やダジャレ、エピソードを探してみましょう。みなさんの作文で先生を笑わせてみてね。
世界で一番笑えるジョークは、イギリスのウェブサイト『ラフラボ』が2002年に発表したものです。心理学者ワイズマン博士らのユーモアの社会文化的研究の一環で、2001年に70ヵ国から40,000通ものジョークの応募を募り、これに対し、2,000,000人がインターネット上で採点投票を行ったということです。この調査の目的は、異なる文化、人種、国や地域の広い範囲で理解されうるジョークを発見することでした。
結果、ユーモアのセンスは国や地域ではっきりした差異があることが分かりました。イギリス、アイルランド、オーストラリアなどではシャレなどの言葉遊びが、アメリカ、カナダでは他人の愚かな振る舞いが、ヨーロッパの多くの国では現実離れしたホラ話が好まれていたようです。またこの研究では、男女間においてもジョークに対する嗜好に違いがあるかをも分析された。男性はより積極的なジョークを好み、女性は言葉遊びを好むという傾向が見出されました。みなさんの身の回りではいかがでしょう?世界を広く旅して実地調査を行ったワイズマン博士によると、「どこの国でもジョークを見つけることが容易だったが、唯一日本では、ジョークの習慣自体を見出すことが非常に難しかった」ということです。いえいえ、捨てたものではないのです。日本はお笑いブーム到来!ここで一丁名誉挽回!・・・・・しかし、この博士はどんな真面目な顔でこの研究を進めたのかの方が関心が深いところですよね。
☆イングランドGeoff Anandappaによる世界第二のジョーク☆
シャーロック・ホームズとワトソン博士がキャンプに出かけた。二人は星空の下、テントを張って眠りについた。
まだ暗い時間に、ホームズがワトソンを起こした。「ワトソン君、上を見て君の推理を聞かせてくれたまえ。」
ワトソンはちょっと考えて答えた。「無数の星が見える。」
「そのことから何が分かるかね、ワトソン君?」
ワトソンは答えた。 「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。占星学的に言えば、土星が獅子座宮に入っている。測時法で言えば、今はだいたい午前3時15分だ。神学的にならば、神は全能で、ぼくたちはちっぽけで取るに足らない存在だ。気象学的には、たぶん明日はよい天気だろう。」
ホームズ:「バカ! 僕たちのテントが盗まれたんだ」
(これが世界二位なんだそうです。世界一位のジョークを超えるものを考えることはあなたにもできるかもしれませんね。)
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枝 6 / 節 13 / ID 10201 作者コード:siori
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