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言葉の森新聞2011年6月1週号 通算第1178号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.【重要】6.1週作文進級テスト(再掲)
  ■2.【重要】6.1週の作文はファクスでも受付
  ■3.フェイスブック会員もうすぐ千人。毎日情報を更新
  ■4.褒めるだけの指導でいいのですか
   ●1.その理由1.直す指導では、長続きしないからです。
   ●2.理由3.作文の上達には、時間がかかるからです。
   ●3.理由4.子供の意欲を活性化させる大きな要素は、家庭の対話だからです。
   ●4.まとめ.褒める指導と対話を結びつける。
  ■5.facebookで森川林(中根克明)と友達に
 
言葉の森新聞 2011年6月1週号 通算第1178号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.【重要】6.1週作文進級テスト(再掲) 枝 4 / 節 3 / ID 16257
 6.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(6月8日ポスト投函まで)
 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の●印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「ダジャレ」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところにシールをはっておいてください。
 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目シールをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。4月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。
 なお、進級テストは、4月と5月のいずれの月も最低1回は作文を出していることが条件になります。4月又は5月の作文で、どちらかの月で1回も書いていない場合は、6月8日までの間に作文を提出してください。
枝 6 / 節 4 / ID 16258
作者コード:
2.【重要】6.1週の作文はファクスでも受付 枝 4 / 節 5 / ID 16272
 6.1週に限り、ファクスによる提出も受け付けます。ファクスでの提出期限も3月8日です。ただし、ファクスで提出をする人は、事前にメールアドレスを登録しておいてください。
1、ファクスが正常に送信できているかどうかは、24時間以内にメールと検索の坂で連絡をします。正しく送信できたかどうかを必ずご確認ください。
2、連絡用のメールアドレスは、検索の坂の「ペンネーム 変更」というところで登録できます。既にメールアドレスが入っている場合は、そのアドレスが登録されています。
3、ファクスで送られた作文は、作文の丘にJPGでアップロードされます。作文の返却はありませんが、添削された作文は山のたよりに表示されます。
枝 6 / 節 6 / ID 16273
作者コード:
3.フェイスブック会員もうすぐ千人。毎日情報を更新 枝 4 / 節 7 / ID 16259
 言葉の森のfacebookページの会員が700名を超えました。この新聞が届くころには1,000名になっていると思います。
 facebookページでは、毎日新しい情報を更新しています。また、保護者の皆様からのご質問やご相談には、文字どおりすぐにお返事をしています。
 ちょっと聞きたいが、電話やメールを使ってわざわざ聞くのは気が引けるというような話の場合、facebookでお気軽にお問合せください。
 現在さまざまなコミュニティを運営しています。
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枝 6 / 節 8 / ID 16260
作者コード:
 
枝 61 / 節 9 / ID 16276
