言葉の森の作文指導は、必ず実力がつきます。ただし、時間がかかります。
もちろん体験学習から最初の数か月間は、かなり上達しますが、それはこれまで書き方を知らなかった子が書き方のコツがわかるようになるからです。問題はそのあとです。あるところまで実力がつくと、そのあとの進歩がなかなか現れなくなるのです。
英語や数学の勉強は、一般に短期間で力がつきます。集中して勉強すれば一か月でも見違えるほど成績を上げることができます。しかし、国語的な勉強はそういうわけにはいきません。この国語の勉強よりも更に時間のかかるのが作文です。
世の中にあるいろいろな作文通信講座や作文教室はそれぞれ教え方に工夫をしていますが、その指導によって果たして上手になっているかどうかは疑問です。コンクールに入選した情報などを載せているところもありますが、それはもともと上手な子が書いて入選したということです。(言葉の森にもそういう入選情報がたくさんありますが、特に目立つような公表はしていません)
作文指導で大事なのは、苦手な子を得意にすることと、得意な子をもっと得意にすることです。そのポイントは、作文指導よりも読む力をつけることにあります。具体的には言葉の森では、音読、暗唱、読書、対話などの自習に力を入れています。特に、暗唱は、毎週電話をする先生が(通信クラスの場合)、その子の暗唱をチェックできるので、毎日欠かさずに暗唱の自習に取り組んでいる子がかなりいます。勉強というものは、何か一つでも毎日欠かさずにやるものがあると、その勉強を軸にほかの勉強もできるようになります。
子供は、同じことをくりかえす勉強を嫌がります。しかし、同じことを反復することによって本当の実力がついてきます。大手の通信教育の教材のほとんどは、子供が飽きないように目新しい教材を次々とやるような仕組みになっています。これは、形の上では勉強したような感じがしますが、本当の実力はつきません。
作文は特に実力がつくのに時間がかかるので、そういう目新しさだけの教材でもしばらく続けてしまうことがあるのだと思います。しかし、そういう勉強をしばらくやって、やはり力がつかなかったとわかったとしたら、その勉強は回り道だったことになります。
言葉の森の作文の勉強も、実力がつくのに時間がかかります。作文の勉強の成果は作品に現れるので、毎週同じような作文を見ていると、実力が停滞しているように見える時期もあります。しかし、長く続けている子は、途中から必ず実力がついてきます。
そして、言葉の森の指導の特徴は、高校3年生の大学入試小論文まで、継続して教えられるところにあります。しかも、どんな難関大学の小論文入試にも対応しています。
これまでも、小学校1、2年生から作文の勉強を始めて、高校3年生の大学入試の時期まで勉強を続けていた子がかなりいました。その中には、小論文を使わなかった子や、理科系なので国語があまり必要でなかった子もいました。しかし、共通しているのは、どの子も書くことに自信がつき、書くことが好きになっていったことです。
言葉の森の勉強は、続けていれば必ず実力がつくという点で、ほかの作文通信講座や作文教室の勉強とは一線を画しているのです。
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枝 6 / 節 13 / ID 17519 作者コード:
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