こんにちは、みなさん。3月ですね。春です! 今年の冬は「暖冬(だんとう)」と言われ、地球全体が少しあたたかすぎるかな? おかしいのかな? と心配されていました。だからこそ、今自然が伝える小さな声に耳をすまし、あわい色に目をこらし、ただよう香りをよくすいこんで、身のまわりにある「春」の本当のすがたを知っておきたいですね。
春を見つけてみよう
春だからこそ、ひょっこりあるもの見つけてみよう。先生が見つけたのは、うすいむらさき色のはなびらをしたスミレ。メロンシャーベットのようなきみどり色をしたフキノトウ。そしてもちろん、タンポポ。「じゅけん」がおわったじゅけんせいのうれしそうな笑顔! それから、それから……。あ、今年はまだ、ツクシを見つけていなかったな☆ みんなはどこかで見つけましたか?
春を表現(ひょうげん)してみよう
「まるで〜ように」、「まるで〜みたいに」という項目(こうもく)がありますね。見つけた春を「たとえの表現」であらわしてみましょう。
さっき先生が書いた“(まるで)メロンシャーベットのようなきみどり色をしたフキノトウ”というのがあるね。ほんっとうに、ほんっとうにフキノトウのきみどりは「ふつうのきみどり」ではないなと先生は感じるのですよ! おいしそうですし、すきとおるような色ですし、ふつうの野原にはえていたらピカッとひかってうかびあがるような、さわやかな「きみどり」なんです!(ゼイゼイ) ……と、こんなに力いっぱい説明しなくてもいいので「たとえの表現」はとても便利です(笑)。
親子で会話するときにも、「まるでコショウのように花粉が飛んでいて、鼻がムズムズするよ」とか、「お母さんは、まるでウサギのように春キャベツが大好きだよ」など(なんだかうまくないたとえですが(^^;) 自由に表現してみると意外な「春」をあぶり出せそうです(笑)。たとえた言葉は、そのまま作文で使ってみることもできます。ふだんの会話がたとえの決め手に!?
みんな自身が「春」!
もうすぐ新学期です。1つずつ学年が上がりますね。どきどき、ワクワク、ふわふわ、ハラハラ、うきうき……いろんな気持ちが私たちをつつんでいます。実はみんな自身が「春そのもの」、なのかもしれないね。
少しお兄さん・お姉さんになる生徒さん、卒業・進学を迎えた生徒さん。つうしんぼ、春休み、新しいカバン、新しい教室、制服、新しい友だち……。いろいろな春が、みんなをかこんでいるよ。その感じ、その春は今の季節にだけ書いておくことができます。「今年の春」を作文にたっぷり書いていきましょうね。先生もみんなの作文を読みながら、おすそわけにあずかります(笑)。「言葉の森」の中で、この季節をたっぷり感じていきましょう。
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枝 6 / 節 15 / ID 10935 作者コード:inoro
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