皆さんは、神社にお参りしたとき、二対の狛犬の口に興味を抱いたことはありませんか?片方は口が開いていて、もう片方のは、しっかり閉じています。他にも、寺の山門に立っている仁王様や沖縄のシーサーも、同じような形になっていますね.....
先生も不思議に思い、いろいろと調べてみました。
一対で存在する宗教的な像のモチーフとされ、口が開いている方を阿形(あ行)、閉じている方を吽形(うん行)と言われています。この「阿吽」音で示すと「阿」は口を開いて出す音の≪あ≫、「吽」は口を閉じて出す音≪うん≫→五十音のはじまりと、終わりのように聞こえます.それから、対となる物を表す用語としても使用されてきました。これをビジュアル化したのが、お寺の山門を守る二体の金剛力士像や、入り口などにある狛犬だと言われています。
よく、二人の呼吸がぴったり合うことを「阿吽(あうん)の呼吸」と表現しますね。そして、これから転じて、2人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動しているさまを、「阿吽の仲」などと呼んでいます。
いわゆる「息が合う」とか、「ツーと言えばカー」の状態と思われがちですが、元来は仏教用語で、それぞれを宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされているです。
小学館「日本国語大辞典」によりますと、
〔梵語(古代インド語)の音訳で、「阿」は梵語の最初の字母表、「吽」はその最後の字。.......密教では,この二字をもって崩壊万有を摂し、阿は一切が発生する理体、吽は一切の終始する知恵を表す]と解釈されています。
ちょっと、難しくなってきましたが、要するに阿吽は、「AからZまで」に近く、「吸う息と吐く息」は、一対のものであり、双方が欠くことができないものなのです。
いろいろ調べているうちに、狛犬や仁王様の「阿吽」という口の開き方や、その語源(ごげん)には、こんな深い意味が込められているのを知ることができました。!(^^)!
ところでツゲ級の●項目に【前の話、聞いた話、調べた話】というのがありますね。なにげなく疑問に思ったこと、好奇心を抱いた現象を、人に聞いたり、百科事典やヤフー検索などでこまめに調べておいたりして、メモしておくと、とても役に立ちます。
ふだんから、知識という宝物を、自分のふところに、どんどん増やしておきましょう。(^.^)/~~~
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枝 6 / 節 15 / ID 13001 作者コード:miki
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