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■現在運営している主なグループ→ 教育の丘相談所/ことわざを作ろう会/問題集読書と四行詩の街/子供と語らう Sweets Time/孫の教育とじいちゃんばあちゃんの浜/家族の対話を盛り上げるお酒とつまみの宴/就職と仕事と人生と独立の坂道/帰国子女の原/教育の丘コミュ/日本語for外国人の島/暗唱の小道/親子で遊ぼうワンワンワン/言葉の森学習アドバイス/言葉の森講師コミュ/読書の好きな子になる庭/読解問題の丘/高校入試推薦小論文の岸
枝 6 / 節 10 / ID 16277
作者コード:
4.褒めるだけの指導でいいのですか 枝 4 / 節 11 / ID 16261
 言葉の森の保護者の方から、よく質問や相談があります。
 その中で、ときどき出てくるのが、「先生が褒めてばかりいるのですが、これでいいんですか」というものです。
 その答えは、決まって、「それでいいのです」です。
枝 6 / 節 12 / ID 16262
作者コード:
1.その理由1.直す指導では、長続きしないからです。
枝 5 / 節 13 / ID 16263
 小学校低中学年のころは、褒める指導よりも直す指導の方がしやすい時期です。特に、低学年になればなるほど、直すことが多くなってきます。
 しかし、その場合の「直すこと」の大部分は、直さずにそのまま放っておいても学年が上がれば自然に直るものです。なぜ自然に直るかというと、学年が上がり文章を読む量が増えてくると、自分で直そうと思わなくても自然に正しい書き方が身についてくるからです。
 例えば、小学校低学年でよくある「わとは、おとをの区別」「会話の改行」などは、最初はみんなできません。できなくて当然です。日常の話し言葉でそういう区別がないからです。
 しかし、文章を読む機会が増えてくると、自然にそういう区別があることがわかるようになります。そして、大部分の子は、だれに教わらなくても年齢が上がるにつれ自然に正しい書き方になっていきます。
 正しい書き方を教える場合でも、小1のころに10回言わなければわからなかったことが、小3では1回でわかります。読む量の土台ができていれば、説明はすんなり入るのです。
 ところが、多くの真面目なお母さんや先生は、小1のころに10回説明して直そうとしてしまいます。
 その結果、どういうことが起きるかというと、まず、子供は書くことが苦手になります。お母さんは、年中子供に注意するようになります。
 この状態にがんばって耐えた子は、小学5年生ぐらいになり自我が確立してくると、もう親の言うことを聞かなくなります。小さいころに教え込みすぎた子は、必ずバランスをとるために大きくなって反発するようになるのです。
 高学年のいちばん重要な時期に親の言うことを聞かなくなるので、親は子供の勉強を塾に丸投げするようになります。
 高学年になっても、親が楽しく子供の勉強を見てあげられるようになるためには、低学年のときにできるだけのんびりと楽しく褒めながら教えていくことが大切なのです。
理由2.褒める指導で続けられるのは、指導のカリキュラムがしっかりしているからです。
 ときどき、褒める指導だけで作文を書かせるのなら簡単だから、家庭でもできるという人がいます。
 ところが、家庭で親が子供に作文を教えるようになると、すぐに勉強が行きづまります。低学年のときなら、それでも無理に続けることはできかもしれません。しかし、小学校3、4年生になっても作文の勉強を家庭で行うというのは、たぶんどの家庭でもほとんどできないと思います。
 作文の通信教育講座の中には、楽しそうな教材だから家庭でもできるとうたっているところがありますが、楽しくできるのは、国語のクイズのような易しいレベルの間までです。本格的に作文を上手に書くレベルになると、教材の楽しさだけで勉強することはできません。
 言葉の森の指導が、褒めること中心でありながら上達していくのは、指導の枠組みが上達するようにできているからです。
 他のほとんどの作文教室では、小学校の間だけとか、せいぜい中学生の間までの指導カリキュラムですが、言葉の森は高校3年生の大学入試の小論文までの長期的なカリキュラムで指導をしています。
 しかも、高3の小論文入試では、最難関校に合格できるだけの指導を行っています。これは、高校生の生徒が増えすぎても困るので宣伝はしていませんが、言葉の森の大学入試小論文指導は、現在、どの予備校よりもレベルが高くわかりやすい指導をしていると思っています。それは、受験作文小論文のページの開設を見るとわかります。ほかの予備校で、このように理路整然と書き方を説明しているところはないと思います。
