みなさんの中には、今年受験されるという人もいます。
また、1年後、2年後に受験するという人もいますよね。
そんなみなさんに、今回お伝えしたいことは、「最後の瞬間まで勉強していよう」ということです。受験生でない生徒さんにも「脳のはたらき」?のような感じで読んでもらえればと思います。
なんだか、受験雑誌みたいな内容になってしまいますが、私の住んでいるところの近所でも、あせってかえって勉強が手につかなくてこまっている受験生の方たちがいて、相談にのってあげたりもしたので、ここでも書いておいたほうがいいかなと思ったのです。
まず、あせらないこと。
そして、みなさんは中学、高校、大学受験でも、勉強をやればやるほど、のびる時期だということ。いや、「のびる」という言い方は、私自身の実感からしてもちょっとちがいます。「頭のとびらがどんどん開いていく」という感じのほうがあっている時期だと思います。
最初は、「これからまだやらなければいけないことが・・・」と、とてもぼうだいに思えて、気がとおくなりそうになるかもしれません。でも、とりあえず、「ああすればこうなる」(と言う長文覚えていますか?笑)「未来のために現在がある」という考え方でなく、今日やると決めたページ、やる課題だけ見ていてください。毎日それだけを誠実にこなしてください。
・・・すると・・・
ある日突然、学校の定期テストなどで、回答のらんにびっくりするほどすらすらと答えがうかんでくる時期が確実に来ます。これが「頭のとびらが開く」感覚なのです。私が相談にのってあげた近所の二人の中学受験生、大学受験生さんも、「本当にそのときが来ました!」と言ってくれました。極端に言うと、現在やることだけを見て、あせらないようにするためには、実力模試を最後の1回以外、やらないということもいいかもしれません。実は私も大学受験のとき、9月の模試の成績があまりにも悪かったので、以降本番の受験まで模試を受けるのをやめてしまいました。(これはちょっと極端なので、最後の1回はやったほうがいいと思いますが・・・)
私自身は、国立大学を受験しようと決めたのは、高校三年生の四月からで、それまで本とマンガにうもれていた生活で、学校の成績も50番くらいでたいして良くなかったのです。ところが、新しい担任の先生が私のどこを見てそう言ってくれたのか、「おまえは国立大学一本でいい」と言い切ってくれたので、その気になりました。本が好きだったので、国語と英語だけは成績が良かったのですが、数学はまったくだめ、あとの世界史、日本史、そして理科一教科をはたして、3月まで1年もないのに全部できるのか一瞬気が遠くなりました。でも理科も暗記の多い生物を選び、英単語、英熟語とともに、とりあえずひたすら参考書をくりかえし読んでいきました。決めたのが遅くて、通塾時間がもったいないと思ったので、塾へ行かずに通信添削を夏休みまで、これは得意教科の国語と英語だけ。そこを完璧にして点をかせごうと思ったのです。
そして、「頭の回路」が開く経験をしたのが、2学期の期末テストで、そこからは自分でも驚くくらい開く一方でした。そして、受験当日も、休み時間最後まで見ていた問題集と同じ問題がなんと出た教科もあったのです。
言葉の森ですと、小論文、作文対策として受講している生徒さんもいるでしょうが、これも同じこと、特に受験コースの生徒さんは最後までがんばってほしいです。突然、何を書いたらよいのかすっかりわかる、回路が開ける時がきっとくるのですから。
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枝 6 / 節 17 / ID 11947 作者コード:takeko
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