みなさんが毎週1回作文を書くのと同じように、先生も毎月1回作文を書きます。それが、この学級新聞です。先生は「どんなことを書こうかな」と考えているときがとても好きです。だから、そんな楽しみの時間を1日の終わりにとっておいて、夜ねる前にベッドの中で目を閉じながらアイデアをねります。
1日目は、たいていそのまま寝てしまいます。ZZZ・・・(+_+)。2日目は、先生の必殺アイテムであるメモ帳を取り出します。メモ帳といっても頭の中のメモ帳です。このメモ帳は2枚あって、1枚目には絶対に書きたいこと、2枚目には思いついたこまかいことをメモしておきます。つまり、言葉の森の課題フォルダにたとえると、1枚目が「構成:中心を決める」、2枚目が「たとえ、思ったこと、体験実例」などとなるわけです。
みなさんは、先生との電話が終わった後、どのように作文を書き始めますか? 思いつくままに書くと、「あのことを書き忘れた」とか「たとえを入れ忘れた」などと忘れ物が多くなってしまうかもしれませんね。そんなときは、先生の必殺アイテムをおすそわけします。頭の中のメモ帳でもいいですし、本物の紙のメモ帳でもいいです。すこしメモしてから書き始めてみてください。きっと自然な流れの文章が書けると思いますよ。
それともう1つ、作文を書く前のワンポイントアドバイス。作文を「書く人」は、作文を「読む人」の気もちになって書くとよいです。自分にはわかっていることでも、読む人は知らないことがあります。
「きょう、ジョンとさんぽにいきました。」
この文を読んだとき、「ジョンってだれ?」と思いませんか。犬?ネコ?外国の人?頭の中がモヤットしてしまいます。
「きょう、犬のジョンとさんぽにいきました。」
こう書き直すだけで、スッキリしますね。
「きょう、しば犬のジョンとさんぽにいきました。」
こう書けば、2番目の文よりたった2字増えただけなのに、読む人は犬の種類まで知ることができます。読み手のことを考えて、ほんの少し工夫するだけで、文がわかりやすく変身する・・・。これが作文のおもしろいところでもあり、むずかしいところでもあると思います。
先生はみなさんの作文が届くのを楽しみにしています。作文を読んでいると、「ここが書きにくかったかな」とか「感そう文はあまり好きではないかな」などと、1人1人が作文を書いているときの姿がイメージできます。
作文は、みなさんの努力がギッシリつまった宝物です。本当は直接手わたしで作文をお返ししたいなぁ、先生の手が何百キロもビヨーンとのびたらいいのになぁと、いつも思っています。(本当にのびたら気もちわるいけど・・・)。自分では気づいていないかもしれませんが、みなさんの作文は着実にパワーアップしています。先生もまけないように、もう1つの必殺アイテムである赤ペンをにぎりしめて、作文の勉強のお手伝いをしていきます。書く人も読む人も、みんなも先生も、おたがいにがんばりましょう。
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枝 6 / 節 14 / ID 11171 作者コード:harako
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