これからどんどん寒くなりますね。 私は、昨年のお正月はドイツで過ごしました。(正しくいうと住んでいました。) ドイツは、日本より一回り寒いところです。 積雪や朝晩の冷え込みは、ドイツならではでした。 それでも、昨冬は世界的な暖冬といってもよく、ドイツ人が稀有の暖かさにビックリしていたことを覚えています。
とはいえ冬ですから、ドイツも寒かったことには間違いありません。 しかし、ドイツは日本より寒くても、家の中ではとても快適に過ごすことができます。 日本の伝統的な家屋だと、冬は冷気が通りぬけて本当に寒いですよね。 ところがドイツの家屋は、日本と異なり、密閉性・気密性に非常に優れた構造をもっているのです。 夏は夏で、空気が乾燥しているので気温が30℃以上になっても、とても気持ちよいお天気なのです。 だから、一般的な家屋・建物にはエアコンがありません。 そのかわりに、オイルヒーターが完備されているので、冬は家の中なら薄着で動き回ることができます。 湯冷めもしません。
ところで、ドイツのお隣の国イタリアでは、「風邪をひいたらシャワーを浴びる」という習慣があるそうです。 つまり、この国でも風呂に入ったところで湯冷めをしないということがいえるでしょう。 その国々の「風土」によって、様々な文化があるということですね。
もちろん文化というものは、世界の国々によって違うだけではありません。 私たちが住んでいる日本においても、地域や世代毎に様々な文化があります。 例えば、お雑煮ひとつをとってみても、古今東西に様々な文化を発見することができるはずです。方言もよい例ですね。 東北地方の人々が「ズーズー弁」で喋るのは、冬の寒い時は口を大きく開けることができなかったことに由来しているといわれています。 すなわち、風土に適した東北の文化なのです。
このように、日本の中には、未来に残していくべき大切な文化が沢山あります。 みなさんががんばって書いてくれる作文にも、みなさんをとりまく文化が如実に現れていることがしばしばです。 このようにして文化の違いに触れられるということが、まさに作文を読む醍醐味です。
今年も楽しい作文を待っています。 風邪をひかないように元気に過ごしてください。
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枝 6 / 節 20 / ID 12065 作者コード:kanera
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