こんにちは! 記念すべき「なかやま通信」第一号です。
新しい生徒さんばかりなので、しばらくは自己紹介も兼ねた学級通信にしてみたいと思います。自分に関するキーワードからスタートして、作文に関係する話からどうでもいい話まで、気の向くままに語ってみますね。では、今回は私の名前からスタートです。
私の名前は、中山佳奈といいます。なかやまかな。逆から読んでもなかやまかな。…あれ? と思った人、正解です。実は惜しいことに、逆から読むとなかまやかなになってしまうのです。
逆から読んでも同じ言葉になる文字列を、「回文」と言います。みなさん、思いつきますか? トマト、ナズナ、ぼくおおくぼ(僕、大久保)…私がぱっと思い浮かぶのはこれくらいです。
しかし世の中にはすごい人がいるもので、感動的な回文を思いついた人がいます。紹介しますね。
鶏と小鳥と鰐→ニワトリとコトリとワニ→にわとりとことりとわに
確かに、前から読んでも後ろから読んでも同じです。そもそも、どうしてニワトリと小鳥とワニなどという何だかつながっているようでつながらない動物たちを思いついたのかが疑問ですが、それ以上にすごいと思うのは、この、夢に出てきそうなインパクトです。実際私は夢に見ました。自宅の庭に小さな池があって、その中にワニがいます。池のほとりには木が一本生えていて、枝に小鳥が一匹とまっています。その木の幹の周りをニワトリが走っていました…。
回文は言葉遊びの一種です。言葉というのはおもしろいもので、お互いに無関係な単語でも、ある規則性をもってつながれると、意外なほど強い印象を与えることがあります。言葉の森の項目の一つに「ダジャレ表現」というものがありますよね。あれも言葉遊びの一種ですが、同じような性質を持っていると思います。外国の詩を知っている人は、「韻を踏む」という言葉を知っているかもしれませんね。ごくごく簡単に言うと、音の響きをそろえて一定のリズムを生み出す技法のことです。ちょっとだけ、ダジャレに似ていると思いませんか。昔の偉い詩人も、もしかしたらダジャレの天才だったのかもしれません。
あれれ? 回文になりそこねた中山佳奈という名前からこんなところまできてしまいました。ではみなさん、おもしろい回文やダジャレを思いついたらぜひ教えてくださいね。もちろん、作文に入れてみてもいいですよ。
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枝 6 / 節 14 / ID 11245 作者コード:nauka
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