 言葉の森の講師が、子供たちをのんびり褒めているだけのように見えるのは、しっかりしたカリキュラムで指導しているからなのです。
枝 6 / 節 14 / ID 16264
作者コード:
2.理由3.作文の上達には、時間がかかるからです。
枝 5 / 節 15 / ID 16265
 ところで、作文の上達には時間がかかります。
 数学や英語であれば、夏休みの集中学習で一挙に成績を上げて得意教科にするというようなこともできないわけではありません。これは、それなりに大変ですが、やり方さえ守ればだれでもできます。
 ところが、作文の勉強は、短期間の集中学習で上手にさせることはできません。
 もちろん、言葉の森の体験学習の最初のころは、目覚ましく上達するということはあります。しかし、その後の進歩は、時間のかかるものなのです。
 他の教科の勉強は、単元が進んだり、テストの点数が返ってきたりするので、勉強が進歩している感じがします。しかし、作文の場合は、毎回同じような作文を書いていて、それが題材によってはかえって下手になったように見えることもあるのです。
 このときに、親がどう対応していくかということが大事です。
 ひとつには、作文の勉強の進歩は時間のかかるもので、気長に読む勉強を続けながら褒めていると、忘れたころに上達していたことがわかるものだと考えることです。
 この場合に、重要なのは、褒めることとともに、読む勉強を続けることです。それは、昔は長文の音読ということでやっていましたが、今は、長文の暗唱、又は、問題集読書、又は、普通の読書です。
 家庭で行う自習の仕方は、今度わかりやすく整理したものをお送りする予定ですが、当面は、最低限、毎日の読書さえしっかりできていれば、それが読む勉強になると考えておいてください。
 「忘れたころに、上達していたとわかる」というのは、自動採点ソフト森リンの点数グラフの推移からも言えます。どの生徒も、年間を通して数ポイント進歩しているだけです。決して、1ヶ月や2ヶ月で目に見える進歩があるという勉強ではないのです。
 高校2、3年生で大学入試のために新たに作文の勉強を始めるような生徒は、勉強に対する意識がかなり高いはずですが、そういう生徒でも、自分なりに上達が実感できるのは1年ぐらいたってからです。勉強に対する意識がそこまで高くない小中学生の生徒については、上達にはもっと時間がかかるというのが普通なのです。
 上達していないように見える時期は、作文の勉強をしているのでなく、その子のその時代の思い出となる作文の記録を残しているのだというぐらいにのんびりと考えておくことです。毎回同じような作文を書いていたとしても、それを進歩がないと考えるのではなく、記念の作文がたくさんたまっていくというふうに考えれば、親も子も負担がなくなります。
 そうして、ふと気がついたときに、「いつの間にか、ずいぶん上手になっていたね」ということになるのです。
枝 6 / 節 16 / ID 16266
作者コード:
3.理由4.子供の意欲を活性化させる大きな要素は、家庭の対話だからです。
枝 5 / 節 17 / ID 16267
 勉強は、意欲的に取り組んでいるかそうでないかによって、同じ時間をかけても上達の度合いがかなり違ってきます。
 子供たちがいちばん意欲をもって勉強できるのは、受験に作文試験があるときです。実際に、受験前の子供たちは、かなり難しい課題でもがんばって取り組んでくるので、この期間はみんな作文力が向上します。
 しかし、受験という差し迫った目標がないときは、作文の勉強というものは、きわめて意欲化しにくい勉強なのです。その理由のひとつは、はっきりした点数がつかないからです。
 この意味で、小学校高学年以上の生徒は、できるだけパソコンで作文を書き、毎週森リンの点数を勉強の目標にしていくといいと思います。
 言葉の森の通学教室では、小学校5年生以上の生徒はほぼ全員パソコンで作文を書いています。子供たちの適応力は高いので、家庭で毎日10分でもブラインドタッチ(タッチタイピング)の練習をすれば、数週間で、手で書くよりも速く楽にパソコンで書けるようになります。(ブラインドタッチは、ソフトなどで練習する必要はなく、自分の好きな歌を歌いながらその歌詞を打つ練習をしていくという形でやるのがいいと思います)
 ところで、森リンの点数で意欲を持たせるというのと、もうひとつ異なるアプローチが、対話によって意欲を持たせるという方法です。もちろん、作文の力が上達してくると、いい作品を書き上げること自体が、苦しいながらも楽しいというレベルにまでなります。しかし、そこまで行くのは、よほど上手になったあとです。ほとんどの子は、書くことが苦しいという気持ちがほとんどで、それでもがんばって勉強していると思います。
