夏休み期間中、子供の発達段階に応じたスポーツの指導に関する講義を受けました。このような講義は初めてでしたが、みなさんにもお伝えしたいことがたくさんありました。特に参考にしていただきたいことをここで紹介します。
1.練習量を考えること。(トレーニングのやり過ぎは、成長に支障をきたす。)
2.多種目型のトレーニングをすること。(同じ部位ばかり使うことを避ける。)
3.適切なトレーニングのために、練習を制限すること。(発育途中の子供に疲労を蓄積させると、集中力の低下を招き、ケガや事故につながる。)
国際陸連の指導のスタイルは、「じっくり育てて、長期間(一生涯)競技ができるようにすること」だそうです。一昔前までは、子供時代に才能を見出され、中高時代に開花、20代前半でピークを迎え、30歳前後に現役引退、というパターンが多かったそうですが、現在は違っているようです。
先ごろ行われた世界陸上の女子100mに、ジャマイカ出身(スロベニアに移住)のマリーン・オッティ選手が、女子では大会史上最年長となる47歳で出場しました。彼女は、1980年のモスクワオリンピックから7大会連続出場を果たし、実に27年間も世界のトップで活躍している大ベテラン選手です。今回は残念ながら4位となり、1次予選を通過することはできませんでしたが、同じ組で走った2人の19歳の選手に競り勝っています。オッティのような選手は珍しいように思えますが、今後はこのような選手が増えていくことでしょう。オッティに破れた19歳も同じく、28年後も現役、若手選手に勝利…ということも十分にありえる話だということですよ。何だかわくわくしてきませんか?(笑)
では次に、先に述べた3つを「勉強」に当てはめるとどうなるかを考えてみたいと思います。
1.勉強の量を考えること。(心身の成長には遊びや運動、お手伝いの時間も必要。)
2.複数の科目を勉強すること。(同じことばかりでなく、気分転換を。)
3.時間を制限すること。(あまりにも長時間にわたると、疲労が蓄積、集中力が低下。)
どうやら共通点がありそうです。
これは「じっくり育てて長期間(一生涯)」についても言えることです。私たちはつい「できるだけ早く、目に見える成果を」と期待してしまうものです。しかし「ピークを迎える」ということは、下降線をたどる一歩手前にあるということなのです。運動能力の急激な伸びが選手のピークを早めるのと同じように、急に上手になったものは、後が長く続かないものだということです。
最後に、言葉の森の勉強について考えてみましょう。
1.毎週の課題の長文は、読むのに負担にならない量です。
2.読解マラソンの長文のジャンルは、実に豊富です。ためになってユーモアたっぷりなので、飽きません。
3.作文の電話指導は10分間。短時間で効率よくポイントが理解できます。
もうおわかりいただけたと思います。今まで述べた全ての要素が満たされていますね。
「なかなか上手にならない」、「本当に上達するのだろうか」と不安になることもあるかもしれませんが、地道な努力は、必ず実を結びます。10月から新しい課題に取り組んでいきますが、安心して今までどおりの勉強を続けていきましょう。
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枝 6 / 節 20 / ID 11538 作者コード:tama
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