「ちちん、ぷいぷい。カボチャよ、カボチャ。馬車になあれ。」
すると、どうでしょう。カボチャは立派な馬車になりました。
おなじみ、「シンデレラ」の一場面です。
実は、私たち人間にも魔法が使えるんです。ふつうは「暗示(あんじ)」とよばれています。
知り合いの先生から聞いたお話です。その先生は、高校のバスケット部のかんとくをされていました。弱かったそのチームを全国大会優勝までみちびいたそうです。
しかし、その先生自身、はじめはバスケの「バ」の字も知らなかったそうです。ただ、「おまえたちはできるんだ。きっと強くなる。」といつもはげまし、いっしょにがんばったそうです。すると、どうでしょう、まるで魔法にかかったかのように、せいとたちはメキメキ上手くなり、優勝してしまったそうです。その先生いわく、よい暗示にかけることがとても大切なんだと身をもって知ったそうです。その後もその学校は優勝しつづけたようですよ。
他にも、にたお話がいくつかあります。
一つ目は、東大生が書いた勉強方についての本の中で、うまくできた時は「私って天才だな。」「すごいな。やるじゃん。」とかなんとかベタほめしてやるのだそうです。すると、イヤな勉強もはかどるのだそうです。
二つ目は「宇宙にお願い」という本の中で、「〜できる。」「〜なる。」という、言い切りの形で宇宙にお願いするのだそうです。そうすると、必要な時、必要な分だけ、願いがかなうそうです。これは先生もやってみて、5回くらい、ほぼ100%の確率でかなえてもらってます。ただし、お願いの最後に、宇宙へ感しゃする。(私は「宇宙さんありがとう。」と一こと言ってます。)。そして、願ったことは忘れること。この二つの注意事項を忘れないでね。
三つ目は、友達から教えてもらったのですが、なりたい自分を自分に向って言い切りの形で言う。そうすると、細ぼう(体を作っている小さな粒)が、言った通りにしようとがんばってくれるそうです。
どうですか、なんだか魔法みたいでしょう。「うわぁ、今のは大リーガー顔負けだ。」とか、「メジャー入りかくじつだね。」とか、やってみて下さい。必ず声に出してね。ただし、近くに人がいる時は、小声でね。ひとりの時は、思いっきりやってみて。
けっして、「だめだなぁ。最低。」とかいう悪い魔法はかけないでくださいね。心の中で思っても、口に出してはダメですよ。
魔法のきき目があらわれたら、かならず先生に教えてね。よいお知らせを待ってます。
保護者の方へ。
「子どもを褒めて育てよ。」というのには、暗示の効果が期待できるからだと思います。具体的に子どもの心に届くように褒めてみましょう。(私も実践中です。叱ってることも多いけど。)口先だけでなく、相手の心に届くよう褒めるということは、結構大変で、地道で、効果が確認しにくい作業だとおもいます。ですから、きっと、子どものことを本気でみている、「親」にしかできない作業かもしれません。(もちろん、私も講師として作文の分野ではしっかりやります。)
できなかった時は、寝ているわが子に語りかけてもいいらしいです。ただし、寝ていても声をだして、どこかを撫でてやりながら、褒めてやったり、いたわってやると、記憶には残りませんが、心には残るそうです。
認めてくれていると実感できる人からの忠告や助言は、きっと子どもの心に届くでしょう。叱った時の効き目も期待できるのではないでしょうか。
また、上手くいけば、「私って、最高の親だよね。おまけに美人(美男)だしね。」と、ご自分にも魔法をかけてみて下さいませ。
最後に、決して宗教ではありませんので。念のため。(笑)
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枝 6 / 節 13 / ID 12242 作者コード:tunko
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