 ここで大事なのが対話です。
 他の教科の勉強では、特に予習などをしていなくても、教材を見て先生の説明を聞けばそこから勉強をスタートさせることができます。しかし、作文の勉強はそうではありません。
 もちろん、予習をしていなくても作文の勉強を始めることはできます。しかし、予習をしている生徒と比べると、勉強に取り組む意欲の差は歴然としています。
 私もしばらく前までは、教える側の工夫で意欲を持たせることができると考えていました。しかし、どんなに面白く意欲化できるように教えても、作文を書きだした途端にすぐに意欲がしぼんでしまう子がいます。一方、どんなときでも、書きだしから書き終わりまでがんばる子がいます。
 その差は、作文を書くまでの家庭での事前の対話と、作文が返却されたあとの家庭での対話だったのです。
 いつでも意欲的に取り組む子は、家庭でお父さんやお母さんと、次の週の課題について話をしています。子供が、自分から進んで、両親に似た話を取材するというケースが多いと思いますが、その取材に対して、お父さんやお母さんが対話を楽しむ形で熱心に答えているのです。
 この対話によって、子供の思考力が活性化します。また、親が子供に知的な話をじっくりできる機会が生まれます。他の教科の勉強は、子供が教材を見て自力で進めていくのが理想ですが、作文の勉強はその反対で、親子が課題についてたっぷり対話をする中で進めていくのが理想なのです。
 このように、作文の課題について事前に両親と対話している子は、作文を書いているときに、作文用紙の上でやはり両親と対話をしながら書いているのだと思います。そして、そのようにして書いた作文が返却されたとき、両親がその作文の返却を楽しみに待っているとしたら、意欲的にならない方がおかしいのです。
 この作文の勉強における対話の意義ということを、言葉の森では今後、どの家庭でも実行しやすい形で提案していく予定です。
 簡単に言うと、毎日の家庭での対話のメニューを作ることです。 
 また、家庭での親子の対話だけでは、慣れないうちは話題が息づまることもあるので、その対話をfacebookの活用でバックアップすることを考えています。
枝 6 / 節 18 / ID 16268
作者コード:
4.まとめ.褒める指導と対話を結びつける。
枝 5 / 節 19 / ID 16269
 作文の勉強は、真面目に直す指導として行うこともできます。
 しかし、その結果は、長続きせず、作文が苦手になり、親が年中怒るようになり、高学年になって親子の対話ができなくなるということにつながります。
 作文の勉強は、特に低学年のうちは、そのように生真面目に取り組んではいけないのです。
 一方、作文の勉強を褒めるだけで行うことは、その褒める指導の背後に明確な方法論がなければ、やはり、長続きさせることはできません。
 褒める指導は、直されて苦手になるよりもずっといいのですが、やはり褒めるだけでは限界があるのです。
 いちばんいいのは、褒める指導を基本にしながら、
(1)明確なカリキュラムに基づいて指導する(言葉の森の方法です)。
(2)親が進歩を気長に見てあげる。
(3)その一方で、読む勉強としての自習を続け、
(4)高学年からはパソコン入力で点数も目標にする。
(5)そして、家庭での事前の対話と事後の対話で意欲を持たせる。
という方法を組み合わせることです。
 この中で、これから最も力を入れていく分野は、家庭での対話です。
 言葉の森の指導も、家庭での対話を支えることを今後の重点にしていきたいと思っています。
枝 6 / 節 20 / ID 16274
作者コード:
5.facebookで森川林(中根克明)と友達に 枝 4 / 節 21 / ID 16270
 言葉の森のfacebookページに登録されている保護者の皆様で、希望される方はどなたでも、ぜひ森川林(中根克明)に友達申請をしてください。すぐに承認のお返事を差し上げます。
 言葉の森の子供たちひとりひとりの勉強を軌道に乗せるため、対話のある教育をめざしていきましょう。
http://www.facebook.com/kotomori
枝 6 / 節 22 / ID 16275
作者コード:
枝 9 / 節 23 / ID 16275
 
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